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第3章 呪縛で歪む愛故に
第49変 精霊のお茶会(後編)
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「『だって――友達に損得とかは関係ないでしょ?』――この間、君が言った言葉にボクは感銘を受けたんだ」
そう言った精霊王様の笑顔が怖い。
彼が愛や友情なんてモノが大嫌いで、そんな事を言う輩を絶望させるのが大好きな理由は――その生い立ちにある。
実はフェル様には兄がいた。いた――と過去形であることにもうお気づきの方もいるだろう。そう、フェルのお兄様――元精霊王は亡くなった。
フェル様に殺されて――
……というわけではない。皆はそう思っているようだが、実際はまったく違う。ちなみに、ゲーム中でのルチアも初めは皆の噂を信じ、ヘマをしたら殺されると内心ビクビクしていた。
フェル様の兄の死因は、精霊王としての力の使いすぎだった。皆のためにと身を粉にした結果、彼は若くして亡くなった。誰からも愛されていた存在だったゆえに、皆から惜しまれた兄……。
それとは反対に、フェル様は兄がいる時は精霊王の力もなく、誰からも見向きされなかった。精霊王の力はその血筋の者に代々受け継がれる世襲制の力で、本来ならばその兄が子を産み、その子へと精霊王の力は繋がれたはずだ。でも、兄に子はおらず、結局はその弟であるフェル様へと精霊王の力が移ったのだ。体の丈夫なこの世界の住人では普通はありえない、異例中の異例。
だからこそ、兄が死んだ途端、精霊王としての力を得たフェル様に皆が手のひらを返したように接する様を目の当たりにすることになった彼は歪んでしまった。
愛や友情なんていう形のないものは信じられない。
信じられるのは契約や呪いという確固たる絆だけ。
彼のその理念はそのままに……でも、兄が得たような本当の愛が欲しいと思う複雑な心もあり、兄のような性格を演じている。これが、彼の猫かぶりの真相だ。しかし、兄のように精霊王の力を良いように乱用されて衰弱死するのはごめんだとも思っているため、用心深く――きっと、本当の愛なんてない、世の中は損得勘定で動くものだと心のどこかで諦めてもいる。
そんなこんがらがった思考で雁字搦めになって成り立っているのが、歪んだ精霊王フェル様なのだ。だからこそ、フェル様は【愛や友情なんてあるわけないだろう?】と、そんなことを言う奴を絶望させるのが大好きなんですよ……。
自分にはないのに持っている奴がいると壊したい。他の誰かも自分と同じで本当の愛や友情なんて持っていないということを知り、安堵したい――この二つの想いが彼を突き動かすということですね☆
(うん。はた迷惑すぎるし、正直、ヤメテホシイ……さて、ここからどう回避しよう――)
「か、かかか、感銘を受けてもらえるようなモノではありませんよ!!」
(あ、ヤバイ、これじゃあ相手に誉めちぎられて知らないうちに不利になるやつだ)
「そんなことな――」
「そんなことあるんですよ!!」
フェル様の言葉を遮ってしまう形になったため、私の左後ろに控えていたピンク色の頭のふわふわヘアと糸目で張り付いた笑顔が特徴の背の高い女性が一瞬殺気を放った。それをフェル様が目だけで諌めるのを見ながらも、私は慌てて言い募る。
「だって、これは私の理想論でしかなくって、本当はそんなにそんな上手くいくようなモノでも、単純なモノでもないんです!! まあ、だからこそ頑張りたいと足掻いていますと言うか――」
「それでも頑張ろうとしている――そんなキミによりいっそう惹かれるよ。だから……ボクの友達になってくれないかな?」
はい、回避無理でした!
やっぱり逃してくれませんでした!!
そして、今の直訳分かります?
『それでも足掻こうって――そんなお前はやっぱり面白い。だから……オレの暇潰しになれよ。さあ、いつまで損得勘定なしなんて幻想言ってられるんだろうなあ?』
ですよ?
(フェル様と友達――やった! 玉の輿とか狙えるじゃん☆)
なーんて気軽に思えないのは、今後の学生生活が親衛隊の方々によって脅かされることになるだろうことが分かっているからだ……しかも、前置きからして完全に損得勘定なし! つ・ま・り、私は彼の精霊王としての力を望めないうえに、もれなく親衛隊の攻撃を受ける損しかない関係――まあ、もともと精霊王の力を求めてなんかいないけどさ……さて、どうする、私?
ここで断ったら楽かもしれない?
いいや、これはそんなに単純なことじゃない。ここで断っても、『精霊王様の申し出を断るなんて何様!?』ともれなく親衛隊の報復が待ち構えているだろう。
つまり、逃げ場はないってことですね?
分かりました。分かりましたよ、やってやりますよ! このねじ曲がった精神をお持ちの精霊王様の友達とやらを!! やれば良いんでしょ!? やれば!!!
私は若干自棄になりながらも腹をくくる。
「じゃあ、私からも1つお願いがあります」
そう、攻略対象と関わるのなら、私だって損だけでは終わらせたくない。
私の言葉に、フェル様の薄紫色の瞳が一瞬だけ濃い紫に変わった気がする。
「内容によるかな……その【お願い】とやらを聞いても良いかな?」
彼は私を観察するように眺めながら、可愛らしく言った。この言い方、後でしっかり逃げれるようになっているのがヒドイ。その内容はボクにはできませんと言われれば何もできなくなるではないか……。
そんなことを思いながらも、私はニッコリと笑う。女は度胸だという言葉があるが、それは結構正しいと思う。
「素で私に向き合ってほしい」
その言葉に彼は意表を突かれたのか、一瞬キョトンとした顔をする。
「素って――ああ、もちろん友人なんだから、君も今みたいなタメ口で良いよ?」
「そうじゃなくって、フェルも素で話して――」
私が彼を呼び捨てにしたことで、総勢4名の親衛隊の皆さんが全員一気に殺気立つ。フェルの右奥に控えていた朱髪眼鏡の無表情な彼女でさえ、こちらを射殺さんばかりの眼光をその黄緑の瞳に灯している。顎のラインに沿った内巻きボブヘアに真ん中分けの前髪、朱いフレームの眼鏡のレンズをキラリと光らせた彼女はThe☆優等生という風貌だ。
フェルはそれらをやはり軽く手で制し、困ったように笑った。
「素か……これが素のつもりだけど、確かにまだ距離があるかもね。とりあえず、善処はするよ」
(嘘つけええええぇぇぇぇぇいッッッッ!!!)
思わず声を大にして叫びたくなるが、なんとかこらえる。
「うん、そうしてくれると嬉しいよ」
(これは主に私の精神面を考えて、本当に善処してほしい……)
だって、ゲーム中の口の悪い彼に慣れている私だ。今の彼の口調には全然慣れないし、うすら寒いだけだ。
「私はガンガン言うタイプだから、フェルも遠慮なく言ってね! ちゃんと――全部受け止めるから」
もちろん、最後の言葉も本心だ。そう、ここまで来てしまったのだ。毒を食らわば皿まで――もう、全部受け止めてやろうじゃないか。
だって、やっぱりフェルも、私の大好きなキャラクターだってことに変わりはないんだから――
そう言った精霊王様の笑顔が怖い。
彼が愛や友情なんてモノが大嫌いで、そんな事を言う輩を絶望させるのが大好きな理由は――その生い立ちにある。
実はフェル様には兄がいた。いた――と過去形であることにもうお気づきの方もいるだろう。そう、フェルのお兄様――元精霊王は亡くなった。
フェル様に殺されて――
……というわけではない。皆はそう思っているようだが、実際はまったく違う。ちなみに、ゲーム中でのルチアも初めは皆の噂を信じ、ヘマをしたら殺されると内心ビクビクしていた。
フェル様の兄の死因は、精霊王としての力の使いすぎだった。皆のためにと身を粉にした結果、彼は若くして亡くなった。誰からも愛されていた存在だったゆえに、皆から惜しまれた兄……。
それとは反対に、フェル様は兄がいる時は精霊王の力もなく、誰からも見向きされなかった。精霊王の力はその血筋の者に代々受け継がれる世襲制の力で、本来ならばその兄が子を産み、その子へと精霊王の力は繋がれたはずだ。でも、兄に子はおらず、結局はその弟であるフェル様へと精霊王の力が移ったのだ。体の丈夫なこの世界の住人では普通はありえない、異例中の異例。
だからこそ、兄が死んだ途端、精霊王としての力を得たフェル様に皆が手のひらを返したように接する様を目の当たりにすることになった彼は歪んでしまった。
愛や友情なんていう形のないものは信じられない。
信じられるのは契約や呪いという確固たる絆だけ。
彼のその理念はそのままに……でも、兄が得たような本当の愛が欲しいと思う複雑な心もあり、兄のような性格を演じている。これが、彼の猫かぶりの真相だ。しかし、兄のように精霊王の力を良いように乱用されて衰弱死するのはごめんだとも思っているため、用心深く――きっと、本当の愛なんてない、世の中は損得勘定で動くものだと心のどこかで諦めてもいる。
そんなこんがらがった思考で雁字搦めになって成り立っているのが、歪んだ精霊王フェル様なのだ。だからこそ、フェル様は【愛や友情なんてあるわけないだろう?】と、そんなことを言う奴を絶望させるのが大好きなんですよ……。
自分にはないのに持っている奴がいると壊したい。他の誰かも自分と同じで本当の愛や友情なんて持っていないということを知り、安堵したい――この二つの想いが彼を突き動かすということですね☆
(うん。はた迷惑すぎるし、正直、ヤメテホシイ……さて、ここからどう回避しよう――)
「か、かかか、感銘を受けてもらえるようなモノではありませんよ!!」
(あ、ヤバイ、これじゃあ相手に誉めちぎられて知らないうちに不利になるやつだ)
「そんなことな――」
「そんなことあるんですよ!!」
フェル様の言葉を遮ってしまう形になったため、私の左後ろに控えていたピンク色の頭のふわふわヘアと糸目で張り付いた笑顔が特徴の背の高い女性が一瞬殺気を放った。それをフェル様が目だけで諌めるのを見ながらも、私は慌てて言い募る。
「だって、これは私の理想論でしかなくって、本当はそんなにそんな上手くいくようなモノでも、単純なモノでもないんです!! まあ、だからこそ頑張りたいと足掻いていますと言うか――」
「それでも頑張ろうとしている――そんなキミによりいっそう惹かれるよ。だから……ボクの友達になってくれないかな?」
はい、回避無理でした!
やっぱり逃してくれませんでした!!
そして、今の直訳分かります?
『それでも足掻こうって――そんなお前はやっぱり面白い。だから……オレの暇潰しになれよ。さあ、いつまで損得勘定なしなんて幻想言ってられるんだろうなあ?』
ですよ?
(フェル様と友達――やった! 玉の輿とか狙えるじゃん☆)
なーんて気軽に思えないのは、今後の学生生活が親衛隊の方々によって脅かされることになるだろうことが分かっているからだ……しかも、前置きからして完全に損得勘定なし! つ・ま・り、私は彼の精霊王としての力を望めないうえに、もれなく親衛隊の攻撃を受ける損しかない関係――まあ、もともと精霊王の力を求めてなんかいないけどさ……さて、どうする、私?
ここで断ったら楽かもしれない?
いいや、これはそんなに単純なことじゃない。ここで断っても、『精霊王様の申し出を断るなんて何様!?』ともれなく親衛隊の報復が待ち構えているだろう。
つまり、逃げ場はないってことですね?
分かりました。分かりましたよ、やってやりますよ! このねじ曲がった精神をお持ちの精霊王様の友達とやらを!! やれば良いんでしょ!? やれば!!!
私は若干自棄になりながらも腹をくくる。
「じゃあ、私からも1つお願いがあります」
そう、攻略対象と関わるのなら、私だって損だけでは終わらせたくない。
私の言葉に、フェル様の薄紫色の瞳が一瞬だけ濃い紫に変わった気がする。
「内容によるかな……その【お願い】とやらを聞いても良いかな?」
彼は私を観察するように眺めながら、可愛らしく言った。この言い方、後でしっかり逃げれるようになっているのがヒドイ。その内容はボクにはできませんと言われれば何もできなくなるではないか……。
そんなことを思いながらも、私はニッコリと笑う。女は度胸だという言葉があるが、それは結構正しいと思う。
「素で私に向き合ってほしい」
その言葉に彼は意表を突かれたのか、一瞬キョトンとした顔をする。
「素って――ああ、もちろん友人なんだから、君も今みたいなタメ口で良いよ?」
「そうじゃなくって、フェルも素で話して――」
私が彼を呼び捨てにしたことで、総勢4名の親衛隊の皆さんが全員一気に殺気立つ。フェルの右奥に控えていた朱髪眼鏡の無表情な彼女でさえ、こちらを射殺さんばかりの眼光をその黄緑の瞳に灯している。顎のラインに沿った内巻きボブヘアに真ん中分けの前髪、朱いフレームの眼鏡のレンズをキラリと光らせた彼女はThe☆優等生という風貌だ。
フェルはそれらをやはり軽く手で制し、困ったように笑った。
「素か……これが素のつもりだけど、確かにまだ距離があるかもね。とりあえず、善処はするよ」
(嘘つけええええぇぇぇぇぇいッッッッ!!!)
思わず声を大にして叫びたくなるが、なんとかこらえる。
「うん、そうしてくれると嬉しいよ」
(これは主に私の精神面を考えて、本当に善処してほしい……)
だって、ゲーム中の口の悪い彼に慣れている私だ。今の彼の口調には全然慣れないし、うすら寒いだけだ。
「私はガンガン言うタイプだから、フェルも遠慮なく言ってね! ちゃんと――全部受け止めるから」
もちろん、最後の言葉も本心だ。そう、ここまで来てしまったのだ。毒を食らわば皿まで――もう、全部受け止めてやろうじゃないか。
だって、やっぱりフェルも、私の大好きなキャラクターだってことに変わりはないんだから――
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