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目を覚ましてから5日、神殿の神官や侍女達に世話を焼かれながら過ごした。
女神リフェリティスの恵のお陰か、体はすっかり元気であるがエミリアは部屋から出ることを禁じられ、のんびりと軟禁生活を送っていた。
日に何度も人が入れ替わり立ち代り訪れ、本当に体調の悪い病人なら怒るところではあるが、時間が有り余るエミリアには丁度よく、話し相手やボードゲーム等の相手をして貰い、リヤードは国に帰ることなく神殿に滞在してグラドールやオズロとエミリアの希望に沿うように話を詰めている。
神官や騎士の故郷や家族の話し、内陸育ちのエミリアのまだ見た事のない海や運河、郷土料理や特産品。様々な話を聞きながら目を輝かせ、チェスや双六をし、勝てば喜び負ければもう一度と唇を尖らせる。
この神殿にはエミリアを中央神殿に居た頃の冷たい表情の神子と同じ人物と思う者は居ないだろう。
そんなエミリアを、少し寂しそうに見つめるジャン。エミリアはそんなジャンには気が付かない振りをしながら5日を過ごしている。
そして今、食後の休息。エミリアの騎士以外は席を外し、窓辺の柔らかな椅子でガラス越しの冬の陽射しを受けていた。
2人だけになってもジャンは話しかける事はなく、壁際に控えてうとうとと瞼を揺らすエミリアをじっと見つめている。
視線に気が付いたエミリアが顔を上げればにっこりと微笑む。
ここ5日、何もしていない。ただ食事を取り、会話を楽しみ、ゲームをし、たまに読書をする。祭壇の前で膝をつく事すらしていない。
周りの者が過保護すぎるがエミリアにとってはとても穏やかでゆっくりとした時間。
そしてジャンにとってはとても苦しい時間だっただろう。他の誰に笑顔を向けても、自分にだけはそれがないのだから。
あの日目が覚めたエミリアは目の前の何とも言えない荒れたジャンの姿を見て、何かが少しだけ綻びたように感じた。
今まであった苦しさが、ほんの少しだけ和らいでいる。
2日もすれば、それが何故なのか気が付いた。
自分の真ん中にあったどろどろとしたものの正体を知ったからでは無いかと。
人間らしい感情。
女神リフェリティスはそう言った。
自分は恵の神子なんて大層な者ではなく、ただの人間の女だった。
体裁を繕わず、我慢を止めた。
立場など気にせず交友を広げ話をし、新しいことを知る。
神子であることに変わりはないが、エミリアは『恵の神子』であろうとする事を止めたことで、重苦しかった心と体が驚く程軽くなった。
恵の神子は民の憧れであり救い、人々のために祈り尽くす、象徴のようなもの。
エミリアにとっては当たり前の認識だった。
でもどうだろう。恵の神子をただの人と考えれば、その認識は変わってくる。
イリエストリナは女神であったかもしれないが、1人の漁師に恋をした、ただの女だった。次の神子ラマエナスもただの人間の子供。
女神リフェリティスはイリエストリナを人として生かしたかった。だからこそ、魂を分け人間の魂の中に眠らせた。
何故エミリアだけが女なのか、たまたまかもしれない。でもエミリアは自分とイリエストリナがよく似ていると思った。
イリエストリナのような美しさなどない。絶望しても尚、夫を求める気持ちは分からない。でももしラーノクを出る前の自分だったら?
きっとイリエストリナの気持ちが十分に理解出来た筈だ。
だからこそ、ありのままの自分でいい。
そう感じた。
女神リフェリティスはありのままの自分でいても怒らない。寧ろ偽るなと言うはずだ。
イリエストリナが窓辺に凭れていたのとは少し違うが、ピタリと閉じられた窓に、コツンと頭を預ける。
窓の外はきっと寒いのだろう。
窓越しに冷気を感じながらそっと目を閉じる。
(彼女は、帰ってきて欲しかった。彼が誰と何処にいても)
イリエストリナのことを考える。彼女はどうなりたかったのか。
(彼女は、ただ居たかった。ダルダの隣に・・・・望んだのは、きっと当たり前の事。)
儚く微笑むイリエストリナの顔を思い出し、いたたまれない気持ちになり、思考を振り払う。
ふわりと膝元に被せられた柔らかい感触に目を開ければ、膝掛けを手にしたジャンと目が合った。
ジャンは少しだけ視線を反らしてそっとエミリアの体を覆うように被せた。
「・・・風邪を、ひいてしまうから」
申し訳無さそうに眉を下げる姿を見て、5日前のジャンの姿が浮かんだ。
ボサボサの髪にボツボツと生えた髭、目の下は薄黒く、シワシワとして酷く疲れが見えた。
「今すぐじゃないけど、この国を出るわ」
ジャンは大きく目を開き、ゆっくりと瞬きをした。
「・・・・・・・・わかっ、、っ」
わかった、と言いたかったのだろうジャンは、唇の端を噛み拳をぎゅっと握りしめている。反らされた瞳は薄く涙の膜が引かれている。
じっと黙ったまま耐えるようなジャン、口を開いたのはエミリアだった。
「だから、その時連れて行く同行者選出をグラドール様と一緒にお願い。なるべく少人数が良いけど、そうも言ってられないのでしょ?」
また顔を上げ大きく目を開くと、はくはくと唇を動かす。
「・・・・・・・・・・僕が、選んでいいの?」
「ええ。任せるわ」
「誰を選んでも?」
「ええ」
ジャンは涙を浮かべたくしゃりとした情けない笑顔で、嬉しそうに首を縦に振った。
置いていかれると思ったのだろう。事実、神殿関係者はエミリアが望めば引き離すことをするだろう。今までと違い恵の神子が女神リフェリティスからの恵を受けられると分かったから。
夢で見た女神リフェリティスリとイリエストリナ、リヤードの話から恵の神子は恵を受けられないのではない。
神子の中に混在するイリエストリナの魂が、意識とは関係なく拒絶する。神子として迎えられてからは、それまでの経験から無意識に女神リフェリティスを神子自身が拒絶する。
ガレスもそうなのだろうかと考え、改めて自分は周りに目を向けていられなかったのだと気が付いた。
エミリアが助かったのは、エミリア自身が強くリフェリティスを望んだからだとリヤードから教えられた。欠片の拒絶よりもエミリアの求める気持ちが上回ったためだと。
もう一度祈れと言われても、同じように恵を得られるとは思えなかった。
嬉しそうにはにかむジャンを見て、罪悪感が込み上げる。
「・・・・・私、あなたと同じ気持ちを返せない。ジャンのように、追いかけられない」
馬鹿みたいに必死に追いかけて、何年もひっそりと見守って、再会して冷たくあしらわれて、それでも縋り付いて・・・
自分は泣いて塞ぎ込むだけだった。
ガレスに縋り、守られ、閉じこもった。
事情を知るものは同情的だった。そしてその優しさに甘えた。
イリエストリナを見て何故気持をぶつけないのか、何故感情を押し留めるのかとイラついた。
そして彼女に自分を重ねてしまう自分に嫌悪感を抱いてしまった。
自分も同じだと。
何も言わずに別れた私はイリエストリナと同じ、逃げただけ。
必要な事だったと思ってはいる。でもジャンに再会しても同じ事をした。
逃げて、自分は不幸だと哀れんだ。
「ミリィ、君は、君でいい。僕が追いかけるから」
「あなたには、他に目を向けると言う選択肢は無いの?」
「ミリィが居ればいい。ミリィしか欲しくない。嫌われても、憎まれても、君のそばに居たいんだ」
「・・・・・・・・」
「だから、謝れない。君との関わりが無くなってしまうから」
眉尻を下げるジャンを見ても不思議と怒りや苛立ちは感じない。
あれだけ拒否していたジャンとの会話や時間も苦ではない。
「ごめん、謝れなくて、碌でもない男で」
「今、謝ったわ」
「謝れない事を、ね」
「・・・・・・」
困ったように笑うジャンを見ていられなくて窓の外に目を向ける。窓ガラスに薄く映るジャンに凭れながら庭をどこともなくぼんやりと見つめる。
寒いとは思っていたが、チラチラと粉雪が舞い始め思わず目を細めた。
比較的温暖な王都イブンスもここクレーリュも雪は滅多に降らない。
滅多に降らないからこそ女神リフェリティスの怒りだなんて言われる。
「雪、強くならないといいわね」
「ミリィ」
窓ガラスに映っていたジャンが消え、声の方向に振り返る。
跪きエミリアを見上げるジャンは、真剣な眼差しを向ける。
「ミリィ、君の傍にいる事を許して欲しい。恵の神子エミリアとも・・・ただの女の子、ミリィの傍にも」
ジャンは膝掛けの間からドレスの裾を取り、唇を寄せた。
女神リフェリティスの恵のお陰か、体はすっかり元気であるがエミリアは部屋から出ることを禁じられ、のんびりと軟禁生活を送っていた。
日に何度も人が入れ替わり立ち代り訪れ、本当に体調の悪い病人なら怒るところではあるが、時間が有り余るエミリアには丁度よく、話し相手やボードゲーム等の相手をして貰い、リヤードは国に帰ることなく神殿に滞在してグラドールやオズロとエミリアの希望に沿うように話を詰めている。
神官や騎士の故郷や家族の話し、内陸育ちのエミリアのまだ見た事のない海や運河、郷土料理や特産品。様々な話を聞きながら目を輝かせ、チェスや双六をし、勝てば喜び負ければもう一度と唇を尖らせる。
この神殿にはエミリアを中央神殿に居た頃の冷たい表情の神子と同じ人物と思う者は居ないだろう。
そんなエミリアを、少し寂しそうに見つめるジャン。エミリアはそんなジャンには気が付かない振りをしながら5日を過ごしている。
そして今、食後の休息。エミリアの騎士以外は席を外し、窓辺の柔らかな椅子でガラス越しの冬の陽射しを受けていた。
2人だけになってもジャンは話しかける事はなく、壁際に控えてうとうとと瞼を揺らすエミリアをじっと見つめている。
視線に気が付いたエミリアが顔を上げればにっこりと微笑む。
ここ5日、何もしていない。ただ食事を取り、会話を楽しみ、ゲームをし、たまに読書をする。祭壇の前で膝をつく事すらしていない。
周りの者が過保護すぎるがエミリアにとってはとても穏やかでゆっくりとした時間。
そしてジャンにとってはとても苦しい時間だっただろう。他の誰に笑顔を向けても、自分にだけはそれがないのだから。
あの日目が覚めたエミリアは目の前の何とも言えない荒れたジャンの姿を見て、何かが少しだけ綻びたように感じた。
今まであった苦しさが、ほんの少しだけ和らいでいる。
2日もすれば、それが何故なのか気が付いた。
自分の真ん中にあったどろどろとしたものの正体を知ったからでは無いかと。
人間らしい感情。
女神リフェリティスはそう言った。
自分は恵の神子なんて大層な者ではなく、ただの人間の女だった。
体裁を繕わず、我慢を止めた。
立場など気にせず交友を広げ話をし、新しいことを知る。
神子であることに変わりはないが、エミリアは『恵の神子』であろうとする事を止めたことで、重苦しかった心と体が驚く程軽くなった。
恵の神子は民の憧れであり救い、人々のために祈り尽くす、象徴のようなもの。
エミリアにとっては当たり前の認識だった。
でもどうだろう。恵の神子をただの人と考えれば、その認識は変わってくる。
イリエストリナは女神であったかもしれないが、1人の漁師に恋をした、ただの女だった。次の神子ラマエナスもただの人間の子供。
女神リフェリティスはイリエストリナを人として生かしたかった。だからこそ、魂を分け人間の魂の中に眠らせた。
何故エミリアだけが女なのか、たまたまかもしれない。でもエミリアは自分とイリエストリナがよく似ていると思った。
イリエストリナのような美しさなどない。絶望しても尚、夫を求める気持ちは分からない。でももしラーノクを出る前の自分だったら?
きっとイリエストリナの気持ちが十分に理解出来た筈だ。
だからこそ、ありのままの自分でいい。
そう感じた。
女神リフェリティスはありのままの自分でいても怒らない。寧ろ偽るなと言うはずだ。
イリエストリナが窓辺に凭れていたのとは少し違うが、ピタリと閉じられた窓に、コツンと頭を預ける。
窓の外はきっと寒いのだろう。
窓越しに冷気を感じながらそっと目を閉じる。
(彼女は、帰ってきて欲しかった。彼が誰と何処にいても)
イリエストリナのことを考える。彼女はどうなりたかったのか。
(彼女は、ただ居たかった。ダルダの隣に・・・・望んだのは、きっと当たり前の事。)
儚く微笑むイリエストリナの顔を思い出し、いたたまれない気持ちになり、思考を振り払う。
ふわりと膝元に被せられた柔らかい感触に目を開ければ、膝掛けを手にしたジャンと目が合った。
ジャンは少しだけ視線を反らしてそっとエミリアの体を覆うように被せた。
「・・・風邪を、ひいてしまうから」
申し訳無さそうに眉を下げる姿を見て、5日前のジャンの姿が浮かんだ。
ボサボサの髪にボツボツと生えた髭、目の下は薄黒く、シワシワとして酷く疲れが見えた。
「今すぐじゃないけど、この国を出るわ」
ジャンは大きく目を開き、ゆっくりと瞬きをした。
「・・・・・・・・わかっ、、っ」
わかった、と言いたかったのだろうジャンは、唇の端を噛み拳をぎゅっと握りしめている。反らされた瞳は薄く涙の膜が引かれている。
じっと黙ったまま耐えるようなジャン、口を開いたのはエミリアだった。
「だから、その時連れて行く同行者選出をグラドール様と一緒にお願い。なるべく少人数が良いけど、そうも言ってられないのでしょ?」
また顔を上げ大きく目を開くと、はくはくと唇を動かす。
「・・・・・・・・・・僕が、選んでいいの?」
「ええ。任せるわ」
「誰を選んでも?」
「ええ」
ジャンは涙を浮かべたくしゃりとした情けない笑顔で、嬉しそうに首を縦に振った。
置いていかれると思ったのだろう。事実、神殿関係者はエミリアが望めば引き離すことをするだろう。今までと違い恵の神子が女神リフェリティスからの恵を受けられると分かったから。
夢で見た女神リフェリティスリとイリエストリナ、リヤードの話から恵の神子は恵を受けられないのではない。
神子の中に混在するイリエストリナの魂が、意識とは関係なく拒絶する。神子として迎えられてからは、それまでの経験から無意識に女神リフェリティスを神子自身が拒絶する。
ガレスもそうなのだろうかと考え、改めて自分は周りに目を向けていられなかったのだと気が付いた。
エミリアが助かったのは、エミリア自身が強くリフェリティスを望んだからだとリヤードから教えられた。欠片の拒絶よりもエミリアの求める気持ちが上回ったためだと。
もう一度祈れと言われても、同じように恵を得られるとは思えなかった。
嬉しそうにはにかむジャンを見て、罪悪感が込み上げる。
「・・・・・私、あなたと同じ気持ちを返せない。ジャンのように、追いかけられない」
馬鹿みたいに必死に追いかけて、何年もひっそりと見守って、再会して冷たくあしらわれて、それでも縋り付いて・・・
自分は泣いて塞ぎ込むだけだった。
ガレスに縋り、守られ、閉じこもった。
事情を知るものは同情的だった。そしてその優しさに甘えた。
イリエストリナを見て何故気持をぶつけないのか、何故感情を押し留めるのかとイラついた。
そして彼女に自分を重ねてしまう自分に嫌悪感を抱いてしまった。
自分も同じだと。
何も言わずに別れた私はイリエストリナと同じ、逃げただけ。
必要な事だったと思ってはいる。でもジャンに再会しても同じ事をした。
逃げて、自分は不幸だと哀れんだ。
「ミリィ、君は、君でいい。僕が追いかけるから」
「あなたには、他に目を向けると言う選択肢は無いの?」
「ミリィが居ればいい。ミリィしか欲しくない。嫌われても、憎まれても、君のそばに居たいんだ」
「・・・・・・・・」
「だから、謝れない。君との関わりが無くなってしまうから」
眉尻を下げるジャンを見ても不思議と怒りや苛立ちは感じない。
あれだけ拒否していたジャンとの会話や時間も苦ではない。
「ごめん、謝れなくて、碌でもない男で」
「今、謝ったわ」
「謝れない事を、ね」
「・・・・・・」
困ったように笑うジャンを見ていられなくて窓の外に目を向ける。窓ガラスに薄く映るジャンに凭れながら庭をどこともなくぼんやりと見つめる。
寒いとは思っていたが、チラチラと粉雪が舞い始め思わず目を細めた。
比較的温暖な王都イブンスもここクレーリュも雪は滅多に降らない。
滅多に降らないからこそ女神リフェリティスの怒りだなんて言われる。
「雪、強くならないといいわね」
「ミリィ」
窓ガラスに映っていたジャンが消え、声の方向に振り返る。
跪きエミリアを見上げるジャンは、真剣な眼差しを向ける。
「ミリィ、君の傍にいる事を許して欲しい。恵の神子エミリアとも・・・ただの女の子、ミリィの傍にも」
ジャンは膝掛けの間からドレスの裾を取り、唇を寄せた。
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