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水曜日、午後10時(リック編)
12 適応力ありすぎ②
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「はあっ……」
「ミサキ様、痒いの治りました……?」
全然治らない。
指だけだと、だんだん物足りなくなってくる。もっと、体がバラバラになるくらいの強い刺激が欲しい。
俺は返事のかわりにリックのズボンのベルトに手をかけた。
こういう時の行動は無意識だ。自分が何をしようとしているのか、痒みで頭が冷静に働かない。
だけど……リックのズボンのベルトを外して、ボタンに手をかけた時ドキリとした。リック……固くなってないか?
いや、その方が好都合だと思っていたのに何だこのドキドキは。やっぱり怖い。
「……ミサキ様」
リックは俺の手が止まったのを見て、片手で器用に服を脱ぎ始めた。
全裸の俺が言うのも変だが、恥ずかしくてなんとなく直視できない。
でも、リックは俺の視界を覆うように顔を近づけてきて、そのままキスされた。
キスとか……反則だ。
せっかく冷静になりかけていた体が、再びすごく熱くなった。体の中にある指の動きを強く感じてしまう。
『リック……指が、んんっ』
唇が離れた瞬間に言葉を紡いでも、すぐにふさがれる。
水音がいらしく響いて、聴覚を犯す。しばらく焦らすように舌と指だけで攻められる。突然、リックの指が体の中の意識すらしていなかった敏感な場所に触れた。
「んーーーっ!!」
軽く失神しそうになった。
「ここ……気持ちいいんですか?」
俺は首を振って否定する。
気持ちいいとかいうレベルじゃない。むしろ拷問だ。
「腰、動いてますよ?」
うるせー!動いて悪いか!
「ミサキ様、可愛いです」
『あっ……リック、やめ……ああっ!』
「止められません」
リックは狙ったように、その敏感すぎる箇所を弄り始めた。こいつ……優しそうな顔して鬼畜だな。
『ああっ……リック……無理です、もう無理』
何度か訴えると、リックはようやく許してくれた。
指が抜けて少しの間放心していると、足の間に熱くて固いものが触れた。
「僕ももう、我慢するのは無理みたいです」
下半身に感じる違和感。
指とは全然違う、固くて大きい物が侵入してきたあの感覚だ。でも、ラウルの時に感じた痛みが今回はほとんどない。
薬のせいか、疼いてて痒くて、痛みなんて気にならないのかもしれない。
「ううっ……」
むしろ苦しそうなのはリックの方だ。
少しだけ入った気がするけど、それ以上奥には来なくて動きが止まってる。
『リック』
「痛くないですか……?」
お前の方が痛そうだけど……。
『痛くないです』
「そうですか。良かった……」
うわ……変な間が出来た。
リックが何かに耐えている間、不安定な体勢でどうしていいか分からない。もっと奥に、とか激しく動いてくれ、とか言ったら怒るだろうか。
だって痒いんだ。無言でリックの腰に腕を回すと、ちょっと力を入れてみる。
『リック、もっと奥が……』
「す、すいません……僕、初めてで。まさか、こんな感じだと思わなくて……」
え?どんな感じなんだ?
よく考えたら、俺、入れる方未経験だぞ……。唯一できた彼女は結局キスしかさせてくれなかったし。
リックはぎこちない笑みを浮かべた。
「きつくて、最初は苦しいですけど……慣れてくると暖かくて、すごく気持ちいいです」
痛いんじゃなくて、気持ちいいのか。
「うまく言えないですけど……気持ち良すぎて、自分を見失って、ミサキ様を傷つけてしまいそうで怖いです」
『大丈夫です』
俺はリックの腰にまわした腕に力を入れた。
さっきからの焦らしプレイに、痒みがだんだん募って来て、むしろ傷つけて欲しいくらいなんだ。
だけど、俺はそう言った事を少しだけ後悔するはめになった。
「そうですか。良かった……」
リックは俺の片足を抱えると、思いっきり腰を押し付けてきた。
「うあっ!!」
いきなりそんな奥!?
まぶたの裏に火花が散った。
でも、痛いけど気持ちいい。どうしても手が届かなかった痒い場所に、ようやく期待した通りの刺激が与えられた感じだ。
と思ったのもつかの間で、熱い物がずるずると体の奥から抜けていく。排泄する気持ち良さに似た感覚に、体がわななく。でも抜けきる前に、再び体の奥へと押し戻される。
リックは予告通り、本能のままに腰を動かしだした。
「ああっ……あっ、あーーっ!」
もうあえぎ声しか出ない。
やばい。想像以上だった。
リックの奴、羊の皮を被った狼だ。さっきも優しそうな顔をして鬼畜だと思ったんだ。初めてとか絶対嘘だろ。もっと手加減しろって。適応力ありすぎだ。薬が効いてなかったら絶対裂けてるはずだ。
いや、裂けてるけど快感に紛れて気づいてないだけかも。
おまけにリックはさっき指でつついてた敏感な部分を狙って腰を動かしてる。なんだこの余裕。
『あっ……あうっ……リック、気持ちいい……けど駄目です』
快感が途切れることなく続いて、自分が今どうなっているかも分からない。何だか意識が朦朧としてきた。
熱いのに、山で遭難しているか海で溺れている気分だ。リックしかすがる物がなくて、必死にしがみついているのに力が抜ける。
「……ミサキ様、まだ寝るのは早いですよ」
気を失いそうになると、妙に甘い声で囁かれた。
「ミサキ様、痒いの治りました……?」
全然治らない。
指だけだと、だんだん物足りなくなってくる。もっと、体がバラバラになるくらいの強い刺激が欲しい。
俺は返事のかわりにリックのズボンのベルトに手をかけた。
こういう時の行動は無意識だ。自分が何をしようとしているのか、痒みで頭が冷静に働かない。
だけど……リックのズボンのベルトを外して、ボタンに手をかけた時ドキリとした。リック……固くなってないか?
いや、その方が好都合だと思っていたのに何だこのドキドキは。やっぱり怖い。
「……ミサキ様」
リックは俺の手が止まったのを見て、片手で器用に服を脱ぎ始めた。
全裸の俺が言うのも変だが、恥ずかしくてなんとなく直視できない。
でも、リックは俺の視界を覆うように顔を近づけてきて、そのままキスされた。
キスとか……反則だ。
せっかく冷静になりかけていた体が、再びすごく熱くなった。体の中にある指の動きを強く感じてしまう。
『リック……指が、んんっ』
唇が離れた瞬間に言葉を紡いでも、すぐにふさがれる。
水音がいらしく響いて、聴覚を犯す。しばらく焦らすように舌と指だけで攻められる。突然、リックの指が体の中の意識すらしていなかった敏感な場所に触れた。
「んーーーっ!!」
軽く失神しそうになった。
「ここ……気持ちいいんですか?」
俺は首を振って否定する。
気持ちいいとかいうレベルじゃない。むしろ拷問だ。
「腰、動いてますよ?」
うるせー!動いて悪いか!
「ミサキ様、可愛いです」
『あっ……リック、やめ……ああっ!』
「止められません」
リックは狙ったように、その敏感すぎる箇所を弄り始めた。こいつ……優しそうな顔して鬼畜だな。
『ああっ……リック……無理です、もう無理』
何度か訴えると、リックはようやく許してくれた。
指が抜けて少しの間放心していると、足の間に熱くて固いものが触れた。
「僕ももう、我慢するのは無理みたいです」
下半身に感じる違和感。
指とは全然違う、固くて大きい物が侵入してきたあの感覚だ。でも、ラウルの時に感じた痛みが今回はほとんどない。
薬のせいか、疼いてて痒くて、痛みなんて気にならないのかもしれない。
「ううっ……」
むしろ苦しそうなのはリックの方だ。
少しだけ入った気がするけど、それ以上奥には来なくて動きが止まってる。
『リック』
「痛くないですか……?」
お前の方が痛そうだけど……。
『痛くないです』
「そうですか。良かった……」
うわ……変な間が出来た。
リックが何かに耐えている間、不安定な体勢でどうしていいか分からない。もっと奥に、とか激しく動いてくれ、とか言ったら怒るだろうか。
だって痒いんだ。無言でリックの腰に腕を回すと、ちょっと力を入れてみる。
『リック、もっと奥が……』
「す、すいません……僕、初めてで。まさか、こんな感じだと思わなくて……」
え?どんな感じなんだ?
よく考えたら、俺、入れる方未経験だぞ……。唯一できた彼女は結局キスしかさせてくれなかったし。
リックはぎこちない笑みを浮かべた。
「きつくて、最初は苦しいですけど……慣れてくると暖かくて、すごく気持ちいいです」
痛いんじゃなくて、気持ちいいのか。
「うまく言えないですけど……気持ち良すぎて、自分を見失って、ミサキ様を傷つけてしまいそうで怖いです」
『大丈夫です』
俺はリックの腰にまわした腕に力を入れた。
さっきからの焦らしプレイに、痒みがだんだん募って来て、むしろ傷つけて欲しいくらいなんだ。
だけど、俺はそう言った事を少しだけ後悔するはめになった。
「そうですか。良かった……」
リックは俺の片足を抱えると、思いっきり腰を押し付けてきた。
「うあっ!!」
いきなりそんな奥!?
まぶたの裏に火花が散った。
でも、痛いけど気持ちいい。どうしても手が届かなかった痒い場所に、ようやく期待した通りの刺激が与えられた感じだ。
と思ったのもつかの間で、熱い物がずるずると体の奥から抜けていく。排泄する気持ち良さに似た感覚に、体がわななく。でも抜けきる前に、再び体の奥へと押し戻される。
リックは予告通り、本能のままに腰を動かしだした。
「ああっ……あっ、あーーっ!」
もうあえぎ声しか出ない。
やばい。想像以上だった。
リックの奴、羊の皮を被った狼だ。さっきも優しそうな顔をして鬼畜だと思ったんだ。初めてとか絶対嘘だろ。もっと手加減しろって。適応力ありすぎだ。薬が効いてなかったら絶対裂けてるはずだ。
いや、裂けてるけど快感に紛れて気づいてないだけかも。
おまけにリックはさっき指でつついてた敏感な部分を狙って腰を動かしてる。なんだこの余裕。
『あっ……あうっ……リック、気持ちいい……けど駄目です』
快感が途切れることなく続いて、自分が今どうなっているかも分からない。何だか意識が朦朧としてきた。
熱いのに、山で遭難しているか海で溺れている気分だ。リックしかすがる物がなくて、必死にしがみついているのに力が抜ける。
「……ミサキ様、まだ寝るのは早いですよ」
気を失いそうになると、妙に甘い声で囁かれた。
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