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始まりの歌声編
第8話 殺戮の宴
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その日の夜、酒場にて
ダイス「ツグルの勇姿と俺たちの絆に、、、乾杯!!!!!!」
ダイスの音頭で一勢にグラスを合わせる。
その後ダイスは樽の上に立ち、何やら歌を歌っていた。
今日の酒場はやけに騒がしい、でもこれは悪くないと思える。
モモ「ツグル」
ツグル「なんだ」
モモ「私ね、お父さんのようになりたかったんだ。でもお父さんはセレスティア様と、この国を守るために戦ってたの」
ツグル「そうだろうな」
モモ「私が騎士になりたい理由は、お父さんのようになりたいってだけで、そこには憧れしかなくって、今日ツグルの言ったことをずっと考えてたんだけど、私このまま騎士になりたくないって思ったの」
ツグル「そうか」
モモ「いや、辞めるとかってわけじゃないけど。本当にやるべきこと、まだ見つかってないけれど。
探していきたいって思った、ごめんね、何かまとまってなくて」
ツグル「いや、こっちこそありがとう、そう言ってくれたら勇気を出した甲斐があるよ」
セリア「ふぁあ~」
セリアがオレンジジュースを片手にあくびをしている。
モモ「あらセリア、眠そうね」
セリア「なんか今日は身体がだるくて~」
モモ「寝坊した日って最後まで調子でないよね」
セリア「そ~だよ、、ねぇ、、Zzz」
モモ「え?もしかして寝た?」
中央には樽が積まれ、その頂点でダイスが決めポーズをしている。
あの一帯は過激に盛り上がっている。
「くるかくるかくるか~ダイスの五杯一気飲み!」
「いや、今日は十杯いっちゃうんじゃないか?」
「一気、一気、一気!!!」
ダイス「いや、お前らなぁ、俺も人間だよ?
もうかなり飲んでるし流石にそれは~十杯いきまーー!!!!!」
「きたぁぁぁ!!!!!」
ダイスへの一気コールは酒場全体を盛り上げていた。
ツグル「あいつ酒弱いのに大丈夫か?」
モモ「また調子こいて、どーせ後で後悔するよ」
不意に肩を叩かれ、振り返るとそこにはシンカイがいた。
シンカイ「よっ、ツグル。飲んでるかい?」
ツグル「シンカイ」
シンカイ「いやぁ~今日の君はイケメン過ぎだよ~。思わず僕も叫んじゃったからね」
ツグル「あの時お前が勇気を出してくれなかったら、どーなっていたことか、、、」
シンカイ「そんなことないよ、僕が言わなかったら誰かが言ってたよ」
モモはニヤニヤしながらシンカイを見つめている。
シンカイ「あれ、何か僕の顔についてる?」
モモ「可愛すぎだろぉぉぉ!!」
モモはそう叫びながらカウンターにある大きな樽に入った酒を一気飲みして、その場に倒れた。
シンカイ「あれ、何か僕やらかしちゃったかなぁ」
ツグル「ほっとけ」
シンカイ「それにしても、この国は何か変だよね。僕もずっと思ってたよ」
ツグル「実は皆思ってるのかもな」
シンカイ「僕のお兄さんが去年騎士になったんだけどね、騎士になったら王から指輪を贈呈されるじゃん。指輪って!結婚じゃないんだからさぁ、何か忠誠心を強制されてるようで嫌になっちゃうって兄さんも言ってたんだ」
ツグル「指輪、、」
シンカイ「小手つけるときも邪魔だしねぇ、どーせもらうなら僕はネックレスが良いなぁ」
ツグル「トゥールの指輪と関係があるのか?」
シンカイ「ん?何の話?」
ツグル「いや、何でもない」
セリアを見ると、何かにうなされるように眠っていた。
ダイスは案の定酔いつぶれているようだった。
ガタッーーーーーン!!!
入り口から何かが爆発する音がして、酒場は一瞬で静まり返る。
黒煙がもくもくと宙に上がり、その中に人影が見える。
ガシャン、ガシャン、ガシャン
その人影は一歩一歩、酒場の中に侵入した。
姿を現した人影は、黒い鎧を纏っていた。
あれは、、、、王とは外見が違うが、あの感じ。
王と同じ禍々しさを感じる。
「あ、あの~すみません、騒ぎ過ぎましたよね。ごめんなさい!!」
候補生の一人が申し訳なさそうに黒い鎧に躙り寄る。
次の瞬間、候補生の背中から剣先が飛び出した。
血が吹き出し、酒場はパニックに陥る。
シンカイ「な、なんだよあいつ!!他の国の者か!?」
ツグル「おそらくはこの国の者だ、皆逃げろ!!
ダイス「ツグルの勇姿と俺たちの絆に、、、乾杯!!!!!!」
ダイスの音頭で一勢にグラスを合わせる。
その後ダイスは樽の上に立ち、何やら歌を歌っていた。
今日の酒場はやけに騒がしい、でもこれは悪くないと思える。
モモ「ツグル」
ツグル「なんだ」
モモ「私ね、お父さんのようになりたかったんだ。でもお父さんはセレスティア様と、この国を守るために戦ってたの」
ツグル「そうだろうな」
モモ「私が騎士になりたい理由は、お父さんのようになりたいってだけで、そこには憧れしかなくって、今日ツグルの言ったことをずっと考えてたんだけど、私このまま騎士になりたくないって思ったの」
ツグル「そうか」
モモ「いや、辞めるとかってわけじゃないけど。本当にやるべきこと、まだ見つかってないけれど。
探していきたいって思った、ごめんね、何かまとまってなくて」
ツグル「いや、こっちこそありがとう、そう言ってくれたら勇気を出した甲斐があるよ」
セリア「ふぁあ~」
セリアがオレンジジュースを片手にあくびをしている。
モモ「あらセリア、眠そうね」
セリア「なんか今日は身体がだるくて~」
モモ「寝坊した日って最後まで調子でないよね」
セリア「そ~だよ、、ねぇ、、Zzz」
モモ「え?もしかして寝た?」
中央には樽が積まれ、その頂点でダイスが決めポーズをしている。
あの一帯は過激に盛り上がっている。
「くるかくるかくるか~ダイスの五杯一気飲み!」
「いや、今日は十杯いっちゃうんじゃないか?」
「一気、一気、一気!!!」
ダイス「いや、お前らなぁ、俺も人間だよ?
もうかなり飲んでるし流石にそれは~十杯いきまーー!!!!!」
「きたぁぁぁ!!!!!」
ダイスへの一気コールは酒場全体を盛り上げていた。
ツグル「あいつ酒弱いのに大丈夫か?」
モモ「また調子こいて、どーせ後で後悔するよ」
不意に肩を叩かれ、振り返るとそこにはシンカイがいた。
シンカイ「よっ、ツグル。飲んでるかい?」
ツグル「シンカイ」
シンカイ「いやぁ~今日の君はイケメン過ぎだよ~。思わず僕も叫んじゃったからね」
ツグル「あの時お前が勇気を出してくれなかったら、どーなっていたことか、、、」
シンカイ「そんなことないよ、僕が言わなかったら誰かが言ってたよ」
モモはニヤニヤしながらシンカイを見つめている。
シンカイ「あれ、何か僕の顔についてる?」
モモ「可愛すぎだろぉぉぉ!!」
モモはそう叫びながらカウンターにある大きな樽に入った酒を一気飲みして、その場に倒れた。
シンカイ「あれ、何か僕やらかしちゃったかなぁ」
ツグル「ほっとけ」
シンカイ「それにしても、この国は何か変だよね。僕もずっと思ってたよ」
ツグル「実は皆思ってるのかもな」
シンカイ「僕のお兄さんが去年騎士になったんだけどね、騎士になったら王から指輪を贈呈されるじゃん。指輪って!結婚じゃないんだからさぁ、何か忠誠心を強制されてるようで嫌になっちゃうって兄さんも言ってたんだ」
ツグル「指輪、、」
シンカイ「小手つけるときも邪魔だしねぇ、どーせもらうなら僕はネックレスが良いなぁ」
ツグル「トゥールの指輪と関係があるのか?」
シンカイ「ん?何の話?」
ツグル「いや、何でもない」
セリアを見ると、何かにうなされるように眠っていた。
ダイスは案の定酔いつぶれているようだった。
ガタッーーーーーン!!!
入り口から何かが爆発する音がして、酒場は一瞬で静まり返る。
黒煙がもくもくと宙に上がり、その中に人影が見える。
ガシャン、ガシャン、ガシャン
その人影は一歩一歩、酒場の中に侵入した。
姿を現した人影は、黒い鎧を纏っていた。
あれは、、、、王とは外見が違うが、あの感じ。
王と同じ禍々しさを感じる。
「あ、あの~すみません、騒ぎ過ぎましたよね。ごめんなさい!!」
候補生の一人が申し訳なさそうに黒い鎧に躙り寄る。
次の瞬間、候補生の背中から剣先が飛び出した。
血が吹き出し、酒場はパニックに陥る。
シンカイ「な、なんだよあいつ!!他の国の者か!?」
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