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第30話 決死のラストアタック
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「アキちゃんっ!!」
水無瀬さんの叫び声が響き渡る。身体から力が抜けて、視界が歪んだ気がした。
突然景色がグルグルと回転し出し、回るたびに地面がどんどん近づいてくる。私は呆然とその様を見ていることしかできない。
その時、軽い衝撃と共に風景が横に流れ出した。まもなく、着地音がして目の前にまひろさんの顔が現れた。彼女が落下していた私を抱き止めてくれたらしい。
そして、今度は身体が上下に揺れ始める。まひろさんは走ってドラゴンから距離を取っているみたいだ。
「アッキー!!アタシの声聞こえる?」
痛みのせいかうまく声が出せない。なんとかまひろさんの腕を握って意識があることを伝える。
「よしっ、じゃあちょっと痛いけど我慢しててよ!」
まひろさんはそう言って足を止め、私の身体をゆっくりと地面におろした。彼女が私の左の脇腹に手をやった途端、焼けるような激痛が走る。
「うぐっ!」
思わず呻き声を上げてしまう。見ると、まひろさんの手には赤く濡れた氷の塊が握られていた。彼女はそれを投げ捨てると、再び私の傷に手を当てる。
「『人体改変・再生』!」
痛みとは異なる奇妙な感覚が傷口を包み込む。少しだけ楽になってため息が漏れる。
「とりあえず、傷は塞いだよ。次、これ飲んで」
口元に運ばれた薬をなんとか飲んで、息を整える。するとみるみる痛みが引いていき、少し身体を起こすことはできた。それでも、全身がずっしりと重い。
「アキちゃん!これで治ったの?」
水無瀬さんが私の手を握りながら、まひろさんに訊ねた。
「いや、アタシの『人体改変』は人体であれば他人の肉体にも干渉できるけど、傷を塞ぐのが限界なんだ。とりあえず、即効性の痛み止めと回復薬は使ったよ。だけど、回復薬でも完全に元通りにはならない。体力はゴッソリ持ってかれてると思う」
「そ、そんな……」
水無瀬さんは真っ青な顔をして肩を落とした。
「……でも、応急処置のおかげでなんとか動けるよ」
私はゆっくり立ち上がろうとする。が、足が震えて膝をついてしまう。この震え、ダメージのせいだけじゃない。辺りに充満する冷気で四肢の先端がかじかんでいた。吐き出した息は瞬く間に真っ白になる。
「アキちゃん、まだ動いちゃダメだよっ!」
水無瀬さんが心配そうに私の身体を支えようとしてくれる。だけど、もうあまり猶予がない。
「そういうわけにもいかないよ。あのドラゴンの力で、気温がかなり下がってきてる。はやくケリをつけないと、冷気のせいでどんどん体力を奪われて全滅しちゃう」
水無瀬さんの瞳が不安に揺れている。
「でも、攻撃がほとんど効かないのにどうすれば……」
私は覚悟を決めて口を開いた。
「私が『瞬間移動』で倒す。もうそれしかない」
水無瀬さんは引きつった顔で私を止めようとする。
「そんなっ、直接触ったら凍っちゃうんだよ?危なすぎるよ!」
「アタシに爆弾を貸してくれ。そいつで冷気を剥がして隙を作る」
まひろさんが立ち上がって、決意に満ちた瞳で私を見た。
「では、ドラゴンへの道は自分が作ります」
荒木田さんが『亜空障壁』で私たちを守りながら、ドラゴンを見据えて呟いた。
「ありがとう、みんな」
私は感謝の言葉で2人の覚悟に応える。
水無瀬さんは瞳を潤ませたが、口を真一文字に結ぶとカメラを構えた。
「アキちゃん。わたし、信じるよ」
私は頷いて、右手を掲げる。
「『時限爆炎弾頭』」
生成した爆弾をまひろさんに渡して彼女の手を掴み、そのままドラゴンの方へと視線を向ける。座標を指定。
転移したまひろさんは右手に片手剣を生成しながら、一直線に駆け出した。ドラゴンは目の前に現れたまひろさんに向けて大きく口を開ける。
その口めがけてまひろさんは跳躍。一瞬で口の中に飛び込むと、ドラゴンの上顎に右手の剣を突っ込み、足で下顎を踏みつけた。
「口の中ならどうだっ!この化物っ!」
左手に持った爆弾を口の中に放り込むと、まひろさんはすぐに離脱した。
直後、ドラゴンの口の中で起爆した『時限爆炎弾頭』はドラゴンの全身をあっという間に灼熱の業火で包み込んだ。
「灰戸さん、これから『亜空障壁』を打ち出します。それを壁にしてドラゴンに接近してください」
荒木田さんはそう告げると、展開していた『亜空障壁』に両手をかざした。すると、透明なバリアの面積が拡大していく。
「『亜空障壁・突貫圧縮《オーバークラッシュ》』」
「『風精霊の加護』起動!」
座標移動を開始したバリアにぴったりと張り付くように、私は風を纏って飛び出した。
煌々と輝く炎の海の中からドラゴンがゆっくりと姿を現す。さすがに少しは効いたのか、ドラゴンは機嫌を悪くしたかのように翼をバタバタと羽ばたかせる。
巻き起こった旋風に乗って氷塊が無差別に発射された。マシンガンのように放たれる氷の礫《つぶて》を『亜空障壁』はことごとく弾き返す。しかし、バリアの面積は徐々に小さくなっていく。
私はその影に隠れながら、真っすぐドラゴンに向けて突き進む。ドラゴンの身体が目前に迫り、『亜空障壁』がついに消滅する。
「アキちゃん!いけーっ!」
水無瀬さんの声が後ろから聞こえる。私は残った力を振り絞ってそこからさらに加速。右手を全力で前に突き出す。
「届けっ!」
氷の刃が左肩を掠めて、鮮血が舞う。そして、指先がドラゴンの腹部に触れた。
「『瞬間移動』!!」
鉄壁を誇ったドラゴンの肉体。その真ん中に風穴が開いた。
水無瀬さんの叫び声が響き渡る。身体から力が抜けて、視界が歪んだ気がした。
突然景色がグルグルと回転し出し、回るたびに地面がどんどん近づいてくる。私は呆然とその様を見ていることしかできない。
その時、軽い衝撃と共に風景が横に流れ出した。まもなく、着地音がして目の前にまひろさんの顔が現れた。彼女が落下していた私を抱き止めてくれたらしい。
そして、今度は身体が上下に揺れ始める。まひろさんは走ってドラゴンから距離を取っているみたいだ。
「アッキー!!アタシの声聞こえる?」
痛みのせいかうまく声が出せない。なんとかまひろさんの腕を握って意識があることを伝える。
「よしっ、じゃあちょっと痛いけど我慢しててよ!」
まひろさんはそう言って足を止め、私の身体をゆっくりと地面におろした。彼女が私の左の脇腹に手をやった途端、焼けるような激痛が走る。
「うぐっ!」
思わず呻き声を上げてしまう。見ると、まひろさんの手には赤く濡れた氷の塊が握られていた。彼女はそれを投げ捨てると、再び私の傷に手を当てる。
「『人体改変・再生』!」
痛みとは異なる奇妙な感覚が傷口を包み込む。少しだけ楽になってため息が漏れる。
「とりあえず、傷は塞いだよ。次、これ飲んで」
口元に運ばれた薬をなんとか飲んで、息を整える。するとみるみる痛みが引いていき、少し身体を起こすことはできた。それでも、全身がずっしりと重い。
「アキちゃん!これで治ったの?」
水無瀬さんが私の手を握りながら、まひろさんに訊ねた。
「いや、アタシの『人体改変』は人体であれば他人の肉体にも干渉できるけど、傷を塞ぐのが限界なんだ。とりあえず、即効性の痛み止めと回復薬は使ったよ。だけど、回復薬でも完全に元通りにはならない。体力はゴッソリ持ってかれてると思う」
「そ、そんな……」
水無瀬さんは真っ青な顔をして肩を落とした。
「……でも、応急処置のおかげでなんとか動けるよ」
私はゆっくり立ち上がろうとする。が、足が震えて膝をついてしまう。この震え、ダメージのせいだけじゃない。辺りに充満する冷気で四肢の先端がかじかんでいた。吐き出した息は瞬く間に真っ白になる。
「アキちゃん、まだ動いちゃダメだよっ!」
水無瀬さんが心配そうに私の身体を支えようとしてくれる。だけど、もうあまり猶予がない。
「そういうわけにもいかないよ。あのドラゴンの力で、気温がかなり下がってきてる。はやくケリをつけないと、冷気のせいでどんどん体力を奪われて全滅しちゃう」
水無瀬さんの瞳が不安に揺れている。
「でも、攻撃がほとんど効かないのにどうすれば……」
私は覚悟を決めて口を開いた。
「私が『瞬間移動』で倒す。もうそれしかない」
水無瀬さんは引きつった顔で私を止めようとする。
「そんなっ、直接触ったら凍っちゃうんだよ?危なすぎるよ!」
「アタシに爆弾を貸してくれ。そいつで冷気を剥がして隙を作る」
まひろさんが立ち上がって、決意に満ちた瞳で私を見た。
「では、ドラゴンへの道は自分が作ります」
荒木田さんが『亜空障壁』で私たちを守りながら、ドラゴンを見据えて呟いた。
「ありがとう、みんな」
私は感謝の言葉で2人の覚悟に応える。
水無瀬さんは瞳を潤ませたが、口を真一文字に結ぶとカメラを構えた。
「アキちゃん。わたし、信じるよ」
私は頷いて、右手を掲げる。
「『時限爆炎弾頭』」
生成した爆弾をまひろさんに渡して彼女の手を掴み、そのままドラゴンの方へと視線を向ける。座標を指定。
転移したまひろさんは右手に片手剣を生成しながら、一直線に駆け出した。ドラゴンは目の前に現れたまひろさんに向けて大きく口を開ける。
その口めがけてまひろさんは跳躍。一瞬で口の中に飛び込むと、ドラゴンの上顎に右手の剣を突っ込み、足で下顎を踏みつけた。
「口の中ならどうだっ!この化物っ!」
左手に持った爆弾を口の中に放り込むと、まひろさんはすぐに離脱した。
直後、ドラゴンの口の中で起爆した『時限爆炎弾頭』はドラゴンの全身をあっという間に灼熱の業火で包み込んだ。
「灰戸さん、これから『亜空障壁』を打ち出します。それを壁にしてドラゴンに接近してください」
荒木田さんはそう告げると、展開していた『亜空障壁』に両手をかざした。すると、透明なバリアの面積が拡大していく。
「『亜空障壁・突貫圧縮《オーバークラッシュ》』」
「『風精霊の加護』起動!」
座標移動を開始したバリアにぴったりと張り付くように、私は風を纏って飛び出した。
煌々と輝く炎の海の中からドラゴンがゆっくりと姿を現す。さすがに少しは効いたのか、ドラゴンは機嫌を悪くしたかのように翼をバタバタと羽ばたかせる。
巻き起こった旋風に乗って氷塊が無差別に発射された。マシンガンのように放たれる氷の礫《つぶて》を『亜空障壁』はことごとく弾き返す。しかし、バリアの面積は徐々に小さくなっていく。
私はその影に隠れながら、真っすぐドラゴンに向けて突き進む。ドラゴンの身体が目前に迫り、『亜空障壁』がついに消滅する。
「アキちゃん!いけーっ!」
水無瀬さんの声が後ろから聞こえる。私は残った力を振り絞ってそこからさらに加速。右手を全力で前に突き出す。
「届けっ!」
氷の刃が左肩を掠めて、鮮血が舞う。そして、指先がドラゴンの腹部に触れた。
「『瞬間移動』!!」
鉄壁を誇ったドラゴンの肉体。その真ん中に風穴が開いた。
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