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混沌の北ゲート編
第93話 代償
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ムーはゆっくりと目覚めた。
どれだけ眠っていたのだろうか、、、、
ふっと起き上がり、ベッドに腰をかける。
マイカ姐さんの姿はない。
骨竜との戦いを思い出した。
八岐大蛇、あのモンスターは何だったのだろうか?
確かめる必要があるが、今はとりあえずマイカ姐さんと話がしたい。
ムーは家の中を歩き回った。
もう一年近く住んでいる家だが、基本的に屋内では本を読んでいるため、家の中の物をちゃんと見たことがなかった。
良く見るとそこにはまだ若々しいマイカ姐さんと、おそらく弟さんだろうと推測できる少年の写真が飾られてある。
そこには古ぼけた一通の手紙も飾られてあった。
ムーは躊躇なくその手紙を読み始めた。
[姉さんへ、誕生日おめでとう!僕は姉さんのようなエリート魔術師になりたいです。第一歩として今期の魔術試験ではTOP10に入ります。誕生日プレゼントはその報告ってことで良いよね?だから少しプレゼントは遅れるけど、待っててね。僕は絶対にやり遂げてみせる!この手紙に誓います 親愛なる弟 マイト]
ムー「大切にしてるんだな」
ムーは古ぼけた手紙をそっと置いた。
マイカ「おはよう!」
突然後ろから声をかけられ、ムーは驚いた。
ムー「マイカ姐さん、いつ帰ってきたんだ?」
マイカ「今さっき。身体は大丈夫かい?」
ムー「ああ、全く問題なしだ」
マイカ「ところで、その手紙、、、」
ムー「ああ、悪いな。勝手に読ませてもらった、弟さんからの手紙だったんだな」
するとマイカは不思議そうな表情をしてこう言った。
マイカ「弟?誰のこと?」
ムー「あの骨竜は弟の仇だったんだろ?」
マイカ「いやいや、だから弟って誰のことよ。私に家族なんていないよ。そんなことより、骨竜との戦いはどうなることかと思ったよ、それにあの蛇はなんなの!?ムーの魔術だよね?あれは何属性なの?どこぞの召喚魔術なの?初見なんですけど!!めっちゃ強いし!!あの骨竜を一撃なんて」
いや、何かがおかしい。骨竜が舞い降りた時のマイカ姐さんの恐れの表情、言葉、今でも忘れはしない。
この写真も手紙も弟の存在を証明している。
ムー「ちょっと待ってくれ、マイカ姐さん。あなたには弟がいたはずだが?」
マイカ「ちょっと、怖いこと言わないでよ。骨竜に潰されておかしくなっちゃったんじゃないの?でもまぁ良いか、こうして無事でいてくれたのなら、あ!でも聞きたいことは山ほどあるの、あのモンスターについてよ!」
ムー「マイカ姐さん、俺は何日眠っていたんだ?」
マイカ「ん~大体七日くらいかな」
七日で治るダメージではなかった。
全身の骨は粉々になり、聴覚は失われ、もはや完治することも難しい状態だった。
ムー「俺を助けるために、何かしたか?」
マイカ「闇魔術を少し、ね!でもそれだけでムーが生きてくれるなら私は」
ムー「何をしてるんだ!!!!」
言葉を遮られ、マイカは驚いた。
マイカ「どうしたの、そんなに怒っちゃって」
ムー「闇の魔術は使用者の身体、感情、記憶の何かを犠牲にして発動するバカみたいにリスキーなものだ!!教団で習わなかったのか?闇魔術を使用するような愚かなことはするなって、いったいマイカ姐さんは俺を助けるために何を失ったんだ!?」
マイカはニコッと笑って答えた。
マイカ「左腕、だけだよ。だけ。助けられた側からしたら重いかもしれないけどさ、私にとっては左腕なんかよりも大切な存在なんだよ、ムー」
マイカの左腕は黒く染まり、ブラブラとぶら下がっている。
ムーの目から涙がこぼれ落ちた。
違う、左腕だけじゃない。
だけ、じゃないんだ。
マイカ姐さん。
あなたにとって一番大切なものを、俺は、、、失わせてしまった。
ムー「見てくれ、この写真の少年を覚えているか?この手紙をくれた人物をおぼえているか?」
ムーは静かに語りかける。
マイカは眉間に皺を寄せながら答えた。
マイカ「それねぇ、誰だっけなぁ~。思い出せないんだよね、まぁ昔のことだからね。でも飾ってあるってことは大切な人なんだろうけどさ。そんなことより何か変だよ?ムー」
変なのは俺じゃない、マイカ姐さん、あなただ。
ムー「、、、、俺は、、、なんてことをしてしまったんだ!!、、、、、」
ムーはその場に崩れ落ちた。
マイカ「おいおい、どうしたのよ!ムー!!左腕のことなら気にしなくて良いよ!!ムーのあの蛇の魔術と交換ってことで!なーんてね」
マイカ姐さんは笑っていた。
俺に気を遣わせまいと振る舞っているのだろう。
しかし、左腕を失ったことよりも、弟の記憶を失わせてしまったという事実こそ、ムーの心を痛ませた。
ムー「マイカ姐さん、、、、」
マイカ「ん?」
ムーは自分の弱さを恨んだ。
マイカ姐さんと弟さんに申し訳ない。
俺は弱い、弱すぎる、もうマイカ姐さんに闇魔術を使わせるようなことは絶対にさせない!!
ムーはフツフツと煮える心を抑え、静かに呟いた。
ムー「僕は、、、、、僕は!!、、、、、、、、、、、、エリート魔術師になるよ」
マイカ「何を言ってるの、十ヶ月で五属性Sランク達成なんて、エリートでも無理だよ!!私が知る限りムーほどに優秀な魔術師はいない。胸を張って良いよ」
マイカ姐さんの弟、名はおそらくマイト。
すまない。
君を大切にしてくれる人はいなくなってしまった。
これが償いになるかは分からないが。
君の代わりに、俺は、僕は、誰にも負けない魔術師になり、お姉さんを守ることを約束する。
ムーは一人、この手紙に誓った。
ムー「ありがとう、マイカ姐さん。僕に今必要なことが分かった」
ムーは教団から盗んだ本[裏、属性魔法]を取り出した。
どれだけ眠っていたのだろうか、、、、
ふっと起き上がり、ベッドに腰をかける。
マイカ姐さんの姿はない。
骨竜との戦いを思い出した。
八岐大蛇、あのモンスターは何だったのだろうか?
確かめる必要があるが、今はとりあえずマイカ姐さんと話がしたい。
ムーは家の中を歩き回った。
もう一年近く住んでいる家だが、基本的に屋内では本を読んでいるため、家の中の物をちゃんと見たことがなかった。
良く見るとそこにはまだ若々しいマイカ姐さんと、おそらく弟さんだろうと推測できる少年の写真が飾られてある。
そこには古ぼけた一通の手紙も飾られてあった。
ムーは躊躇なくその手紙を読み始めた。
[姉さんへ、誕生日おめでとう!僕は姉さんのようなエリート魔術師になりたいです。第一歩として今期の魔術試験ではTOP10に入ります。誕生日プレゼントはその報告ってことで良いよね?だから少しプレゼントは遅れるけど、待っててね。僕は絶対にやり遂げてみせる!この手紙に誓います 親愛なる弟 マイト]
ムー「大切にしてるんだな」
ムーは古ぼけた手紙をそっと置いた。
マイカ「おはよう!」
突然後ろから声をかけられ、ムーは驚いた。
ムー「マイカ姐さん、いつ帰ってきたんだ?」
マイカ「今さっき。身体は大丈夫かい?」
ムー「ああ、全く問題なしだ」
マイカ「ところで、その手紙、、、」
ムー「ああ、悪いな。勝手に読ませてもらった、弟さんからの手紙だったんだな」
するとマイカは不思議そうな表情をしてこう言った。
マイカ「弟?誰のこと?」
ムー「あの骨竜は弟の仇だったんだろ?」
マイカ「いやいや、だから弟って誰のことよ。私に家族なんていないよ。そんなことより、骨竜との戦いはどうなることかと思ったよ、それにあの蛇はなんなの!?ムーの魔術だよね?あれは何属性なの?どこぞの召喚魔術なの?初見なんですけど!!めっちゃ強いし!!あの骨竜を一撃なんて」
いや、何かがおかしい。骨竜が舞い降りた時のマイカ姐さんの恐れの表情、言葉、今でも忘れはしない。
この写真も手紙も弟の存在を証明している。
ムー「ちょっと待ってくれ、マイカ姐さん。あなたには弟がいたはずだが?」
マイカ「ちょっと、怖いこと言わないでよ。骨竜に潰されておかしくなっちゃったんじゃないの?でもまぁ良いか、こうして無事でいてくれたのなら、あ!でも聞きたいことは山ほどあるの、あのモンスターについてよ!」
ムー「マイカ姐さん、俺は何日眠っていたんだ?」
マイカ「ん~大体七日くらいかな」
七日で治るダメージではなかった。
全身の骨は粉々になり、聴覚は失われ、もはや完治することも難しい状態だった。
ムー「俺を助けるために、何かしたか?」
マイカ「闇魔術を少し、ね!でもそれだけでムーが生きてくれるなら私は」
ムー「何をしてるんだ!!!!」
言葉を遮られ、マイカは驚いた。
マイカ「どうしたの、そんなに怒っちゃって」
ムー「闇の魔術は使用者の身体、感情、記憶の何かを犠牲にして発動するバカみたいにリスキーなものだ!!教団で習わなかったのか?闇魔術を使用するような愚かなことはするなって、いったいマイカ姐さんは俺を助けるために何を失ったんだ!?」
マイカはニコッと笑って答えた。
マイカ「左腕、だけだよ。だけ。助けられた側からしたら重いかもしれないけどさ、私にとっては左腕なんかよりも大切な存在なんだよ、ムー」
マイカの左腕は黒く染まり、ブラブラとぶら下がっている。
ムーの目から涙がこぼれ落ちた。
違う、左腕だけじゃない。
だけ、じゃないんだ。
マイカ姐さん。
あなたにとって一番大切なものを、俺は、、、失わせてしまった。
ムー「見てくれ、この写真の少年を覚えているか?この手紙をくれた人物をおぼえているか?」
ムーは静かに語りかける。
マイカは眉間に皺を寄せながら答えた。
マイカ「それねぇ、誰だっけなぁ~。思い出せないんだよね、まぁ昔のことだからね。でも飾ってあるってことは大切な人なんだろうけどさ。そんなことより何か変だよ?ムー」
変なのは俺じゃない、マイカ姐さん、あなただ。
ムー「、、、、俺は、、、なんてことをしてしまったんだ!!、、、、、」
ムーはその場に崩れ落ちた。
マイカ「おいおい、どうしたのよ!ムー!!左腕のことなら気にしなくて良いよ!!ムーのあの蛇の魔術と交換ってことで!なーんてね」
マイカ姐さんは笑っていた。
俺に気を遣わせまいと振る舞っているのだろう。
しかし、左腕を失ったことよりも、弟の記憶を失わせてしまったという事実こそ、ムーの心を痛ませた。
ムー「マイカ姐さん、、、、」
マイカ「ん?」
ムーは自分の弱さを恨んだ。
マイカ姐さんと弟さんに申し訳ない。
俺は弱い、弱すぎる、もうマイカ姐さんに闇魔術を使わせるようなことは絶対にさせない!!
ムーはフツフツと煮える心を抑え、静かに呟いた。
ムー「僕は、、、、、僕は!!、、、、、、、、、、、、エリート魔術師になるよ」
マイカ「何を言ってるの、十ヶ月で五属性Sランク達成なんて、エリートでも無理だよ!!私が知る限りムーほどに優秀な魔術師はいない。胸を張って良いよ」
マイカ姐さんの弟、名はおそらくマイト。
すまない。
君を大切にしてくれる人はいなくなってしまった。
これが償いになるかは分からないが。
君の代わりに、俺は、僕は、誰にも負けない魔術師になり、お姉さんを守ることを約束する。
ムーは一人、この手紙に誓った。
ムー「ありがとう、マイカ姐さん。僕に今必要なことが分かった」
ムーは教団から盗んだ本[裏、属性魔法]を取り出した。
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