1976年生まれ、氷河期世代の愚痴

第４章 氷河期とバブル誕生

その２ バブロンプロジェクト

さて今回の話はバブルの崩壊による景気の悪化へのプレリュード。
バブルの発生じゃ

バブルプロジェクト！

永遠の都、バブロン！

箱舟をぶちこわす！

また年がばれるものを……

氷河期を語る上で外せないのがバブルとその崩壊じゃ

よくバブルは凄かったって聞くけど、どれくらい凄かったの？

まあ、よくあるコピペじゃが……

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・山手線内の土地代でアメリカ全土の土地が買える
・東京都心の土地があまりに儲かるので、地上げ屋が大活躍
・東京湾沿岸の工業地帯の土地を持っている会社の株価が大上昇
・２３区の外れの工業地帯（大田区等）の町工場に銀行マンが融資営業の列を作る
・アルバイトで年収500万円いく
・1991年のトレンディドラマ「101回目のプロポーズ」の主人公（４２歳）が夏のボーナス８０万円で典型的な負け組とされた
　※ボーナスが夏２ヶ月、冬２ヶ月の４ヶ月と見ると年収640万円に相当
・クレヨンしんちゃん（1990年連載開始)の父、野原ひろしが(35歳）年収６５０万円で妻から安月給と罵倒される
　※ちなみに国税庁「民間給与実態統計調査結果2016年」によると男性の平均年収は35-39歳で512万円、40-45歳で563万円である
・深夜タクシーを止めるのに万札を振る
・接待用交際費で100万円以上を一晩で使った
・就職説明会に出ただけで１万円の交通費が出た。
・内定は複数社あたりまえ
・内定辞退を防ぐ為に内定者を研修という名の海外旅行で隔離
・長時間勤務は当たり前で「２４時間戦えますか、ビジネスマーン」の栄養ドリングが大人気
・残業代がちゃんと出る
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これが誇張ではなく実話じゃったのじゃよ

野原ひろし凄すぎだろ……

残業代がちゃんと出るは実話じゃなきゃ困るでしょ……労基的に

残業代？　なにそれおいしいの？

あー、氷河期になると残業代が出なくなるケースが出てきたからのぉ。

残業代？　ネバーランドの話ですか？

ビーターパン！　僕を仕事の無い国に連れていってよ！

ダメだ……これじゃぁ現実と戦えない

とまあ、こんな具合にバブルは凄かったのじゃ。
バブルの中で特に特徴的なのが、株と土地の高騰じゃ。

ここに日経株価の推移があるじゃろ

うわー、一気に上がっていて……下がっているわね。

うむ、これがバブルとその崩壊じゃ。

そしてこれが土地じゃ。
2000年の価格を100とした指数のグラフじゃ
市街地価格指数と言うぞい。
市街地なので農地や山林は除いてある、商業地、住宅地、工業地じゃ

全国の全用途平均も上がっておるが、特に顕著なのが６大都市（東京２３区、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸）の商業地じゃ
要するに駅前繁華街じゃな

※統計局　日本統計年鑑市街地価格指数より作者作成

なにこれ……

３倍界王拳ってレベルじゃねーぞ！

うむ、ちょうどジャンプ連載中のドラゴンボール、サイヤ人編で悟空　ＶＳ　ベジータをやってた頃が土地バブルのピークの少し前じゃな。（1989年頃）

その戦いでは４倍界王拳まで登場したが、この土地バブルのピークの1991年の指数は519じゃ。
1983年と比べて約５倍になっており、2000年には５分の１に下がってしまった。

これが、バブルじゃ
これで、あんなコピペのような事が発生したのじゃ

でも、どーしてバブルが発生したの？
さすがに異常だって気づかない？

それが、気づかなかった……いや気づきたくなかったのかもしれんな。