6 / 71
第2章 氷河期と学生時代
その1 受験戦争に敗北しよう!
しおりを挟む 場も治まり、何人か項垂れている人はいたけれど問題もなく解散となった。
月原家の人達は監視付きで一先ずは帰すことになる。
今回の件は吸血鬼同士の事件となるため、ハンター協会は手を出すことはないし出来ないのだそう。
月原家に関しては後日吸血鬼達だけで処遇が決められるだろう、と田神先生が報告してくれた。
どうなるかは分からないけれど、もう私達に手を出してくることはないだろう。
……私が相愛の誓いを宣言したとき、伊織は希望を見るような目をしていた。
多分、シェリーのことを考えたんだろう。
まあ、どうするのかは彼らの自由だ。
これ以上関わってこないのならそれでいい。
始祖としての力はまだ扱える状態だけれど、力も馴染んで口調や態度がもとに戻ったからだろうか。
周囲も多少は緊張がほぐれたみたいだった。
「凄いことしちゃったわね?」
苦笑気味にそう言って近付いてきた嘉輪に、私も苦笑いで返す。
「うん、自分でもビックリだよ。……でも、やらずにはいられなかったんだ」
永人と共にあるために。
誰にも邪魔をされないために。
「そうね。……格好良かったわよ? 『これは相愛の誓いである。何人たりとも引き離すことは許されない!』だったかしら?」
わざわざ声マネまでして再現する嘉輪に唇を尖らせる。
「からかわないでよ」
「ごめんごめん、でも格好良いと思ったのも本当よ?」
「ふふ……ありがとう」
そうして笑い合った後、私は愛良の元へと向かった。
愛良は会場で戦闘が始まる前には零士によって連れ出されていたらしい。
事が終わった頃にはあてがわれた部屋に戻り、ベッドに寝かされていた。
「お姉ちゃん……綺麗……」
会って第一声がそれだったせいもあって、心配していたのに気が抜けてしまう。
偉そうな口調ではなくなっても最上の美しさはそのままなため、言いたくなるのも分かる気はするけれど……。
「愛良の方が綺麗だし可愛いぞ?」
横になっている愛良の頭を愛おしそうに撫でながらそう言う零士は相変わらず。
でも、始祖の魅力にすら惑わされないなんて逆にすごすぎる。
今回ばかりはその愛良への思い、本気で称賛に値すると思った。
「どんな様子? 薬がまだ体に残っているんでしょう?」
愛良に近付き状態をたずねる。
吸血鬼なら少し時間を置けば分解出来るような量でも、人間である愛良はそう簡単にはいかない。
体に影響が残るような薬ではないから、休んでいれば動けるようになるとはいえやっぱり時間はかかる。
「治してあげられればいいんだけど……」
永人のように血流を操って薬の成分だけを吐き出させることは出来なくはない。
でも、あれは永人が吸血鬼だから出来た事。
人間の愛良にそんなことをすれば不整脈を起こしかねない。
「永人。さっき持っていた中和剤ってまだあるの? 愛良に使っても大丈夫?」
完全な中和剤じゃないと言っていたけれど、少しでも愛良が楽になればいいと思って聞いた。
でも永人は眉を寄せ「止めておいた方がいい」と口にする。
「あの中和剤は不完全だし、どっちかっていうと気つけ薬に近いからな。俺達が飲むことしか想定してねぇからちょっと無茶な配合したし……」
だから人間である妹には飲ませない方がいいと言われた。
「そっか……」
結局は自然と薬が抜けるのを待つ方がいいってことか……。
「大丈夫だよお姉ちゃん。意識はもうハッキリしてるし、一晩眠っているうちに体も自由に動かせるようになるだろうって言われたから」
「……うん」
愛良の言う通りなのは分かっているけれど、それでも心配なものは心配だ。
「本当に大丈夫だよ。……零士先輩がついていてくれるから」
でも、幸せそうな笑みでそんなことを口にされたら居座るわけにもいかない。
というか、もしかしてお邪魔しちゃったのかな?
なんて思ってしまう。
仕方ないから、私は零士に口うるさいほど頼んだからね! と言い含めて愛良の部屋を出た。
***
「じゃあ永人、おやすみ」
部屋の前まで来ると、私はずっとついて来てくれていた永人に向かってそう言った。
「……」
でも永人は返事もせずスッと目を細める。
不満を覚えていそうなその仕草に、私何かしたっけ? と疑問に思った。
「……おやすみ、じゃねぇよ」
「え?」
低い声を出した永人は、私の肩を抱くようにしてそのまま部屋の中へ一緒に入ってしまう。
そのまま後ろ手にドアを閉め、カチャリと鍵を掛けた。
耳に届いたその音に、ドクンと心臓が大きく跳ねる。
肩を抱く永人の手が熱い気がして、トクトクトクと心音が早まった。
顎を掴まれ、上向かされる。
電気もつけず薄暗い部屋の中、ギラつくような漆黒の瞳と目が合った。
「……今夜は、寝かせるつもりねぇから」
「あ……」
その声音に確かな欲を感じて、ゾクリと体が震える。
怖いわけじゃない。寒いわけでもない。
むしろ、彼の視線や私に触れる手から熱が伝わって来たみたいで……熱い。
「二人きりで、ベッドもある。……そして時間もたっぷりあるしなぁ?」
「永人……」
「逃がさねぇよ」
「っ!」
真剣な目と声が、更に私を昂らせる。
強く私を求めてくれるその想いから、逃れる術なんて私にはない。
だって、その想いこそ私が欲しいものだから。
「お前を奪って良いって、言ったよな?」
小一時間前に言ったばかりの言葉。
「……うん、言ったよ」
「だったら俺は、遠慮なんかしねぇからな?」
遠慮しないと言いながらも、手を出す前にこうして確認してくれている。
そんな分かりづらい優しさも、私の好きな永人の一面。
「……うん。全霊を掛けて、奪ってくれるんだよね?」
顎を掴む永人の手にそっと触れた。
こうして想いを交わし触れ合うだけで、他のことが何も考えられなくなる。
頭の中も心の中も、もう永人でいっぱいになっていた。
「ああ、奪いつくしてやるよ。お前のすべてが、俺でいっぱいになるくらいにな」
妖艶さをも含んだ笑みが浮かべられる。
もう永人でいっぱいになってるよ。
その言葉は、すぐに唇を塞がれたせいで音にならなかった。
でも、きっと伝わっている。
だって、その後の行為で私達は溶け合ってしまうから。
何度も触れる唇に、柔肌を撫でる彼の手に。
与えられた熱で溶けて混ざり合うから。
だからきっと、私の想いも伝わっている。
「永人……」
「ああ……聖良」
名前を呼び合うだけでも、満たされる。
好きで、大好きで、愛しい相手。
私達を邪魔する者は、もういない。
新月の夜は、月でさえ私達を邪魔することはないのだから――。
『妹が吸血鬼の花嫁になりました。』【完】
月原家の人達は監視付きで一先ずは帰すことになる。
今回の件は吸血鬼同士の事件となるため、ハンター協会は手を出すことはないし出来ないのだそう。
月原家に関しては後日吸血鬼達だけで処遇が決められるだろう、と田神先生が報告してくれた。
どうなるかは分からないけれど、もう私達に手を出してくることはないだろう。
……私が相愛の誓いを宣言したとき、伊織は希望を見るような目をしていた。
多分、シェリーのことを考えたんだろう。
まあ、どうするのかは彼らの自由だ。
これ以上関わってこないのならそれでいい。
始祖としての力はまだ扱える状態だけれど、力も馴染んで口調や態度がもとに戻ったからだろうか。
周囲も多少は緊張がほぐれたみたいだった。
「凄いことしちゃったわね?」
苦笑気味にそう言って近付いてきた嘉輪に、私も苦笑いで返す。
「うん、自分でもビックリだよ。……でも、やらずにはいられなかったんだ」
永人と共にあるために。
誰にも邪魔をされないために。
「そうね。……格好良かったわよ? 『これは相愛の誓いである。何人たりとも引き離すことは許されない!』だったかしら?」
わざわざ声マネまでして再現する嘉輪に唇を尖らせる。
「からかわないでよ」
「ごめんごめん、でも格好良いと思ったのも本当よ?」
「ふふ……ありがとう」
そうして笑い合った後、私は愛良の元へと向かった。
愛良は会場で戦闘が始まる前には零士によって連れ出されていたらしい。
事が終わった頃にはあてがわれた部屋に戻り、ベッドに寝かされていた。
「お姉ちゃん……綺麗……」
会って第一声がそれだったせいもあって、心配していたのに気が抜けてしまう。
偉そうな口調ではなくなっても最上の美しさはそのままなため、言いたくなるのも分かる気はするけれど……。
「愛良の方が綺麗だし可愛いぞ?」
横になっている愛良の頭を愛おしそうに撫でながらそう言う零士は相変わらず。
でも、始祖の魅力にすら惑わされないなんて逆にすごすぎる。
今回ばかりはその愛良への思い、本気で称賛に値すると思った。
「どんな様子? 薬がまだ体に残っているんでしょう?」
愛良に近付き状態をたずねる。
吸血鬼なら少し時間を置けば分解出来るような量でも、人間である愛良はそう簡単にはいかない。
体に影響が残るような薬ではないから、休んでいれば動けるようになるとはいえやっぱり時間はかかる。
「治してあげられればいいんだけど……」
永人のように血流を操って薬の成分だけを吐き出させることは出来なくはない。
でも、あれは永人が吸血鬼だから出来た事。
人間の愛良にそんなことをすれば不整脈を起こしかねない。
「永人。さっき持っていた中和剤ってまだあるの? 愛良に使っても大丈夫?」
完全な中和剤じゃないと言っていたけれど、少しでも愛良が楽になればいいと思って聞いた。
でも永人は眉を寄せ「止めておいた方がいい」と口にする。
「あの中和剤は不完全だし、どっちかっていうと気つけ薬に近いからな。俺達が飲むことしか想定してねぇからちょっと無茶な配合したし……」
だから人間である妹には飲ませない方がいいと言われた。
「そっか……」
結局は自然と薬が抜けるのを待つ方がいいってことか……。
「大丈夫だよお姉ちゃん。意識はもうハッキリしてるし、一晩眠っているうちに体も自由に動かせるようになるだろうって言われたから」
「……うん」
愛良の言う通りなのは分かっているけれど、それでも心配なものは心配だ。
「本当に大丈夫だよ。……零士先輩がついていてくれるから」
でも、幸せそうな笑みでそんなことを口にされたら居座るわけにもいかない。
というか、もしかしてお邪魔しちゃったのかな?
なんて思ってしまう。
仕方ないから、私は零士に口うるさいほど頼んだからね! と言い含めて愛良の部屋を出た。
***
「じゃあ永人、おやすみ」
部屋の前まで来ると、私はずっとついて来てくれていた永人に向かってそう言った。
「……」
でも永人は返事もせずスッと目を細める。
不満を覚えていそうなその仕草に、私何かしたっけ? と疑問に思った。
「……おやすみ、じゃねぇよ」
「え?」
低い声を出した永人は、私の肩を抱くようにしてそのまま部屋の中へ一緒に入ってしまう。
そのまま後ろ手にドアを閉め、カチャリと鍵を掛けた。
耳に届いたその音に、ドクンと心臓が大きく跳ねる。
肩を抱く永人の手が熱い気がして、トクトクトクと心音が早まった。
顎を掴まれ、上向かされる。
電気もつけず薄暗い部屋の中、ギラつくような漆黒の瞳と目が合った。
「……今夜は、寝かせるつもりねぇから」
「あ……」
その声音に確かな欲を感じて、ゾクリと体が震える。
怖いわけじゃない。寒いわけでもない。
むしろ、彼の視線や私に触れる手から熱が伝わって来たみたいで……熱い。
「二人きりで、ベッドもある。……そして時間もたっぷりあるしなぁ?」
「永人……」
「逃がさねぇよ」
「っ!」
真剣な目と声が、更に私を昂らせる。
強く私を求めてくれるその想いから、逃れる術なんて私にはない。
だって、その想いこそ私が欲しいものだから。
「お前を奪って良いって、言ったよな?」
小一時間前に言ったばかりの言葉。
「……うん、言ったよ」
「だったら俺は、遠慮なんかしねぇからな?」
遠慮しないと言いながらも、手を出す前にこうして確認してくれている。
そんな分かりづらい優しさも、私の好きな永人の一面。
「……うん。全霊を掛けて、奪ってくれるんだよね?」
顎を掴む永人の手にそっと触れた。
こうして想いを交わし触れ合うだけで、他のことが何も考えられなくなる。
頭の中も心の中も、もう永人でいっぱいになっていた。
「ああ、奪いつくしてやるよ。お前のすべてが、俺でいっぱいになるくらいにな」
妖艶さをも含んだ笑みが浮かべられる。
もう永人でいっぱいになってるよ。
その言葉は、すぐに唇を塞がれたせいで音にならなかった。
でも、きっと伝わっている。
だって、その後の行為で私達は溶け合ってしまうから。
何度も触れる唇に、柔肌を撫でる彼の手に。
与えられた熱で溶けて混ざり合うから。
だからきっと、私の想いも伝わっている。
「永人……」
「ああ……聖良」
名前を呼び合うだけでも、満たされる。
好きで、大好きで、愛しい相手。
私達を邪魔する者は、もういない。
新月の夜は、月でさえ私達を邪魔することはないのだから――。
『妹が吸血鬼の花嫁になりました。』【完】
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
🔰 投稿初心者の基礎知識 🔰
夢幻洞
エッセイ・ノンフィクション
執筆初心者の自分が、投稿する上で気付いたことを、その都度、連載していこうと思います。
ビギナーに限らずも玄人の方も、ぜひお立ち寄り下さい。
伏線回収の夏
影山姫子
ミステリー
ある年の夏。俺は15年ぶりにT県N市にある古い屋敷を訪れた。大学時代のクラスメイトだった岡滝利奈の招きだった。屋敷で不審な事件が頻発しているのだという。かつての同級生の事故死。密室から消えた犯人。アトリエにナイフで刻まれた無数のX。利奈はそのなぞを、ミステリー作家であるこの俺に推理してほしいというのだ。俺、利奈、桐山優也、十文字省吾、新山亜沙美、須藤真利亜の6人は大学時代、この屋敷でともに芸術の創作に打ち込んだ仲間だった。6人の中に犯人はいるのか? 脳裏によみがえる青春時代の熱気、裏切り、そして別れ。懐かしくも苦い思い出をたどりながら事件の真相に近づく俺に、衝撃のラストが待ち受けていた。
《あなたはすべての伏線を回収することができますか?》
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる