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混沌の北ゲート編
第98話 騎士候補生vs漆黒の騎士
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ダイス「やべぇ!!!落ちる!!!」
漆黒の騎士の斬撃を受けたヘリコプターはなす術もなく地上へと落ちて行く。
ツグル「ダイス!!何か掴まれる物を作れないか!?俺の手の変形でヘリコプターごと持ち上げる!!」
ダイス「だとしたらデカイ方が良いよな!?」
ダイスは弓矢を放った。するとニュルニュルと木が生え、みるみるうちに巨木へと成長した。
ツグル「ナイス!!」
ツグルはヘリコプターから飛び降り、手を変形させ巨木へと捕まった、そしてもう片方の手を変形させて、ヘリコプターを鷲掴みにした。
ツグル「よし!!」
無事に着地出来るかと思われたその時、巨木に亀裂が入った。
モモ「私に任せて!!」
モモが鉄屑に魔力を込め、巨木へと投げた。
接した場所から巨木が鉄へと性質を変えていき、安定を保つ。
ツグルはヘリコプターを地面へと着地させ、一同は外へと出た。
リリは頭を抱え、苦しそうに悶えている。
セリア「リリさん、大丈夫ですか?」
リリからの返事はない。
氷結して身動きが取れないタクティスも苦しそうな表情でグッタリとしていた。
ツグル「俺達で漆黒の騎士を倒すぞ」
モモ「フルネス将軍、、、、仇は私が討ちます」
ダイス「やるしかねぇか」
三人はセリアを守るように武器を構える。
セリア「私も戦います、守られてるだけじゃ何も変わらない!!」
セリアの周りに光の剣が召喚されグルグルと回り出した。
漆黒の騎士「グルァァァァァァァ!!!!」
雄叫びをあげながら、漆黒の騎士は向かってきた。
モモ「私が止める!!!」
モモはメイスを構え、走り出す。
滑るように移動する漆黒の騎士がすぐそこまで接近していた。
モモはメイスを振りかぶったが漆黒の騎士の素早い動きに対応出来ず、そのまま斬られてしまった。
しかし鎧ごと硬化していたため傷は浅く、モモは漆黒の騎士の胴体を後ろからホールドした。
更にモモは自らの身体を鉄化し、重量を上げる。
モモ「今のうちに!!!」
身動きをとれなくなった漆黒の騎士は氷魔法を使い周辺を凍らせる。
自分の身体が凍結していくのを感じながらも、モモはその腕を離すことはしなかった。
モモ「早く!!!」
ツグル「よくやった!!」
氷魔法の中へと突撃してきたツグルが漆黒の騎士の背後をとった。
漆黒の騎士「グルァァァァァァァ!!!!」
しかし、咆哮と共に吹雪に襲われ、ツグルは飛ばされてしまう。
それでもなおしがみついていたモモへと漆黒の騎士が魔力の乗った刃を向けた。
ダイス「させねぇよ!!!」
下準備を終えたダイスが魔法を発動すると、地面からいくつものツタが伸び、漆黒の騎士の腕に絡み付いた。
もう片方の手でモモの頭を掴んだ漆黒の騎士だったが、次はセリアの光の剣に阻まれた。
セリア「ツグル!!!」
ツグル「はぁぁぁぁあ!!!!!!」
ツグルが短剣を槍の形に変え、空から漆黒の騎士の頭を目掛けて直滑降に落ちてくる。
ダイス「いけぇぇぇえええ!!!!」
ツグル「ドラゴンダイブ!!!」
ツグルは着地と共にモモを抱えてセリアとダイスの元へと跳躍した。
ツグル「やったか!?」
確かに手応えはあった。
頭部に命中したのは確実だ。
漆黒の騎士「グルァァァァァァァ!!!!!」
しかし漆黒の騎士の硬い装甲は少しだけ剥がれただけだった。
ツグル「くそ、、、もう一度だ」
しかしモモの身体は凍結しているようで立ち上がることが出来ない。
ツグル「皆はここにいろ、俺が隙を作る!」
ツグルは漆黒の騎士へと駆けた。
モモ「私が、、守る、、」
モモは正面に防護壁を張り、ダイスとセリアを守った。
ツグルは高速で動き回り、漆黒の騎士を翻弄する。
漆黒の騎士はセリアを真っ直ぐに見つめている。
後ろがガラ空きだ。
ツグル「黒竜拳!!!」
しかし分厚い氷の壁が出現し、ツグルの渾身の一撃は阻まれた。
砕け散る氷の先から漆黒の騎士の手がツグルの頭部目掛けて迫り来る。
マズイ、、、、、、
すぐに移動を試みたが間に合いそうもない。
瞬きをすると、ツグルはモモの防護壁の中にいた。
ツグル「え?」
ツグル達を守るように立っていたのは。
青いオーラに包まれているトゥールだった。
ダイス「トゥールさん!!!!」
セリア「無事だったんですね!」
トゥール「、、、、、、」
トゥールは何も答えない。
明らかに今までのトゥールとは雰囲気が違った。
ツグル「トゥール、助かった、ありがとう」
トゥール「フルネスをやったのはこいつか?」
トゥールは振り返らずに質問をした。
モモ「はい、、、、フルネス将軍は私達を守るために、、」
トゥール「そうか」
トゥールは静かに刀を抜いた。
トゥール「リリ、タクティス、お前達も過去を見たのだろう。俺はやるべきことを思い出した。だが今、この瞬間だけは、友のために刃を振るう。リリ、セリア達を連れて今すぐにここから逃げろ」
リリ「ふぅ、、、、とんでもなく長い夢を見ていたようだよ。じゃあ皆行こうか」
リリは瞬時にヘリコプターを作り出し、皆を誘導する。
押し込まれるように中へと詰め込まれ、ヘリコプターは上昇した。
トゥール「タクティス、俺は今魔力が足りない。友のための一太刀を浴びせたら俺は無力になる。この一撃で勝負を決するつもりだが、もしもの時はこの後の戦闘を任せても良いか?」
タクティス「当たり前だ、胸糞悪い記憶を見せられて、俺は今、破壊衝動が抑えられない」
タクティスの身体からは緑のオーラが溢れ出していた。
漆黒の騎士の斬撃を受けたヘリコプターはなす術もなく地上へと落ちて行く。
ツグル「ダイス!!何か掴まれる物を作れないか!?俺の手の変形でヘリコプターごと持ち上げる!!」
ダイス「だとしたらデカイ方が良いよな!?」
ダイスは弓矢を放った。するとニュルニュルと木が生え、みるみるうちに巨木へと成長した。
ツグル「ナイス!!」
ツグルはヘリコプターから飛び降り、手を変形させ巨木へと捕まった、そしてもう片方の手を変形させて、ヘリコプターを鷲掴みにした。
ツグル「よし!!」
無事に着地出来るかと思われたその時、巨木に亀裂が入った。
モモ「私に任せて!!」
モモが鉄屑に魔力を込め、巨木へと投げた。
接した場所から巨木が鉄へと性質を変えていき、安定を保つ。
ツグルはヘリコプターを地面へと着地させ、一同は外へと出た。
リリは頭を抱え、苦しそうに悶えている。
セリア「リリさん、大丈夫ですか?」
リリからの返事はない。
氷結して身動きが取れないタクティスも苦しそうな表情でグッタリとしていた。
ツグル「俺達で漆黒の騎士を倒すぞ」
モモ「フルネス将軍、、、、仇は私が討ちます」
ダイス「やるしかねぇか」
三人はセリアを守るように武器を構える。
セリア「私も戦います、守られてるだけじゃ何も変わらない!!」
セリアの周りに光の剣が召喚されグルグルと回り出した。
漆黒の騎士「グルァァァァァァァ!!!!」
雄叫びをあげながら、漆黒の騎士は向かってきた。
モモ「私が止める!!!」
モモはメイスを構え、走り出す。
滑るように移動する漆黒の騎士がすぐそこまで接近していた。
モモはメイスを振りかぶったが漆黒の騎士の素早い動きに対応出来ず、そのまま斬られてしまった。
しかし鎧ごと硬化していたため傷は浅く、モモは漆黒の騎士の胴体を後ろからホールドした。
更にモモは自らの身体を鉄化し、重量を上げる。
モモ「今のうちに!!!」
身動きをとれなくなった漆黒の騎士は氷魔法を使い周辺を凍らせる。
自分の身体が凍結していくのを感じながらも、モモはその腕を離すことはしなかった。
モモ「早く!!!」
ツグル「よくやった!!」
氷魔法の中へと突撃してきたツグルが漆黒の騎士の背後をとった。
漆黒の騎士「グルァァァァァァァ!!!!」
しかし、咆哮と共に吹雪に襲われ、ツグルは飛ばされてしまう。
それでもなおしがみついていたモモへと漆黒の騎士が魔力の乗った刃を向けた。
ダイス「させねぇよ!!!」
下準備を終えたダイスが魔法を発動すると、地面からいくつものツタが伸び、漆黒の騎士の腕に絡み付いた。
もう片方の手でモモの頭を掴んだ漆黒の騎士だったが、次はセリアの光の剣に阻まれた。
セリア「ツグル!!!」
ツグル「はぁぁぁぁあ!!!!!!」
ツグルが短剣を槍の形に変え、空から漆黒の騎士の頭を目掛けて直滑降に落ちてくる。
ダイス「いけぇぇぇえええ!!!!」
ツグル「ドラゴンダイブ!!!」
ツグルは着地と共にモモを抱えてセリアとダイスの元へと跳躍した。
ツグル「やったか!?」
確かに手応えはあった。
頭部に命中したのは確実だ。
漆黒の騎士「グルァァァァァァァ!!!!!」
しかし漆黒の騎士の硬い装甲は少しだけ剥がれただけだった。
ツグル「くそ、、、もう一度だ」
しかしモモの身体は凍結しているようで立ち上がることが出来ない。
ツグル「皆はここにいろ、俺が隙を作る!」
ツグルは漆黒の騎士へと駆けた。
モモ「私が、、守る、、」
モモは正面に防護壁を張り、ダイスとセリアを守った。
ツグルは高速で動き回り、漆黒の騎士を翻弄する。
漆黒の騎士はセリアを真っ直ぐに見つめている。
後ろがガラ空きだ。
ツグル「黒竜拳!!!」
しかし分厚い氷の壁が出現し、ツグルの渾身の一撃は阻まれた。
砕け散る氷の先から漆黒の騎士の手がツグルの頭部目掛けて迫り来る。
マズイ、、、、、、
すぐに移動を試みたが間に合いそうもない。
瞬きをすると、ツグルはモモの防護壁の中にいた。
ツグル「え?」
ツグル達を守るように立っていたのは。
青いオーラに包まれているトゥールだった。
ダイス「トゥールさん!!!!」
セリア「無事だったんですね!」
トゥール「、、、、、、」
トゥールは何も答えない。
明らかに今までのトゥールとは雰囲気が違った。
ツグル「トゥール、助かった、ありがとう」
トゥール「フルネスをやったのはこいつか?」
トゥールは振り返らずに質問をした。
モモ「はい、、、、フルネス将軍は私達を守るために、、」
トゥール「そうか」
トゥールは静かに刀を抜いた。
トゥール「リリ、タクティス、お前達も過去を見たのだろう。俺はやるべきことを思い出した。だが今、この瞬間だけは、友のために刃を振るう。リリ、セリア達を連れて今すぐにここから逃げろ」
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2024/02/23
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