運極さんが通る

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冠女襲来

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   ~主人公side~
『スキル【テイム】が成功しました。任意で名前を付けてください。』
えっ…!?
ゴブリンさん了解してくれたの?
ありがとう、めっちゃ嬉しいよ!
これで私のボッチ探索は終わりを告げたのだった。
ふふふふふ、1人は寂しいからね。 

では、さっそく、ゴブリンさんの名前を付けようと思います。

わー!パチパチ。 

名前の候補はこちらです。

→▲ゴブ吉
 ▲グリーン
 ▲小太郎
 ▲アンドレ
   ▲ジン

何にしようかな~。
迷いますなぁ。
確か、Lvに応じてまた仲間を増やすことが出来たはずなんだよな。 
じゃあ、ここは縛りで行こうと思う。
スススッとカーソルを下に下げて、

   ▲ゴブ吉
 ▲グリーン
   ▲小太郎
 ▲アンドレ
→▲ジン

ゴブリンさんの名前は今日から“ジン”です。

     わー!パチパチ。

因みに、何の縛りかと言うと、ズバリ、お酒だ。
「ジン」とは、世界の4大スピリッツと呼ばれる蒸留酒の一つである。
蒸留酒っていうのは、ビールやワインなど、度数の低いお酒を火にかけて蒸留し、よりアルコール度を高めた酒のことである。
 蒸留の意味わかるよね?
 …。
液体をその沸点まで加熱して、出てきた蒸気を冷却、液体化させて集める操作のことだよ。
思い出した?
中学生の時に習ったよね?

世界の4大スピリッツは、”ジン”の他に、”ウォッカ”、”テキーラ”、”ラム”がある。
次に【テイム】したモンスターに付ける名前は“ウォッカ”にしよう。

折角だし、ジンのステータスを見ようと思う。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【テイムモンスター】
種族  ゴブリン  ☆2
名前  ジン
Lv  2
HP  160        MP 50
SPD  27        ATK0
STR  7          MND  12
DEF  7          DEX  22
INT  30         LUK  7
パッシブスキル
・不屈  (HPが1を超えている時、確率で致命傷を受けても、HPを1残す。)
アクティブスキル
・身体強化  
   
※INTは例え同じ種族でも、個体差がある。
     パッシブスキル、アクティブスキルも同様である。
   だが、その他のステータスはLv1の時、全て同じ仕様になっている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  
不屈…か。
確かに、すごい耐えてたもんな。
今更だけど、ジン、よく頑張ったな。
私よりもいいステータスしてるじゃないか。
   

さて、無事【テイム】も出来たことだし、街に戻ってクエスト報告をして、報酬をもらいに行きますかね。
「ジン、私の手に捕まって。」
「Gehi。」
どうやらジンには私の言葉が通じる見たいだけど、ジンの言葉は私には翻訳されないらしい。
言葉の一方通行なんだね。
存在進化したら、喋れるように…言葉をかわせあえるようになるのかもしれないな。
その時が楽しみだ。 
私は翼を広げて、空を飛ぶ。
ジンは初めて空を飛んだので、とても興奮している。
「Gehiッ!GehiGehi~!」
私も初めて飛んだ時は、はしゃいだもんだ。
今もまだドキドキしてるけどね。




翼さんをoffにして街に入ると、あちらこちらで悲鳴が上がる。

「ゴブリンだッ!」
「何で街にゴブリンが入ってきてるんだ!?」
「何あの緑色のやつ。めっちゃブスじゃんw」
「あの人、近くにいて大丈夫なの!?」
「モンスターが入ってこれないよう結界が貼ってあるんじゃなかったのか!?」

確かに、この街中にゴブリンが出現することは無い。
なぜなら、この街全体にモンスターが入ってこれないよう結界がはられているからだ。
だが、ジンは私の仲間で、【テイムモンスター】だからな。
入れちゃうんだよ。

ジンを連れてギルドに向かっていると、1組の男女のプレイヤーが絡んできた。
「おい、何でゴブリンなんかを連れて街に入ってきてんだ?この街にはモンスターが入ってこれないよう結界が貼られているはずだぜ?」
「そうよ。何故かは分からないけど、あなた、その汚らしいゴブリンをこの街に入れることが出来るみたいね。だけど、そのゴブリンを街に入れないでいただける?私、ゴブリンと同じ空気を吸いたくないの。近寄るだけで臭い匂いがプンプンして、鼻が曲がりそうになるのよ。」

何なんだ、コイツら。
テンプレってやつですか?
【テイム】のスキルがあることを知らないの?
しかも、そこの頭に小さな王冠を付けた女の人、ジンはちょっと汚れてるかもしれないけど、無臭ですよ?
鼻、大丈夫ですか?
「おい、聞いてんのか?俺達がそのゴブリンを始末してやるからソイツをさっさと俺たちに寄越せ。別に経験値が欲しいからじゃないんだ。街中で野生のモンスターをうろつかせることを俺は許せないんだ。」
なんだ。
男の人は善意で動いているわけだ。
だけど、言う通りには出来ない。
だって、ジンは私の仲間だから。

「ごめんなさい。それは出来ません。だってこの子は「何言ってるのよ!?その臭くて汚いゴブリンを早く始末しなさい!あなたが出来ないなら私が始末するから!!これ以上臭い空気を吸っていると鼻がおかしくなりそうっ!!」
おい、ヒステリック女。
五月蝿いぞ。
周囲を見渡すとギャラリーが増えていた。
チラリとジンの方を見ると、少し傷ついたような顔を私に悟らせまいと必死に押し隠している。
「Gehi。」
まるで、僕は大丈夫だよ、気にしてない。と言っているみたいだった。
「その汚らしい口を閉じなさいッ!不愉快です。気持ち悪いったらありゃしない。何でお前みたいな汚いものが生きているんです!?あなたもそう思うでしょ?だから、早く始末しなさい!!」
     

     カッチーン。
堪忍袋の緒が切れたよ。
私のMND低すぎ。
でも、仕方ないよね。
冠女は言い過ぎた。
ちょっと脅してやろう。

翼さんをonにしてバッと出す。
この時に、【神域拡張】で広がっている自分の領域の色を黒く設定する。

瞬間、半径5mの地面が黒く染まり、空から黒い羽が落ちてくるような演出も付いてきた。
「「「おおおおおぉぉぉ……!!!」」」
「…っ!」
これには私も目を丸くしたよ。
このスキルを取ってからずっと透明にしてたから分からなかったけど、いつも透明な羽が空から落ちてきてたんだね。
あの冠女も怯んでやがるよ。
へっ、ざまーみろだ!私がすごく強いっていうハッタリを信じ続けろー!
ここから反撃開始だ。


「あのさ、このゴブリン…ジンはね、【テイムモンスター】で私の大事な仲間なの。その私の仲間を侮辱するなんて、いくら心の広い私でも限界ってものがあるんだよ。しかも、ジンの体臭は無臭。あなたの鼻、大丈夫ですか?機能してますか?…ジンに謝ってください。じゃないと、私はあなたを許せそうにない。」
男の人は顔を青くさせてカタカタと震えている。
「ご…ごご…ごめんなさいっっ!!お…俺が悪かった…!許してくれ……」
あ…いや、あなたは別に悪くないなら。
そんなに怖がらないでよ。
肝心の冠女はどうだ?
流石にまだ反論してくるような馬「じょうだんじゃないわ!!あんたも何謝ってんのよ!?なんで私がその汚らしくて醜いゴブリンなんかに謝らなくちゃいけないわけ?そもそもゴブリンを仲間にするあなたもあなたよ。どんな思考をしたらそんなことを実行できるわけ?あなたの頭、大丈夫なのかしら?何処かのお医者様に見てもらわなくてはいけないんじゃなくて?もしかして、あなたもゴブリンっていう種族なんじゃないの?そのボロボロの初心者装備…笑っちゃうわね!あなたも臭(くさ)い汚らしい臭(にお)いがするわ。臭(くさ)い臭い臭い臭い!!」
…口が減らないヒステリック冠女にはプレゼントを差し上げましょう。

GMコールという名のプレゼントを。

これこそが、心優しい善良なるプレイヤーのためにある必殺奥義。
使い方は簡単。  
まず、メニューを開きます。
そして、ヘルプ画面を開き、1番下にあるGMコールと書かれているボタンを押すだけ。
冠女には最終通告を出す。
「ジンに謝ってください。じゃないと、GMコールしますよ?」
「はんっ。出来るものならやって見なさいよ。」
どこまで強気なんだこの人は。
そこまで呼んでほしいなら、呼んであげますよ。
ポチッとな。
「まさか、あなた本当に呼ぶわけ?じょうだんじゃないわよ。そんなことしていいと…」
冠女の言葉はそこで途切れ、姿が消えた。
それと入れ替わるように別の人が現れた。

   (((ザワザワッ)))

ギャラリーが騒いでいる。
マーカーが黒い、ということは…
「GMコールを受けて、参りました。最澄です。今回、貴女様が絡まれた騒動の記録を少々過去に遡った結果、今、強制ログアウトされたプレイヤーの期間限定ログイン禁止と、全アイテム没収が決定されました。彼女には相応の処分が必要だと我々運営が判断しましたので、貴女様が心配するようなことは一切ございません。また、我々には、あのように他人に不快感を与えるプレイヤーにすぐに対処出来なかった責任があります。ですから、我々運営は今回、彼女の全てのアイテム、所持金を全て貴女に譲渡して、この騒動を収束させたいと考えております。このような形でしかお詫びを入れられないことに大変申し訳なく思う所存でございます。どうか、我々の謝罪とお詫びの品を受け取って貰えないでしょうか?」

あの冠女は限定ログイン禁止になるのか…別にそこまでする必要はなかったんだけど。
…これがあの人の運命だった、そういうことにしておこう。
ところで運営さん、何でそんなに物腰が低いのですか。
限定だけどログイン禁止をするという、大胆な行動をとっているんだから、もう少し威張ってもいいと思いますよ?
でも、アイテムとお金くれると言うのなら、有り難く受け取っておこう。
なに、遠慮はしないさ。
だって、家はお金が無くて、ひもじいからね。
「はい。謝罪とお詫びをお受けします。でも、今回は運営さんは悪くないと思うんです。だから、謝らないで下さい。私は、運営さんのお陰で助かったと思っているので。」
「そうですか。((ボソッ…東堂の言ってたとおりイイヤツだな。))我々としてはその言葉だけで救われます。譲渡の準備が出来たので、どうぞお受け取り下さい。」


       ピロリん。
 『プレイヤー名  “姫るん”からアイテムが譲渡されます。詳細は以下の通りです。
      ○幼虫糸×3  ☆1
      ○スライムジュエル×1  ☆1
      ○石×2  ☆1
      ○姫の王冠×1  ☆6  ※紛失不可
      また、お金の贈呈があります。
        ・金貨×1
        ・銀貨×5
        ・銅貨×9                                                                                                              
                                        。』


姫の王冠って何さ。
めっちゃレア度高いんですけど。
ジトっとした目で最澄さんをみる。
最澄さんは何処吹く風で
「彼女は運良く☆6の種族を出したみたいで、その時についてきたのが、?姫の王冠という種族特典装備です。貴女のように種族固定装備ではないので、誰でも装備出来るようになっております。ただ紛失不可になっておりますので、売ったり、誰かに譲渡することは出来ません。ただ、今回はお詫びとして我々からの贈り物のような形になっているので、譲渡出来るように設定してあります。本来、こういう事はそうそうないので、特例中の特例だとお思いください。」
その内容を聞いて、思ったことを聞く。
「そういう話って、こんなに人が集まっているところで話してもいい内容なのですか?」
最澄さんは、そうですね、と頷き
「実は、私がここに来てからずっと私たちの会話が誰かに聞かれたりしないように防音してあるんですよ。心配なさらなくて大丈夫ですよ。…すいません。私が最初に伝えておくべきでした。」
運営さんは何でもできるんだなぁ。  
何でもできるのに、やっぱり物腰が低い。
そんなんだとプレイヤー達に舐められちゃうよ?
運営さんの物腰をあの冠女は見習うべきだね。
「では、私は彼女の期間限定ログイン禁止手続きの方に行きますので、また何かあったらGMコールを使うか、helpメールを送ってください。」
「はい、分かりました。助けて頂き、ありがとうございました!」
最澄さんは真顔を崩して、
「プレイヤーの為に働くのが我々、運営の仕事ですから。」
と言って消えていった。
多分、今のセリフをずっと言いたかったんだろうな。
だって、真顔を崩して、ドヤ顔してたもん。
私も言ってみたい!
運営さんじゃないけどね…。
   
最澄さんが去った後もギャラリーはまだ沢山いる。
ここでアイテム確認をする訳にはいかないな。
まずは、クエストの報告をしにギルドに行くことを優先しよう。
私は、ジンと一緒に人混みをかき分けて進んだ。
あっ…ちゃんと翼さんはoffにしといたよ?
【神域拡張】の方も、色を元の透明に戻しておいた。




今日はギルドにたくさん人がいた。
何で今日に限ってこんなにいるのさ。
大人しく受付の行列の最後尾に並ぶ。
ギルドにいる人の視線が、私たちに注がれている。
うぅ…早く進んで。
このままずっとこんな感じだと、精神的に耐えられないよ。
   


「次の方~どうぞ~。」
やった!やっと私の番が回ってきた。
「クエスト達成の報告をしに来ました。」
受付嬢さんは、ジンを見て一瞬動きを止めたけど、営業スマイルを作ってすぐに対応してくれた。
ジンを見て動じないとは……できるな。
ていうか、始めてきた時に対応してくれた受付嬢さんも、この人だった気がする。
「確認のため、ギルドカードを提出してください。」
あぁ、なるほど。
ギルドカードに記載されている討伐数をみて、確認するんだね?
……。
でも、クエストを受ける前から倒してあったモンスターの分まで、クエスト達成の際にカウントされるんじゃないのだろうか。
心配だし聞いて見よう。
「あ…あの、クエスト達成時に、そのクエストのモンスター討伐数を確認するじゃないですか。その時、クエストを受ける前に、倒してあったモンスターの討伐数もクエスト達成の際にカウントされるんですか?」
「いえ、そんなことはありませんよ。そうですね…(ゴソゴソッ)。このギルドカードのクエスト欄をご覧下さい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

種族  〇〇            Dランク
名前  〇〇
 Lv    〇
 ジョブ  〇〇

 クエスト
・マッドフラワーの討伐0/10

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

このギルドカードはクエストを受けている状態の時のものです。
例えばこのカードを持っている人は今受けているクエストを受ける前にマッドフラワーを3体ほど倒しているとします。ですが、クエスト欄を見ると、マッドフラワーの討伐数は加算されておりません。先程も言った通り、クエストを受ける前から倒してあるモンスターの討伐数は、クエストに反映されませんので、心配しないでください。」
そうだったのか、良かった。
最後の言葉…「心配しないでください。」聞くのは2回目だ。
そんなに心配症かな?
「すいません。変なことを聞いてしまって。」
「いえいえ、ふふふ。レクチャーするのも受付嬢の仕事ですから。やっぱりあなたは不思議な人ですね。」
可愛いわぁ、癒される…って、ん?
やっぱり?
「覚えていらっしゃらないかもしれませんが、あなたのギルドカードを登録した時に立ち会ったのは私なのですよ?」
やっぱりそうだよね!?
もちろん覚えておりますとも!
「仕事上、多くの人の顔を憶えるのも、受付嬢の仕事ですから。」
すごい!すごいよ!
「す…凄いです!!」
「ふふ。まだ私の名前、あなたに言っておりませんでしたね、一方的に名前を知っているというのは少し寂しいですから、私の名前をお教えします。私はエリアネと申します。るしさん、以後お見知り置きをして頂ければ有難いです。」
エリアネっていう名前だったんだ。
名前も可愛いよ!!


話し合っているうちに、達成の確認が取れたみたい。
「これでクエスト達成です。報酬の銀貨1枚です。お疲れ様でした。」
「ありがとうございます。」
わぁ、初めてこの世界で稼いだお金だ。
思わず顔が緩んじゃうなぁ。
   
自分の後ろにまだ人が並んでいることに気づいた。
これ以上待たせたら申し訳ない。
エリアネさんに別れを告げて、そそくさと宿屋『妖精の森』に向かった。

   

宿屋にジンを連れて入り、女将のアリシアさんを呼ぶ。
「あ…あの…アリシアさん。今日【テイムモンスター】を仲間にしたのですが、この宿に泊めることはできるでしょうか?」
アリシアさんはジッとジンと見つめ合う。
まさか、始末しろとか言わないよね?
心配になってきた。
だけど、そんな考えは杞憂だったようで、
「大丈夫ですよ。見たところ、このゴブリンさんはとても知性が高いように感じられますので、るし様のお部屋にもう一つベットをお運びしましょうか?」
泊まらせてくれるのに、さらにベッドまで運んできてくれるのか。
ここはお言葉に甘えよう。
「お願いします。」
女将もできる人みたいだ。
   

トントンと二階に上がり、部屋に入る。  
そのままお風呂に直行し、ジンに使い方を教える。
そのままお風呂に入ってもらい、私はアイテムの整理をしようと思う。
別に臭うってわけじゃないんだよ?
汚れてたから、仕方ないんだ。
   
       コンコンッ
「るし様。ベッドを運んで参りました。扉をお開けしてよろしいでしょうか。」
アリシアさん、仕事が早いですね。
「大丈夫です。」
       ガチャッ
魔法でベットを小さくして運んできたらしい。
魔法…かっこいいな。
機会があったら、是非取得したい。
   

運んできてもらったベッドを、私のベットの隣に置いてもらった。
ついでと言って、ジンの服モドキに【クリーン】をかけてくれた。
アリシアさん、ありがとうございます。
ジンもちょうどあがったみたいで、綺麗になった服モドキを着てベッドの上をコロコロしている。
お風呂に入ったからか、心なしかジンが若返ったようなきがする。
しかも、今まできがつかなかったのだが、足や腕に黒い線が走っている。
最弱とか言われている割には強そうだ。
アイテム確認をしたかったけど、今はもう23時。
    
アイテム確認は明日に回してログアウトするとしよう。  
リアルでまだお風呂に入ってないし。
ジンをベッドに寝かせる。
「おやすみ、ジン。いい夢を見てね。」
   
   
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