運極さんが通る

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運営のイベント

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 ~とある運営side~

 イベント1日目
徹夜明けのイベント初日、何の問題もなく無事にイベントクエストが始まったことに安堵の息が漏れた。

「今のところ苦情がないのが有難いですよね」
「だな。宮岸、お前は少し仮眠をとれ」
「すみません。ではお先に」

深い隅を落とした宮岸は申し訳なさそうに部屋を出ていった。
世界ランキング闘技大会から少しと経たずにイベントクエストを開始したのは、「Live Online」の世界線を崩さないように配慮した為である。
もしずらしてしまえばロジックエラーが起こり、物語に矛盾が生じる。
それは何としてでも食い止めたかったのだ。

「うひひひひっ。もう少しで私の設計した蝿の王が出てきますぞ!!」

おれの横で徹夜明けにも関わらず、画面に食い入っているのは下田。
彼は「Live Online」の全てのモンスターのデザイナーだ。
1人で書けるわけないだろ、という人もいたが、彼の才能はそんな奴らをねじ伏せていった。
彼は天才であるが故に、変人だった。
いわゆる、天才と変人は紙一重というやつだ。

「下田、お前も寝ろ。あと、蝿の王が出てくるのはイベントの後半、つまり、6日目だ。今寝ておかないと、せっかくの蝿の王の戦闘シーンが見られなくなるぞ」
「そ、そんなぁぁぁぁっっ!!!!寝る!寝ますっ!!」

下田は近くに置いてあったタオルケットを身体に巻き、アイマスクを付けて5秒と経たずに寝始めた。
早いものだ。
さて、俺も寝よう。
何、2、3時間寝るだけだ。
あっと、アラームどこ置いたっけ…?





 イベント2日目

「起きてください、起きてください!!もう朝の9時です!!」

宮岸の声が聞こえて、意識が覚醒した。
久しぶりによく寝れた。
2、3時間の間の睡眠だったが、しっかりと眠れた。
夢は見ずに深く深く寝た。
凝った肩と痛い首を回す。

「宮岸、今何時だ?」
「9時です」
「21時?いやぁ、あんまり寝てないもんだなぁ」
「朝ですが?」
「はっ?」

朝?
慌ててカーテンを捲ると、眩しい目に刺す光が!!

「目がっ目がぁぁぁあああ!!!」
「何やってるんですか。下田さん、起きてください」
「むにゃむにゃ」
「…蝿の王…」
「どこだっ!?」

下田も宮岸に起こされた。
どうやら俺達は15時間ほどぶっ倒れてたらしい。
下がりそうになる瞼を擦り、おもむろにモニターを見た。
そこに映し出されている数字を見て、座っていた椅子から落ちてしまう。

「どうしたんですか!?」
「はっ…!?」

目の前のモニターに映し出されているのは今イベントの「モスキーバエト」総討伐数。
その数がバグっていた。

「み、宮岸、俺達が寝ている間に一体何があったんだ?まだ二日目なのにここ数字は…バグか?何で3万体も倒されたことになっているんだ!?」

俺の大きな声に、仮眠をとっていた者達チラホラ起き始めた。

「しーっ!まだ寝ている人も入るので声を抑えてください。これはバグではなく正常です!この数のモスキーバエトの殆どを倒したのが例のユニオン「スピリタス」です。その中でもジャンヌというプレイヤーが半分近くを倒しているんです」
「ジャンヌ…まさかっ!あの狂喜の聖女か!?」

狂喜の聖女、それは『Potential of the story』略して『PLS』で名を轟かせた有名なプレイヤーの1人である。
単独での殺戮を好み、1人で数千人のプレイヤーがいるユニオンに挑んで無傷で勝利を収めるという偉業を成し遂げた伝説のプレイヤー。
聖女のような笑みをたたえながら敵を血祭りに上げていくその姿に「狂喜の聖女」という二つ名が付けられた。
彼女が1度イベントクエストに現れれば6日でイベントが終わらされるという、運営にとっては非常に有難くない存在、運営の天敵、イベント潰しとも言えるようなプレイヤーだった。
最近は『PLS』で見かけないなと思っていたが、まさか『LO』(Live Online)にいたとは。

「宮岸、そのジャンヌがどのモニターにいるかわかるか?」
「モニター3です」

モニター3に映るは、ハンマーを上空に投げる女。
そう、奴だ。

「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!私の可愛い子供たちがぁぁぁ!!!」

一投げで5体ほどを巻き込んで倒している。
いくら無限に湧いてくるとはいえ、倒しすぎだ。
一体1人でいくら稼ごうとしているんだ。




 イベント3日目。
相変わらず「スピリタス」の総討伐数がおかしい。
他のユニオンとは比べるまでもない。
チラリと、プレイヤー個人イベント総討伐数を見ると、ジャンヌがトップを独走していた。

「コイツやばくね!?一位のやつ!!」
「それな。…っておい、モニター5を見ろよ。何でセタンタが森にいるんだ?」
「イベントとストーリーを一緒に勧めてる馬鹿でもいるんだろ」

モニター5に目を移すと、そこにはセタンタが映っていた。

「堕ちてね?」

額に黒の輪っか、白い髪の一部が黒く染まっている。
…間違いないな。
だが、堕ちる条件はかなり特殊な筈なのだが。

「おい、あれって軍服じゃんか」
「え!本当ですか!?はぁ~カッコイイです!!」

軍服…運極さんか。
奴の運の高さとその種族ならば可能なのかもしれないな。
ん?でも、コイツらはイベントに参加しないのか?
明らかに「モスキーバエト」の討伐数が少ない。
もしや、イベントには参加せず、この機会にLvを上げようとしているんじゃないだろうか。
まぁ、強制参加のイベントではないから何をしようもそいつの勝手だがな。




 イベント4日目。
俺はモニター1を見て、絶句した。
何百体もの「モスキーバエト」が一度の攻撃によってその命を散らしていたからだ。

「おいっ、あのスキルは終焉のラッパじゃねぇか!何で軍服があのスキルを使えるんだ!?」
「恐らく、大会の時に配布したあのチケットで反転スキルを習得したからじゃないでしょうか?」

…っその手があったか。
しかも奴は装備のお陰でMPが自動回復し続けている。
…チートの塊だ。
アプデで調整すべきだったか?だが…。

「子供たちがぁぁぁ!!!おのれ軍服ぅぅ!!許すまじっ!」
「いや~爽快だわぁ!俺、早くあの青い空を見たいんだよなぁ」
「だな」
「そろそろボスが移動し始めたんじゃないか?」

下田の前に置いてあるモニターには、順調に穴を掘り進める「蝿の王」の姿があった。

「うひひひひひっ!蝿の王だけは倒させぬよ!!」
「いや、倒さなきゃこのイベント終わらんがな」





 イベント5日目。

「蝿の王今どこら辺?」
「丁度畑の下あたりだな」

明日にもボスは街に到着する頃だろう。
何処から出現するのかは運営にも分からない。
基本的には、モンスターが自由に動けるよう設定してあるからだ。

「いいぞいいぞぉ!早く街を襲うのだ!my children!」
「宮岸、下田を寝かせろ」
「イエッサー」

下田は宮岸の手刀を食らって深い眠りに落ちた。
「モスキーバエト」観察で三徹しているのだから、今日はもう起きないだろう。

「モスキーちゃん…」

寝言までも「モスキーバエト」とは、とんだ大物だな。
天才だから仕方ないか。

 バンッ
「おい、たすけろ…」

東堂が扉を蹴って入ってきた。
普段は手で開けるのだが、生憎彼の手は苦情という名の紙を抱えるので精一杯だった。

「ここ2日、プレイヤーから苦情という愛の手紙が沢山届いてるぞ」

東堂が重そうに大量の紙を机にドサリと置いた。
こんなに大量の苦情が届くのは想定済みだ。

「どんな苦情かあらかた分かっている」
「お、なんだ?当ててみろ」
「簡単なことだ。モスキーバエトに身体を変えられた時の恐怖がトラウマになってゲームを始められない、だろ?」
「お、正解。それにプラスして、こんなクソゲーやめます、面白くない、このイベントのせいでやる気なくしました、だ。俺さ、こういうのは正直わざわざ書かなくてもいいと思うんだよな。辞めるなら勝手に辞めろっつの。何で俺達がお前らのやめる宣言聞かなきゃいけねぇんだよ。ほんっとイライラするわぁぁぁ!!!」
「おい、東堂落ち着け。…宮岸、行けっ!」
「イエッサー!!すみません、東堂さん!」
「ぐっ…」

本日宮岸の撃墜数は2。
この調子でドンドン増やしていこう。

…東堂のイライラは俺にも理解出来る。
どうも最近のプレイヤーはメタ視点で、言うことが鋭利すぎる。
辞めたいなら何も言わずに去れ!
何もわざわざ俺たちに報告する必要性は皆無だろうが!!
おっと、落ち着かないと…な。
宮岸の撃墜マークが増えるかもしれんからな。




 イベント6日目。
ボスの動向を見守る為、各モニターを目を開眼させてチェックする。
そろそろだと思うのだが…。

『ドォォォンッ!!!』

轟音が聞こえたモニター8に詰め寄る。
確か、モニター8が移していた場所は王城だったはず。
煙が立ち込めて視界が悪い。
嫌な予感がする。

「「「…っ!!」」」

煙が晴れ、視界は良好。
見える筈の王城は跡形も無く、あるべき場所には1体の大きな蝿。
…嘘だろ。
何で王城から生えてくるんだよ。
こんなの、当初の計画にはなかったぞ?

「ベルゼブ~ブ!!!お前がここまで成長してくれて、私は嬉しいよ!!」

下田の目からは感動の涙が零れる。
今の下田は賢者モードに入っている為、呼びかけても反応が返ってこない。
くそっ!!
何で!よりにもよって王城なんだ!!

「ちっ…このままじゃ、「シナンティシ」は陥落だな」
「んなっ!冗談じゃねぇぞ!」
「ですが、イベントがロジックエラーを起こさないように動いた結果がこれですよ?今ここで我々運営がでしゃばる訳にはいきません。…ここは、プレイヤーな頑張ってもらうしかないですよ。…次に出来る国の名前は「イノセクトシティ」ですね」

んな街いらねぇよ、という言葉をグッと飲み込む。
ここで騒いだって仕方がないのだ。
宮岸の言う通り、プレイヤーに頑張って貰うしかない。

大穴から這い出るモスキーバエトの進化系とみられるモンスターが、次々とプレイヤーと交戦する。

「あ!軍服様!!」
「なに?おい黒木、それは何番だ?」
「7です」

モニターを7に切り替えると、軍服が蝿の王に切りかからんとする所だった。
だが、軍服の刃は防御壁と思われるものに防がれた。

「マジか。A◯フィールドかよ!!」

東堂が目をキラキラさせて下田に食いつくが、下田は依然賢者モードから帰ってこない。
当初、下田から渡された「蝿の王」のデザイン、ステータスと、モニターに映る「蝿の王」が明らかに違う。
どういう事だ。
進化…したのか?
そういうことがあるのか?

「私達は基本的には、この世界に不干渉ですよね。多分、そのせいでこの世界の心が発達し、より運命の力が強固になったんじゃないでしょうか。…このゲームは生きてますから」
「…だな。さて、この蝿の王はどうやって倒せばいいのだろうか。下田、何かないか?」
「ベルゼブブちゃんはもう私の手から離れてるからねぇ!なんとも言えないね!と言うより、私達運営は何かを設計するだけで、直接動かしてるわけじゃないじゃない!今更そんなことを聞くな!」
「馬鹿っ!」
「お、軍服が神槍ゲイ・ボルグ使うぞ!」
「まじでー?」

流石に硬いあの防御壁でも、神槍ゲイ・ボルグが相手なら太刀打ち出来まい。

 バリンッ
防御壁が割るのが見えた。
その瞬間、軍服の身体に何かが打ち込まれた。
何人かが悲鳴を上げるのが聞こえた。
微動だにしなかった「蝿の王」がその大きな口を軍服の腹に刺したからだ。
口を伝い、体液が注がれたその直後、軍服の必死の抵抗により、「蝿の王」の口が切断された。
それに怒ったのか、軍服の腹に蹴りをカマスと、軍服は流星の如く空を切った。
恐らく、無事ではないだろう。
あのスピードで地面に叩きつけられれば、いくら軍服と言えど、ひとたまりもあるまい。
もし仮に生きていたとしても、「蝿の王」の体液によって、その身体が変えられていくだろう。
どちらにしても、軍服は助かるまい。
「蝿の王」は、自身を守るため、また防御壁を紡いでいく。
  ジャンヌなら奴を倒せるかもしれないが、彼女は穴から這い出してきた「モスキーバエト」の進化系に手一杯のようだ。




「お、あの子ははるしじゃないか?」
「…っ!私のベリトの封印が解かれている!!良くやった!軍服!」

東堂達が歓喜する中、俺は首を捻る。
おかしい。
何故変わっていない?
それになんだ、アイツの右目は。

「お!超絶低確率の魔眼を手に入れたみたいだねぇ!」
「下田!魔眼?それはなんだ?」
「私の創ったベルゼブブちゃんの体液を一定量注入されて、極々稀にその体液が目に作用すると、魔眼ができるように設定したんだ!!魔眼はロマンだよ!!!」

運に極振りしているから超絶低確率の魔眼を手に入れたとでも言うのか?
そんな上手い話し合ってたまるか!!

「下田、因みに確率的にはどんなだ?」
「ん?そうだな、種族の☆8を当てる感じだな」

俺は改めて奴の運の強さに引いた。
たかが運に極振りしただけでそんなことがポンポン出来るわけがない。
しかも、奴は魔術書グリモワールまでも所持している。
おかしすぎる。
彼女は…おかしい。
運だけで世界を変えれる力を持てるということは、おかしい事だ。
今度のアプデで、チュートリアル時に運に触れるポイントに制限を付けとこう。

俺は穴に落ちていく運極さんを見て、鳥肌がたっていることに気づいた。

「奴は一体、何者なんだ」

その問に答えられるものは部屋の中には存在しなかった。
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