1976年生まれ、氷河期世代の愚痴

相田 彩太

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第0章 プロローグ

プロローグ & 登場人物

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ねえ博士。


なにかね? ユキちゃん。


氷河期世代って人生の落後者だよね。


ぐばっ!


これこれ、ユキちゃん。
そんな事を言うもんじゃありません。


でも、みんな言ってるよ、氷河期世代は”負け犬だ”って。


グワーッ!


うーむ、確かに氷河期世代は他の世代に比べ社会的に成功しているとは言い難いのぉ。
じゃが、それは不幸な時代の流れの結果であって、決して氷河期世代が劣っている訳じゃないんじゃ。


そーなの?


そうじゃ、それじゃあ氷河期世代について語っていこうかの。
主に氷河期世代の作者の愚痴とともに。


いつも愚痴ってます。


それじゃあユキちゃん、氷河期世代ってどんな世代か知っておるかの?


しらなーい、あたしのずっと上の世代だし。


そうじゃな、子供のユキちゃんから見たらよくわからんかもしれんじゃろ。
まずは、そこから説明しようか。

氷河期世代についてじゃが、簡単に言うと、就職に非常に苦労した世代じゃ!
具体的には、この日本の出生数のグラフで、1971年から1982年生まれが氷河期世代じゃな。



※厚生労働省 「人口動態統計」
 総務省統計局 「日本の長期統計系列」
 人事院「長期統計等資料」より作者作成



へー、氷河期世代って第2次ベビーブーム世代なんだ。


うむ、氷河期世代は第1次ベビーブーム世代の子供たちなんじゃ。
第1次ベビーブーム世代は団塊とも言い、第2次ベビーブーム世代を団塊Jrとも言う。
作者はそのちょっと後で、氷河期世代の真ん中あたりじゃな。


あれ? この新氷河期世代ってのは?


それはリーマンショックの時に発生した、新氷河期世代じゃ。
ゆとり世代の一角じゃな。


世代ごとに呼び名が色々あるのね。


うむ、生まれた年によって2つから3つの世代の呼び方がある。
では登場人物紹介を兼ねて、それらを紹介しようかの。

まずは氷河期の愉快な仲間を紹介しようかの、作者からじゃ。


1976年生まれで、出生数は約183万人
第2次ベビーブームの後半で、本作品の主役!
ポスト団塊Jrとも呼ばれているぜ!


次に団塊Jrじゃ。


1973年生まれで、出生数は約209万人
第2次ベビーブーム世代とも呼ばれ、出生数はその中で最大だぜ!



続いては新氷河期(ゆとり)じゃ。


1988年生まれで、出生数は約131万人。
ゆとり世代とも言われているが、ゆとりとは言われたくない。


ここまでが氷河期の愉快な仲間たちじゃの。
その他の登場人物も古い順に紹介するぞい。

まずは、戦前じゃ。


1941年生まれで、出生数は約228万人。
戦争……よくない!


次は団塊じゃの、第1次ベビーブームでもあり人口が特に多い。


1949年生まれで、出生数は約270万人!
この人口で日本を支配するクマ―!


そしてバブルじゃ!


1964年生まれで、出生数約172万人。
就職なんて楽勝だっだブー!


その他にも真ゆとりやミレニアムも登場するぞい。


1995年生まれの真ゆとりです、小学校から完全週休2日でした。
出生数は約119万人で、この前社会人になったばかりです。


2000年生まれのミレニアムです。
出生数は約119万人でミレニアム記念出産があったので前後の年よりよりちょっと多いんだ。


あの……約2名、変な語尾が付いているんだけど。


あれは、作者の偏見じゃ。


正直、俺が苦労しているのは団塊のせいだし、バブルは偉そうに説教してくるので嫌い。


うわぁ、心がせまい……


まあ、そう言うなて。
氷河期世代は他の世代とは相容れない事が多いんじゃ。


えっ? そうなの?


うむ、どうしてそうなったのかは作品の中で説明するかの。


この作品は1976年生まれの氷河期世代の作者が、今までの人生を振り返りながら、独断と偏見で愚痴り続けるだけのお話しじゃ。


俺の経歴にちょっとはフェイクが入っている。

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