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フォールドーン帝国編
第67話 竜騎士
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マツ「はぁ、、はぁ、、強い、、」
アイザワ「どうした、その程度か?」
東ゲートにて戦闘を繰り広げているマツとドラだが、その力の差に心が折れかけていた。
ドラ「はぁぁぁあ!!!」
炎を纏った拳で乱撃を繰り出すも、サイボーグであるアイザワは超スピードで捌き、ヘビーなパンチを腹部へ叩き込む。
ドラはぬいぐるみのように吹き飛び、地面との摩擦によって動きを止めた。
身体は血だらけになり、腹部を押さえながら吐血している。
その隙にマツは瞬雷でアイザワの心臓にあたるコアを破壊しようと背後から仕掛けるも、見切っていたアイザワに槍を掴まれそのまま地面に叩きつけられた。
肺が圧迫され呼吸困難に陥る。
マツ「う、、、はぁ、、、」
アイザワは槍を手に取り、倒れ込むマツを上から見下ろす。
アイザワ「お前達、弱いな。これで炎のマントの部下なのか?いつだか戦ったヘイスレイブの領主の方がよっぽど強いぞ」
マツ「、、、、、、、」
マツは苦しみの中、雷槍リレイシオンに手を伸ばす。
アイザワ「これか?返してやるよ」
アイザワは槍でマツの心臓を突き刺そうとした。
その時、赤い竜の爪がアイザワを吹き飛ばした。
アイザワ「竜だと!?あの小娘が竜になったというのか!?」
竜はマツを守るようにアイザワに立ちはだかる。
ドラ「グルァァァア!!!!」
竜化したドラが息を大きく吸った。
マツ「、、、ありがとう、、ドラ」
口から燃え盛るブレスを吐き出し、砂の大地が炎に包まれる。
あたりを警戒するもそこにアイザワの姿はなかった。
アイザワ「どこを見ている、私はここだ」
アイザワは背中に搭載しているジェットで空にいた。
そして、腕からいくつものミサイルを発射する。
ミサイルは規則的な軌道を描きながらドラとマツの元へと向かう。
ドラはマツを背中に乗せ、空中へ飛び立った。
マツ「はぁ、、だいぶ楽になった、、よし、反撃だ!!」
マツはドラの背に乗りながら槍を構える。
そしてもう片方の手に雷の魔力を集め、執拗に追いかけてくるミサイル達に手をかざす。
マツ「ライハツ!!」
詠唱と共に広範囲の雷撃がミサイルを誘爆させた。
アイザワはそのまま指から銃弾を連射するも、ドラの炎に掻き消される。
アイザワ「大昔、この大陸には竜になる人間がいたらしい。その背に乗る槍兵を竜騎士と呼び、彼等は厄災をもたらす悪の兵器を撃ち破ったと言われている」
マツ「竜騎士ドラグーンの伝説ですね」
アイザワ「知っていたか、その物語の結末を知っているか?」
マツ「竜騎士ドラグーンは竜人族であるべレクと共に悪の兵器を撃ち破り、人々の平和を守った」
マツの言葉にアイザワは笑い出す。
アイザワ「それは序章に過ぎない。その後ドラグーンはべレクを盾として扱い、人間と竜との戦争が始まるのさ」
マツ「何が言いたい?」
アイザワ「お前のような弱者はその竜のような大きな存在に守られて、死にゆくものを眺めることしか出来ない」
マツ「初対面のあなたに私の何が分かるっていうの?」
アイザワ「分かるさ、お前は器用貧乏の凡才だ。きっと魔術学校でも全教科で80点を取るも名を馳せることなく卒業し、兵役しても大した手柄をあげたことがないんだろう?」
マツ「、、、、、」
マツの表情が曇る。
アイザワ「どうやら図星のようだな。赤き竜、こいつに殺されないように気を付けろよ?」
ドラ「グルァァァア!!!」
ドラは炎のブレスを吐き出すが、空中では簡単に躱されてしまう。
ドラ「マツ、、、ハ、、、」
マツ「ドラ!?喋れるの?」
ドラ「マツハ、テンサイ、ダ」
マツ「、、、、」
ドラ「グルァ、、、マツ、、ハ、、天才、ダ」
マツ「ドラ、、ありがとう」
マツはドラの背中を撫で、しっかりとアイザワを見た。
マツ「あなたを倒して、ドラの言葉を真実にしてみせる」
アイザワ「ほう?天才だということか?つけあがるな凡才が!!」
アイザワは火力を増し、スピードを上げてマツ達の方へ直進する。
マツ「雷槍!!」
マツは雷の槍を投げるがアイザワはそれを片手で握り潰す、その時。
マツ「第二詠唱、サンダーボール!!!」
折れた槍はアイザワの手元で発光し、大きな玉に形を変え、アイザワを包み込む。
アイザワ「く、、、」
雷をダイレクトに受けたアイザワは身体を鈍らせる。
その隙にドラは最大火力のブレスを吐き出し、アイザワを捉える。
アイザワは防護シールドを張りながら両手で強烈なブレスに耐えていた。
アイザワ「残念だな、この程度で私を堕とすことは出来ない」
マツ「それはどうでしょう」
驚くアイザワ。
何故ならマツの声が背後から聞こえたからだ。
その瞬間に胸から槍が飛び出すのを感じた。
マツ「瞬雷!!!」
アイザワを貫通したマツが帯電しながら一瞬空中に留まるも、重力によって地面へと落下し出す。
マツ「ドラ!!着地お願い!!」
帯電によって動かない身体のままドラへと叫ぶ。
しかし、ドラからの返事がない。
よく見ると、ドリル化したアイザワの腕がドラの胸を貫いていた。
徐々に人間の姿へと形を変えるドラ。
ドラの滴る血を浴びながら、マツは絶望する。
ドラ「ぐはぁ!!!、、、」
アイザワ「竜の鱗もさほど硬いわけではないんだな」
ジェットで空中に浮きながら貫いていない方の手を拳銃の形にしてドラの頭へ突きつける。
マツ「やめて!!、、、」
身体が動かない、動こうとすればするほどに雷が暴発する。
アイザワ「可哀想なドラゴンガール、来世では友達をよく選ぶんだな」
マツ「やめろぉおお!!!!!!!!!」
雷が身体でバチバチと凄まじい音を立てて暴発する。
アイザワ「!?」
その時、アイザワとドラの間を何かが駆け抜け、アイザワは両腕を切断された。
驚いたアイザワが上を見ると、地面へと落ちていたはずのマツが、何故か上空へと移動していた。
その身体は凄まじい雷で発光している。
アイザワ「、、、、お前がやったのか?」
アイザワの腕と共に地面へと落ちるドラ。
マツ「多分、私が」
自分でも何が起こったのか分からない。
マツは戸惑いながら答える。
マツ「私がドラを死なせやしない!!」
更に激しく雷に包まれる身体は眩し過ぎて見えない程に発光している。
アイザワ「!!!!!!」
マツ「瞬雷-雷鳴!!!」
その言葉と同時にマツは突き抜けた。
凄まじい電力によって焼き切れたサイボーグの身体は、頭部以外消滅していた。
アイザワ「なんだ、お前、強いじゃないか」
そう言い残し、アイザワは爆発した。
帯電していた雷を全て使い果たし、マツは真っ逆さまに地面へと落下する。
マツ「カナメルさん、ナミチュ、ヘイスレイブの皆!!、、、今まで、、ありがとう」
流れる涙よりも早く落ちていくのを感じながら、マツはそっと目を閉じた。
ドン!!!
身体に衝撃を感じ、マツは目を開ける。
マツは竜の身体に包まれていた。
ボロボロの翼では上手に飛ぶことは出来ず、竜はマツのクッションになるように身体を引き摺りながら着地した。
マツ「ドラ!!!、、、」
またも人間の姿へと形を変えるドラ。
ドラ「、、、だから言ったでしょ、、マツは天才だって」
少し微笑んだドラだが、そのまま目を閉じ、動かなくなった。
マツ「ドラ!!死んじゃダメだよ!!」
マツは学校で習った蘇生中を試してみる。
もちろん、テストで80点を取った出来である。
しかし、実際に使うのは初めてだった。
手に魔力を乗せ、対象の心臓へと叩き込む。
残り僅かな魔力を絞り出し、マツは何度も何度も、ドラの胸を叩いていた。
アイザワ「どうした、その程度か?」
東ゲートにて戦闘を繰り広げているマツとドラだが、その力の差に心が折れかけていた。
ドラ「はぁぁぁあ!!!」
炎を纏った拳で乱撃を繰り出すも、サイボーグであるアイザワは超スピードで捌き、ヘビーなパンチを腹部へ叩き込む。
ドラはぬいぐるみのように吹き飛び、地面との摩擦によって動きを止めた。
身体は血だらけになり、腹部を押さえながら吐血している。
その隙にマツは瞬雷でアイザワの心臓にあたるコアを破壊しようと背後から仕掛けるも、見切っていたアイザワに槍を掴まれそのまま地面に叩きつけられた。
肺が圧迫され呼吸困難に陥る。
マツ「う、、、はぁ、、、」
アイザワは槍を手に取り、倒れ込むマツを上から見下ろす。
アイザワ「お前達、弱いな。これで炎のマントの部下なのか?いつだか戦ったヘイスレイブの領主の方がよっぽど強いぞ」
マツ「、、、、、、、」
マツは苦しみの中、雷槍リレイシオンに手を伸ばす。
アイザワ「これか?返してやるよ」
アイザワは槍でマツの心臓を突き刺そうとした。
その時、赤い竜の爪がアイザワを吹き飛ばした。
アイザワ「竜だと!?あの小娘が竜になったというのか!?」
竜はマツを守るようにアイザワに立ちはだかる。
ドラ「グルァァァア!!!!」
竜化したドラが息を大きく吸った。
マツ「、、、ありがとう、、ドラ」
口から燃え盛るブレスを吐き出し、砂の大地が炎に包まれる。
あたりを警戒するもそこにアイザワの姿はなかった。
アイザワ「どこを見ている、私はここだ」
アイザワは背中に搭載しているジェットで空にいた。
そして、腕からいくつものミサイルを発射する。
ミサイルは規則的な軌道を描きながらドラとマツの元へと向かう。
ドラはマツを背中に乗せ、空中へ飛び立った。
マツ「はぁ、、だいぶ楽になった、、よし、反撃だ!!」
マツはドラの背に乗りながら槍を構える。
そしてもう片方の手に雷の魔力を集め、執拗に追いかけてくるミサイル達に手をかざす。
マツ「ライハツ!!」
詠唱と共に広範囲の雷撃がミサイルを誘爆させた。
アイザワはそのまま指から銃弾を連射するも、ドラの炎に掻き消される。
アイザワ「大昔、この大陸には竜になる人間がいたらしい。その背に乗る槍兵を竜騎士と呼び、彼等は厄災をもたらす悪の兵器を撃ち破ったと言われている」
マツ「竜騎士ドラグーンの伝説ですね」
アイザワ「知っていたか、その物語の結末を知っているか?」
マツ「竜騎士ドラグーンは竜人族であるべレクと共に悪の兵器を撃ち破り、人々の平和を守った」
マツの言葉にアイザワは笑い出す。
アイザワ「それは序章に過ぎない。その後ドラグーンはべレクを盾として扱い、人間と竜との戦争が始まるのさ」
マツ「何が言いたい?」
アイザワ「お前のような弱者はその竜のような大きな存在に守られて、死にゆくものを眺めることしか出来ない」
マツ「初対面のあなたに私の何が分かるっていうの?」
アイザワ「分かるさ、お前は器用貧乏の凡才だ。きっと魔術学校でも全教科で80点を取るも名を馳せることなく卒業し、兵役しても大した手柄をあげたことがないんだろう?」
マツ「、、、、、」
マツの表情が曇る。
アイザワ「どうやら図星のようだな。赤き竜、こいつに殺されないように気を付けろよ?」
ドラ「グルァァァア!!!」
ドラは炎のブレスを吐き出すが、空中では簡単に躱されてしまう。
ドラ「マツ、、、ハ、、、」
マツ「ドラ!?喋れるの?」
ドラ「マツハ、テンサイ、ダ」
マツ「、、、、」
ドラ「グルァ、、、マツ、、ハ、、天才、ダ」
マツ「ドラ、、ありがとう」
マツはドラの背中を撫で、しっかりとアイザワを見た。
マツ「あなたを倒して、ドラの言葉を真実にしてみせる」
アイザワ「ほう?天才だということか?つけあがるな凡才が!!」
アイザワは火力を増し、スピードを上げてマツ達の方へ直進する。
マツ「雷槍!!」
マツは雷の槍を投げるがアイザワはそれを片手で握り潰す、その時。
マツ「第二詠唱、サンダーボール!!!」
折れた槍はアイザワの手元で発光し、大きな玉に形を変え、アイザワを包み込む。
アイザワ「く、、、」
雷をダイレクトに受けたアイザワは身体を鈍らせる。
その隙にドラは最大火力のブレスを吐き出し、アイザワを捉える。
アイザワは防護シールドを張りながら両手で強烈なブレスに耐えていた。
アイザワ「残念だな、この程度で私を堕とすことは出来ない」
マツ「それはどうでしょう」
驚くアイザワ。
何故ならマツの声が背後から聞こえたからだ。
その瞬間に胸から槍が飛び出すのを感じた。
マツ「瞬雷!!!」
アイザワを貫通したマツが帯電しながら一瞬空中に留まるも、重力によって地面へと落下し出す。
マツ「ドラ!!着地お願い!!」
帯電によって動かない身体のままドラへと叫ぶ。
しかし、ドラからの返事がない。
よく見ると、ドリル化したアイザワの腕がドラの胸を貫いていた。
徐々に人間の姿へと形を変えるドラ。
ドラの滴る血を浴びながら、マツは絶望する。
ドラ「ぐはぁ!!!、、、」
アイザワ「竜の鱗もさほど硬いわけではないんだな」
ジェットで空中に浮きながら貫いていない方の手を拳銃の形にしてドラの頭へ突きつける。
マツ「やめて!!、、、」
身体が動かない、動こうとすればするほどに雷が暴発する。
アイザワ「可哀想なドラゴンガール、来世では友達をよく選ぶんだな」
マツ「やめろぉおお!!!!!!!!!」
雷が身体でバチバチと凄まじい音を立てて暴発する。
アイザワ「!?」
その時、アイザワとドラの間を何かが駆け抜け、アイザワは両腕を切断された。
驚いたアイザワが上を見ると、地面へと落ちていたはずのマツが、何故か上空へと移動していた。
その身体は凄まじい雷で発光している。
アイザワ「、、、、お前がやったのか?」
アイザワの腕と共に地面へと落ちるドラ。
マツ「多分、私が」
自分でも何が起こったのか分からない。
マツは戸惑いながら答える。
マツ「私がドラを死なせやしない!!」
更に激しく雷に包まれる身体は眩し過ぎて見えない程に発光している。
アイザワ「!!!!!!」
マツ「瞬雷-雷鳴!!!」
その言葉と同時にマツは突き抜けた。
凄まじい電力によって焼き切れたサイボーグの身体は、頭部以外消滅していた。
アイザワ「なんだ、お前、強いじゃないか」
そう言い残し、アイザワは爆発した。
帯電していた雷を全て使い果たし、マツは真っ逆さまに地面へと落下する。
マツ「カナメルさん、ナミチュ、ヘイスレイブの皆!!、、、今まで、、ありがとう」
流れる涙よりも早く落ちていくのを感じながら、マツはそっと目を閉じた。
ドン!!!
身体に衝撃を感じ、マツは目を開ける。
マツは竜の身体に包まれていた。
ボロボロの翼では上手に飛ぶことは出来ず、竜はマツのクッションになるように身体を引き摺りながら着地した。
マツ「ドラ!!!、、、」
またも人間の姿へと形を変えるドラ。
ドラ「、、、だから言ったでしょ、、マツは天才だって」
少し微笑んだドラだが、そのまま目を閉じ、動かなくなった。
マツ「ドラ!!死んじゃダメだよ!!」
マツは学校で習った蘇生中を試してみる。
もちろん、テストで80点を取った出来である。
しかし、実際に使うのは初めてだった。
手に魔力を乗せ、対象の心臓へと叩き込む。
残り僅かな魔力を絞り出し、マツは何度も何度も、ドラの胸を叩いていた。
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