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第11章 氷河期と明るくない未来
その1 国債は安全だよ! 平気だから! 大丈夫だって言ってるだろ!
しおりを挟むさて、新章に突入したが、まずは注釈じゃ!
へー、でもなんでこんな事を前置きするの?
それは、作者はバカなので根拠がなく、感覚で語る部分もあるからじゃ。
決して社会不安をあおる気はないので、念のための注釈じゃ。
さて、今日は、氷河期の暗い未来を語る上で欠かせない話、国債について語るぞい。
暗いんだ……
国の借金ね
それじゃが、定義が曖昧なのじゃよ。
えっ!? 国の借金は借金じゃないの?
国の借金は『国債及び借入金並びに政府保証債務現在高』を示す事もあれば、単純に国債残高を示す事もある。
地方債も含めることだってあるのじゃ。
へー、借金と言っても色々定義があるのね。
なので、今回は出典によって数字がちょっと変わるのじゃ。
じゃが、おおざっぱに言って政府の借金を考えていいぞい。
よく、国債残高が1000兆円を超えたとか、国民ひとりあたりxxx百万円の借金とかがニュースになるわね。
うむ、その時、必ず現れるのが『国債の貸付先は日銀や日本の銀行が大半なので問題ない』理論じゃ。
お父さんがお母さんや子供から借金していたり、親戚から借りているようなもので、町金(外国の金融機関)から少ししか借りていないので大丈夫って話ね。
それなら大丈夫なのでは?
じゃがの、ちょいと考えてみい。
お父さんが生活費の一部をお母さんから借りてたり、子供から借りてたり、さらに額は少ないけどキャッシングまで手を出している状況を。
我が家がピンチ!
そうじゃろ、危ないじゃろ
町金(海外金融機関)から借りている割合は少ないから大丈夫だよ。
そういう話もあるけど?
2017年12月時点での国債の海外保有率は11.2%じゃ
この程度なら大丈夫でしょ!
そう思っていた時期が俺にもありました……
作者がその『国債の海外保有比率が少ないから大丈夫』説を初めて聞いた1999年12月時点の海外保有率は5.1%じゃった。
へー、今の半分くらいだったんだ。
じゃがな、問題は額じゃ。
国債の国内保有高と海外保有高、そして海外保有率をグラフにしてみたぞい。
各年の12月末のデータじゃ。
ほら! やっぱ大丈夫じゃないか
バカめ! それは目の錯覚じゃ!
へ!?
これを海外保有高と海外保有率のみにしたグラフがこれじゃ!
金額がすごい勢いで増えてる!
まったく、ちょっと考えればわかるじゃろうに。
国債全残高が増えていて1000兆円を超えた今、その海外比率も増えているのに海外残高が増えていないはずがなかろう。
う、うわわわわ……
大切なのは、いままでどうだったか、そしてこれからどうなるかじゃ。
状況は年々悪化しておる、そしてこの20年間改善の気配すら見えておらん。
特に悪いのが海外比率だけでなく、額も増えておることじゃ。
この20年で100兆円増えており、今や約122兆円じゃ
ざっくり、年利を1%と考えると、約1.2兆円が毎年海外に流れておるのじゃ。
そして、年々増え続けているのね。
これで、大丈夫と言い続けているのがおかしいのじゃ。
この国の借金は家族から借りているから大丈夫理論は20年前にもあった。
最初は納得した。
だが、延々と言われ続け、全く改善せず、今や大丈夫には見えない。
作者の言う通りじゃ
この国債は安全安全と言い続けるのは『ゆでガエル理論』じゃ。
じわじわと死に近づくのね。
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