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サブイベントep1
第42変 情報収集は大事
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感覚を研ぎ澄ませると、ある男子学生の会話が聞こえてくる。それ以外の学生の会話が雑音に聞こえてくるこの現象はゲーム内の仕様に近い気がする。
「中央の食堂が休みだっていう理由聞いたか?」
「緊急メンテナンスだろ?」
「バカ、その緊急メンテが入った理由だよ! なんだか、どっかのバカが魔力の余波で中央食堂の機能全停止させたらしいんだよ! 一回復旧したけど、細かい所に不備が出て大変だったらしいぞ」
「へぇ、そういえばお前、冷たいお茶注文したのにホットレモンティー出てたな」
「ああ、おかげで舌は大火傷――じゃなくてだな! 学校の設備の機能が停止するほどの魔力余波だぞ!? どんだけ魔力持った大物がここにいるんだよって話だろ!?」
「そうだな、そんな相手を『どっかのバカ』扱いしてる時点で命がいくらあっても足りないって話だな」
「あ、その――だな……。ど、どっかのおバカ様がだな?」
「『お』とか『様』とか付ければ丁寧になったと思うなよ? とりあえずバカから離れような?」
その後の会話は他の女子生徒の会話が耳に飛び込んできたせいで分からなくなったが、とりあえず、中央食堂が使えない理由は分かった。
(中央の食堂の緊急メンテナンスはゲームにはなかったイベントだけど……膨大な魔力――か。魔王様か精霊王様が怪しいな……できるだけ関わらないようにしたいけど――っと、まだ女子生徒の会話が聞こえてるってことはこれも情報の一つか……)
「え、マジ!? その男子、木を倒したから呪われて倒れたの!?」
「呪術かどうかは分かんないけど、倒れた木と同じ症状が男子に出てたらしいよ」
「うわあ、どんな呪いだろ! 裏庭だったよね? 後で見に行こうよ!!」
「だから呪術かどうかは知らないって言って――ああ、まあ、いいや。とりあえず、行くなら一人で行ってよ。もし本当に呪術で私まで巻き込まれるのは嫌だからね?」
「ええ、そんなこと言わないで一緒に行こうよ! たとえ呪術でも先生達が見に行った後ならちゃんと対策されてるだろうし危険はないって!」
「……ねぇ、それってもう現場に行っても呪術の痕跡消えてない?」
「あ、それもそうか……じゃあ、その男子生徒に会いに行くのはどうかな?」
「ほんと、物好きだね……一週間面会謝絶状態らしいから元気になったら会いに行けば? 一人で」
なぜ一緒に来てくれないかと喚く女子生徒の声が最後に耳へと届き、思わず苦笑が漏れる。
(木を倒して倒れた男子かあ……私もシェロン殴って裏庭の木倒しちゃってるんだけど、今のところなんともないなあ。そもそも学内に仕掛けられた呪術ってイベントでも聞かなかったような――とりあえず、警戒しとこうかな)
「ルチアーノ、どうしたの?」
「え、ああ、うん……裏庭の木と男子生徒が倒れたっていう話が聞こえて――」
「ッ――!? ゴホッゴホゴホッ――」
「シアン!?」
魚の煮つけを喉に詰まらせ、盛大にむせた彼の背中をさすりながらグラスの水を差し出す。
「だ、大丈夫!?」
(やっぱり共食いはダメだった!?)
コクコクと頷き、なんとか水を飲んで落ち着いた彼にシェロンがフッと笑う。
「ほんと、根暗は軟弱だよね」
「誰のせい――で――」
「シアン、この変態の挑発に乗って無理にしゃべんなくていいから」
「ああ、ルチアの辛辣な対応に痺れるよ!」
「じゃあ、そのまま口ごと麻痺しといてくんないかな!?」
「あ、ルルル、ルチアーノ、も、もう大丈夫だから。その、ととと、とりあえず、そのどどど、毒薬には気を、気をつけなきゃだね!?」
顔面蒼白のシアンが激しく噛みまくる様子を見て、私は彼を安心させるようにニカッと笑った。
「シアン、そんなに心配しなくても大丈夫だよ、もう先生達が対処したらしいし! それに、さ――もし何かあっても私は友達のこと見捨てたりしないから!!」
「と、友達……そっか、友、達――だもんね。友達…………」
「うん、友達だよ!」
シアンがボソボソと連呼する『友達』という単語を肯定するように優しく笑うと、シェロンがフッと笑った。
「いろんな意味で良かったねぇ、ルチアの友達くん? まあ、ルチアの下僕は俺一人だけで、その他大勢の友達の中で埋もれそうな根暗とは格が違いすぎてお話にならないけどね!!」
「シェロンはなんで下僕で誇らしげなの!? てか、下僕のこと認めてないからな!? それから、シアンは大っっっ切な友達なん――」
「ルチアーノ」
いつもより少し低めで凛としたシアンの声に驚き言葉を切ってそちらを見ると、真剣な瑠璃色の瞳が目の前にあった。
「僕、頑張るから。絶対――――頑張るから」
「ッ――――う、ん」
それ以上声が出なかった――こちらを射貫くように向けられた瞳から目がそらせず、呼吸すら忘れてただただ彼を見つめてしまう。
(あのさ…………ふいにカッコイイ雰囲気になるのやめてくんない!? マジで!! 心臓もたないから!!!)
テーブルにコトンッと新しいココアが置かれ、シェロンが動いたのが気配で分かった。
「頑張るなら勝手に頑張れば?」
その言葉に、シアンはスッと眼を細めて私の後ろへと視線を向けた。
「口先だけじゃないってとこ見せろよ、根暗――」
「もちろん、そのつもりだよ。変態さん」
シアンの瞳から解放された私はホッと息を吐き、尋常じゃない心臓のドキドキを平常に戻すようにベルトコンベアで流れてくる美味しそうな料理達へと目を移す。
「さ、さあ、早くご飯食べないと他の生徒達がご飯にありつけなくなっちゃうから早く食べよう! ね?」
二人が料理へと目を向けたところで、そっとココアを手に取る。シェロンが用意してくれたそれは、悔しいが私にちょうど良い温度のココアだ。
心を落ち着けるためにしばしココアに映る自分を見つめ、香りを堪能する。
(時々シアンの真剣な表情に心臓が反応しちゃう――やっぱり、免疫ないからかな? ハティ先生の時もだったけど、もうちょい異性に慣れて、勘違いで鼓動が早くならないよう、心臓に覚えさせなくちゃ……ほら、シアンのは初友達だからだし、ハティ先生のは……うん、からかいだろうなあ。シェロンのは――なんだろ? 下僕根性?)
グルグルと思考を回しながらココアに口を付けようとした時、不意にハティ先生の部屋での出来事と先程シェロンが戻したイチゴミルクのカップが重なった……。
(そういえば、ラグにこびりついたコーヒーを拭こうとした時、ハティ先生一瞬だけ考え込んだ――よね? もしかして、先生もシェロンみたいにこうパパパーっとできたんじゃ……)
その考えに至った瞬間、ハッとする。
(私が『染みになる前に拭きます』なんて言っちゃったから、先生、言い出しにくかったんじゃ!? うわあ、もしかしなくても空回り!? 恥ずかしいんだけど!?)
ハティ先生の大人な気遣い(?)にうっかり気付いてしまい、恥ずかしさのあまり思わず大声をあげたくなったのをグッとこらえる。
(――す、過ぎちゃったことはしょうがないよね、うん。次からはほら、こんな方法あること知ったし大丈夫大丈夫)
誰もが失敗から学ぶのだと、羞恥心をなんとか押し込めて楽観的な思考に切り替える。
(終わったことは終わったこと、これを次に活かせばいいんだからね!)
「中央の食堂が休みだっていう理由聞いたか?」
「緊急メンテナンスだろ?」
「バカ、その緊急メンテが入った理由だよ! なんだか、どっかのバカが魔力の余波で中央食堂の機能全停止させたらしいんだよ! 一回復旧したけど、細かい所に不備が出て大変だったらしいぞ」
「へぇ、そういえばお前、冷たいお茶注文したのにホットレモンティー出てたな」
「ああ、おかげで舌は大火傷――じゃなくてだな! 学校の設備の機能が停止するほどの魔力余波だぞ!? どんだけ魔力持った大物がここにいるんだよって話だろ!?」
「そうだな、そんな相手を『どっかのバカ』扱いしてる時点で命がいくらあっても足りないって話だな」
「あ、その――だな……。ど、どっかのおバカ様がだな?」
「『お』とか『様』とか付ければ丁寧になったと思うなよ? とりあえずバカから離れような?」
その後の会話は他の女子生徒の会話が耳に飛び込んできたせいで分からなくなったが、とりあえず、中央食堂が使えない理由は分かった。
(中央の食堂の緊急メンテナンスはゲームにはなかったイベントだけど……膨大な魔力――か。魔王様か精霊王様が怪しいな……できるだけ関わらないようにしたいけど――っと、まだ女子生徒の会話が聞こえてるってことはこれも情報の一つか……)
「え、マジ!? その男子、木を倒したから呪われて倒れたの!?」
「呪術かどうかは分かんないけど、倒れた木と同じ症状が男子に出てたらしいよ」
「うわあ、どんな呪いだろ! 裏庭だったよね? 後で見に行こうよ!!」
「だから呪術かどうかは知らないって言って――ああ、まあ、いいや。とりあえず、行くなら一人で行ってよ。もし本当に呪術で私まで巻き込まれるのは嫌だからね?」
「ええ、そんなこと言わないで一緒に行こうよ! たとえ呪術でも先生達が見に行った後ならちゃんと対策されてるだろうし危険はないって!」
「……ねぇ、それってもう現場に行っても呪術の痕跡消えてない?」
「あ、それもそうか……じゃあ、その男子生徒に会いに行くのはどうかな?」
「ほんと、物好きだね……一週間面会謝絶状態らしいから元気になったら会いに行けば? 一人で」
なぜ一緒に来てくれないかと喚く女子生徒の声が最後に耳へと届き、思わず苦笑が漏れる。
(木を倒して倒れた男子かあ……私もシェロン殴って裏庭の木倒しちゃってるんだけど、今のところなんともないなあ。そもそも学内に仕掛けられた呪術ってイベントでも聞かなかったような――とりあえず、警戒しとこうかな)
「ルチアーノ、どうしたの?」
「え、ああ、うん……裏庭の木と男子生徒が倒れたっていう話が聞こえて――」
「ッ――!? ゴホッゴホゴホッ――」
「シアン!?」
魚の煮つけを喉に詰まらせ、盛大にむせた彼の背中をさすりながらグラスの水を差し出す。
「だ、大丈夫!?」
(やっぱり共食いはダメだった!?)
コクコクと頷き、なんとか水を飲んで落ち着いた彼にシェロンがフッと笑う。
「ほんと、根暗は軟弱だよね」
「誰のせい――で――」
「シアン、この変態の挑発に乗って無理にしゃべんなくていいから」
「ああ、ルチアの辛辣な対応に痺れるよ!」
「じゃあ、そのまま口ごと麻痺しといてくんないかな!?」
「あ、ルルル、ルチアーノ、も、もう大丈夫だから。その、ととと、とりあえず、そのどどど、毒薬には気を、気をつけなきゃだね!?」
顔面蒼白のシアンが激しく噛みまくる様子を見て、私は彼を安心させるようにニカッと笑った。
「シアン、そんなに心配しなくても大丈夫だよ、もう先生達が対処したらしいし! それに、さ――もし何かあっても私は友達のこと見捨てたりしないから!!」
「と、友達……そっか、友、達――だもんね。友達…………」
「うん、友達だよ!」
シアンがボソボソと連呼する『友達』という単語を肯定するように優しく笑うと、シェロンがフッと笑った。
「いろんな意味で良かったねぇ、ルチアの友達くん? まあ、ルチアの下僕は俺一人だけで、その他大勢の友達の中で埋もれそうな根暗とは格が違いすぎてお話にならないけどね!!」
「シェロンはなんで下僕で誇らしげなの!? てか、下僕のこと認めてないからな!? それから、シアンは大っっっ切な友達なん――」
「ルチアーノ」
いつもより少し低めで凛としたシアンの声に驚き言葉を切ってそちらを見ると、真剣な瑠璃色の瞳が目の前にあった。
「僕、頑張るから。絶対――――頑張るから」
「ッ――――う、ん」
それ以上声が出なかった――こちらを射貫くように向けられた瞳から目がそらせず、呼吸すら忘れてただただ彼を見つめてしまう。
(あのさ…………ふいにカッコイイ雰囲気になるのやめてくんない!? マジで!! 心臓もたないから!!!)
テーブルにコトンッと新しいココアが置かれ、シェロンが動いたのが気配で分かった。
「頑張るなら勝手に頑張れば?」
その言葉に、シアンはスッと眼を細めて私の後ろへと視線を向けた。
「口先だけじゃないってとこ見せろよ、根暗――」
「もちろん、そのつもりだよ。変態さん」
シアンの瞳から解放された私はホッと息を吐き、尋常じゃない心臓のドキドキを平常に戻すようにベルトコンベアで流れてくる美味しそうな料理達へと目を移す。
「さ、さあ、早くご飯食べないと他の生徒達がご飯にありつけなくなっちゃうから早く食べよう! ね?」
二人が料理へと目を向けたところで、そっとココアを手に取る。シェロンが用意してくれたそれは、悔しいが私にちょうど良い温度のココアだ。
心を落ち着けるためにしばしココアに映る自分を見つめ、香りを堪能する。
(時々シアンの真剣な表情に心臓が反応しちゃう――やっぱり、免疫ないからかな? ハティ先生の時もだったけど、もうちょい異性に慣れて、勘違いで鼓動が早くならないよう、心臓に覚えさせなくちゃ……ほら、シアンのは初友達だからだし、ハティ先生のは……うん、からかいだろうなあ。シェロンのは――なんだろ? 下僕根性?)
グルグルと思考を回しながらココアに口を付けようとした時、不意にハティ先生の部屋での出来事と先程シェロンが戻したイチゴミルクのカップが重なった……。
(そういえば、ラグにこびりついたコーヒーを拭こうとした時、ハティ先生一瞬だけ考え込んだ――よね? もしかして、先生もシェロンみたいにこうパパパーっとできたんじゃ……)
その考えに至った瞬間、ハッとする。
(私が『染みになる前に拭きます』なんて言っちゃったから、先生、言い出しにくかったんじゃ!? うわあ、もしかしなくても空回り!? 恥ずかしいんだけど!?)
ハティ先生の大人な気遣い(?)にうっかり気付いてしまい、恥ずかしさのあまり思わず大声をあげたくなったのをグッとこらえる。
(――す、過ぎちゃったことはしょうがないよね、うん。次からはほら、こんな方法あること知ったし大丈夫大丈夫)
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