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第一章 はじまりの物語とハッピーエンド
七王子とゆで卵(中編)
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人ならざるモノの圧。
あたしは昔からそういったモノを感じる事はあった。
怪奇現象に遭遇した事もある。
でも、これは格が違う、存在そのものの格が違う。
「ちょっと蒼明ちゃん、出し過ぎ! そんなに出したら珠子ちゃんが壊れちゃうわ!」
藍蘭さんが止めてくれなかったら、あたしは逃げ出していただろう。
正直、逃げ出したい。
「ごめんね珠子ちゃん。でも蒼明ちゃんの言う通りよ。あなたでは少し厳しいと思うわ」
藍蘭さんの言う通り、きっとあたしでは藍蘭さんの言う力が足りないのだろう。
でも、あれを見ちゃうと……逃げ出せない。
あたしが見たのはテーブルに載っていたナポリタン。
茹で加減もいいかげん、見ただけでわかる雑な仕上がり。
きっと調理したのは多分蒼明さん。
彼の着ているエプロンからただようケチャップの香りがそれを確信させる。
そして、それをモムモムと口にしながら酒を飲んでいる緑乱さん。
炭水化物と酒の組み合わせがダメとは言わない。
だけど、良い酒には良い料理が必要だ。
「いいえ、ここにはわたしが必要です。特に料理に関しては」
お酒が上物なのは匂いで分かる。
あたしは鼻が利くんだ。
「大した自信ですね。まあ、逃げ出さないだけでも褒めてあげましょう。しかし、このお店の料理は美味しいだけじゃなくて、お客の好みに合わせないといけません。正体を隠す”あやかし”だって来ます。そんな方の好みに合った料理が出せると言うのですか?」
「出せるわ!」
確信があるわけじゃない、勢いだ。
あたしと蒼明さんの視線が火花を散らす。
「ふぅ、わかったわ。じゃあ、こうしましょ。珠子ちゃんはあたしたちの好きそうな料理を作ってくる。それをあたしたちが気に入れば珠子ちゃんの勝ち。実力を認めて雇う、どう?」
「負けたら二度とここには訪れないでもらいましょう」
「わかったわ」
あたしはうなずいた。
「んじゃ、逢魔が時に待ってるわね。それがウチの夜の部の開店時間よ」
大体4時間後ね。
ここから、あたしの家まで約1時間だから調理に2時間くらいか。
十分だわ。
「わかったわ。じゃあ、ちょっと家で調理してくるわ」
あたしは扉に手をかけて、立ち止まる。
「ねぇ、ひとつ質問していい?」
「いいわよ、なぁに?」
「あなたたち兄弟のお母さんの名前を教えてくれない?」
ピクッ
蒼明さんと緑乱さんの体がちょっと硬直したのがわかる。
やはり、彼らの正体は……
「名なんてないわ、ただの乙女よ」
その言葉が聞きたかった。
「うぃー、おじさんは女体盛りだったら合格させちゃうぞ~」
あのオヤジは無視しよう。
◇◇◇◇
ここまでが昨日から数時間前までのお話し。
そして、あたしが再び『酒処 七王子』を訪れた時、待っていたのが7人のイケメンだったわけ。
いや、”イケあやかし”かな?
はい、予想通り。
そりゃ『七王子』って看板を掲げているなら7人いるって予想出来るってものよ。
「さて、紹介するわアタシの兄弟たちよ。まずは長男の黄貴」
「ふん、久しぶりに呼び出されてみたら、とんだ座興よな。娘、料理で楽しませられないなら、その肢体をもって我を楽しませろよ」
うわー、いかにも王子って感じ。
黄金色の髪と切れ長の目、整った顔立ちは高貴さを感じさせる。
「次に三男の赤好」
「ハーイ麗しい珠子さん。今度はふたりっきりで君の手料理を食べたいな」
い、いきなりアプローチしてくるのがこの人なりの挨拶なのだろうか。
兄弟の中で最も長身、だけどすらりとした体形がゴツさよりもスマートさを現わしている。
そう、軽めのヒーロみたいに。
「つづいては四男の緑乱よ」
「またまたしつれいしましたっ、お嬢ちゃん。おじさんの事はわたしのあれながおじさんとでも呼んでちょーだい。あれ? あしながだっけ? まーいーや、おじさんわかんらーい」
昼から飲み続けているのだろうか、緑乱さんはすっかりへべれけだ。
身なりを整えれば、美壮年で通りそうなのだが、いかんせん言動が悪い。
「五男の蒼明ちゃんは昼にも逢っているわね」
「いつもこのダメ人間の後に紹介されるのは心外だが、兄弟の中で一番賢く、一番まともなのが私だ。そして、一番”あやかし”に近いのもな」
もはやルーティンなのだろう。
メガネをクィとするポーズで蒼明さんは言った。
「次は年少組ね。六男の橙依ちゃん。ほら、ごあいさつ」
そう言って藍蘭さんの横から出て来たオレンジ色の髪の少年。
「……よろしく」
橙依と呼ばれた少年は一言だけ発して再び藍蘭さんの陰に隠れていった。
「橙兄ちゃんは人見知りだからね。ボクは違うよ、おねぇちゃん、よろしくね」
わたしの手がぎゅっと握られる。
「その子が七男の紫君よ。ちょっとおしゃまな男の子よ」
おしゃまって単語すごく久しぶりに聞いたわ。
でも、あざとい、あたしにはわかる。
この子、あざとい。
自分が可愛いって知っているあざとさがある。
「そして、ワタシが次男の紅一点、藍蘭よ。女の子同士仲良くしてね」
うーん、重低音。
それ以外は完璧なのになぁ。
いや、はだけた胸の胸板もなければ完璧なのに。
いやいや、筋肉質の二の腕と太股もなければ完璧かもしれない。
つまりは……オカマさんよね。
「はい、スリムな藍蘭さん。体脂肪率が低そうでうらやましいです」
「あらっ、言うわねこの子、嬉しいわ。でも藍蘭さんではなく、藍ちゃんって呼んで。もっとフランクに~」
「わかったわ、花のように華憐な藍ちゃん」
「あら、うれしいわ~、もう合格にしましょ」
そう言って蘭ちゃんがあたしにほおずりしてくる。
近い、近い、ゼロ距離!
そして、あたしは7人のイケあやかしに囲まれて冒頭に至るのである。
◇◇◇◇
「さて、本題に移るわよ! この珠子ちゃんの持ってきた料理をアタシたちが気に入れば合格。この『酒処 七王子』の料理人兼ウェイトレスとして雇うわ」
「逆に気に入らなければ、早々にお帰り願おう。お帰りはあちらだ」
そう言って蒼明さんは出口を指差す。
「なるほどね、お持ち帰りという事か。それもいいね、いい感じだ」
「テイクアウトでお外でおいしく頂いちゃおー!」
えっ!?
なにそれ!? 聞いてないわよ!?
「なにそれ! そんな事、言ってないわよ!」
藍ちゃんが驚きの声を上げる。
「約束はこの店の中まで。その外の事までは私は知りません。知る必要もないでしょう。だから昼の内に帰れと言ったのです」クィッ
こいつの仕業か。
「よいではないか、要はこの女中が我らの舌を唸らせればよいだけの事。その自信があるから、ここに来たのであろう」
黄貴さんの言う通りだ。
あたしは自信を持ってここに来ている。
その自信の源は、この重箱の中だ。
「そうです。これがあたしのあなたたちへの料理です!」
あたしは丸テーブルの中心に重箱を置くと、その蓋を開く。
そこからは花のような、甘いような、そんな香りが広がった。
重箱の中には純白の世界が広がっている。
「これってゆで卵!?」
「そうです、ゆで卵です。さあどうぞ、召し上がれ」
そう言ってあたしは重箱の中に手を突っ込む。
あつう。
この重箱は二重構造になっていて、下の段にカイロを入れているのだ。
だから、今でも温かい。
そして、あしたはそこからゆで卵を取り出して7人に渡す。
その時、ちゃんと鼻を利かせる事を忘れない。
各々に合ったゆで卵が7種類あるのだ。
「ふむ、ただのゆで卵に見えるが……」
「ああ温かい、珠子さんの温度を感じる」
「おじさんはね、卵がだいすきなんだよ」
「ふむ、少々は出来るようですね」
「……たべる」
「あまーい」
「まあ、食べてみましょ、あーん」
思った通りね。
そして6人はゆで卵を口にする。
大口を開けて丸のみで。
フライングが約1名いた。
あたしは昔からそういったモノを感じる事はあった。
怪奇現象に遭遇した事もある。
でも、これは格が違う、存在そのものの格が違う。
「ちょっと蒼明ちゃん、出し過ぎ! そんなに出したら珠子ちゃんが壊れちゃうわ!」
藍蘭さんが止めてくれなかったら、あたしは逃げ出していただろう。
正直、逃げ出したい。
「ごめんね珠子ちゃん。でも蒼明ちゃんの言う通りよ。あなたでは少し厳しいと思うわ」
藍蘭さんの言う通り、きっとあたしでは藍蘭さんの言う力が足りないのだろう。
でも、あれを見ちゃうと……逃げ出せない。
あたしが見たのはテーブルに載っていたナポリタン。
茹で加減もいいかげん、見ただけでわかる雑な仕上がり。
きっと調理したのは多分蒼明さん。
彼の着ているエプロンからただようケチャップの香りがそれを確信させる。
そして、それをモムモムと口にしながら酒を飲んでいる緑乱さん。
炭水化物と酒の組み合わせがダメとは言わない。
だけど、良い酒には良い料理が必要だ。
「いいえ、ここにはわたしが必要です。特に料理に関しては」
お酒が上物なのは匂いで分かる。
あたしは鼻が利くんだ。
「大した自信ですね。まあ、逃げ出さないだけでも褒めてあげましょう。しかし、このお店の料理は美味しいだけじゃなくて、お客の好みに合わせないといけません。正体を隠す”あやかし”だって来ます。そんな方の好みに合った料理が出せると言うのですか?」
「出せるわ!」
確信があるわけじゃない、勢いだ。
あたしと蒼明さんの視線が火花を散らす。
「ふぅ、わかったわ。じゃあ、こうしましょ。珠子ちゃんはあたしたちの好きそうな料理を作ってくる。それをあたしたちが気に入れば珠子ちゃんの勝ち。実力を認めて雇う、どう?」
「負けたら二度とここには訪れないでもらいましょう」
「わかったわ」
あたしはうなずいた。
「んじゃ、逢魔が時に待ってるわね。それがウチの夜の部の開店時間よ」
大体4時間後ね。
ここから、あたしの家まで約1時間だから調理に2時間くらいか。
十分だわ。
「わかったわ。じゃあ、ちょっと家で調理してくるわ」
あたしは扉に手をかけて、立ち止まる。
「ねぇ、ひとつ質問していい?」
「いいわよ、なぁに?」
「あなたたち兄弟のお母さんの名前を教えてくれない?」
ピクッ
蒼明さんと緑乱さんの体がちょっと硬直したのがわかる。
やはり、彼らの正体は……
「名なんてないわ、ただの乙女よ」
その言葉が聞きたかった。
「うぃー、おじさんは女体盛りだったら合格させちゃうぞ~」
あのオヤジは無視しよう。
◇◇◇◇
ここまでが昨日から数時間前までのお話し。
そして、あたしが再び『酒処 七王子』を訪れた時、待っていたのが7人のイケメンだったわけ。
いや、”イケあやかし”かな?
はい、予想通り。
そりゃ『七王子』って看板を掲げているなら7人いるって予想出来るってものよ。
「さて、紹介するわアタシの兄弟たちよ。まずは長男の黄貴」
「ふん、久しぶりに呼び出されてみたら、とんだ座興よな。娘、料理で楽しませられないなら、その肢体をもって我を楽しませろよ」
うわー、いかにも王子って感じ。
黄金色の髪と切れ長の目、整った顔立ちは高貴さを感じさせる。
「次に三男の赤好」
「ハーイ麗しい珠子さん。今度はふたりっきりで君の手料理を食べたいな」
い、いきなりアプローチしてくるのがこの人なりの挨拶なのだろうか。
兄弟の中で最も長身、だけどすらりとした体形がゴツさよりもスマートさを現わしている。
そう、軽めのヒーロみたいに。
「つづいては四男の緑乱よ」
「またまたしつれいしましたっ、お嬢ちゃん。おじさんの事はわたしのあれながおじさんとでも呼んでちょーだい。あれ? あしながだっけ? まーいーや、おじさんわかんらーい」
昼から飲み続けているのだろうか、緑乱さんはすっかりへべれけだ。
身なりを整えれば、美壮年で通りそうなのだが、いかんせん言動が悪い。
「五男の蒼明ちゃんは昼にも逢っているわね」
「いつもこのダメ人間の後に紹介されるのは心外だが、兄弟の中で一番賢く、一番まともなのが私だ。そして、一番”あやかし”に近いのもな」
もはやルーティンなのだろう。
メガネをクィとするポーズで蒼明さんは言った。
「次は年少組ね。六男の橙依ちゃん。ほら、ごあいさつ」
そう言って藍蘭さんの横から出て来たオレンジ色の髪の少年。
「……よろしく」
橙依と呼ばれた少年は一言だけ発して再び藍蘭さんの陰に隠れていった。
「橙兄ちゃんは人見知りだからね。ボクは違うよ、おねぇちゃん、よろしくね」
わたしの手がぎゅっと握られる。
「その子が七男の紫君よ。ちょっとおしゃまな男の子よ」
おしゃまって単語すごく久しぶりに聞いたわ。
でも、あざとい、あたしにはわかる。
この子、あざとい。
自分が可愛いって知っているあざとさがある。
「そして、ワタシが次男の紅一点、藍蘭よ。女の子同士仲良くしてね」
うーん、重低音。
それ以外は完璧なのになぁ。
いや、はだけた胸の胸板もなければ完璧なのに。
いやいや、筋肉質の二の腕と太股もなければ完璧かもしれない。
つまりは……オカマさんよね。
「はい、スリムな藍蘭さん。体脂肪率が低そうでうらやましいです」
「あらっ、言うわねこの子、嬉しいわ。でも藍蘭さんではなく、藍ちゃんって呼んで。もっとフランクに~」
「わかったわ、花のように華憐な藍ちゃん」
「あら、うれしいわ~、もう合格にしましょ」
そう言って蘭ちゃんがあたしにほおずりしてくる。
近い、近い、ゼロ距離!
そして、あたしは7人のイケあやかしに囲まれて冒頭に至るのである。
◇◇◇◇
「さて、本題に移るわよ! この珠子ちゃんの持ってきた料理をアタシたちが気に入れば合格。この『酒処 七王子』の料理人兼ウェイトレスとして雇うわ」
「逆に気に入らなければ、早々にお帰り願おう。お帰りはあちらだ」
そう言って蒼明さんは出口を指差す。
「なるほどね、お持ち帰りという事か。それもいいね、いい感じだ」
「テイクアウトでお外でおいしく頂いちゃおー!」
えっ!?
なにそれ!? 聞いてないわよ!?
「なにそれ! そんな事、言ってないわよ!」
藍ちゃんが驚きの声を上げる。
「約束はこの店の中まで。その外の事までは私は知りません。知る必要もないでしょう。だから昼の内に帰れと言ったのです」クィッ
こいつの仕業か。
「よいではないか、要はこの女中が我らの舌を唸らせればよいだけの事。その自信があるから、ここに来たのであろう」
黄貴さんの言う通りだ。
あたしは自信を持ってここに来ている。
その自信の源は、この重箱の中だ。
「そうです。これがあたしのあなたたちへの料理です!」
あたしは丸テーブルの中心に重箱を置くと、その蓋を開く。
そこからは花のような、甘いような、そんな香りが広がった。
重箱の中には純白の世界が広がっている。
「これってゆで卵!?」
「そうです、ゆで卵です。さあどうぞ、召し上がれ」
そう言ってあたしは重箱の中に手を突っ込む。
あつう。
この重箱は二重構造になっていて、下の段にカイロを入れているのだ。
だから、今でも温かい。
そして、あしたはそこからゆで卵を取り出して7人に渡す。
その時、ちゃんと鼻を利かせる事を忘れない。
各々に合ったゆで卵が7種類あるのだ。
「ふむ、ただのゆで卵に見えるが……」
「ああ温かい、珠子さんの温度を感じる」
「おじさんはね、卵がだいすきなんだよ」
「ふむ、少々は出来るようですね」
「……たべる」
「あまーい」
「まあ、食べてみましょ、あーん」
思った通りね。
そして6人はゆで卵を口にする。
大口を開けて丸のみで。
フライングが約1名いた。
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