婚約破棄されたら推しに「大丈夫か?雄っぱい揉むか?」と言われてしまいました

マチバリ

文字の大きさ
上 下
8 / 10

08

しおりを挟む
「んぅ、あっ、だめぇ」



 吸われすぎて痺れた舌で訴えても、ラウルスは止まらない。

 唇から離れた舌が顎を辿り、喉元を食みながら鎖骨にキスを落とす。そして、ぷっくりと腫れてしまっている胸の先端をぱくりと咥えた。



「ああんっ」



 唇の中で飴玉のように転がされ、吸い上げられると背中が弓なりに浮き上がる。

 もう片方の先端も指で摘ままれたり押しつぶされたりと弄ばれる度に、鼻にかかった甘い声が漏れてしまう。



「そんな声で鳴かれると、もっと聞かせて欲しくなる」

「きゃううんっ」



 痛いと感じる寸前の強さで噛まれ、プリムラは甲高く喘いだ。



「あっ!」



 胸を弄んでいた手が離れ、服の上からお腹を撫でてスカートの方におりていく。

 裾をめくり中に潜り込んだ手が、素足を撫で、奥へ奥へと這い上がってきた。



「だ、だめ! ラウルス様、そこは」



 下着の際をラウルスの指先が捉え、形を確かめるように辿っていく。

 酷くじれったい動きで布の上から柔らかな恥丘を撫でた指先が、奥まった場所に向かっていく。

 くちゅり、と布越しからもわかるほどに濡れたそこを撫でられ、プリムラは体をしならせた。



「濡れてる」



 嬉しそうな吐息に羞恥からくる涙が溢れた。



「嬉しいよ、プリムラ。気持ちいいんだね」

「や、あ、だめ、だめぇ」



 言っているだけだと自分でもわかる声音になっていることが恥ずかしく、プリムラはいやいやと首を振る。

 ラウルスの指は容赦なく下着越しにプリムラの秘所を推したり撫でたりを繰り返し、そのうちに大きな手が下着の中に入り込み、まだ誰も触れたことがないあわいを暴きはじめた。



「や、ああぁ」

「すごいな……こんなに俺を求めて……」

「あっああんっ」



 あふれ出る蜜を塗り広げるようにして蜜口の周りを撫で、その先端にある花芯をくるくると丸く撫でながら刺激されると、腰が勝手に震え足が開いてしまう。



「そこ、や、やぁぁ」

「プリムラ……かわいい」

「ん、んぅうう」



 ゆっくりと、だが容赦なくラウルスの指がプリムラの中に入り込んでくる。

 長く太い指は一本だけだというのに途方もない存在感でプリムラの内側を刺激しはじめる。

 ゆるゆると抜き差しされていると、耳を塞ぎたくなるような水音が響きはじめる。

 抵抗なく動かせるようになり、指が増やされ、まるでそこを広げるように二本の指がくっつたり離れたりを繰り返した。



「や、ああああんっ」



 信じられないほどの強い刺激にプリムラは腰を跳ねさせる。

 ラウルスはその動きを封じるようにプリムラの腰を抱えると、指の抜き差しを早め、プリムラの弱点を探ってくる。

 奥まった一点をぐりぐりと押しあげられると、ぷちゅん、と汁が溢れ内ももを濡らした。



「プリムラ……プリムラ……」

「ひっ、あっ、なんか、なんかくるう」



 ラウルスに触れられているところから何かが這い上がってくるような感覚に襲われ、プリムラは未知への恐怖から体をよじって逃げようとする。

 だが拘束の力は緩まらず、むしろ指の動きは執拗さを増していく。



「いいよ、気持ちよくなってプリムラ」

「あっ、あああああああっ……!!!」



 お腹の中で何かがはじけたような衝撃に、プリムラはひときわ大きな声を上げて体をわななかせた。



「は、はぁ、はぁ……」



 全身で息をしながら、脱力した体をシーツに沈ませているとラウルスが労るように目元や頬にキスを落としてくる。

 涎で濡れた唇をべろりと舐められ、吸い上げられた。



「え? はれ……?」



 ぼんやりとしている間にプリムラのドレスは寝台から追い出され、床に放り投げられていた。

 濡れて役目を果たせなくなった下着も抜き取られて、ぽい、と捨てられてしまう。

 一糸まとわぬ姿になったプリムラが慌てて胸元を隠すが、ラウルスはうっとりと目を細めて微笑む。



「綺麗だ」



 低く心地いい声に、先ほど散々弄られた秘所から蜜が滴った。

 ラウルスはプリムラに獰猛な視線を向けたまま、自らの服を脱ぎはじめた。禁欲的な騎士服の下から現れたのは、息を呑むほどに美しく鍛え上げられた肉体。大型の肉食獣を思わせるようなしなやかな筋肉に、プリムラは瞬きも忘れて見惚れる。

 だが、がちゃがちゃとベルトを外す音が聞こえはじめたところで我に返れた。トラウザーズの中から現れたそれに、視線が釘付けになる。



「ひっ」



 思わず漏れた悲鳴に、ラウルスが喉の奥で笑ったのが聞こえた。



「む、むりです、そんなおっきいの……」

「大丈夫。優しくするから」

「ひゃうっ!」



 ラウルスの手がプリムラの足首を掴んだ。

 ろくに力の入らない体はあっという間にラウルスを受け入れる体勢になってしまう。

 膝を割り大きく足を開いたまま仰向けに転がされたプリムラの秘所に、ラウルスの先端が押しつけられる。



「や、ああん!」



 溢れる蜜を塗り広げるように先端で蜜口や花芯を撫でられ、プリムラは腰を揺らした。まるでねだっているような仕草に顔を赤くしていれば、ラウルスが、ぐる、と獣じみた音で呻く。



「プリムラ、君が欲しい。入れてもいいか?」



 ずるい、とプリムラはラウルスを見つめた。

 この状況で断れないことぐらいわかっているのに、最後の決断を自分に委ねてくるラウルスが憎らしくて、愛しくて。

 答えの代わりに足を広げ、プリムラは小さく頷いた。



「ああ、あああっ!」



 ずちゅっ、と粘着質な音を立てプリムラの中にラウルスが入り込んでくる。

 圧倒的な存在感と太さに体を鈍痛が走るが、ゆっくりとされているからか耐えられないほどではなかった。苦しくて重くて、自分が自分ではないものに造り変えられていくように錯覚してしまう。



「あ、あ……」

「すごいな……ぎゅうぎゅうに締め付けて……最高だ」

「やああんっ」



 恐ろしいほどゆっくりと時間を掛けて最奥まで沈められたラウルスの雄槍がプリムラの中でどくどくと脈打つ。



「動くぞ」

「え、まっああんっ」



 最初は揺るかやな抽挿で処女を散らしたばかり体を気遣う仕草を見せていたラウルスだったが、プリムラの声に甘さが混ざりはじめたころには余裕のない腰使いになっていた。



「ひ、うう、あっああんっ」



 ひと突きされるごとに全身が切なくなって、何も考えられなくなる。

 律動に合わせて押し出される声が、自分のものとは思えないほど色と欲に濡れているのがわかる。



「あっ、あっ、ああっ、まってぇ、おねが、あっ~~!」



 きゅうきゅうとラウルスを締め付けてしまい、体が勝手に快感を追いかけて押し上げられる。

 はじめてなのに、こんなに翻弄されていいのだろうか。



「らうるすさ、ま、だめっ、だめぇ」

「……たまらないな」



 獰猛な声で唸ったラウルスにきつく抱きしめられ、最奥をゴリゴリとえぐられる。

 これまでで一番強い刺激に、プリムラは全身を震わせ爪先をきつく丸めながら、ひときわ高い声で鳴いた。



「いっ……ぅうんっ!」

「くっ!!」



 ラウルスの雄槍が小刻みに震え、最奥に熱を吐き出したのがわかる。

 そこから溶けてしまいそうだと感じながら、プリムラはラウルスの背中にしがみついたまま意識を手放したのだった。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

【完結】私は義兄に嫌われている

春野オカリナ
恋愛
 私が5才の時に彼はやって来た。  十歳の義兄、アーネストはクラウディア公爵家の跡継ぎになるべく引き取られた子供。  黒曜石の髪にルビーの瞳の強力な魔力持ちの麗しい男の子。  でも、両親の前では猫を被っていて私の事は「出来損ないの公爵令嬢」と馬鹿にする。  意地悪ばかりする義兄に私は嫌われている。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

ヤンデレ義父に執着されている娘の話

アオ
恋愛
美少女に転生した主人公が義父に執着、溺愛されつつ執着させていることに気が付かない話。 色々拗らせてます。 前世の2人という話はメリバ。 バッドエンド苦手な方は閲覧注意です。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

竜王の花嫁は番じゃない。

豆狸
恋愛
「……だから申し上げましたのに。私は貴方の番(つがい)などではないと。私はなんの衝動も感じていないと。私には……愛する婚約者がいるのだと……」 シンシアの瞳に涙はない。もう涸れ果ててしまっているのだ。 ──番じゃないと叫んでも聞いてもらえなかった花嫁の話です。

【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。

五月ふう
恋愛
 リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。 「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」  今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。 「そう……。」  マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。    明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。  リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。 「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」  ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。 「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」 「ちっ……」  ポールは顔をしかめて舌打ちをした。   「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」  ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。 だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。 二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。 「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」

お兄様の指輪が壊れたら、溺愛が始まりまして

みこと。
恋愛
お兄様は女王陛下からいただいた指輪を、ずっと大切にしている。 きっと苦しい片恋をなさっているお兄様。 私はただ、お兄様の家に引き取られただけの存在。血の繋がってない妹。 だから、早々に屋敷を出なくては。私がお兄様の恋路を邪魔するわけにはいかないの。私の想いは、ずっと秘めて生きていく──。 なのに、ある日、お兄様の指輪が壊れて? 全7話、ご都合主義のハピエンです! 楽しんでいただけると嬉しいです! ※「小説家になろう」様にも掲載しています。

ワケあってこっそり歩いていた王宮で愛妾にされました。

しゃーりん
恋愛
ルーチェは夫を亡くして実家に戻り、気持ち的に肩身の狭い思いをしていた。 そこに、王宮から仕事を依頼したいと言われ、実家から出られるのであればと安易に引き受けてしまった。 王宮を訪れたルーチェに指示された仕事とは、第二王子殿下の閨教育だった。 断りきれず、ルーチェは一度限りという条件で了承することになった。 閨教育の夜、第二王子殿下のもとへ向かう途中のルーチェを連れ去ったのは王太子殿下で…… ルーチェを逃がさないように愛妾にした王太子殿下のお話です。

処理中です...