5 / 32
第5話 沸き立つ教室
しおりを挟む
彼女の声が響いた途端、教室にいた生徒たちがすぐさまざわめきだした。
「えっ、水無瀬さんだ!なんでウチの教室来てるの!?」
「ヤベー、やっぱかわいいよなー」
「俺、声かけてみよっかなぁ」
「やめとけよ、絶対相手にされないって」
彼女が現れたことで場の空気が一変する。色素の薄い明るい色をした艶やかな長髪に、抜群のスタイル。その美人っぷりに思わず目を奪われてしまう。
前会った時と違って学生服を着ているせいか、より一層彼女の可憐さが際立っているように見えた。
彼女はクラスメイトたちの視線を一身に受けながらも、それを全く意に介していない。私の顔をじっと見て、両手を合わせニコリと笑う。
「連絡先を聞けなかったから、もう会えないんじゃないかと思ってたけど。まさか同じ学校の生徒さんだったなんてビックリ!すごい偶然ですよね!」
喜びを隠さず朗らかに話す彼女を前に、私は言葉を失っていた。
動画の件だけでも頭がいっぱいだったのに、もうどうしたらいいかまったく分かんない。いっぺんに色んな事が起こりすぎだって!勘弁してよぉ。
私が硬直してなにも言えずにいると、彼女はしまったといった感じで口元に手を当てた。
「あ、そういえばまだ自己紹介もしてなかったよね。わたし、水無瀬しずくって言います。このたびは、サラマンドラを倒してくれて本当にありがとうございました!」
水無瀬さんは、そう言ってぺこりと綺麗なお辞儀を披露した。
突然丁寧にお礼を言われて、私もついつい反射的に返事をしてしまう。
「あっ、いえっ!そんなにかしこまらなくてもっ!ぶっ、無事でなによりですぅ」
そこまで口に出して、ハッとする。今のやりとりって、もしかして聞かれたらマズいやつなのでは?
おそるおそる目だけ動かして辺りを伺う。ヤバイ。思った通り、すでに周りのクラスメイトたちはどよめき出していた。
「今の聞いた?」
「サラマンドラ倒してくれてありがとうだってさ」
「っていうか。灰戸さん否定しなかったよな」
「じゃあ、やっぱりあの動画本物ってこと!?」
あ。終わった。一瞬でこの場の全員に真実がバレてしまった。
周囲の会話が瞬く間に盛り上がっていく。この熱気がすべて私に向かうのは、もう火を見るより明らかだ。絶望のあまり、全身から力が抜けてしまう。
私の心境を知る由もない水無瀬さんは、変わらず明るい調子で続ける。
「はいっ。おかげさまで怪我もほとんどなかったんですよ。本当に、言葉だけでは感謝しきれません。なので、今度改めてお礼をさせてもらおうと思ってるんです。今日は、とりあえず挨拶だけでもしたくて……」
彼女は言いながら、チラリと時計に目をやった。
「あっ、もう休み時間が終わりそう。そろそろ戻らなきゃ。じゃあ、灰戸さんまたね!」
水無瀬さんはとびっきりの笑顔を残して、パタパタと教室を出て行った。
彼女の後姿が見えなくなり、教室は落ち着きを取り戻す。訳はなかった。水無瀬さんに注目していたクラスメイトたちが、次の瞬間には一斉にぐるりとこちらを向く。
ひいいぃい!で、ですよねぇ!
「灰戸さん、やっぱサラマンドラ倒したの!?」
「どうやってやっつけたのか教えてよ!」
「ってか、探索者やってたんだ。そこからして意外だよねー」
「水無瀬さんの命の恩人なんてスゴ!」
怒涛の様に質問や称賛が飛び交う。言葉の洪水に飲まれて目がグルグル回る。受け答えなんてとてもじゃないけど無理。陰キャの私には荷が重すぎるよぉ。
「はい、ストップ!休み時間終わるよ!みんな解散っ!」
またしても、倉橋さんがみんなを止めてくれた。今日は助けてもらってばっかりだ。本当にありがたすぎる。
その後の授業は全く頭に入って来なかった。
というのも、休み時間になるたび入れ替わり立ち代わりクラスメイトたちが質問に来るから、授業に精神力なんて使っていられなかったのだ。
人がはけて解放されたのはその日の放課後になってからだった。
「つ、つかれたぁ」
うう、ちょっと寿命縮んだかも。
「灰戸さん、ホントに今日は大変だったね」
倉橋さんが労りの言葉をかけてくれる。彼女の協力のお陰で、数人ずつ質問を受け付ける形を取れた。それでも私にとってはとてつもない苦行だったけど、それはそれとしてとても助かった。
「倉橋さん、色々手伝ってくれてありがとう」
「いえいえ、どういたしまして。委員長だからこれくらい当然だし」
倉橋さんは力こぶを作って、誇らしげに笑った。
「それにしても、灰戸さんがサラマンドラを倒せる探索者だったなんてやっぱりビックリだなぁ。うん。すごいことだと思う」
「い、いやいや、そんなに大したものじゃないよ」
急に褒められてついつい謙遜の言葉がでる。
「大したものだよ!私、ダンジョン配信たまに観るけど、Sランクが出るような深い場所まで行ってる人なんて見たことないもん」
「そ、そうかな……」
力強い肯定の言葉に、思わず照れてしまう。
「うん。みんな言ってたけど、正直私も灰戸さんがダンジョン配信やったら人気出るだろうなって思っちゃったし」
「うっ……、ダンジョン配信」
なにげない会話の中で、不意に心に突き刺さる言葉が現れた。
そう、Sランクを倒せる探索者だからと、私のダンジョン配信を見たがる人がかなりの割合でいたのだ。
人と喋るのも下手くそな私が配信なんてできっこないし、もちろんやりたくもない。よって、丁重にお断りしたんだけど結構みんなしつこく勧めてくるのでだいぶ参ってしまっていた。
「だっ、断固拒否権を行使しますっ!」
私の唐突な決意宣言を聞いて、倉橋さんはおかしそうに笑った。
「あははっ、そうだね。そうした方が良いと思う。嫌なことは嫌だってちゃんと言わないとね」
こうして、波乱の月曜日は一旦幕を閉じた。
クラスのみんなに正体はバレてしまったけど、一通り対応したしきっとこれ以上私が注目されることはないだろう。後は、大人しくしてネット上の盛り上がりが落ち着くのを待つだけ。
「ああ、はやく戻って来て、私の日常」
しかし、すでに思いもよらない場所で新たな騒乱の火種が燻っていたなんて、この時の私は微塵も想像もしていなかった。
「えっ、水無瀬さんだ!なんでウチの教室来てるの!?」
「ヤベー、やっぱかわいいよなー」
「俺、声かけてみよっかなぁ」
「やめとけよ、絶対相手にされないって」
彼女が現れたことで場の空気が一変する。色素の薄い明るい色をした艶やかな長髪に、抜群のスタイル。その美人っぷりに思わず目を奪われてしまう。
前会った時と違って学生服を着ているせいか、より一層彼女の可憐さが際立っているように見えた。
彼女はクラスメイトたちの視線を一身に受けながらも、それを全く意に介していない。私の顔をじっと見て、両手を合わせニコリと笑う。
「連絡先を聞けなかったから、もう会えないんじゃないかと思ってたけど。まさか同じ学校の生徒さんだったなんてビックリ!すごい偶然ですよね!」
喜びを隠さず朗らかに話す彼女を前に、私は言葉を失っていた。
動画の件だけでも頭がいっぱいだったのに、もうどうしたらいいかまったく分かんない。いっぺんに色んな事が起こりすぎだって!勘弁してよぉ。
私が硬直してなにも言えずにいると、彼女はしまったといった感じで口元に手を当てた。
「あ、そういえばまだ自己紹介もしてなかったよね。わたし、水無瀬しずくって言います。このたびは、サラマンドラを倒してくれて本当にありがとうございました!」
水無瀬さんは、そう言ってぺこりと綺麗なお辞儀を披露した。
突然丁寧にお礼を言われて、私もついつい反射的に返事をしてしまう。
「あっ、いえっ!そんなにかしこまらなくてもっ!ぶっ、無事でなによりですぅ」
そこまで口に出して、ハッとする。今のやりとりって、もしかして聞かれたらマズいやつなのでは?
おそるおそる目だけ動かして辺りを伺う。ヤバイ。思った通り、すでに周りのクラスメイトたちはどよめき出していた。
「今の聞いた?」
「サラマンドラ倒してくれてありがとうだってさ」
「っていうか。灰戸さん否定しなかったよな」
「じゃあ、やっぱりあの動画本物ってこと!?」
あ。終わった。一瞬でこの場の全員に真実がバレてしまった。
周囲の会話が瞬く間に盛り上がっていく。この熱気がすべて私に向かうのは、もう火を見るより明らかだ。絶望のあまり、全身から力が抜けてしまう。
私の心境を知る由もない水無瀬さんは、変わらず明るい調子で続ける。
「はいっ。おかげさまで怪我もほとんどなかったんですよ。本当に、言葉だけでは感謝しきれません。なので、今度改めてお礼をさせてもらおうと思ってるんです。今日は、とりあえず挨拶だけでもしたくて……」
彼女は言いながら、チラリと時計に目をやった。
「あっ、もう休み時間が終わりそう。そろそろ戻らなきゃ。じゃあ、灰戸さんまたね!」
水無瀬さんはとびっきりの笑顔を残して、パタパタと教室を出て行った。
彼女の後姿が見えなくなり、教室は落ち着きを取り戻す。訳はなかった。水無瀬さんに注目していたクラスメイトたちが、次の瞬間には一斉にぐるりとこちらを向く。
ひいいぃい!で、ですよねぇ!
「灰戸さん、やっぱサラマンドラ倒したの!?」
「どうやってやっつけたのか教えてよ!」
「ってか、探索者やってたんだ。そこからして意外だよねー」
「水無瀬さんの命の恩人なんてスゴ!」
怒涛の様に質問や称賛が飛び交う。言葉の洪水に飲まれて目がグルグル回る。受け答えなんてとてもじゃないけど無理。陰キャの私には荷が重すぎるよぉ。
「はい、ストップ!休み時間終わるよ!みんな解散っ!」
またしても、倉橋さんがみんなを止めてくれた。今日は助けてもらってばっかりだ。本当にありがたすぎる。
その後の授業は全く頭に入って来なかった。
というのも、休み時間になるたび入れ替わり立ち代わりクラスメイトたちが質問に来るから、授業に精神力なんて使っていられなかったのだ。
人がはけて解放されたのはその日の放課後になってからだった。
「つ、つかれたぁ」
うう、ちょっと寿命縮んだかも。
「灰戸さん、ホントに今日は大変だったね」
倉橋さんが労りの言葉をかけてくれる。彼女の協力のお陰で、数人ずつ質問を受け付ける形を取れた。それでも私にとってはとてつもない苦行だったけど、それはそれとしてとても助かった。
「倉橋さん、色々手伝ってくれてありがとう」
「いえいえ、どういたしまして。委員長だからこれくらい当然だし」
倉橋さんは力こぶを作って、誇らしげに笑った。
「それにしても、灰戸さんがサラマンドラを倒せる探索者だったなんてやっぱりビックリだなぁ。うん。すごいことだと思う」
「い、いやいや、そんなに大したものじゃないよ」
急に褒められてついつい謙遜の言葉がでる。
「大したものだよ!私、ダンジョン配信たまに観るけど、Sランクが出るような深い場所まで行ってる人なんて見たことないもん」
「そ、そうかな……」
力強い肯定の言葉に、思わず照れてしまう。
「うん。みんな言ってたけど、正直私も灰戸さんがダンジョン配信やったら人気出るだろうなって思っちゃったし」
「うっ……、ダンジョン配信」
なにげない会話の中で、不意に心に突き刺さる言葉が現れた。
そう、Sランクを倒せる探索者だからと、私のダンジョン配信を見たがる人がかなりの割合でいたのだ。
人と喋るのも下手くそな私が配信なんてできっこないし、もちろんやりたくもない。よって、丁重にお断りしたんだけど結構みんなしつこく勧めてくるのでだいぶ参ってしまっていた。
「だっ、断固拒否権を行使しますっ!」
私の唐突な決意宣言を聞いて、倉橋さんはおかしそうに笑った。
「あははっ、そうだね。そうした方が良いと思う。嫌なことは嫌だってちゃんと言わないとね」
こうして、波乱の月曜日は一旦幕を閉じた。
クラスのみんなに正体はバレてしまったけど、一通り対応したしきっとこれ以上私が注目されることはないだろう。後は、大人しくしてネット上の盛り上がりが落ち着くのを待つだけ。
「ああ、はやく戻って来て、私の日常」
しかし、すでに思いもよらない場所で新たな騒乱の火種が燻っていたなんて、この時の私は微塵も想像もしていなかった。
0
お気に入りに追加
269
あなたにおすすめの小説
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
むらくも航
ファンタジー
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
☆10/25からは、毎日18時に更新予定!
【完結】小さなフェンリルを拾ったので、脱サラして配信者になります~強さも可愛さも無双するモフモフがバズりまくってます。目指せスローライフ!〜
むらくも航
ファンタジー
ブラック企業で働き、心身が疲労している『低目野やすひろ』。彼は苦痛の日々に、とにかく“癒し”を求めていた。
そんな時、やすひろは深夜の夜道で小犬のような魔物を見つける。これが求めていた癒しだと思った彼は、小犬を飼うことを決めたのだが、実は小犬の正体は伝説の魔物『フェンリル』だったらしい。
それをきっかけに、エリートの友達に誘われ配信者を始めるやすひろ。結果、強さでも無双、可愛さでも無双するフェンリルは瞬く間にバズっていき、やすひろはある決断をして……?
のんびりほのぼのとした現代スローライフです。
他サイトにも掲載中。
ド田舎からやってきた少年、初めての大都会で無双する~今まで遊び場にしていたダンジョンは、攻略不可能の規格外ダンジョンだったみたい〜
むらくも航
ファンタジー
ド田舎の村で育った『エアル』は、この日旅立つ。
幼少の頃、おじいちゃんから聞いた話に憧れ、大都会で立派な『探索者』になりたいと思ったからだ。
そんなエアルがこれまでにしてきたことは、たった一つ。
故郷にあるダンジョンで体を動かしてきたことだ。
自然と共に生き、魔物たちとも触れ合ってきた。
だが、エアルは知らない。
ただの“遊び場”と化していたダンジョンは、攻略不可能のSSSランクであることを。
遊び相手たちは、全て最低でもAランクオーバーの凶暴な魔物たちであることを。
これは、故郷のダンジョンで力をつけすぎた少年エアルが、大都会で無自覚に無双し、羽ばたいていく物語──。
追放されたら無能スキルで無双する
ゆる弥
ファンタジー
無能スキルを持っていた僕は、荷物持ちとしてあるパーティーについて行っていたんだ。
見つけた宝箱にみんなで駆け寄ったら、そこはモンスタールームで。
僕はモンスターの中に蹴り飛ばされて置き去りにされた。
咄嗟に使ったスキルでスキルレベルが上がって覚醒したんだ。
僕は憧れのトップ探索者《シーカー》になる!
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
【完結】金髪ギャル空手家がダンジョン配信したら神バズリした件 ~圧倒的な強さで楽々とソロ攻略しすぎたから、魔王を倒しに異世界へも行くよ❤
岡崎 剛柔
ファンタジー
世は大ダンジョン配信時代!
猫も杓子も強者も弱者もダンジョン配信をする現代日本。
その中で、今日も1人の新人ダンジョン配信者が生まれた。
名前は姫川花緒(ひめかわ・はなお)。
年齢は16歳で、金髪ポニーテールの美人ギャルである。
しかし、花緒はただのギャルではなかった。
インナーの上から純白の空手着を着た、【極限無双武神流空手】の5段というギャル空手家だったのだ。
そんな花緒がダンジョン配信をするキッカケは、単純に「お小遣いが欲しい」というものだったが、この単純明快な配信活動をしたことが現代ダンジョン配信界に激震をもたらすことになる。
ただのコスプレ配信者だと勘違いされたのも束の間、花緒は圧倒的な力で魔物、迷惑系配信者、追放探索者たちをなぎ倒していく。
やがて花緒が神インフルエンサーになったあと、ひょんなことから魔王を倒しに異世界へ転移することになる。
もちろん、異世界での活躍も配信されたことは言うまでもない。
これは日本のみならず、全世界が驚愕したギャル空手家の最強無双ダンジョン配信+異世界冒険譚である。
俺だけ展開できる聖域《ワークショップ》~ガチャで手に入れたスキルで美少女達を救う配信がバズってしまい、追放した奴らへざまあして人生大逆転~
椿紅颯
ファンタジー
鍛誠 一心(たんせい いっしん)は、生ける伝説に憧憬の念を抱く駆け出しの鍛冶師である。
探索者となり、同時期に新米探索者になったメンバーとパーティを組んで2カ月が経過したそんなある日、追放宣言を言い放たれてしまった。
このことからショックを受けてしまうも、生活するために受付嬢の幼馴染に相談すると「自らの価値を高めるためにはスキルガチャを回してみるのはどうか」、という提案を受け、更にはそのスキルが希少性のあるものであれば"配信者"として活動するのもいいのではと助言をされた。
自身の戦闘力が低いことからパーティを追放されてしまったことから、一か八かで全て実行に移す。
ガチャを回した結果、【聖域】という性能はそこそこであったが見た目は派手な方のスキルを手に入れる。
しかし、スキルの使い方は自分で模索するしかなかった。
その後、試行錯誤している時にダンジョンで少女達を助けることになるのだが……その少女達は、まさかの配信者であり芸能人であることを後々から知ることに。
まだまだ驚愕的な事実があり、なんとその少女達は自身の配信チャンネルで配信をしていた!
そして、その美少女達とパーティを組むことにも!
パーティを追放され、戦闘力もほとんどない鍛冶師がひょんなことから有名になり、間接的に元パーティメンバーをざまあしつつ躍進を繰り広げていく!
泥臭く努力もしつつ、実はチート級なスキルを是非ご覧ください!
現代ダンジョンで成り上がり!
カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる!
現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。
舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。
四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる