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第5章 氷河期と崩壊していくバブル
その5 モラルなんてないさ! モラルなんて嘘さ!
しおりを挟むうむ、バブル崩壊の経緯を見ると、そこに『モラルより経済』というか金融業関係者の利己的な面が見えるのじゃ。
それを踏まえて今までの歩みをまとめてみるぞい。
まず、バブル発生時に『にぎり』や『損失補填』という違法、脱法行為で投資を集め、バブルの山を高くした。
『山高ければ谷深し』ってね、それだけ崩壊時のダメージを大きくしたんだ
次に1992年時点で銀行の不良債権は当初は過少に報告されておった
ここで正しい総額がわかっていれば、早急に手が打てたかもしれないのにね
さらに、住専への6,850億円もの公的資金注入問題では大蔵省天下りとの癒着が取りだたされておった
住専に不良債権を押し付けた銀行の罪もあるわね
そして、次々と銀行が倒産していく中、特に衝撃的だったのが山一證券の破綻じゃったが、その裏には粉飾決算があった。
粉飾決算をする会社なんて倒産しても当然よね
さらに、四大証券会社と第一勧銀と総会屋との利益供与が明らかになった
バブル期の地上げ屋との関係から、そうじゃないかと噂されてたのが、噂が本当だったって事ね
極めつけは!
極めつけは!?
総会屋利益供与事件に関連して発覚した1998年の『大蔵省ノーパンしゃぶしゃぶ接待事件』じゃ!
大手都市銀行や長期信用銀行、大手証券会社と大蔵省との癒着が問題になったぞい!
モラルは死んだ! もういない!
これらの結果……外国の金融機関がキレた。
1997年秋にはジャパン・プレミアムが発生するぞい。
ジャパン・プレミアムって?
日本の金融機関が海外の金融市場で資金調達する際に上乗せされる『通常より高い金利』じゃ!
1%くらいじゃな
ありていに言えば
『おめーら、不良債権で嘘ばっか言って、粉飾決算ばっかりして、あげくに反社会勢力や官僚と癒着しやがって、もう信用できん! 信用のリスク分、金利を上乗せする!』
と外国の金融機関が言い始めたのじゃ
へー、日本叩きじゃないんだ
うむ、ジャパン・パッシングとは違い、ちゃんと理由がある。
が、これも海外進出する日本企業の収益を悪化させる要因となったぞい。
なんて事してくれてんのよ……もう、死んじゃえば(倒産しちゃえばの意)
うむ、国民の大半がそう思ったのじゃ
そして証券会社の幹部の何人かは自殺しておる。
まあ、黒い噂は流れたが……
いや、黒すぎでしょ。
これらの銀行や証券会社の倒産により日本の景気は非常に悪くなった……
中小企業はバタバタと倒産を始め、それに伴い銀行や証券会社の不良債権も増大して行くのじゃ。
大蔵省の金融部門は不祥事が続いた事もあり金融監督庁(後の金融庁)として総理府(後の内閣府)直属の外局となったぞい。
省庁再編にはこんな歴史があったのね。
こうして『不良債権問題』が表舞台に立ち、本格化する
次章は崩壊していく日本経済と氷河期の誕生じゃ
やっと俺たちの出番か……って、氷河期になるバッドスタートの話じゃん
まあ、これがこのお話しの根幹じゃからの、待ちに待った主役の誕生じゃ!
登場でなくて、誕生な所が粋よね
うまれなくていい! 誕生しなくていいから! 氷河期は!
まあ、これも運命じゃよ……じゃから
迫りくる破滅の運命に……
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