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マリィとロザリア
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突然やってきてお騒がせをしたマリィをなんとか連れて、アナベルとオズワルドは製糸場の見学通路を進む。
そして、出口が見えた所で、ようやく彼らはロザリアとリュドウィックを見つけた。
しかし、ロザリアはアナベルの腕にくっついているマリィを見た途端、真っ赤な顔で肩を怒らせて、大声で叫んだ。
「はぁ!?なによ、この女!!アナベルにくっつかないでくれる!?」
「ん?あら?青薔薇様、あのピンク頭の平民は誰ですの?あ、もしや私と同じ貴族だったりします?あぁ、けれど嫌ですねぇ…。せっかく私と同じ美貌を持っているのに、こ~んな事で怒るだなんて。ふふっ、醜いですわ。そう言われたくないなら、もっと笑ったらいいですのに。ふふっ」
「ムキー!引き剥がしてやるわ!アナベル、動かないで頂戴!」
「えっ、え~?いやでも、マリィ嬢の話も一理あるよ。今日はデートだから笑おうよ。ほら、マリィ嬢も離れて離れて」
「はいぃ!青薔薇様の言う通りにしますっ」
マリィは目をハートにしながら、アナベルから離れ、身体をくねらせる。
それを見て、ロザリアは一旦深呼吸を何度も繰り返してから、引き攣った笑顔でマリィにお礼を言った。
「マ…マリィ・ランドゥー侯爵令嬢様…。アナベルに離れて頂きありがとうございます」
「あらあら。いいえ、こちらこそ怒らせてしまい、申し訳ありませんわ。あと、私の爵位を知って頂きありがとうございます」
「ぐっ…こ、こちらこそ、敬語を使わず申し訳ありませんでした…」
「いえ、いいのよ。お友達になってくれるのなら、そして青薔薇様の事を話して頂けるのだったら、今のままでも構わないわ」
「…マリィ様…」
酷い発言をしたのに、それを受け入れるマリィの懐の深さに、ロザリアは感心して彼女に近づく。
しかし、ロザリアの後ろでマリィに気付いたリュドウィックが、「あ。」と声を上げた。
「おお!マリィ嬢、来てたんだね!久しぶり!」
「んなっ!?な、なななななんで、ここに浮気殿下がいらっしゃいますの!?まさかロザリアさん、浮気殿下の毒牙に侵されてしまいましたの!?は、早くこちらへ来て下さいませ!目を覚まさせますわ!」
「ええっ!?それはないよ~、マリィ嬢。あ、そう言えばカミーユは?君の婚約者は来ていないようだけど…」
「はあぁ!?あっんな浮気男、誘う訳ありませんわ!一緒に青薔薇様を応援してたのは認めますが、青薔薇様に本気になった割に婚約破棄して下さらないあんな浮気男、いりませんわ!であれば、私も浮気してもいいと思い、オズワルド様を追っかけていたのですが…青薔薇様に運良く出会えたんですもの。もうあんな浮気はしません!これからは青薔薇様のそばにずっといますわ!」
どうやら地雷を踏んだのだろう、マリィは頬を膨らませて、そっぽを向いた。
それを見たロザリアはリュドウィックを見るなり、ぷぷっと笑って指を刺した。
「ぷっ、あははははは!殿下、完全にマリィ様に嫌われてるじゃない!だから浮気男って最低なのよ。ざまぁないわ!あはははははは!」
「ぐっ…も、もう浮気も遊びもしてないし、俺童貞だし、分かってるって!笑いたきゃ笑えよ!くっそー!」
いつの間にかリュドウィックが責められている状況になっており、アナベルとオズワルドは『自業自得だ』と思いながら、軽いため息をついたのだった。
そして、出口が見えた所で、ようやく彼らはロザリアとリュドウィックを見つけた。
しかし、ロザリアはアナベルの腕にくっついているマリィを見た途端、真っ赤な顔で肩を怒らせて、大声で叫んだ。
「はぁ!?なによ、この女!!アナベルにくっつかないでくれる!?」
「ん?あら?青薔薇様、あのピンク頭の平民は誰ですの?あ、もしや私と同じ貴族だったりします?あぁ、けれど嫌ですねぇ…。せっかく私と同じ美貌を持っているのに、こ~んな事で怒るだなんて。ふふっ、醜いですわ。そう言われたくないなら、もっと笑ったらいいですのに。ふふっ」
「ムキー!引き剥がしてやるわ!アナベル、動かないで頂戴!」
「えっ、え~?いやでも、マリィ嬢の話も一理あるよ。今日はデートだから笑おうよ。ほら、マリィ嬢も離れて離れて」
「はいぃ!青薔薇様の言う通りにしますっ」
マリィは目をハートにしながら、アナベルから離れ、身体をくねらせる。
それを見て、ロザリアは一旦深呼吸を何度も繰り返してから、引き攣った笑顔でマリィにお礼を言った。
「マ…マリィ・ランドゥー侯爵令嬢様…。アナベルに離れて頂きありがとうございます」
「あらあら。いいえ、こちらこそ怒らせてしまい、申し訳ありませんわ。あと、私の爵位を知って頂きありがとうございます」
「ぐっ…こ、こちらこそ、敬語を使わず申し訳ありませんでした…」
「いえ、いいのよ。お友達になってくれるのなら、そして青薔薇様の事を話して頂けるのだったら、今のままでも構わないわ」
「…マリィ様…」
酷い発言をしたのに、それを受け入れるマリィの懐の深さに、ロザリアは感心して彼女に近づく。
しかし、ロザリアの後ろでマリィに気付いたリュドウィックが、「あ。」と声を上げた。
「おお!マリィ嬢、来てたんだね!久しぶり!」
「んなっ!?な、なななななんで、ここに浮気殿下がいらっしゃいますの!?まさかロザリアさん、浮気殿下の毒牙に侵されてしまいましたの!?は、早くこちらへ来て下さいませ!目を覚まさせますわ!」
「ええっ!?それはないよ~、マリィ嬢。あ、そう言えばカミーユは?君の婚約者は来ていないようだけど…」
「はあぁ!?あっんな浮気男、誘う訳ありませんわ!一緒に青薔薇様を応援してたのは認めますが、青薔薇様に本気になった割に婚約破棄して下さらないあんな浮気男、いりませんわ!であれば、私も浮気してもいいと思い、オズワルド様を追っかけていたのですが…青薔薇様に運良く出会えたんですもの。もうあんな浮気はしません!これからは青薔薇様のそばにずっといますわ!」
どうやら地雷を踏んだのだろう、マリィは頬を膨らませて、そっぽを向いた。
それを見たロザリアはリュドウィックを見るなり、ぷぷっと笑って指を刺した。
「ぷっ、あははははは!殿下、完全にマリィ様に嫌われてるじゃない!だから浮気男って最低なのよ。ざまぁないわ!あはははははは!」
「ぐっ…も、もう浮気も遊びもしてないし、俺童貞だし、分かってるって!笑いたきゃ笑えよ!くっそー!」
いつの間にかリュドウィックが責められている状況になっており、アナベルとオズワルドは『自業自得だ』と思いながら、軽いため息をついたのだった。
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