婚約破棄されたら推しに「大丈夫か?雄っぱい揉むか?」と言われてしまいました

マチバリ

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「んぅ、あっ、だめぇ」



 吸われすぎて痺れた舌で訴えても、ラウルスは止まらない。

 唇から離れた舌が顎を辿り、喉元を食みながら鎖骨にキスを落とす。そして、ぷっくりと腫れてしまっている胸の先端をぱくりと咥えた。



「ああんっ」



 唇の中で飴玉のように転がされ、吸い上げられると背中が弓なりに浮き上がる。

 もう片方の先端も指で摘ままれたり押しつぶされたりと弄ばれる度に、鼻にかかった甘い声が漏れてしまう。



「そんな声で鳴かれると、もっと聞かせて欲しくなる」

「きゃううんっ」



 痛いと感じる寸前の強さで噛まれ、プリムラは甲高く喘いだ。



「あっ!」



 胸を弄んでいた手が離れ、服の上からお腹を撫でてスカートの方におりていく。

 裾をめくり中に潜り込んだ手が、素足を撫で、奥へ奥へと這い上がってきた。



「だ、だめ! ラウルス様、そこは」



 下着の際をラウルスの指先が捉え、形を確かめるように辿っていく。

 酷くじれったい動きで布の上から柔らかな恥丘を撫でた指先が、奥まった場所に向かっていく。

 くちゅり、と布越しからもわかるほどに濡れたそこを撫でられ、プリムラは体をしならせた。



「濡れてる」



 嬉しそうな吐息に羞恥からくる涙が溢れた。



「嬉しいよ、プリムラ。気持ちいいんだね」

「や、あ、だめ、だめぇ」



 言っているだけだと自分でもわかる声音になっていることが恥ずかしく、プリムラはいやいやと首を振る。

 ラウルスの指は容赦なく下着越しにプリムラの秘所を推したり撫でたりを繰り返し、そのうちに大きな手が下着の中に入り込み、まだ誰も触れたことがないあわいを暴きはじめた。



「や、ああぁ」

「すごいな……こんなに俺を求めて……」

「あっああんっ」



 あふれ出る蜜を塗り広げるようにして蜜口の周りを撫で、その先端にある花芯をくるくると丸く撫でながら刺激されると、腰が勝手に震え足が開いてしまう。



「そこ、や、やぁぁ」

「プリムラ……かわいい」

「ん、んぅうう」



 ゆっくりと、だが容赦なくラウルスの指がプリムラの中に入り込んでくる。

 長く太い指は一本だけだというのに途方もない存在感でプリムラの内側を刺激しはじめる。

 ゆるゆると抜き差しされていると、耳を塞ぎたくなるような水音が響きはじめる。

 抵抗なく動かせるようになり、指が増やされ、まるでそこを広げるように二本の指がくっつたり離れたりを繰り返した。



「や、ああああんっ」



 信じられないほどの強い刺激にプリムラは腰を跳ねさせる。

 ラウルスはその動きを封じるようにプリムラの腰を抱えると、指の抜き差しを早め、プリムラの弱点を探ってくる。

 奥まった一点をぐりぐりと押しあげられると、ぷちゅん、と汁が溢れ内ももを濡らした。



「プリムラ……プリムラ……」

「ひっ、あっ、なんか、なんかくるう」



 ラウルスに触れられているところから何かが這い上がってくるような感覚に襲われ、プリムラは未知への恐怖から体をよじって逃げようとする。

 だが拘束の力は緩まらず、むしろ指の動きは執拗さを増していく。



「いいよ、気持ちよくなってプリムラ」

「あっ、あああああああっ……!!!」



 お腹の中で何かがはじけたような衝撃に、プリムラはひときわ大きな声を上げて体をわななかせた。



「は、はぁ、はぁ……」



 全身で息をしながら、脱力した体をシーツに沈ませているとラウルスが労るように目元や頬にキスを落としてくる。

 涎で濡れた唇をべろりと舐められ、吸い上げられた。



「え? はれ……?」



 ぼんやりとしている間にプリムラのドレスは寝台から追い出され、床に放り投げられていた。

 濡れて役目を果たせなくなった下着も抜き取られて、ぽい、と捨てられてしまう。

 一糸まとわぬ姿になったプリムラが慌てて胸元を隠すが、ラウルスはうっとりと目を細めて微笑む。



「綺麗だ」



 低く心地いい声に、先ほど散々弄られた秘所から蜜が滴った。

 ラウルスはプリムラに獰猛な視線を向けたまま、自らの服を脱ぎはじめた。禁欲的な騎士服の下から現れたのは、息を呑むほどに美しく鍛え上げられた肉体。大型の肉食獣を思わせるようなしなやかな筋肉に、プリムラは瞬きも忘れて見惚れる。

 だが、がちゃがちゃとベルトを外す音が聞こえはじめたところで我に返れた。トラウザーズの中から現れたそれに、視線が釘付けになる。



「ひっ」



 思わず漏れた悲鳴に、ラウルスが喉の奥で笑ったのが聞こえた。



「む、むりです、そんなおっきいの……」

「大丈夫。優しくするから」

「ひゃうっ!」



 ラウルスの手がプリムラの足首を掴んだ。

 ろくに力の入らない体はあっという間にラウルスを受け入れる体勢になってしまう。

 膝を割り大きく足を開いたまま仰向けに転がされたプリムラの秘所に、ラウルスの先端が押しつけられる。



「や、ああん!」



 溢れる蜜を塗り広げるように先端で蜜口や花芯を撫でられ、プリムラは腰を揺らした。まるでねだっているような仕草に顔を赤くしていれば、ラウルスが、ぐる、と獣じみた音で呻く。



「プリムラ、君が欲しい。入れてもいいか?」



 ずるい、とプリムラはラウルスを見つめた。

 この状況で断れないことぐらいわかっているのに、最後の決断を自分に委ねてくるラウルスが憎らしくて、愛しくて。

 答えの代わりに足を広げ、プリムラは小さく頷いた。



「ああ、あああっ!」



 ずちゅっ、と粘着質な音を立てプリムラの中にラウルスが入り込んでくる。

 圧倒的な存在感と太さに体を鈍痛が走るが、ゆっくりとされているからか耐えられないほどではなかった。苦しくて重くて、自分が自分ではないものに造り変えられていくように錯覚してしまう。



「あ、あ……」

「すごいな……ぎゅうぎゅうに締め付けて……最高だ」

「やああんっ」



 恐ろしいほどゆっくりと時間を掛けて最奥まで沈められたラウルスの雄槍がプリムラの中でどくどくと脈打つ。



「動くぞ」

「え、まっああんっ」



 最初は揺るかやな抽挿で処女を散らしたばかり体を気遣う仕草を見せていたラウルスだったが、プリムラの声に甘さが混ざりはじめたころには余裕のない腰使いになっていた。



「ひ、うう、あっああんっ」



 ひと突きされるごとに全身が切なくなって、何も考えられなくなる。

 律動に合わせて押し出される声が、自分のものとは思えないほど色と欲に濡れているのがわかる。



「あっ、あっ、ああっ、まってぇ、おねが、あっ~~!」



 きゅうきゅうとラウルスを締め付けてしまい、体が勝手に快感を追いかけて押し上げられる。

 はじめてなのに、こんなに翻弄されていいのだろうか。



「らうるすさ、ま、だめっ、だめぇ」

「……たまらないな」



 獰猛な声で唸ったラウルスにきつく抱きしめられ、最奥をゴリゴリとえぐられる。

 これまでで一番強い刺激に、プリムラは全身を震わせ爪先をきつく丸めながら、ひときわ高い声で鳴いた。



「いっ……ぅうんっ!」

「くっ!!」



 ラウルスの雄槍が小刻みに震え、最奥に熱を吐き出したのがわかる。

 そこから溶けてしまいそうだと感じながら、プリムラはラウルスの背中にしがみついたまま意識を手放したのだった。
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