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第三章 ここは彼方の理想郷
その8 これは! 化学だ!
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交渉は非常に上手くいった。
手に入れた青竹にビールの蒸留酒を入れて、軽く火で炙った『即席! 青竹ウィスキー!』の味をパトーや魚人はいたく気に入ってくれたからだ。
「まちつくる! はたけつくる! すいろつくる! がんばる! ウィスキーおいしい!」
こんな感じである。
今度、スコットランドの名誉のために、本格的なウィスキーの作り方をを遺しておこう。
◇◇◇◇◇
さて、町づくりの計画も指示したし、竹とゴムの木の植え付けや挿し木も順調っぽいし、ちょっと早いけど、未来へ伝えておく知識と技術を遺しておくか。
糸車を改良した手回し式紡績機、飛び杼。
脱穀を簡単にする千歯こき、もみ殻を選り分ける唐箕、水車を利用した製粉。
千歯こきと唐箕は米用と思ってたけど、麦にも使えるんだ!
ちなみに、唐箕で風を送る扇風機の羽も作りました。
動力は人力だけど、これで効率よく風を送れるぞ。
大きな植物の葉の団扇も風情があってよかったけどな。
この地域は雨季と乾季はあるが、大河の水が豊富にあるので、灌漑さえ出来れば、二期作どころか三期作も可能だ。
「神様! 麦の狩り入れがずっと楽になりました。これであまった時間をブラジャー作りに回せます!」
モモ―は、いたく感謝していた。
竹から紙も作った。
竹を水に半年くらい入れて、腐らせて柔らかくする。
それを煮て皮やゴミを除いて、木槌で叩いて、叩いて、叩いて、たたいてぇー!
ぐずぐずになった繊維を水で溶いて、これまた竹で作った簀子で漉けば、あとは乾かすだけで、竹紙の完成だ!
手伝ったメーは『もう叩きたくない』と言っていた。
俺もだよ! やっぱ水車による自動化が必要だね!
その他の植物でも出来るから、色々実験するように言い聞かせておいた。
さて、あとは化学知識だ。
元素の仕組みとアンモニア、硫酸、硝酸の作り方を教えておこう。
アンモニアと硫酸で作る硫酸アンモニウム、アンモニアと硝酸で作る硝酸アンモニウム、そして、未発見だが、どこかにあるリン鉱石に硫酸を加えれば過リン酸石灰が出来る。
リン鉱石の代わりに骨粉でもいい。
これらの化学肥料は大規模農業に欠かせない。
「さて、メー。これからお前に硫酸と硝酸の作り方を授けよう」
「神様! お願いします!」
「この蒸留装置の中で、硫黄を燃やして、ガスを水に通せば出来る!」
失敗……
「神様! 出来ません!」
あれ? あーそうか触媒が足りなかったんだ。
五酸化二バナジウムなんてないよなぁ。
硫黄を酸素と反応させて、二酸化硫黄を作り、二酸化硫黄をさらに酸素と反応させて三酸化硫黄を作り、それを水と反応させて硫酸を作る。
最初は希硫酸でいい、それを蒸留してちょっと濃硫酸を作れば、次からは同じやり方で水を少な目にすれば、濃硫酸が出来るはずだ。
接触法というやつだな。
もちろん、蒸留装置の内部は『ピカピカ砂』の釉薬でガラスコーティングされた特製品だ。
念のため、鉛でコーティングされた物も準備した。
だけど、二酸化硫黄から三酸化硫黄にする時の触媒である五酸化二バナジウムが無い。
赤い結晶鉱石が鉛とバナジウムの鉱石なんだが、それっぽい物は見当たらない。
「神様! 金の皿をお持ちしました!」
モモ―が金の皿を持ってくる。
硫酸と硝酸が出来れば、その混合液の王水を作って、金を溶かしてびっくりさせてやろうとしたからだ。
あれ? 金?
「なあ、その金はどうやって集めた?」
「金が入ってそうな石を割ったり、沢の砂から少しずつ集めました」
砂金だ! なら!
「その砂の中に、金のようで銀みたいな銀じゃない何かはなかったか!?」
「ああ『どっちでもない金銀』ですね」
「それだ! 白金だ!」
白金は金と同じく安定で比重が重い。
だから、砂金と一緒に川底に溜まったりする。
そして、五酸化二バナジウムの代わりに触媒になる!
現代では白金は金より高価なので使われていないのだ!
再挑戦の結果、見事に硫酸が出来た!
「やったぞモモ―! おまえのおかげだ!」
俺はモモ―の手を握り、くるくると踊る。
「さすがです! 神様!」
さて、硫酸が出来れば後は簡単だ。
硝石、すなわち硝酸カリウムに硫酸を入れれば液体の硝酸と結晶の硫酸カリウムが出来る。
俺は早速、硫酸と硝酸の混合液で金の皿を溶かして自慢する。
「どーだ、すごいだろう!」
「さすがです! 神様! あの不滅の金属の金を溶かすなんて!」
「この液体を『神様水』と名付けましょう!」
本当は王水なのだが、よいぞ! 『神様水』だ!
アンモニアはもっと簡単だ!
尿を放置しておけばアンモニアが発生する!
それを蒸留装置で不純物を除いて水に再度溶かせばアンモニア水の完成だ!
使う時は再度熱せば、アンモニアの気体は分離できる。
しかし、凄い匂いだな。
場末の公衆便所の匂いだ。
モモ―もメーも鼻をつまんでいる。
「ふぁふがです! ふぁみさま!」
「このえきふぁいを! 『神様尿』とにゃづけましょう!」
いや、そのネーミングはちょっと……
手に入れた青竹にビールの蒸留酒を入れて、軽く火で炙った『即席! 青竹ウィスキー!』の味をパトーや魚人はいたく気に入ってくれたからだ。
「まちつくる! はたけつくる! すいろつくる! がんばる! ウィスキーおいしい!」
こんな感じである。
今度、スコットランドの名誉のために、本格的なウィスキーの作り方をを遺しておこう。
◇◇◇◇◇
さて、町づくりの計画も指示したし、竹とゴムの木の植え付けや挿し木も順調っぽいし、ちょっと早いけど、未来へ伝えておく知識と技術を遺しておくか。
糸車を改良した手回し式紡績機、飛び杼。
脱穀を簡単にする千歯こき、もみ殻を選り分ける唐箕、水車を利用した製粉。
千歯こきと唐箕は米用と思ってたけど、麦にも使えるんだ!
ちなみに、唐箕で風を送る扇風機の羽も作りました。
動力は人力だけど、これで効率よく風を送れるぞ。
大きな植物の葉の団扇も風情があってよかったけどな。
この地域は雨季と乾季はあるが、大河の水が豊富にあるので、灌漑さえ出来れば、二期作どころか三期作も可能だ。
「神様! 麦の狩り入れがずっと楽になりました。これであまった時間をブラジャー作りに回せます!」
モモ―は、いたく感謝していた。
竹から紙も作った。
竹を水に半年くらい入れて、腐らせて柔らかくする。
それを煮て皮やゴミを除いて、木槌で叩いて、叩いて、叩いて、たたいてぇー!
ぐずぐずになった繊維を水で溶いて、これまた竹で作った簀子で漉けば、あとは乾かすだけで、竹紙の完成だ!
手伝ったメーは『もう叩きたくない』と言っていた。
俺もだよ! やっぱ水車による自動化が必要だね!
その他の植物でも出来るから、色々実験するように言い聞かせておいた。
さて、あとは化学知識だ。
元素の仕組みとアンモニア、硫酸、硝酸の作り方を教えておこう。
アンモニアと硫酸で作る硫酸アンモニウム、アンモニアと硝酸で作る硝酸アンモニウム、そして、未発見だが、どこかにあるリン鉱石に硫酸を加えれば過リン酸石灰が出来る。
リン鉱石の代わりに骨粉でもいい。
これらの化学肥料は大規模農業に欠かせない。
「さて、メー。これからお前に硫酸と硝酸の作り方を授けよう」
「神様! お願いします!」
「この蒸留装置の中で、硫黄を燃やして、ガスを水に通せば出来る!」
失敗……
「神様! 出来ません!」
あれ? あーそうか触媒が足りなかったんだ。
五酸化二バナジウムなんてないよなぁ。
硫黄を酸素と反応させて、二酸化硫黄を作り、二酸化硫黄をさらに酸素と反応させて三酸化硫黄を作り、それを水と反応させて硫酸を作る。
最初は希硫酸でいい、それを蒸留してちょっと濃硫酸を作れば、次からは同じやり方で水を少な目にすれば、濃硫酸が出来るはずだ。
接触法というやつだな。
もちろん、蒸留装置の内部は『ピカピカ砂』の釉薬でガラスコーティングされた特製品だ。
念のため、鉛でコーティングされた物も準備した。
だけど、二酸化硫黄から三酸化硫黄にする時の触媒である五酸化二バナジウムが無い。
赤い結晶鉱石が鉛とバナジウムの鉱石なんだが、それっぽい物は見当たらない。
「神様! 金の皿をお持ちしました!」
モモ―が金の皿を持ってくる。
硫酸と硝酸が出来れば、その混合液の王水を作って、金を溶かしてびっくりさせてやろうとしたからだ。
あれ? 金?
「なあ、その金はどうやって集めた?」
「金が入ってそうな石を割ったり、沢の砂から少しずつ集めました」
砂金だ! なら!
「その砂の中に、金のようで銀みたいな銀じゃない何かはなかったか!?」
「ああ『どっちでもない金銀』ですね」
「それだ! 白金だ!」
白金は金と同じく安定で比重が重い。
だから、砂金と一緒に川底に溜まったりする。
そして、五酸化二バナジウムの代わりに触媒になる!
現代では白金は金より高価なので使われていないのだ!
再挑戦の結果、見事に硫酸が出来た!
「やったぞモモ―! おまえのおかげだ!」
俺はモモ―の手を握り、くるくると踊る。
「さすがです! 神様!」
さて、硫酸が出来れば後は簡単だ。
硝石、すなわち硝酸カリウムに硫酸を入れれば液体の硝酸と結晶の硫酸カリウムが出来る。
俺は早速、硫酸と硝酸の混合液で金の皿を溶かして自慢する。
「どーだ、すごいだろう!」
「さすがです! 神様! あの不滅の金属の金を溶かすなんて!」
「この液体を『神様水』と名付けましょう!」
本当は王水なのだが、よいぞ! 『神様水』だ!
アンモニアはもっと簡単だ!
尿を放置しておけばアンモニアが発生する!
それを蒸留装置で不純物を除いて水に再度溶かせばアンモニア水の完成だ!
使う時は再度熱せば、アンモニアの気体は分離できる。
しかし、凄い匂いだな。
場末の公衆便所の匂いだ。
モモ―もメーも鼻をつまんでいる。
「ふぁふがです! ふぁみさま!」
「このえきふぁいを! 『神様尿』とにゃづけましょう!」
いや、そのネーミングはちょっと……
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