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世界戦
しおりを挟むピロリん。
『本日のるし様の試合は午前10時からです。全力を尽くし、世界を震撼させましょう』
10時か…早いなぁ。
「初戦は6時かららしいですよ?最初の試合は見られませんが、途中からでも見に行かれては?」
6時かぁ。
うーん。
今は7時だから何試合かは見れなかったようだ。
ゴロゴロして自分の試合までここにいたいんだけどなぁ。
何かないかなぁ。
今日はジンとウォッカ、ヴィネがいないや。
最近どこかに行くことが多いなぁ。
どこいっているんだろう。
「ねぇ、ギムレット。3人はどこいったか分かる?」
「さぁ。」
あ、知ってる顔だ。
ここは深く追求するべきではなさそうだね。
世界戦…か。
何か、実感湧かないなぁ。
本戦の延長線のように感じる。
あんまり危機感を覚えない。
多分、昨日日本代表の皆とピクニックに行ったからだと思う。
油断は足元を掬う。
だから、観戦にでも行こうかね。
「ギムレット。ちょっと試合見てくるね」
「はい、行ってらっしゃいませ」
ついでにと、お弁当をくれた。
ギムレット特製弁当は美味しい。
美味しいのだが、色が毒々しい色をしている。
…美味しいんだけどね。
会場に着くと、Noelとバッタリ会った。
眠そうな顔をしている。
寝起きかな?
「…るし…何時…試合?」
「えーと、午前10時からだよ。Noelは?」
「…正午から…」
じゃ、途中まで一緒に観戦できるね。
「一緒に観ない?」
「…いいの?」
コテンと首を傾げるNoel。
あー、可愛いなぁ。
「いいよ」
そっとNoelが手を伸ばしてくる。
どうしたんだろ。
何時までも私が差し出された手を不思議そうに見つめているのに気付いたようで、
「ん。…手」
あぁ、手を繋いで行こうということだね?
こんなに可愛いNoelとなら、私は何時までも手を繋いでいられるよ。
まるで親と子みたいな感じだ。
会場に着くと、スタッフさんに代表席という場所に連れてかれた。
世界戦になると、代表席という場所が設けられ、私達はそこに座らなくちゃいけないらしい。
何とも管理されている気分で、窮屈だ。
世界戦第1~4試合目は見られなかったが、5試合目の途中から見ることが出来た。
戦っている選手はアメリカと韓国の国の人で、試合は拮抗していた。
攻めて攻められ、ポーション飲み、攻めて攻められポーション飲みの繰り返し。
そんなことをしていると、いずれポーションが無くなるのは目に見えている。
韓国のプレイヤーのポーションが切れたようで、そこからは拮抗していた試合が進み、アメリカの人がドンドン攻撃を入れて勝利した。
「…Noelそろそろ行くね?」
「…うん…いってらっしゃい…サクッと…ね?」
『さぁさぁ!次の試合は日本代表、軍服の るしVSウルグアイ代表、ゲム!!両者ともに場内に入って下さいっ』
『るし選手というと、多彩な武器が有名ですよね。世界戦どう戦うか楽しみですね!対して、ゲム選手は状態異常攻撃が得意ですよねー!!このカードは燃えそうです!!世界戦なので、意気込みお願いします!まずは軍服選手から!』
い…意気込みですか。
チラっと代表席の方を見ると、Noelがガッツポーズをして、口パクで、「…瞬殺」って言ってる。
励ましてくれてるのかな?
私は司会さんからマイクを受け取る。
声が震えないように。
1位になる為に。
「意気込み…。そうだな、私は1位をとる。故にこの試合は瞬殺だ」
言っちゃったぁぁぁあ。
これでもう後戻りは出来ない。
ゲムさんの額に青筋が数本立っているのが見えた。
『るし選手の瞬殺宣言来ましたぁぁぁ!!』
『お次はゲム選手、意気込みをどうぞ!』
「この調子に乗ってる黄猿をぶっ殺してやるよ」
『その意気込み、確かに受け取りました!さぁ、武器を構えて下さい!』
深呼吸をする。
改めて、会場をぐるりと見る。
世界戦だけあって、観客の数がものすごく増えた。
何処も彼処もぎっしりみっちりと人が敷き詰まっている。
人がゴミのようだぁ!
あ、すみません。調子乗りました。
石畳に上る。
『go!!!』
「いざ、尋常に推して参る。シャットアウトっ!!」
相手を暗闇状態にする。
まずは【鑑定】だ!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
種族 化け猫 ☆5
名前 ゲム
Lv9
HP 470/470 MP 820/820
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここは先制攻撃!
満月を抜き、【残月】を三振り程放つ。
シャン
シャン
シャン
「ぎゃばぁぁぁぁぁぃあ!!」
ゲムは視界を奪われているので、何も出来ぬまま、攻撃が直撃する。
…HPが0になった。
「ふっ。骨のない奴よ」
『し…試合しゅーりょぉぉぉ!!!全六試合の中で一番最短で終わったんじゃないかっ!?流石、日本代表1位の軍服!強い!!宣言通りだぁぁぁあ!!』
『いやぁ、惚れ惚れしますねー!瞬殺っ!!あのルックスに軍服…美しいです!!ゲムさん、相手が悪かったですね…。次の大会でも、上位を目指して頑張ってください!!!』
代表席に戻ると、畏怖と尊敬の入り交じった視線を向けられた。
「…るし…お疲れ…瞬殺…グッジョブ…」
花が咲くような笑顔を向けるNoel。
あぁ、可愛いなぁ。
頭をポンポンする。
Noelがいなかったら、寂しくて死んじゃってたところだったよ。
「…次の…試合…始まる…横…座る…」
「うん、わかったよ」
そっと横に座る。
Noelの横顔が少し引き攣っているように見えた。
緊張してるのかな?
両手で頬を引っ張る。
「…ふぁ?…何ふるんふぇふか…?」
「緊張してるのかな?と思って」
手を離すと、頬がヒリヒリするのか、自分の頬をさすっている。
「…元気…出た…私も…瞬殺…してくる」
瞬殺って…まぁ、Noelなら出来るでしょうけど。
でも、元気出たなら良かったよ。
「…あ…カイン…出てる…」
お、次の試合はカインが出るのか。
これは応援しないとね。
「が…頑張ります!」
カインの意気込みはそれだけで、声も震えていた。
でも、私は知っている。
彼はやる時はやる男なのだと。
先制攻撃は相手プレイヤー。
短剣を構えながらまっすぐにカインの首を狙いに来た。
カインはそれを読んでいたのか、短剣を突き出した相手の手を掴んで背負い投げをした。
地面に思いっきり叩きつけられた相手プレイヤーが苦しそうに顔を歪める。
その隙を逃さずに、すかさず絞め技をかましていた。
そういえば、締め技って、スキルなのかな。
試合が終わったら聞いてみよう。
ギリギリと首を絞めるカイン。
最後に首を折る生々しい音を場内に響かせて、試合は終わりを告げた。
満面の笑を浮かべながら代表席にカインがやって来た。
「おめでとう」
「…頑張った…ね?」
ニヤニヤが抑えられないようで、
「俺、テレビに映って…しかも、勝ったんだよな」
そう言って横に座ってからもずっとニヤニヤしている。
何か、不気味だ。
「…カイン…キモイ…」
Noelも同じこと思ってたみたい。
カインはその言葉を聞いて、雷に打たれたように硬直したが、しばらくすると、またニヤニヤし始めた。
ニヤニヤする気持ちは分かるよ。
私もニヤニヤを抑えているから。
でもね、傍から見ると、カインは危ない人に見えるんだよ?
あ、変なカインを見ていて忘れるところだった。
「カイン、絞め技ってスキル?」
「ん?あー、【格闘技】っていうスキルの派生スキルだよ。」
なるほど。
要するに、【時空魔法】で言う、【時間停止】小とか、【瞬間移小】みたいな感じだね。
「…そろそろ…行く…」
もうそんな時間か。
「「行ってらっしゃい」」
Noelの横顔は、これからの戦いを楽しもうとしている少女の顔に変わっていた。
『go!!!』
Noelの得物は、まさかの己の拳。
対して相手の得物は大剣。
拳と大剣、果たしてどう戦うのか楽しみだ。
まぁ、勝つのはNoelなんだけどね。
「うぉぉぉぉぉお!!!」
棒立ちで立っているNoelに相手プレイヤーが大剣を構えて襲いかかってきた。
それをスルリと避けるNoel。
相手プレイヤーは大剣を力のままに振り上げて、そのまま頭上から振り落として真っ二つにせんとしていた。
…していた。
振り下ろされた大剣はビクとも動かない。
何故なら、その大剣をNoelが2本の指で摘んでいたから。
ピキッ…
ヒビを入れた。
バギィんッ
刃を折った。
「…脆いね…」
「なっ…!?」
流れるような動作で相手プレイヤーの懐に拳を入れた。
「ごふぁっ…!!」
大きく鎧が凹む、蹲る。
あんな可愛いNoelがまさか格闘派だったとは。
驚きだ。
てっきり、杖を使うとばかり思っていた。
横でキラキラと目を輝かせるカイン。
君も格闘派だったよね。
「Noel…今度手合わせして貰おう」
さいですか。
鎧を凹ませる程の強力な攻撃を食らったのにまだ金色の粉に変わらないようだ。
防御力高いのかな?
何にせよ、一撃で死ななかったのは不幸だったね。
だって、Noelが右手に何か光を溜めてるんだよね。
相手の人は腹を抑えて座り込んでいるから気付いていない。
溜めが終わったようで、右手に眩しいほどの光を纏いながら相手プレイヤーの頭に手を添えた。
「…衝撃光」
右手から光が溢れ出す。
ドゴォォォォンッ
光が凄まじい音と共に場内を満たした。
物凄い光量で目がチカチカチクチクする。
ゴシゴシと目を擦り、ようやく世界の色が通常に視えるようになった時、相手プレイヤーがいた場所がそこだけ大きく抉れているのが見えた。
破片すら消し飛ばすあの威力…。
天使専用のスキルですか?羨ましいです。
もしかして、天使は攻撃型特化なんですか?
っ…。
堕天使はそんな攻撃型スキルなんて持ってないのに!
ずるい!
「…ただいま…瞬殺…出来なかった…」
いえ、十分凄かったです。
「Noel!!俺と手合わせを頼む!」
「…カイン…勝ち上がれたら…ね?」
「っし!何が何でも勝ち上がってやるぜ!」
2人が楽しそうに話し込んでいる間に、私は代表席を立った。
向かうはわが家。
「ただいま」
「おかえりなさいませ、るし様」
あれ?世界戦見に行かなかったのかな?
「わが家にテレビ、というものを置きました」
…。
「テレビって…あのテレビ?」
「はい!広場に浮かんでいるあのテレビです」
…。
ギムレットさんや…貴女はそれに手を出してしまったんですね。
「わざわざ会場に行かなくても、家で見れるというのは、素晴らしい事ですね。あ、ですが、るし様の戦いだけは、必ず見に行きますのでご安心ください」
お、おう。
それは純粋に嬉しいよ。
「るしー、おかえりー」
「るし、Noelとかいう奴、ヤベェな」
そう、Noelがやばい。
ヴィネに意見と対策を聞こうと思って帰ってきたのだ。
「るし、その顔は我に助言を求めたいという顔だな?」
「うん」
私が見る限り、突破口が見当たらない。
負けたくない。
何としても勝ちたいのだ。
「そうだな…。まず、我が見るところだと、Noelという大天使は筋力と精神力に全て振っているという印象を受けた。さらに、装備の効果でそれらが倍になっている可能性が高い。故に、接近戦ではなく、遠距離戦をすればよい」
「でも、【終焉のラッパ】はどうすればいいの?」
「我もあれを見た時は驚いたが、確かあれは自分よりMNDが低いものにしか効かなかったはずだ…多分」
「多分?というか、何で知ってるの?」
ジト目でヴィネを見る。
「だって…我、1度あれを天使から受けたことがあるからな。あの時は、死ぬ覚悟を決めたのだが何も起こらなくてな。で、そのスキルを使った天使を殺す間際に何故不発だったのかと問うたら、お前は何故私よりMNDが高いのだ!悪魔のくせにっと言って死んだのだ。だから、MNDがそのNoelとかいう奴より高ければ、【終焉のラッパ】は効かない…筈だ」
なるほど。
確か、Noelの種族は大天使で☆8。
振り分けポイントは250。
それを筋力と精神力に半分ずつで割って、125。
今はLv10だったはずだから、どちらともが135。
これに、○闇の追憶 のような装備があるとしたら、どちらかのステータスが270。
Noelが付けていた装備をあらかた【鑑定】したが、どれもMNDを上げる防具はなかった。
もし、【精神力底上げ】のようなスキルを持っていたとしても、20加算して290。
私のMNDは、軍服のお陰で300。
結構ギリギリだな。
このままでは安心出来ない。
そういえば、MNDを上げる装備と言えば?姫の王冠があったな。
あれは、頭に付けるやつだから軍帽があって付けれない。
…。
頭に付けろと書いてあっただろうか?
…。
いや、なかったはずだ。
ならば、腕に通してもいいんじゃないだろうか。
それは、装備したということになるのではないだろうか。
とりあえず、装備だ。
『○姫の王冠を装備しました。』
という表示が出て、軍帽の上に小さな冠がちょこんと乗っている。
それを外して腕に通す。
MNDの確認をすると、340のまま変わっていない。
うん。実験成功だ。
「ヴィネのお陰で何とかなりそうだよ」
「そうか?なら良かった」
これでもし、Noelと戦うことになっても大丈夫だ。
今日はもうぐっすり寝れるね。
まだ2時だけど
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