2 / 21
第2話 従者面接
しおりを挟む
「ネスター様、ただいま戻りました」
3時間ほどが経ち、ワイゼンは数名の魔物たちを連れて執務室に戻って来た。
「候補は3名集まりました。護衛任務に相応しいかどうか、ご判断をお願いします」
「ご苦労だった。冒険者は4、5人で行動すると聞く。3人ならちょうどいい人数だな」
ワイゼンは魔物たちと共にネスターの下へと歩を進めた。
「左様でございますな。特に問題がなければ全員同行させても構いません。さあ、こちらの者たちです」
ネスターはワイゼンが手を広げた方向へ一歩踏み出して、視線を走らせる。
横一列に並んだ魔物たちは思い思いにネスターへ恭順の意を示している。
ネスターは順に話を聞いていくことにした。
最初の1人はきめ細やかな深緑色の長髪をなびかせ、スカートの裾を摘まんで挨拶した。
「ドリアードのプラムと申します。ネスター様、お目にかかれて光栄です」
儚げな白い肌に透き通るような青色の瞳が印象的だ。どう見ても人間の女性にしか見えない。ネスターは驚く。
「それがお前の擬態能力か。大したものだ。見た目だけでは人間と区別がつかないな」
プラムは遠慮がちに軽く頭を下げた。
「勿体ないお言葉、ありがとうございます。ただ、これは仮初の姿にすぎません。本当の私の姿はこれです」
そう言って、プラムは水晶玉を取り出した。その中には薄桃色の小さな花が浮かんでいる。
「ドリアードは『大木の化身』です。この花は私という存在の一欠けら。これさえあれば、私はどこへでもご一緒できます。人間に正体を知られることもないとお約束しましょう」
終始落ち着いた声音でそう告げ、プラムは柔らかく微笑んだ。
「なるほど。申し分ないだろう。プラムは採用だ。では次は……」
言いかけたネスターの言葉を遮るように張り切った調子の声が響く。
「はい!アタシはエンプーサのライカだ、です!よろしく、お願いする!」
その声の主は上半身が女性の形で、四肢は異形の魔物であった。
両腕は中ほどから獣のような体毛に覆われている。手に当たる部分は猛禽類の脚を思わせ、指先からは鋭いかぎ爪が伸びていた。
右足はつけ根以外が青銅でできた義肢だ。表面には細かな文様が描かれている。一方で、左足は人のふとももとロバの足先が混ざり合ったような形をしていた。
ライカはネスターと目が合った瞬間、両手のかぎ爪を大きく広げた。続いて右手の爪を整然とおりたたんで胸の前にそろえ、無機質な右ひざを床にコツンとつけて姿勢を下げた。
ネスターへの敬意を示す気持ちはありありと見て取れる。しかし、明らかに慣れてなさそうな敬語と仰々しいあいさつに、ネスターはバツの悪そうな顔をする。
「護衛とは言っても旅仲間を選ぶ訳だから、あまりかしこまらないでくれ。普段通りに振舞ってくれていいぞ」
ネスターの言葉にライカは破顔した。
「本当か!?いやぁ、堅苦しいのはどうも苦手なんだ。助かるよー。さすがはネスター様だ!」
一気に砕けた口調に様変わりしたライカは、緊張していたのか大きく息を吐いてすっくと立ち上がった。
「あっ、そうそうアタシの力を見せないとな!」
そしてすぐさま変化を始めた。紫色の陽炎が彼女の姿を包み込む。その揺らめきがかき消えるとそこには燃えるような赤髪の女性があらわれていた。宝石のような金色の瞳に、健康的な小麦色の肌をしている。
「ほう、見事な変身能力だな」
ネスターは感嘆の声を上げた。
ライカは少し照れくさそうにしながらも、アピールを続ける。
「自慢じゃあないけど、その気になればずっとこの姿でいられるよ。さらにさらに、槍の扱いにも自信あるから戦いもドンと任せてくれ!」
ライカはどこからともなく槍を取り出して軽々と振り回し、流麗な演武を披露して見せた。
「ふむ、前衛を任せられるのは大きいな。ライカも採用だ。では、最後になるが……」
振り向いたネスターの前にあったのは、魔物でも人型でもない。
人が入りそうな大きさの細長い箱がそこにあった。
「これが最後の候補者か?」
ネスターが困惑しつつ近づくと、突然箱が勢いよく開く。
中からは黒い不定形の物体がうねりながら飛び出してきた。
それはメキメキと生々しい音を響かせてうごめき、瞬く間に少女の姿に変形した。
「ぼく、ミミックのミミ。どうかな?人間に見える?」
形は少女ではあるが、その瞳は暗く濁っており生気を感じられない。
紺色の髪は癖がありところどころ跳ねている。肌は血の気が薄く、青白く見える。
そして何より、本体と思われる箱がそのまま背中に張り付いていた。
ネスターは言いづらそうに言葉を絞り出す。
「……うむ。悪くはないのだが、まずその箱はなんとかならないのか?」
「なんとかって?」
ミミは不思議そうに首をかしげた。
ネスターは頭を抱える。
「いや、言い方が悪かったな。その背中の箱が目立たないようにできないだろうか?」
ミミが納得したように頷くと、巨大な箱がバキバキと音を立てて形を変え始めた。
どんどんと箱は小さくなる。そしてついには親指ほどの大きさになって左耳の下にぶら下がった。ぱっと見ただけでは、ただの耳飾りにしか見えない。
ネスターは目を丸くする。
「なんと、これなら案外なんとかなるのでは……。いや、しかし……」
擬態の完成度は前の2人ほどではない。それに言動がやけに幼いのも気にかかる。ネスターは迷っていた。
「ぼく、強いよ?役に立つよ?まおう様、ぼくも連れて行って欲しいな」
ネスターが逡巡するようすを見て不安になったのか、ミミは澱んだ瞳を潤ませた。
まるで、孤独に打ち震える小動物のようにフルフルと震えている。
「うっ、そんな目で見ないでくれ」
ネスターの心を特大の罪悪感が貫いた。見た目が子供なのも手伝ってか庇護欲が激しく刺激される。
護衛選びだと言うのに矛盾した気持ちにさいなまれたネスター。しばらく葛藤していたが、ついに観念したようにミミの頭を撫でた。
「……分かった。連れて行くよ。ミミも採用だ」
ミミは土気色の肌を若干紅潮させて、ぴょんぴょんと跳ねた。
「ホント?やった、やった」
ミミは嬉しそうにその場でクルクル踊ると、そのまま喜びのまま室内を駆け回り始めた。
その様子を一瞥し、ネスターはプラムに声をかける。
「プラム。ものは相談なんだが、ミミの肌の色をもう少し誤魔化すことはできないか?」
プラムは微笑ましそうににっこりと笑みを浮かべた。
「ふふ、お安い御用ですわ。お化粧なら私にお任せください」
ネスターは胸をなでおろした。
「それはありがたい。よろしく頼む」
プラムは会釈すると、せわしなく動き回るミミの所へと駆け寄っていった。
「ネスター様、正直アタシまだよく分かってないんだけどさ。結局、ネスター様についていって護衛すればいいってことで合ってる?」
手持ちぶさたそうに槍を回転させながら、ライカが疑問を口にした。
「簡単に言えばその通りだ。だが、お前たちにはこの任務の詳細を理解しておいて欲しい」
ネスターは仁王立ちして声を張り上げる。
「皆、そのまま楽にしていてくれ。これから、我々がなすべきことについて話そう。旅の間に守らなければならない約束事もある。よく聞いておくように」
ライカは槍を弄ぶのをやめてネスターの方に向き直る。
ミミは気にせず走り続けていたが、直後プラムに捕まった。
「ミミさん。後で遊んであげますから、今はネスター様のお話を聞きましょうね」
プラムはミミを抱っこするようにして、話を聞く態勢に入った。
ネスターはコホンと咳ばらいを一つして、口を開いた。
3時間ほどが経ち、ワイゼンは数名の魔物たちを連れて執務室に戻って来た。
「候補は3名集まりました。護衛任務に相応しいかどうか、ご判断をお願いします」
「ご苦労だった。冒険者は4、5人で行動すると聞く。3人ならちょうどいい人数だな」
ワイゼンは魔物たちと共にネスターの下へと歩を進めた。
「左様でございますな。特に問題がなければ全員同行させても構いません。さあ、こちらの者たちです」
ネスターはワイゼンが手を広げた方向へ一歩踏み出して、視線を走らせる。
横一列に並んだ魔物たちは思い思いにネスターへ恭順の意を示している。
ネスターは順に話を聞いていくことにした。
最初の1人はきめ細やかな深緑色の長髪をなびかせ、スカートの裾を摘まんで挨拶した。
「ドリアードのプラムと申します。ネスター様、お目にかかれて光栄です」
儚げな白い肌に透き通るような青色の瞳が印象的だ。どう見ても人間の女性にしか見えない。ネスターは驚く。
「それがお前の擬態能力か。大したものだ。見た目だけでは人間と区別がつかないな」
プラムは遠慮がちに軽く頭を下げた。
「勿体ないお言葉、ありがとうございます。ただ、これは仮初の姿にすぎません。本当の私の姿はこれです」
そう言って、プラムは水晶玉を取り出した。その中には薄桃色の小さな花が浮かんでいる。
「ドリアードは『大木の化身』です。この花は私という存在の一欠けら。これさえあれば、私はどこへでもご一緒できます。人間に正体を知られることもないとお約束しましょう」
終始落ち着いた声音でそう告げ、プラムは柔らかく微笑んだ。
「なるほど。申し分ないだろう。プラムは採用だ。では次は……」
言いかけたネスターの言葉を遮るように張り切った調子の声が響く。
「はい!アタシはエンプーサのライカだ、です!よろしく、お願いする!」
その声の主は上半身が女性の形で、四肢は異形の魔物であった。
両腕は中ほどから獣のような体毛に覆われている。手に当たる部分は猛禽類の脚を思わせ、指先からは鋭いかぎ爪が伸びていた。
右足はつけ根以外が青銅でできた義肢だ。表面には細かな文様が描かれている。一方で、左足は人のふとももとロバの足先が混ざり合ったような形をしていた。
ライカはネスターと目が合った瞬間、両手のかぎ爪を大きく広げた。続いて右手の爪を整然とおりたたんで胸の前にそろえ、無機質な右ひざを床にコツンとつけて姿勢を下げた。
ネスターへの敬意を示す気持ちはありありと見て取れる。しかし、明らかに慣れてなさそうな敬語と仰々しいあいさつに、ネスターはバツの悪そうな顔をする。
「護衛とは言っても旅仲間を選ぶ訳だから、あまりかしこまらないでくれ。普段通りに振舞ってくれていいぞ」
ネスターの言葉にライカは破顔した。
「本当か!?いやぁ、堅苦しいのはどうも苦手なんだ。助かるよー。さすがはネスター様だ!」
一気に砕けた口調に様変わりしたライカは、緊張していたのか大きく息を吐いてすっくと立ち上がった。
「あっ、そうそうアタシの力を見せないとな!」
そしてすぐさま変化を始めた。紫色の陽炎が彼女の姿を包み込む。その揺らめきがかき消えるとそこには燃えるような赤髪の女性があらわれていた。宝石のような金色の瞳に、健康的な小麦色の肌をしている。
「ほう、見事な変身能力だな」
ネスターは感嘆の声を上げた。
ライカは少し照れくさそうにしながらも、アピールを続ける。
「自慢じゃあないけど、その気になればずっとこの姿でいられるよ。さらにさらに、槍の扱いにも自信あるから戦いもドンと任せてくれ!」
ライカはどこからともなく槍を取り出して軽々と振り回し、流麗な演武を披露して見せた。
「ふむ、前衛を任せられるのは大きいな。ライカも採用だ。では、最後になるが……」
振り向いたネスターの前にあったのは、魔物でも人型でもない。
人が入りそうな大きさの細長い箱がそこにあった。
「これが最後の候補者か?」
ネスターが困惑しつつ近づくと、突然箱が勢いよく開く。
中からは黒い不定形の物体がうねりながら飛び出してきた。
それはメキメキと生々しい音を響かせてうごめき、瞬く間に少女の姿に変形した。
「ぼく、ミミックのミミ。どうかな?人間に見える?」
形は少女ではあるが、その瞳は暗く濁っており生気を感じられない。
紺色の髪は癖がありところどころ跳ねている。肌は血の気が薄く、青白く見える。
そして何より、本体と思われる箱がそのまま背中に張り付いていた。
ネスターは言いづらそうに言葉を絞り出す。
「……うむ。悪くはないのだが、まずその箱はなんとかならないのか?」
「なんとかって?」
ミミは不思議そうに首をかしげた。
ネスターは頭を抱える。
「いや、言い方が悪かったな。その背中の箱が目立たないようにできないだろうか?」
ミミが納得したように頷くと、巨大な箱がバキバキと音を立てて形を変え始めた。
どんどんと箱は小さくなる。そしてついには親指ほどの大きさになって左耳の下にぶら下がった。ぱっと見ただけでは、ただの耳飾りにしか見えない。
ネスターは目を丸くする。
「なんと、これなら案外なんとかなるのでは……。いや、しかし……」
擬態の完成度は前の2人ほどではない。それに言動がやけに幼いのも気にかかる。ネスターは迷っていた。
「ぼく、強いよ?役に立つよ?まおう様、ぼくも連れて行って欲しいな」
ネスターが逡巡するようすを見て不安になったのか、ミミは澱んだ瞳を潤ませた。
まるで、孤独に打ち震える小動物のようにフルフルと震えている。
「うっ、そんな目で見ないでくれ」
ネスターの心を特大の罪悪感が貫いた。見た目が子供なのも手伝ってか庇護欲が激しく刺激される。
護衛選びだと言うのに矛盾した気持ちにさいなまれたネスター。しばらく葛藤していたが、ついに観念したようにミミの頭を撫でた。
「……分かった。連れて行くよ。ミミも採用だ」
ミミは土気色の肌を若干紅潮させて、ぴょんぴょんと跳ねた。
「ホント?やった、やった」
ミミは嬉しそうにその場でクルクル踊ると、そのまま喜びのまま室内を駆け回り始めた。
その様子を一瞥し、ネスターはプラムに声をかける。
「プラム。ものは相談なんだが、ミミの肌の色をもう少し誤魔化すことはできないか?」
プラムは微笑ましそうににっこりと笑みを浮かべた。
「ふふ、お安い御用ですわ。お化粧なら私にお任せください」
ネスターは胸をなでおろした。
「それはありがたい。よろしく頼む」
プラムは会釈すると、せわしなく動き回るミミの所へと駆け寄っていった。
「ネスター様、正直アタシまだよく分かってないんだけどさ。結局、ネスター様についていって護衛すればいいってことで合ってる?」
手持ちぶさたそうに槍を回転させながら、ライカが疑問を口にした。
「簡単に言えばその通りだ。だが、お前たちにはこの任務の詳細を理解しておいて欲しい」
ネスターは仁王立ちして声を張り上げる。
「皆、そのまま楽にしていてくれ。これから、我々がなすべきことについて話そう。旅の間に守らなければならない約束事もある。よく聞いておくように」
ライカは槍を弄ぶのをやめてネスターの方に向き直る。
ミミは気にせず走り続けていたが、直後プラムに捕まった。
「ミミさん。後で遊んであげますから、今はネスター様のお話を聞きましょうね」
プラムはミミを抱っこするようにして、話を聞く態勢に入った。
ネスターはコホンと咳ばらいを一つして、口を開いた。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
最弱テイマーの成り上がり~役立たずテイマーは実は神獣を従える【神獣使い】でした。今更戻ってこいと言われてももう遅い~
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティーに所属するテイマーのカイトは使えない役立たずだからと追放される。
さらにパーティーの汚点として高難易度ダンジョンに転移され、魔物にカイトを始末させようとする。
魔物に襲われ絶体絶命のピンチをむかえたカイトは、秘められた【神獣使い】の力を覚醒させる。
神に匹敵する力を持つ神獣と契約することでスキルをゲット。さらにフェンリルと契約し、最強となる。
その一方で、パーティーメンバーたちは、カイトを追放したことで没落の道を歩むことになるのであった。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
強制無人島生活
デンヒロ
ファンタジー
主人公の名前は高松 真。
修学旅行中に乗っていたクルーズ船が事故に遭い、
救命いかだで脱出するも無人島に漂着してしまう。
更に一緒に流れ着いた者たちに追放された挙げ句に取り残されてしまった。
だが、助けた女の子たちと共に無人島でスローライフな日々を過ごすことに……
果たして彼は無事に日本へ帰ることができるのか?
注意
この作品は作者のモチベーション維持のために少しずつ投稿します。
1話あたり300~1000文字くらいです。
ご了承のほどよろしくお願いします。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる