2 / 229
始まりの歌声編
第2話 酒場
しおりを挟む
その夜
「乾杯ー!!!!」
場内にある酒場では、候補生達が集まっていた。
残る審査は一つだけ、二年間共に過ごしてきた仲間ともお別れの日が近づいてきている。
誰が騎士に選ばれても良い、そんな風に思えるほど、ツグルの心は熱くなっていた。
反対側にはモモとダイスが、隣にはセリアが座っている。
樽のコップにはビールが並々と注がれ、今日の審査を称えあっていた。
ダイス「モモ!!模擬戦なのに肋骨にヒビが入った!!どーしてくれるんだよ!」
モモ「知らないよ、避けないあんたが悪いんでしょ」
ダイス「いや、そもそもだな、弓兵の俺が重歩兵のお前に勝てるわけがないんだ、最初から出来レースだよ、出来レース!!!」
モモ「はいはい、言い訳は聞き飽きました」
セリア「モモちゃんの圧勝だね」
モモとダイスの言い合いを眺め、ツグルは思わず笑ってしまった。
ツグル「ダイス、お前はもっと距離をとってだな」
言いかけたその時、不意に誰かに肩を組まれた。
横を見ると、対戦相手のシンカイがいた。
シンカイ「いやぁ~ツグルには完敗だったよ~」
ダイス「でた!イケメン!!」
彼は今回の候補生の中でも優秀な槍兵のシンカイという男だ。顔も性格も良し、文句なしの色男である。
シンカイ「イケメンなんて、勿体無いよ~。いや~僕結構頑張ったんだけど、ツグルには勝てないねぇやっぱり」
ツグル「いや、そんなことない」
シンカイ「またまたぁ~、手抜いてたんでしょ?まったく~」
ツグル「シンカイこそ手加減してないだろうな?お前優しいから」
シンカイ「優しい?そんなことないよぉ~僕なんか悪魔のような人間だよ?へっへっへ」
わざとらしく悪い顔をして、シンカイは不敵に笑う。
モモ「あ~シンカイ君は本当癒しだわぁ」
セリア「相変わらずのイケメンゆるキャラですね」
シンカイ「皆して僕をからかって~、次の審査では負けないからなぁ~!!んじゃ」
イケメンはニコっと笑って去って行く。
ダイス「くぅ~あいつイケメンの上に良い奴だしユルユルな感じも憎めないし、超謙虚だし、それもあざとい感じじゃなくてガチで謙虚だし、俺もあーゆー風に生まれたかった」
モモ「ダイスは絶対無理だよ、あんな癒しキャラは」
セリア「見ましたか?鞄にコグマッ熊のワッペンつけてましたよ!!」
モモ「シンカイ君コグマッ熊大好きだもんね、もぅ狙ってんのかぁ!?ってくらいマッチしてるよね」
ダイス「あれであざとくないってスゲェよな」
ツグル「槍兵の中でもあいつはエリートだ」
ふと時計を見ると、二十時を回っている。
鞄の中から魔法瓶を取り出す。
中には魔法石と液体が容器一杯に溜まっていた。
ダイス「それ、毎日飲まなきゃダメなのか?」
ツグル「ああ、幼い頃から体が弱くて歩けなかったんだけど、父さんがこの魔法石を見つけてきてくれて、この石から湧く液体を飲めば立てるようになって、いつの間にか走れるようにもなって」
モモ「凄いね、魔法の水だ」
ツグル「俺にとってはお守りみたいなものだ。父さんは商人だったから、よく珍しい物とか見つけてプレゼントしてくれたんだ。この短剣もその一つだ」
そう言って掲げた短剣は、黒光りし歪な形をしている。
ダイス「変な形、どこの国の武器なんだろうな」
ツグル「さぁな、でも手に馴染むんだよ」
もうじき夜が明ける。
騎士になれば、皆でお酒を飲みながら笑う日々なんて訪れないのかもしれない。
そんな切なさを胸に秘めながら、騎士への道が開けた気がする一日だった。
部屋に戻る途中の廊下にて。
セリア「ツグル」
ツグル「どうした」
セリア「明日休日でしょ?明日で王都陥落十年目なんだ」
ツグル「そうだな」
セリア「私、お母様のお墓へ行こうと思うの」
ツグル「ダメだ、もし誰かに見つかったら」
セリア「大丈夫だよ、あのお墓を知ってるのは私とツグルしかいないんだから」
ツグル「でも万が一ってことがあるだろ」
セリア「でも、、、、」
セリアが悲しそうな顔をする。
確かにセリアの言う通り、あのお墓を知っているのはツグルとセリアしかいない。
それにあの神域に入るには、セリアのネックレスのような神の力を宿す装備が必要だ。
セレスティア様のお墓は、城外の森の奥深く、そう遠くはない場所にある。
しかし、結界が張られていて、普通の人は入ることができない。
そう、納得することにした。
ツグル「分かった、でも俺も一緒に行く」
セリア「え?」
ツグル「何かあったときは俺がセリアを守る、それで良いだろ」
セリア「ほんと!?やったぁ~」
万歳しながら飛び跳ねるセリアは、二十歳とは思えない少女のようであった。
騎士「騒がしいぞ!もう夜だ、部屋に戻れ!候補生」
セリア「あ、ごめんなさい」
ツグル「今日はもう寝よう。また明日な」
セリア「うん!」
そう言ってセリアはスキップをしながら暗闇に消えて行った。
ツグルは何だか妙な胸騒ぎを感じていた。
「乾杯ー!!!!」
場内にある酒場では、候補生達が集まっていた。
残る審査は一つだけ、二年間共に過ごしてきた仲間ともお別れの日が近づいてきている。
誰が騎士に選ばれても良い、そんな風に思えるほど、ツグルの心は熱くなっていた。
反対側にはモモとダイスが、隣にはセリアが座っている。
樽のコップにはビールが並々と注がれ、今日の審査を称えあっていた。
ダイス「モモ!!模擬戦なのに肋骨にヒビが入った!!どーしてくれるんだよ!」
モモ「知らないよ、避けないあんたが悪いんでしょ」
ダイス「いや、そもそもだな、弓兵の俺が重歩兵のお前に勝てるわけがないんだ、最初から出来レースだよ、出来レース!!!」
モモ「はいはい、言い訳は聞き飽きました」
セリア「モモちゃんの圧勝だね」
モモとダイスの言い合いを眺め、ツグルは思わず笑ってしまった。
ツグル「ダイス、お前はもっと距離をとってだな」
言いかけたその時、不意に誰かに肩を組まれた。
横を見ると、対戦相手のシンカイがいた。
シンカイ「いやぁ~ツグルには完敗だったよ~」
ダイス「でた!イケメン!!」
彼は今回の候補生の中でも優秀な槍兵のシンカイという男だ。顔も性格も良し、文句なしの色男である。
シンカイ「イケメンなんて、勿体無いよ~。いや~僕結構頑張ったんだけど、ツグルには勝てないねぇやっぱり」
ツグル「いや、そんなことない」
シンカイ「またまたぁ~、手抜いてたんでしょ?まったく~」
ツグル「シンカイこそ手加減してないだろうな?お前優しいから」
シンカイ「優しい?そんなことないよぉ~僕なんか悪魔のような人間だよ?へっへっへ」
わざとらしく悪い顔をして、シンカイは不敵に笑う。
モモ「あ~シンカイ君は本当癒しだわぁ」
セリア「相変わらずのイケメンゆるキャラですね」
シンカイ「皆して僕をからかって~、次の審査では負けないからなぁ~!!んじゃ」
イケメンはニコっと笑って去って行く。
ダイス「くぅ~あいつイケメンの上に良い奴だしユルユルな感じも憎めないし、超謙虚だし、それもあざとい感じじゃなくてガチで謙虚だし、俺もあーゆー風に生まれたかった」
モモ「ダイスは絶対無理だよ、あんな癒しキャラは」
セリア「見ましたか?鞄にコグマッ熊のワッペンつけてましたよ!!」
モモ「シンカイ君コグマッ熊大好きだもんね、もぅ狙ってんのかぁ!?ってくらいマッチしてるよね」
ダイス「あれであざとくないってスゲェよな」
ツグル「槍兵の中でもあいつはエリートだ」
ふと時計を見ると、二十時を回っている。
鞄の中から魔法瓶を取り出す。
中には魔法石と液体が容器一杯に溜まっていた。
ダイス「それ、毎日飲まなきゃダメなのか?」
ツグル「ああ、幼い頃から体が弱くて歩けなかったんだけど、父さんがこの魔法石を見つけてきてくれて、この石から湧く液体を飲めば立てるようになって、いつの間にか走れるようにもなって」
モモ「凄いね、魔法の水だ」
ツグル「俺にとってはお守りみたいなものだ。父さんは商人だったから、よく珍しい物とか見つけてプレゼントしてくれたんだ。この短剣もその一つだ」
そう言って掲げた短剣は、黒光りし歪な形をしている。
ダイス「変な形、どこの国の武器なんだろうな」
ツグル「さぁな、でも手に馴染むんだよ」
もうじき夜が明ける。
騎士になれば、皆でお酒を飲みながら笑う日々なんて訪れないのかもしれない。
そんな切なさを胸に秘めながら、騎士への道が開けた気がする一日だった。
部屋に戻る途中の廊下にて。
セリア「ツグル」
ツグル「どうした」
セリア「明日休日でしょ?明日で王都陥落十年目なんだ」
ツグル「そうだな」
セリア「私、お母様のお墓へ行こうと思うの」
ツグル「ダメだ、もし誰かに見つかったら」
セリア「大丈夫だよ、あのお墓を知ってるのは私とツグルしかいないんだから」
ツグル「でも万が一ってことがあるだろ」
セリア「でも、、、、」
セリアが悲しそうな顔をする。
確かにセリアの言う通り、あのお墓を知っているのはツグルとセリアしかいない。
それにあの神域に入るには、セリアのネックレスのような神の力を宿す装備が必要だ。
セレスティア様のお墓は、城外の森の奥深く、そう遠くはない場所にある。
しかし、結界が張られていて、普通の人は入ることができない。
そう、納得することにした。
ツグル「分かった、でも俺も一緒に行く」
セリア「え?」
ツグル「何かあったときは俺がセリアを守る、それで良いだろ」
セリア「ほんと!?やったぁ~」
万歳しながら飛び跳ねるセリアは、二十歳とは思えない少女のようであった。
騎士「騒がしいぞ!もう夜だ、部屋に戻れ!候補生」
セリア「あ、ごめんなさい」
ツグル「今日はもう寝よう。また明日な」
セリア「うん!」
そう言ってセリアはスキップをしながら暗闇に消えて行った。
ツグルは何だか妙な胸騒ぎを感じていた。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
天弓のシュカ ~勇者の生まれ変わりの少年は、世界を救うために七色の魔竜を巡る旅に出る~
卯崎瑛珠
ファンタジー
王道RPGのようなファンタジーです!ワクワクとドキドキの冒険を、個性豊かなパーティメンバー&もふもふと共に、あなたへ――勇者が魔王を倒し、訪れた平和は束の間だった。やっと安心して生きられる、と世界中の人々が喜んだ矢先、何を思ったか勇者の手によって世界の核である『キーストーン』が破壊され、勇者自身も死んでしまう。各地には魔竜や魔物が生まれ、危険な世界に戻ってしまっていた。人々が勇者を恨む中、『シュカ』と名乗る肩に白い鷹を乗せた銀髪黒目の少年が、ある王国を訪れる。彼は国王謁見の叶う『金貨集めの日』を利用して、王国南の森に居る雷竜を見たいと国王に申し出るものの、当然追い返されてしまう。が、王都で偶然?『剣聖』ヨルゲンと出会ったことで、雷竜討伐へ赴くことにし――勇者はなぜ核を破壊したのか。魔竜巡礼の意味とは。シュカとともに旅をして、ぜひ世界の真実を探してください。
-----------------------------
小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
表紙絵:nao様(https://skima.jp/profile?id=153308%0A%E2%80%BB)
※無断転載禁止
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる