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ヘイスレイブ王国編
第34話 再戦、怪物vs炎のマント
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~~~~~~~~~
目を開けると、そこにはあの男がいた。
赤いマントをヒラヒラさせながら、失った右腕を隠しているように見える。
その後ろには豪華な祭壇がある。
周囲の壁や並ぶ長椅子を見る限り、ここは教会のようだ。
日の光が教会のステンドグラスを通して、カラフルに光り輝く。
ツグル「俺が右腕を掻っ攫っちまったみたいだな」
あれからこの男には会っていない、第一声がこれとは、我ながら悪趣味だと思う。
カナメル「みたいってことは、やっぱり記憶がないのか」
ツグル「ああ、あの時の俺はお前に完敗したらしい」
カナメル「完敗か。とは言うものの、今のお前は五体満足、俺は右腕を失った。結果論で言えば俺の負けみたいなものだ」
赤いマントの男は意外にも謙虚だった。
闇の力によって一矢報いたらしい、それでも負けた。闇の力が無かったら、ツグルは一矢報いることもなかった。
あの時カナメルの魔法によって焼け焦げになったが死ぬ気はしなかった。
むしろ、彼が決闘を申し込まなければツグルはヘイスレイブ兵の一斉砲撃によって、死んでいただろう。
だから今生きているのは、目の前にいる赤いマントの男のおかげなのである。
ツグル「謙遜はやめろよ。悪いけど、今日失うのは腕どころじゃ済まないかもしれないぞ」
カナメル「ふっ、それは楽しみだな。お前なんて片腕で十分だってことを証明してやるさ」
感謝など言葉に出来ない。
そんな状況がこの世にはたくさんあると思う。
でも、言葉にしなくても伝える方法はいくらでもある。
二人の男が片方の口角だけをあげて、生意気に笑った。
教会の神聖な雰囲気により、空気が澄んでいるように感じる。
我ながらこの場所に不釣り合いな人間だなと思った。
何故ならツグルは怪物だからだ。
ツグル「はぁぁぁ!!!!!」
みるみるうちにツグルの両腕、両脚は異形のモノへと形を変える。
カナメル「ほう、力を手にしたか」
カナメルはマントを翻し、左腕を天井へかざすと、炎の魔力は大きな火の鳥へと姿を変える。
ツグル「舐めやがって」
カナメル「あの時の再現といこうか」
カナメルの掛け声と共に火の鳥はツグルめがけて羽ばたく。
ツグル「悪いけど、あの時とはスピードもパワーも、何もかもが違う」
ツグルは人間とは思えない跳躍をし、火の鳥を飛び越える。
火の鳥は翻し、後方から猛スピードで迫ってくる。
カナメル「それじゃあ前回と同じだね」
空中で身動きがとれないと踏んだカナメルは全速力で迫ってくる。
ツグル「遅い!!」
ツグルはカナメルの方へ手を伸ばす、異形の手は変形を繰り返しどんどん伸び、拡大する。
そしてカナメルの身体を鷲掴みにした。
カナメル「何っ!」
ツグル「お返しだぁ!!!」
そのままツグルは後ろから迫る火の鳥へカナメルをぶつけた。
カナメル「ぐぁぁ!!!!!」
大きな爆発を起こし、カナメルは入り口の扉に衝突して倒れ込んだ。
異形の手はシュルシュルと元のサイズへと戻る。
立ち上がるカナメルの服は焼け焦げ、所々地肌が露出している。
確実にダメージを与えられている。
カナメル「なるほどな、確かに前回の様にはいかないみたいだ」
灰を払いながら呟いた。
カナメルが左手を上に向け、小さな炎の玉をいくつも発射する。
その玉は空中で小さな火の鳥に姿を変える。
教会の中で小鳥達は自由に飛び回り、ステンドグラス越しの虹色の日の光と交差する。
カナメル「まだ詰まれちゃ困るよ」
カナメルが合図をすると、ツグル目掛けて小鳥達が一斉に襲いかかる。
カナメル「自立型炎系召喚魔法-分離の派生の一つだ。避けてもこいつらはお前を追い続ける、前にも言ったか?」
ツグル「さぁ、覚えてないね」
異形の足に魔力を込める。
一瞬意識を奪われかけるが、何とか踏みとどまった。
大丈夫、どれだけこの闇と向き合ってきたことか、辛い修行の日々を思い出す。
小鳥達が目の前まで迫り、思いっきり地面を蹴った。
勢いよく身体は飛び上がり、天井に足がつく。
それでも小鳥達は追いかけてくる。
カナメル「逃げても無駄だ」
カナメルが左手で操ると、小鳥達は更に速度を増す。
天井を蹴り、壁を蹴り、床を蹴り、あらゆる場所に飛び移り、小鳥達と追いかけっこを繰り返す。だが視線は遠くにいるカナメルを捉えていた。
撹乱する小鳥と小鳥の間に隙間が出来る。
ツグル「そこだぁぁぁ!!!!」
壁を目一杯蹴り、一直線に距離を詰める。
右手の短剣に魔力を込めると、それは歪な大剣へと姿を変える。
ツグル「もらったぁぁ!!」
しかし、カナメルは笑っていた。
カナメル「それはこっちの台詞だ」
そう言い床に手をつける。
すると辺りの床から大きな火柱が沸き出し、天井を貫いた。
歪な大剣がカナメルの身体を切り裂く寸前に、身体中に耐え難い熱さを感じた。
ツグル「、、、がはぁ!!」
そのまま天井へ打ち上げられそうになるが、咄嗟に手を変形させ、燃え盛る火柱を覆う。
ツグル「ハァァァア!!!」
そのまま火柱に栓をし、床に着地した。
着地と同時に床には大きな赤い魔法陣が描かれる。
ツグル「、、なんだと」
カナメルはいつのまにか祭壇の上にいた。
カナメル「詰みだな」
上からは小さな火の小鳥達が、自分を中心にぐるぐると渦を巻いている。
下の魔法陣は今にも爆発しそうに光り輝いている。
上にも横にも逃げ場はない、カナメルの術中にいつの間にかハマっていたようだ。
こんな状況の中、彼の完璧な試合運びに関心した。
カナメルとの実力の差はまだまだある、それは認めよう。
ただ、このまま終わるわけにはいかなかった。
せめて一撃!!
異形の短剣は大きな手裏剣へと形を変える。
ギザギザと歪な形の手裏剣を、カナメルめがけて投げ飛ばした。
ツグル「くらえええぇぇ!!!」
手裏剣は一羽の小鳥と接触し、爆発するも、勢いを失うことなくカナメルの元へと不規則な軌道を描いて回る。
カナメル「ほんと、面白い成長をするな。ツグル」
大きな爆音と共に、身体は炎に包まれた。
遠のく意識。
燃える視線は、黒い手裏剣を眺めていた、、、、、
目を開けると、そこにはあの男がいた。
赤いマントをヒラヒラさせながら、失った右腕を隠しているように見える。
その後ろには豪華な祭壇がある。
周囲の壁や並ぶ長椅子を見る限り、ここは教会のようだ。
日の光が教会のステンドグラスを通して、カラフルに光り輝く。
ツグル「俺が右腕を掻っ攫っちまったみたいだな」
あれからこの男には会っていない、第一声がこれとは、我ながら悪趣味だと思う。
カナメル「みたいってことは、やっぱり記憶がないのか」
ツグル「ああ、あの時の俺はお前に完敗したらしい」
カナメル「完敗か。とは言うものの、今のお前は五体満足、俺は右腕を失った。結果論で言えば俺の負けみたいなものだ」
赤いマントの男は意外にも謙虚だった。
闇の力によって一矢報いたらしい、それでも負けた。闇の力が無かったら、ツグルは一矢報いることもなかった。
あの時カナメルの魔法によって焼け焦げになったが死ぬ気はしなかった。
むしろ、彼が決闘を申し込まなければツグルはヘイスレイブ兵の一斉砲撃によって、死んでいただろう。
だから今生きているのは、目の前にいる赤いマントの男のおかげなのである。
ツグル「謙遜はやめろよ。悪いけど、今日失うのは腕どころじゃ済まないかもしれないぞ」
カナメル「ふっ、それは楽しみだな。お前なんて片腕で十分だってことを証明してやるさ」
感謝など言葉に出来ない。
そんな状況がこの世にはたくさんあると思う。
でも、言葉にしなくても伝える方法はいくらでもある。
二人の男が片方の口角だけをあげて、生意気に笑った。
教会の神聖な雰囲気により、空気が澄んでいるように感じる。
我ながらこの場所に不釣り合いな人間だなと思った。
何故ならツグルは怪物だからだ。
ツグル「はぁぁぁ!!!!!」
みるみるうちにツグルの両腕、両脚は異形のモノへと形を変える。
カナメル「ほう、力を手にしたか」
カナメルはマントを翻し、左腕を天井へかざすと、炎の魔力は大きな火の鳥へと姿を変える。
ツグル「舐めやがって」
カナメル「あの時の再現といこうか」
カナメルの掛け声と共に火の鳥はツグルめがけて羽ばたく。
ツグル「悪いけど、あの時とはスピードもパワーも、何もかもが違う」
ツグルは人間とは思えない跳躍をし、火の鳥を飛び越える。
火の鳥は翻し、後方から猛スピードで迫ってくる。
カナメル「それじゃあ前回と同じだね」
空中で身動きがとれないと踏んだカナメルは全速力で迫ってくる。
ツグル「遅い!!」
ツグルはカナメルの方へ手を伸ばす、異形の手は変形を繰り返しどんどん伸び、拡大する。
そしてカナメルの身体を鷲掴みにした。
カナメル「何っ!」
ツグル「お返しだぁ!!!」
そのままツグルは後ろから迫る火の鳥へカナメルをぶつけた。
カナメル「ぐぁぁ!!!!!」
大きな爆発を起こし、カナメルは入り口の扉に衝突して倒れ込んだ。
異形の手はシュルシュルと元のサイズへと戻る。
立ち上がるカナメルの服は焼け焦げ、所々地肌が露出している。
確実にダメージを与えられている。
カナメル「なるほどな、確かに前回の様にはいかないみたいだ」
灰を払いながら呟いた。
カナメルが左手を上に向け、小さな炎の玉をいくつも発射する。
その玉は空中で小さな火の鳥に姿を変える。
教会の中で小鳥達は自由に飛び回り、ステンドグラス越しの虹色の日の光と交差する。
カナメル「まだ詰まれちゃ困るよ」
カナメルが合図をすると、ツグル目掛けて小鳥達が一斉に襲いかかる。
カナメル「自立型炎系召喚魔法-分離の派生の一つだ。避けてもこいつらはお前を追い続ける、前にも言ったか?」
ツグル「さぁ、覚えてないね」
異形の足に魔力を込める。
一瞬意識を奪われかけるが、何とか踏みとどまった。
大丈夫、どれだけこの闇と向き合ってきたことか、辛い修行の日々を思い出す。
小鳥達が目の前まで迫り、思いっきり地面を蹴った。
勢いよく身体は飛び上がり、天井に足がつく。
それでも小鳥達は追いかけてくる。
カナメル「逃げても無駄だ」
カナメルが左手で操ると、小鳥達は更に速度を増す。
天井を蹴り、壁を蹴り、床を蹴り、あらゆる場所に飛び移り、小鳥達と追いかけっこを繰り返す。だが視線は遠くにいるカナメルを捉えていた。
撹乱する小鳥と小鳥の間に隙間が出来る。
ツグル「そこだぁぁぁ!!!!」
壁を目一杯蹴り、一直線に距離を詰める。
右手の短剣に魔力を込めると、それは歪な大剣へと姿を変える。
ツグル「もらったぁぁ!!」
しかし、カナメルは笑っていた。
カナメル「それはこっちの台詞だ」
そう言い床に手をつける。
すると辺りの床から大きな火柱が沸き出し、天井を貫いた。
歪な大剣がカナメルの身体を切り裂く寸前に、身体中に耐え難い熱さを感じた。
ツグル「、、、がはぁ!!」
そのまま天井へ打ち上げられそうになるが、咄嗟に手を変形させ、燃え盛る火柱を覆う。
ツグル「ハァァァア!!!」
そのまま火柱に栓をし、床に着地した。
着地と同時に床には大きな赤い魔法陣が描かれる。
ツグル「、、なんだと」
カナメルはいつのまにか祭壇の上にいた。
カナメル「詰みだな」
上からは小さな火の小鳥達が、自分を中心にぐるぐると渦を巻いている。
下の魔法陣は今にも爆発しそうに光り輝いている。
上にも横にも逃げ場はない、カナメルの術中にいつの間にかハマっていたようだ。
こんな状況の中、彼の完璧な試合運びに関心した。
カナメルとの実力の差はまだまだある、それは認めよう。
ただ、このまま終わるわけにはいかなかった。
せめて一撃!!
異形の短剣は大きな手裏剣へと形を変える。
ギザギザと歪な形の手裏剣を、カナメルめがけて投げ飛ばした。
ツグル「くらえええぇぇ!!!」
手裏剣は一羽の小鳥と接触し、爆発するも、勢いを失うことなくカナメルの元へと不規則な軌道を描いて回る。
カナメル「ほんと、面白い成長をするな。ツグル」
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