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地下研究所④
しおりを挟む「忘れちゃったの?…まぁ、仕方ないよね。僕はー」
意味有り気な目で見つめてくる。
いや、分かりませんから。
「ヒント、デカイ蝿」
デカイ蝿?
「モスキーバエト」のこと?
いや、もしかして…。
急いで【鑑定】を使う。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
種族 堕天使:王 ☆???
名前 ルシファー
パッシブスキル
???
アクティブスキル
???
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「どなた様?」
「えー、鑑定したのに分からないのー?」
【鑑定】で見たけど、この世界でその名前は知らない。
私以外の堕天使となんて会ったことすらない。
だけど、その両目は私の魔眼と同じもの。
まさか…。
「蝿の王?」
「うん、あったりー♪」
そんな馬鹿な。
種族も名前も違う上に体型も違う。
「…何で生きているの?」
「んー、るしはさ、魔人計画って知ってるかな?」
確かそれは保管室でちらりと見た。
だけど、題名以外は白紙で、何も書いてなかった。
「知らないなら別にいいや」
いいんかい!
大事な話やないんかいっ!
「僕はね、るしには感謝しているんだ。」
「は?」
デジャヴだ。
何を言い出んだこいつは。いきなり話を変えられたよ。
てか、殺された相手に感謝をする?
蝿の王は一体何を考えているんだ。
まさかのドMとか…?
うわぁ。
蝿の王は、ドヤ顔で語り出した。
「僕は、帝国の女帝に喚ばれて受肉したんだ。断ることは出来たんだけど、暇でさ。久しぶりの召喚に快く応じたんだ。だけど、僕と受肉された人間の相性が頗る悪くてさ、本来ならば僕の人格だけが残るはずなのに、人間の人格は消えずに僕と競り合ってきたんだ。女帝のせいで身体は上手く動かせないし、意識は何度も消えかけたり、持っていかれたりするしで最悪な状況だったわけ」
それと私と何の関係が。
全然心当たりないんですけど。
「そんな中、るし、君が現れた。君に殺されて、僕はこの世界と別れることができた。窮屈な身体から抜け出せることが出来た。死ぬ直前には不覚にも涙が溢れちゃったよ。」
そうですか。
なら、何でまた戻ってきたんですか。
私的にはもう戻ってきて欲しくはなかったのですが。
蝿の王から受けた痛みが人生で一番痛かったので、トラウマ気味なのですが。
「死んだ後、僕は*****で幸せな時を過ごしていた。そんな時、悪魔召喚の儀式がまた行われたんだ。正直イラッときたね。前回の件もあったし、召喚には答えないで蹴り飛ばそうと思ってたんだけど、供物がなかなかに上物でね。それで来ちゃったわけだ。完璧な受肉はいいねぇ。肌に馴染んで気持ちいいよ。…それにしても、ここに来てそうそう君に会えるなんて僕は幸せだな」
「私は不幸ですね」
「何でそんなことを言うんだい?」
ヘラヘラと笑う蝿の王に段々と腹が立ってきた。
要するにコイツはトムの身体を乗っ取ったってわけだろ?
許すわけにはいかないね。
一発殴らせてほしいところだ。
「ねぇ、るし。僕はさ、これから世界を壊そうと思うんだけど、一緒にどう?君は僕を殺しててくれたし、いっぱいいろん」
「遠慮しときます」
「即答ですか。僕まだ喋ってる途中だったのに」
当たり前だろ?
こんなに美しい世界を壊させる訳にはいかない。
…そこに少しの汚れがあったとしても、洗い流せばよいのだ。
わざわざ壊す必要性を感じないね。
しかも、この世界はゲームの中。
1プレイヤーの私がどうこうできるわけがない。
「うーん、僕としては君となら楽しく行けそうなんだけど、無理矢理はダメかな?」
「駄目。そんなことしたらベリト呼ぶよ」
「ベリトは誰かは知らないけど…そっか。君がそういうんだから仕方がない」
蝿の王は聞き分けが宜しいようだ。
有難い。
でも、肌に指す冷たい針は抜けない。
最後まで気は抜けないね。
揺れも結構やばいところまで来てるし、早く撤退しないと。
「蝿の王、私はもう行くからそこをどいて欲しい。…どかないなら貴方を倒す」
「あ?調子にのんなよガキ。僕は王だよ?家畜の分際でに生意気な口をきくな。…殺すよ?」
冷たい殺気が膨れ上がり、押し寄せてくる。
背中から冷や汗が吹き出し、ベッタリと軍服に張り付く。
…膝がガクガクして動けない。
「…っ!」
「あ、ごめんね。怖がらせちゃったかな?でも、るしが調子に乗るから悪いんだよ?言っとくけど、君が今生きていられるのは僕がその気じゃないからなんだからね」
口を開こうとするが、声が出ない。
歯がカチカチと鳴るだけだ。
「大丈夫?寒いの?」
「だ…誰のせいでこんなことになってると思ってるんだ?…貴方のせいだろ?蝿の王」
「そんな事言わないでよ。あ、るし、僕のことは蝿の王じゃなくてルシファーって読んでよ。蝿の王と僕は似て非なる存在だからね」
「それってどういう…」
グラりと床が揺れた。
「ここももう危ないね。よし、別れついでに一つ、僕が君に予言しよう。君がどんなに拒もうとも、君は何れ世界の真理を知る時、こちら側に来るんだ。じゃあね、死なないように早くここを脱出してね?」
【テレポート】を使ったのか、姿が消えた。
君がどんなに拒もうとも、君は何れ世界の真理を知る時、こちら側に来るんだ、だって?
アニメでよく聞くセリフですな。
ハハハ…。
…あー、怖かった。
死ぬかと思った。
揺れも最高潮に達して、ところどころ壁が崩れ落ちてきている。
どうせ崩れるのならば、満月で最短ルートを作ってもいいだろう。
城壁が崩れ、立派だった古城は瓦礫と化した。
…もったいない。
何でこんなに早く崩れたんだろうね。
不思議だ。
ピロリん。
『シークレットクエストをクリアしました。
プレイヤー名“るし”には、以下の報酬を譲渡します。
◆食屍鬼
○スキル【合体】
金貨 100枚』
『スキル【合体】を習得しました』
『食屍鬼を【テイム】しました。任意で名前をつけて下さい』
おぉう…一気にアナウンスが来たな。
取り敢えずスキルから。
【合体】…指定した者と合体し、一定時間ステータス、スキルが上乗せされる。
スキル【合体】ってなんて面白そうなスキルなんだ!
今度使ってみよ。
…これをヴィネとかに使ったらステータスが化物になりますわ。
さて、お次は食屍鬼の少女だ。
名前は“テキーラ”にしよう。
何故テキーラなのかって?
そりゃあ、こう、ピーンと来たからですよ。
これで残りは“ラム”だけだね。
…あれ?
いつの間にか元ゴブリンが3人になっているぞ?
そのうちゴブリン愛好家とかいう称号が獲得出来そうだ。
「るし、城が崩れた理由が分かったぞ!」
城が崩れた原因を探しに行っていたバレンシアがアルザス達を引っ張って帰ってきた。
「ん?詳しく聞かせてくれ」
「ほら、3人とも、るしに話すのじゃ。ベルモットは悪うないからこっちにおいで」
おずおずと3人が前に出てくる。
「あのなー」
~アルザスside~
「よーい、どん!」
るしさんの言葉で皆が一斉に走り出す。
子供じゃないんだから…と自分でも思うが、その自分も走っているのだから何も言えねぇな。
いくつかの角を曲がり、すれ違った白衣の奴らを【睡眠矢】で睡眠状態にしていく。
「すまねぇな」
時折上手く睡眠状態にならない奴がいる。
そいつには手刀で眠ってもらう。
そのまま突き進んでいると、今まで見てきた扉の中で一番大きな扉が待ち構えていた。
ここは入ってみる方がいいな。
だが、注意を怠った故に罠にかかりました、じゃ笑いものにもならねぇ。
慎重に、そう、慎重に…。
ギィッ…
中は明かりがついており、白衣の奴らが倒れているのが見えた。
何があったのだと部屋に1歩足を進めたその時、首筋に殺気を感じた。
「うおっ!!」
持っていた自前の短剣を出してしゃがみ、そのまま殺気が飛んできた方に短剣を投げる。
キィンッ
「ちぃっ!」
弾かれる音が聞こえ、新たに2本の短剣を取り出す。
「あれー?アルザスー。ごめんねー気づかなかったやー」
この声はるしのテイムモンスターのジンさんじゃねぇか。
謝意の欠片すら篭っていない空虚な言葉に少しイラッとする。
タンスの影からやはりジンさんが現れた。
コイツ…わざとだな。
俺に何か恨みでもあるのか?
しかも、小鬼の癖に何でこんなに流暢に話せるんだ。
…るしさんのテイムモンスターは言っちゃあ何だが、変な奴ばかりだ。
「ジンさんか。ここで何をしてるんだ?」
「お、アルザスじゃん!俺らはここで地下研究所の秘密を探してるんだぜ!」
ウォッカさんは、誰これ構わず裏表ない笑顔を見せてくれる。
ジンさんとは大違いだ。
それにしても、ここはどこだ?
秘密を探しているってことは結構重要な場所だと思うのだが。
壁にはこの地下のモニターと思われるものや、難しい機会やらが置いてあるが、ここはもしかして…。
「ここはーこの地下研究所の管制室だよー。見れば分かるでしょー?」
くっ、このガキ、可愛くねぇ。
るしさんの横だとニッコニコしているのに俺の前だと本性を現しやがる。
しばらくジンさんと睨み合う。
…俺は大人だ。
わざわざ子供の土台に上がる必要はねぇな。
スッと視線を外し、目をモニターに向ける。
「あー外したー」
はっ、こんなの無視だ無視。
さて、と。
ここは管制室、ということは、全ての部屋についている監視カメラを見ることが出来るっていう素晴らしい部屋だ。
白衣達が何をやってるか見物だな。
…俺はおもむろに目を瞑り、顳顬に手を当てる。
モニター15に映ったものが脳裏で再生される。
はぁ、見なけりゃ良かった。
下手したら夢に出るわ。
人と「モスキーバエト」の合体…まるでキメラのようじゃないか。
生で見たらもっと凄惨な光景なのだろう。
実験台になった人間には、南無阿弥陀仏としか言いようがないな。
部屋を覗かずここまで来てよかったよ。
いやマジで。
一人モニターの前で合掌をしていると、ジンさんとウォッカさんが争う声が聞こえた。
赤いボタンを押すか押さないかで争っているのが見てとれた。
「アルザス、押さない方がいいよな!絶対危ないッて!!」
「何言ってるんだよー押した方が面白そうだよー?」
「ここは押さないでおこうな。嫌な予感がする。ジンさん、ウォッカさんの言う通りにしやしょ?」
「えー」
「押すなよ?絶対に押すなよ?」
「おーフリかー?」
「違うでげすよっ!!」
だいたい、ガラス張りが敷かれている赤いボタンなんて定番の爆破スイッチのようなものじゃないか。
こんなもの押すなんて真似は出来ない。
「あ、あれはっ!!」
ジンさんの指さす方向を見るが、何も無い。
まさか、と思いジンさんの方を向くと、握りしめた拳がスイッチに吸い込まれていくところだった。
「「あっ!!」」
パリンッ
最悪だ…。
ジンさん…押しやがった。
「いやー爽快ー!」
「ばっ!お前っ何してんだよ!!」
「ジンさん!!ハメやがったな!?」
直後、床が揺れた。
慌てて近くの柱に捕まる。
緩いケーブルで繋がれていたモニターはこの揺れで地面に落ち、機能しなくなった。
机の上に置かれていた紙はあちこちに散乱する。
揺れは収まったが、これはまだ前振り。
すぐに大きな揺れが襲ってくるだろう。
…城が崩れる。
「逃げるぞ!!」
「クソッ!!ジンさん!後でるしさんに言いつけてやる!!」
「えぇぇぇーーー!!」
途中で白衣の奴らとかち合ったが、そのまま無視して城の外へと走る。
るしさん達、無事だといいんだが。
…まさか今の城崩で、デスペナってことにはなってないよな?
な?
心配になってきたぞ…。
ん?何か暗くなったな。
なんだ…ろ…って!壁が落ちてきた。ヤバイっ!!
「きゅっ!」
いつの間にか現れたベルモットさんが、降ってきた壁を間一髪の所で砕いた。
「ベルモットさん、ありがとうごぜぇやす」
「きゅっ!」
ドキュン!
可愛らしい仕草に俺のハートは奪われた。
可愛らしく右手を上げて、またも落ちてくる壁を破壊する。
…やばい、竜カッコイイ。
いつか俺も欲しいな。
あ、ジンさんのこと、るしさんに言わねぇと。
~主人公side~
「ーということなんでげす」
なるほど。
「ジン、こっちにおいで?」
「るしー?怖いなー」
「そうかな?おいで、おいで」
「やだー!」
風の速さでジンが逃げる。
ふっ、私は今軍服を装備してるんだぜ?
その私から逃げられるなんて思うなよっ!
一気にジンと間を詰め、捕まえる。
「あぁーやめてぇー助けてー、ウォッカー!!」
「はんっ!ジン、お前が悪い!」
「安心して、ジン。私はジンに何もしないよ?」
「ほんと?」
上目遣いで見てくるから、ついつい許したくなっちゃうね。
でも、今回君がやった事はみんなの命を危険に晒させる事だから、簡単に許すわけにはいかない。
だから…。
「ギムレットにお仕置きされてね?」
「嫌ぁぁぁぁぁぁ!!!」
その夜、ユニオンハウスにジンの泣き叫ぶ声が響き渡ったという。
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