記憶の中にある輝きで、僕は忘れられない出会いをした。

秋風賢人

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この声が天国へ

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 僕の目の前で、家族が津波に飲み込まれて消えていく。車さえも簡単に反転させてしまうほどの勢いを持った波が町全体を覆い尽す。

 不思議なことに波の勢いは全く衰えることなく、僕が立っている中学校の屋上まで押し寄せてくる。ここが、津波でやられてしまったら、この町に逃げる場所はない。

 僕の中学校よりも高台はこの町には存在しないのだから。

 茶色く濁った様々な物を取り込んで流れ込んでくる津波に、僕は呆気なく呑み込まれてしまった。

 苦しい...息ができない。窒息する。

 体が酸素を欲したのか、飛び起きるように目を覚ます僕。呼吸が乱れるあまり、うまく息を吸うことすらままならない状況。

 次第に呼吸の乱れが安定し、普段通りの息遣いに戻っていく。

「・・・夢か」

 中学生の頃はよくあの時の夢を何度も見ていたが、高校生になってからはめっきり回数も減った。久しぶりに見た夢の中の津波でさえ、こんなに恐怖感が湧き上がってくる。

 おかげでシャツの背中部分は汗でぐっしょりと濡れてしまって、なんともベタついて着心地が悪い。確か、昨日が土曜日だったから今日は日曜日。

 倒れた後の記憶はないが、どうやら僕は無事家に戻ることができたらしい。一人で帰れたわけではなさそうだけれど。

 休日なのでゆっくりシャワーでも浴びようかと思い、携帯に手をかける。

「ん? えっ、火曜日?」

 一瞬携帯を手にした時に、火曜日という文字が見えた気がした。もう一度、確認しようと画面をタップしてみると、そこには先ほどと同じ火曜日の文字。

 僕が倒れたのは土曜日だから、もう二日間は寝たきり状態だったということになる。こんなに寝たのは人生において初めてのことなので、僕にとっては軽い衝撃的な出来事だ。

 時刻を確認してみても、お昼を過ぎてしまっているので今から学校に行ってもほんの二時間くらいで帰ってくることになる。

 とりあえず、ばあちゃんと話してみない限りは何もわからないので、自室から出てリビングに向かう。

 廊下とリビングを隔てている襖を静かに開ける。

「ばあちゃん!」

 リビングにばあちゃんの姿はなかったが、なんとなく口から出てしまった。呼べば顔を出してくれるかなという感覚で。

「起きたのかい!」

 おばあちゃんとは思えないスピードで、僕の元へと駆けつけてくる祖母。今の一瞬だけだったら現役高校生の僕よりも俊敏だったかもしれない。

「ばあちゃん・・・心配かけてごめん」

 祖母に対する僕の第一声は謝罪だった。心配をかけたことへの謝罪と、一人にされてしまうという怖さを与えてしまったことへの謝罪。

「もう体調は治ったかい?」

 皺が刻まれた温かな手に僕の手が包まれる。よほど心配だったのか、祖母の手は力強くも細かく震えていた。

「うん。もう大丈夫だよ」

 僕はあと三回も同じことを繰り返しては、ばあちゃんにこうして心配をかけ続けなければならないのか。そう考えると、僕はとんでもない親不孝者に違いない。

 だって、こうしてばあちゃんが心配しているのに、僕の決心は微塵も揺らいでいないのだから。むしろ、代償はこの程度なのかと拍子抜けさえしてしまっている。

「本当かい?二日間も起きないって余程のことだと思うんじゃが・・・」

「だよね・・・でも、ほら!元気だから、大丈夫だよ。それよりさ、外で倒れたのが最後の記憶なんだけど、その後はどうやって家まで帰ってきたの?」

「それはね、なぎちゃんのおかげだよ。なぎちゃんが、ぐったりしている翔也を引きずりながら連れてきてくれたんよ」

「なぎちゃん・・・僕の知っている人?」

「何言ってんの。あんたの彼女でしょ。なぎちゃんにはちゃんとお礼を言いなよ」

「あぁ・・・凪沙のことね。心配してるだろうから、後で電話してみるよ」

「それがいいさね。それと、無理して明日から学校に行かなくてもいいからね。自分が行けると思ったら行きなさい」

「うん、そうするよ」

「今日は、まだ安静にしとき」

 自分の部屋に戻り、夕食の時間まで何をしようか布団に寝転がりながら考える。凪沙に電話しようかと思ったが、彼女はまだ授業中なので無理だろう。

 外を散歩しようかとも考えたが、倒れてやっと目が覚めた人が『散歩してくる』と言ったら、間違いなく止められるに違いない。

「何もすることないな・・・」

 部屋の中を見渡しても、暇つぶしになりそうなものが何一つない。小さい頃から色々なことに興味を持つ僕だったが、長く続いたものはなかなか見つけられなかった。

 飽き性というのだろうか。すぐに飽きてしまっては、また別なものに興味を持ち始める。ずっとこれの繰り返しで、高校生まで成長してしまった。

 だから、僕には趣味と呼べるものがないのだ。読書でも好きだったら、時間を大いに潰すことができるのだが、僕は本を読むと数分で眠たくなってしまう。

 漫画は大丈夫らしいが、活字がどうも苦手らしい。今も現代文の授業だけは眠たくて眠たくて仕方がない。

「縁側でのんびりするか~」

 こういう時は決まって縁側で日向ぼっこしながら、動画を見る選択肢に絞られてしまう。最終手段な感じもするが、結局のところ僕はこれが一番好きなのだ。

 縁側に座り、僕の視界は海を見据える。いつもと変わらぬ穏やかすぎる青海が視界を埋め尽くす。

 波のさざめきが優しい音色すぎて、すぐさまうとうとしてしまいそうになるのをグッと堪え意識を保つ。

「おや、翔也。部屋に戻ったんじゃないのかい?」

「んー、部屋行ってもすることがなくてさ。結局ここが一番落ち着くのかも」

「そうかい!」

 なぜか、嬉しそうな祖母が僕の隣に腰掛ける。

「どうしたの、ばあちゃん?」

 普段は滅多に縁側に腰掛けることのない祖母が今、僕の隣に座っているのが不思議でたまらない。

「ここはね、あの人が好きな場所だったの。翔也がここに住む前までは、ほぼ毎日ここで日向ぼっこしていたのじゃよ。懐かしいわい」

 知らなかった。じいちゃんも縁側が好きだったことを。二年間も共に過ごしていたのに、僕はまだまだじいちゃんについて知らないことがあるのだろう。

 でも、僕はじいちゃんが縁側に座っているところを一度も見たことがない。二年間一度も…

「ねぇ、ばあちゃん。どうして、じいちゃんは縁側に座らなくなったの?僕、一度も見たことがなかったから」

「それはね、怖くなったのよ。私の想像に過ぎないけど、あの人は海が怖くなったと思うの」

「どうしてそう思うの?」

「私がそうだからじゃよ。私も二年前まではここで、あの人と座って海を眺めるのが大好きだった。でもね、あの日をきっかけに怖くなってしまったし、何よりこの綺麗で美しい海を憎むようになったわ」

 二年前と聞いて分かってしまった。どうして、二人が海を拒むようになったのかが。

「津波のことだよね?」

「そうじゃよ。あの出来事があったのに、海を見続けられる翔也が私はすごいと思うわ。きっと、翔也にとっては海は恐怖の象徴でもあり、美を感じさせる魅力があるのだろうね」

「そうなのかな~?」

「ところで翔也。何か私に隠していることがあるね・・・」

 唐突に言われたその言葉が、僕に重くのしかかる。思い当たる節は、じいちゃんと会ったことしかないから...

「え、なんのこと?」

 ばあちゃんの目にはきっと見苦しく言い訳をする僕が見えていただろう。僕を見つめる目は、僕と話しているのにこちらを見てはおらず、内側の心を覗き込んでいるようだった。

「翔也は優しい子だからね。私に余計な心配をかけないように隠そうとしているのだろ?でも、私にはわかってしまうんだよ。あの人と何十年寄り添ってきたと思ってるんだ」

「ばあちゃん・・・」

「亡くなってもね、分かるんだよ。なんて言うんだろうね、あの人が近くにいた空気が感じられるというか。普段とは違った、ソワソワした感じがするんだよ」

 ばあちゃんは完全に僕がじいちゃんに会っていたのだということに気がついている。果たして、ばあちゃんに打ち明けてもいいのだろうか。

 打ち明けたことで、家族と会うことを拒否されたとしたら僕はどうすればいいのだろうか。ばあちゃんに隠れてコソコソと行動するにも高校生の僕には限界がある。

 だからと言って、無理矢理にでも遂行するのは、ばあちゃんとこれからも一緒に過ごしていく上で、信頼そのものを失ってしまう可能性が出てくる。

 悩んだ挙句、僕は自分の祖母を信じてみることにした。僕の家族はもうばあちゃんしか残されていないのだから。

「あのさ・・・」

「なんだい?」

 小さい子の話を聞くかのように優しい口調で、僕が今から話そうとしていることを察して聞く体制に入っている祖母。

 小さい頃に遊びにきた時もばあちゃんは、僕が話している時は一切口を挟まず、話し終えるまで聞き続けてくれた。

 それが、小さい頃の僕にとってどれだけ嬉しかったか。どんな話でも楽しそうに聞いてくれるものだから、ついつい嬉しくなって何十分も一人で話していた記憶が蘇ってくる。

「僕さ、じいちゃんに会って話してきたよ」

「そうかい」

「それでね・・・」

 それから僕は、ばあちゃんにじいちゃんと会ってきたこと、どうやってじいちゃんに再会したのか全て包み隠さず話すことにした。

 大好きなばあちゃんに嘘をつくのは心痛かったが、これでようやく心の底からスッキリした気がする。

 僕の話を聞いている祖母は顔色一つ変える事なく、一文字も聞き逃さんとばかりの様子で終始聞いていた。

「・・・って事なんだ。じいちゃんが言うにはなんらかの代償があるって言ってた。もしかしたら、二日間寝ていたのも代償の一つなのかも」

「なるほど、話はよく分かったよ。それで翔也はどうしたいんだい?」

「僕はどうしても家族に会いたい!代償があったとしても、僕は・・・僕は」

「なら、会いなさい」

「えっ?」

 あっけなく予想外の答えを返されてしまい、うまく言葉が回らない。

「会いなさいよ。自分が決めた事は責任を持つ!それができるって約束できるなら、私は応援するわい」

「ばあちゃん・・・」

「私は翔也が、後悔なく生きてくれることが何より幸せなことなのじゃよ。だからね、私の心配なんてしないで自分がしたいことを優先しなさい。私が言えることはそれだけじゃな」

「うん」

 人に支えてもらえることのありがたみ、心強さが染み付いて分かった。こんなにも自分の背中を押してくれることが嬉しいなんて知らなかった。

「話が変わるけど、あの人は私のことなんか言ってたかい?」

「言ってたよ。しばらくはこっちに来るなだってさ」

 ニヤッと笑う祖母。僕には祖母の気持ちが全てわかるわけではないが、きっと嬉しかったのだろう。こんなに祖母が嬉しそうに笑っているのを久々に見た。

「はっははは!言い返せるなら言い返したいね~。聞こえているかいあんた!当分そっちに行くつもりはないさね。私には大事な孫を育てていく必要があるからね!」

 雲一つない晴れ渡った晴天を見上げながら、天国にいるじいちゃんに高らかに宣言する祖母。

 天国までこの声が届いてじいちゃんに伝わってくれればいいなと純粋に思う。じいちゃんがこの世で最も愛した彼女は、まだまだこれだけの元気がありますよっと。

 寂しいはずの会話なのに、僕と祖母の間にはこれっぽっちも悲しみを含んでおらず、むしろ前向きにさせられる。そんな大切な故人を想う温かみの溢れる時間だった。























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