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第18話 コラボ配信の成果
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ワイバーンが完全に沈黙したのを確認し、私はほぅと息を吐いた。
「や、やりましたっ!激しい戦いの末、アキちゃんの攻撃がついにワイバーンに止めを刺しました!ホントによかったぁ!」
“うおおおおおおお”
“アキちゃん最強!アキちゃん最強!”
“やったあああああああ”
“ナイスファイト!”
“8888888888”
水無瀬さんが戦いの決着を伝えると、あっという間に祝福コメントの嵐が巻き起こった。やっと終わったんだ。
でも、配信はまだ終わってない。水無瀬さんとアイコンタクトを取って最後の仕上げに取り掛かる。
「絶体絶命の危機を乗り越え、無事Sランクモンスターとのバトルを一部始終お届けすることができました~!みんな応援ありがとう!それでは最後に、わたしたちからみんなにお願いがありま~す!」
まずは荒木田さんがカメラの前に立った。
「ご覧いただいたように、Sランクモンスターは大変危険です。しかも、今はこのように複数体同時に出現することすらある異常事態が発生しています。事態が落ち着くまでは、サイト21へは立ち入らないようにご協力をお願いします」
続いて、緊張でガチガチになっている私にカメラが向けられる。
「きょ、今日は配信を見てくれてありがとうごじゃいますっ。たくさんの人の命にかかわるので、この動画の拡散にぜひご協力くだしゃい!」
ちょっと噛みながらも、今度はなんとかセリフを言いきれた。
“こんなの見せられたら近づく奴おらんて”
“とりあえず高評価ボタン押した”
“しばらくダンジョン探索はおあずけだな”
“アキちゃん噛み噛みでかわいい”
荒木田さんと私の注意喚起に、視聴者も納得してくれているみたい。
って、噛み噛みでかわいい!?私が!?
余計なコメントが聞こえて来て、恥ずかしさに悶えそうになる。お、おちつくのよ私!まだ配信中なんだからっ!
「はいっ!2人ともありがと~!突然のアクシデントにも関わらずSランクモンスター2体を討伐して見せたお2人に改めて拍手を!」
荒木田さんと2人でお辞儀をし、カメラに目線を送る。さっきのコメントのせいか、カメラの向こうの視聴者を想像してしまう。いまさら身体がガクガクと震え始めた。あ、あと少しで終わるはず。もうちょっとの辛抱だ。
「ということで、今日のコラボ配信はここまで!みんなご視聴ありがとうございました~。また別の配信でお会いしましょう!さようなら~」
締めの挨拶を終えて、水無瀬さんがカメラを下ろす。それと同時に、彼女はその場にへたり込んでしまった。
「はああぁぁあ、怖かったぁ……」
さっきまでとは別人みたいに弱々しい声を上げ、水無瀬さんは地面に手をついてがっくりとうなだれた。
「お疲れ様です、水無瀬さん。よく頑張ってくれましたね」
荒木田さんは装備していたバックパックから水筒を取り出して水無瀬さんに差し出した。
「あ、ありがとうございます」
水無瀬さんは震える手で水筒を受け取り、ゆっくりと中身を口へと運んだ。
そのやりとりを見て、ようやくすべて終わった実感が湧いてきた。そしたら私も急に体から力が抜けてしまった。近くの倒木に寄りかかって座り込んでしまう。
「灰戸さんも、お疲れ様です。ただ、あまりここに長居はしない方がよさそうですね。少し休憩したら、急いで戻りましょう」
荒木田さんは動かなくなったワイバーンを眺めながら、眉をひそめた。
「うん、そうしよう」
荒木田さんの言葉に頷き、しばらく休息を取ることにした。
-----
その後は幸いSランクモンスターに遭遇することもなく、疲労困憊ではあるものの無事地上に戻ることができた。
とにかくまずは身体を休めようということで、その日は速やかに解散することになった。配信の拡散具合も気になったけど、正直そんなことはどうでもいい。疲れた。
初めての配信で頭をフル回転させたこともあってか、この日は自宅に帰るなり泥の様に眠ってしまった。
そして翌日の昼休み。私は思い立って水無瀬さんを訪ねることにした。
「アキちゃん昨日は眠れた?わたしは疲れ果てて爆睡しちゃった。いつもなら配信についたコメントを見たりとかするんだけど、そんな余裕全然なかったよ~」
中庭で昼食を取りながら、水無瀬さんは明るい調子で語る。配信直後はかなり疲弊してたみたいだけど、どうやらゆっくり休んで復活できたらしい。よかった。
「私もそんな感じ。ところで、スキルオーブの件なんだけど……」
「スキルオーブ?」
水無瀬さんは首を傾げて、すぐ口の前に手を当てた。
「あ、お礼の品!そういえばまだ用意できてないや。ゴメン。待たせちゃってるね」
私はブンブンと両手を振る。
「い、いやいや。今回の配信、水無瀬さんが力を貸してくれてとても助かったからさ。それがお礼ってことでいいよって、伝えたくて」
水無瀬さんは驚いたように目を丸くした。
「そっか。配信はわたしが手伝いたかっただけなんだけど……」
少し考え込むようにあごに手を当てた後、水無瀬さんはパッと笑顔の花を咲かせる。
「アキちゃんがそう言ってくれるなら、そういうことにしよっか!」
「うん。そういうことで……」
私もぎこちなく彼女に笑い返す。すると、水無瀬さんはなにか思い出したように手を叩いた。
「そういえば、あの配信のネットでの反響見た?」
「あ、ううん。まだ見てない」
すっかり忘れていた。結局、話題になったのだろうか。
「すごいことになってるよ!サラマンドラの動画の時より盛り上がってるかも。やっぱりSランクモンスター2体のインパクトが大きかったみたい!」
水無瀬さんは早速スマホを見ながらネットの反応を教えてくれた。
一晩で再生回数は400万を軽く超えてしまったらしい。この調子ならまだまだ伸びると水無瀬さんは興奮気味に話す。
さらに、SNSでもサイト21の探索を止めるよう呼びかけるコメントが拡散されているという。
「よかった。これだけ広まってくれたら、ひとまずは安心できるかな?」
「うん!頑張った甲斐があったね!」
水無瀬さんは嬉しそうに顔を綻ばせる。その時、水無瀬さんのスマホが振動した。
「ん。メール?あっ、荒木田さんからだ」
ほどなくして私のスマホも震えた。見ると、こちらにも荒木田さんが差出人のメールが来ている。
「こっちにも届いてる。……見てみようか」
なんだか嫌な予感がしながらも、2人で一緒にメールの内容を確認することにした。
「や、やりましたっ!激しい戦いの末、アキちゃんの攻撃がついにワイバーンに止めを刺しました!ホントによかったぁ!」
“うおおおおおおお”
“アキちゃん最強!アキちゃん最強!”
“やったあああああああ”
“ナイスファイト!”
“8888888888”
水無瀬さんが戦いの決着を伝えると、あっという間に祝福コメントの嵐が巻き起こった。やっと終わったんだ。
でも、配信はまだ終わってない。水無瀬さんとアイコンタクトを取って最後の仕上げに取り掛かる。
「絶体絶命の危機を乗り越え、無事Sランクモンスターとのバトルを一部始終お届けすることができました~!みんな応援ありがとう!それでは最後に、わたしたちからみんなにお願いがありま~す!」
まずは荒木田さんがカメラの前に立った。
「ご覧いただいたように、Sランクモンスターは大変危険です。しかも、今はこのように複数体同時に出現することすらある異常事態が発生しています。事態が落ち着くまでは、サイト21へは立ち入らないようにご協力をお願いします」
続いて、緊張でガチガチになっている私にカメラが向けられる。
「きょ、今日は配信を見てくれてありがとうごじゃいますっ。たくさんの人の命にかかわるので、この動画の拡散にぜひご協力くだしゃい!」
ちょっと噛みながらも、今度はなんとかセリフを言いきれた。
“こんなの見せられたら近づく奴おらんて”
“とりあえず高評価ボタン押した”
“しばらくダンジョン探索はおあずけだな”
“アキちゃん噛み噛みでかわいい”
荒木田さんと私の注意喚起に、視聴者も納得してくれているみたい。
って、噛み噛みでかわいい!?私が!?
余計なコメントが聞こえて来て、恥ずかしさに悶えそうになる。お、おちつくのよ私!まだ配信中なんだからっ!
「はいっ!2人ともありがと~!突然のアクシデントにも関わらずSランクモンスター2体を討伐して見せたお2人に改めて拍手を!」
荒木田さんと2人でお辞儀をし、カメラに目線を送る。さっきのコメントのせいか、カメラの向こうの視聴者を想像してしまう。いまさら身体がガクガクと震え始めた。あ、あと少しで終わるはず。もうちょっとの辛抱だ。
「ということで、今日のコラボ配信はここまで!みんなご視聴ありがとうございました~。また別の配信でお会いしましょう!さようなら~」
締めの挨拶を終えて、水無瀬さんがカメラを下ろす。それと同時に、彼女はその場にへたり込んでしまった。
「はああぁぁあ、怖かったぁ……」
さっきまでとは別人みたいに弱々しい声を上げ、水無瀬さんは地面に手をついてがっくりとうなだれた。
「お疲れ様です、水無瀬さん。よく頑張ってくれましたね」
荒木田さんは装備していたバックパックから水筒を取り出して水無瀬さんに差し出した。
「あ、ありがとうございます」
水無瀬さんは震える手で水筒を受け取り、ゆっくりと中身を口へと運んだ。
そのやりとりを見て、ようやくすべて終わった実感が湧いてきた。そしたら私も急に体から力が抜けてしまった。近くの倒木に寄りかかって座り込んでしまう。
「灰戸さんも、お疲れ様です。ただ、あまりここに長居はしない方がよさそうですね。少し休憩したら、急いで戻りましょう」
荒木田さんは動かなくなったワイバーンを眺めながら、眉をひそめた。
「うん、そうしよう」
荒木田さんの言葉に頷き、しばらく休息を取ることにした。
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その後は幸いSランクモンスターに遭遇することもなく、疲労困憊ではあるものの無事地上に戻ることができた。
とにかくまずは身体を休めようということで、その日は速やかに解散することになった。配信の拡散具合も気になったけど、正直そんなことはどうでもいい。疲れた。
初めての配信で頭をフル回転させたこともあってか、この日は自宅に帰るなり泥の様に眠ってしまった。
そして翌日の昼休み。私は思い立って水無瀬さんを訪ねることにした。
「アキちゃん昨日は眠れた?わたしは疲れ果てて爆睡しちゃった。いつもなら配信についたコメントを見たりとかするんだけど、そんな余裕全然なかったよ~」
中庭で昼食を取りながら、水無瀬さんは明るい調子で語る。配信直後はかなり疲弊してたみたいだけど、どうやらゆっくり休んで復活できたらしい。よかった。
「私もそんな感じ。ところで、スキルオーブの件なんだけど……」
「スキルオーブ?」
水無瀬さんは首を傾げて、すぐ口の前に手を当てた。
「あ、お礼の品!そういえばまだ用意できてないや。ゴメン。待たせちゃってるね」
私はブンブンと両手を振る。
「い、いやいや。今回の配信、水無瀬さんが力を貸してくれてとても助かったからさ。それがお礼ってことでいいよって、伝えたくて」
水無瀬さんは驚いたように目を丸くした。
「そっか。配信はわたしが手伝いたかっただけなんだけど……」
少し考え込むようにあごに手を当てた後、水無瀬さんはパッと笑顔の花を咲かせる。
「アキちゃんがそう言ってくれるなら、そういうことにしよっか!」
「うん。そういうことで……」
私もぎこちなく彼女に笑い返す。すると、水無瀬さんはなにか思い出したように手を叩いた。
「そういえば、あの配信のネットでの反響見た?」
「あ、ううん。まだ見てない」
すっかり忘れていた。結局、話題になったのだろうか。
「すごいことになってるよ!サラマンドラの動画の時より盛り上がってるかも。やっぱりSランクモンスター2体のインパクトが大きかったみたい!」
水無瀬さんは早速スマホを見ながらネットの反応を教えてくれた。
一晩で再生回数は400万を軽く超えてしまったらしい。この調子ならまだまだ伸びると水無瀬さんは興奮気味に話す。
さらに、SNSでもサイト21の探索を止めるよう呼びかけるコメントが拡散されているという。
「よかった。これだけ広まってくれたら、ひとまずは安心できるかな?」
「うん!頑張った甲斐があったね!」
水無瀬さんは嬉しそうに顔を綻ばせる。その時、水無瀬さんのスマホが振動した。
「ん。メール?あっ、荒木田さんからだ」
ほどなくして私のスマホも震えた。見ると、こちらにも荒木田さんが差出人のメールが来ている。
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