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俺の事、エッチの事、兄ちゃんの事(ミヤビside)
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時間はあっという間に過ぎ去って、ユウシと付き合い始めて約2週間。
あの弁当の一件から、俺は少しずつだが、自分の事を話せるようになった。
足腰弱いばあちゃんの家に居候してるから、家事と軽い介護をしている事とか、趣味が動画鑑賞である事とか…。
とにかく、いつも笑顔で聞いてリアクションしてくれるユウシが隣にいるから、幾分か話す事が出来ているなと感じている。
…でも、ここで疑問に思っている事があるんだが…実は未だにユウシが俺に触れてくれないのだ。
俺も全く気にしてなかったから、『別にいっかー』って放置してたけど、恋人って普通、手を繋いだりキスしたりするものだろ?
あと、ゲイの兄ちゃんが言ってたけど、同性同士でエッチも普通にするらしくて…。
いや、俺にとっては未知の世界だとは思うけどな!尻にちんこ入れるとか、想像しただけて痛そうだし!
…あ。でも正直、ユウシのちんこってどのぐらいの大きさなんだろう…。
もし巨根だったら、絶対尻裂けるだろ!?そしたらボラギノール常備しないといけなくなるじゃん!?
いやだ!痔だと思われたくないっ!
「あらあらミヤちゃん。洗面台の前で俯いて、どうしたんだい?」
「あ…ばぁちゃん…」
うわぁ…やっちゃった…。家で朝の洗顔してたら、ばあちゃんに声かけられちゃったよ。
うん。この話はやめやめ。早く着替えて学校に…。って、いやいや。今日は日曜日だったわ。
確か…ユウシはこの前『毎週土日限定のバイト始めたから、ごめん!』とか言ってたから、土日は一緒にいられないし、しかも俺は基本インドアだから、出掛けてもスーパーに行くぐらいで…。
「あぁ、そうそう。言い忘れていたんだけどね。今日からシュウちゃんがこの家に遊びにくるんだよ。1週間って言ってたから、結構長いわねぇ」
「えっ!?兄ちゃんが!?」
待って!?嘘だろ!?兄ちゃんがこっち来るって聞いてない!
リビングの掃除もまだだし、ど、どうすれば…。
「はい。兄ちゃんだぞ~」
「うわああああああ!!」
いきなり、ばあちゃんの後ろからやってきたシュウ兄ちゃんに、俺はつい大声で叫んだ。
「ふはっ!もう、なんだよ、ミヤ。そんなに驚く事ないだろ~?」
「うぅ…ごめん、兄ちゃん…」
短くため息をついて肩をすくめる兄ちゃんに、俺は咄嗟に謝る。
すると、兄ちゃんは俺の前に来て、優しい笑顔で俺の頭を優しく撫でてきた。
「まぁ、気にするなって、ミヤ。実は兄ちゃん、お前の姿が早く見たかったから、昨日の夜から車走らせてきてな。サプライズのつもりだったんだが、結構驚かせてこっちも悪いな」
「ううん。俺の様子見にきてくれてありがとう…」
「おう!…あと話変わるが、お前、恋人とはちゃんと仲良くやってるのか?」
「んにっ!?」
ええっ!?い、今ここでそれ言う!?
まだばあちゃんに『恋人出来た』って言ってないのに!?
しかもばあちゃん、「あらまぁ…ミヤちゃん、恋人出来たのねぇ…」って嬉しそうに呟いてるし!
くっそう!兄ちゃん、恐るべしだ!
「先週から恋人とお弁当を一緒に食べたのは、LINEで報告してくれたが、手は繋いだのか?キスは?さすがにセックスは早いとは思うが、やったのか?お前は挿れる方か?もしくは挿れられる方か?どっちなんだ?」
「うわあああ!!待って待って、兄ちゃん!!矢継ぎ早は心臓に悪いってぇ!」
兄ちゃんが質問攻めした内容が恥ずかしすぎて、俺は熱くなった顔を両手で覆い、思いっきり俯いた。
俺も兄ちゃんもゲイだけど、スラスラそういう変態な事言える兄ちゃん、恐るべしだ。
あの弁当の一件から、俺は少しずつだが、自分の事を話せるようになった。
足腰弱いばあちゃんの家に居候してるから、家事と軽い介護をしている事とか、趣味が動画鑑賞である事とか…。
とにかく、いつも笑顔で聞いてリアクションしてくれるユウシが隣にいるから、幾分か話す事が出来ているなと感じている。
…でも、ここで疑問に思っている事があるんだが…実は未だにユウシが俺に触れてくれないのだ。
俺も全く気にしてなかったから、『別にいっかー』って放置してたけど、恋人って普通、手を繋いだりキスしたりするものだろ?
あと、ゲイの兄ちゃんが言ってたけど、同性同士でエッチも普通にするらしくて…。
いや、俺にとっては未知の世界だとは思うけどな!尻にちんこ入れるとか、想像しただけて痛そうだし!
…あ。でも正直、ユウシのちんこってどのぐらいの大きさなんだろう…。
もし巨根だったら、絶対尻裂けるだろ!?そしたらボラギノール常備しないといけなくなるじゃん!?
いやだ!痔だと思われたくないっ!
「あらあらミヤちゃん。洗面台の前で俯いて、どうしたんだい?」
「あ…ばぁちゃん…」
うわぁ…やっちゃった…。家で朝の洗顔してたら、ばあちゃんに声かけられちゃったよ。
うん。この話はやめやめ。早く着替えて学校に…。って、いやいや。今日は日曜日だったわ。
確か…ユウシはこの前『毎週土日限定のバイト始めたから、ごめん!』とか言ってたから、土日は一緒にいられないし、しかも俺は基本インドアだから、出掛けてもスーパーに行くぐらいで…。
「あぁ、そうそう。言い忘れていたんだけどね。今日からシュウちゃんがこの家に遊びにくるんだよ。1週間って言ってたから、結構長いわねぇ」
「えっ!?兄ちゃんが!?」
待って!?嘘だろ!?兄ちゃんがこっち来るって聞いてない!
リビングの掃除もまだだし、ど、どうすれば…。
「はい。兄ちゃんだぞ~」
「うわああああああ!!」
いきなり、ばあちゃんの後ろからやってきたシュウ兄ちゃんに、俺はつい大声で叫んだ。
「ふはっ!もう、なんだよ、ミヤ。そんなに驚く事ないだろ~?」
「うぅ…ごめん、兄ちゃん…」
短くため息をついて肩をすくめる兄ちゃんに、俺は咄嗟に謝る。
すると、兄ちゃんは俺の前に来て、優しい笑顔で俺の頭を優しく撫でてきた。
「まぁ、気にするなって、ミヤ。実は兄ちゃん、お前の姿が早く見たかったから、昨日の夜から車走らせてきてな。サプライズのつもりだったんだが、結構驚かせてこっちも悪いな」
「ううん。俺の様子見にきてくれてありがとう…」
「おう!…あと話変わるが、お前、恋人とはちゃんと仲良くやってるのか?」
「んにっ!?」
ええっ!?い、今ここでそれ言う!?
まだばあちゃんに『恋人出来た』って言ってないのに!?
しかもばあちゃん、「あらまぁ…ミヤちゃん、恋人出来たのねぇ…」って嬉しそうに呟いてるし!
くっそう!兄ちゃん、恐るべしだ!
「先週から恋人とお弁当を一緒に食べたのは、LINEで報告してくれたが、手は繋いだのか?キスは?さすがにセックスは早いとは思うが、やったのか?お前は挿れる方か?もしくは挿れられる方か?どっちなんだ?」
「うわあああ!!待って待って、兄ちゃん!!矢継ぎ早は心臓に悪いってぇ!」
兄ちゃんが質問攻めした内容が恥ずかしすぎて、俺は熱くなった顔を両手で覆い、思いっきり俯いた。
俺も兄ちゃんもゲイだけど、スラスラそういう変態な事言える兄ちゃん、恐るべしだ。
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