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第4章 迷いの森で、実践授業!
(9)うかつな執事
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「お疲れさま、リリイ。うまくいったわね」
ロゼが、ぱたぱたと走り寄ってくる。
「うん、ありがと。ロゼの薬のおかげだよ! ――うわっ」
突然、なにかに背中を押されて、わたしは前につんのめった。驚いてふり返ると、そこには、シルバーフォックスが。
(って、あれ。いまのわたし、人間の姿だし、まずくない……?)
シルバーフォックスって、悪魔や人間に対して気性が荒いんだよね!? 逃げなきゃ!
でも……、シルバーフォックスは、とんっと鼻先をわたしの肩にあてた。くんくんと匂いをかいで、しばらくして、固まるわたしの頬をぺろっとなめてくる。甘えるみたいに、ふさふさと揺れるシルバーフォックスのしっぽ。
(この感じ……、チョコに似てるかも?)
つまり、わたしは警戒されてるわけじゃない?
おそるおそる手をのばすと、シルバーフォックスは抵抗せずに頭をなでさせてくれた。ふわふわの毛並み……、気持ちいい。
(仲よくなれたって思ったの、わたしの勘違いじゃなかったんだね)
「よかった。怪我、ゆっくり治してね」
ピー――……。
応えるみたいに鳴いて、シルバーフォックスは仲間とともに、森の奥へ消えていった。
「リリイってば、シルバーフォックスと仲よくなれるなんて、すごいわね」
ふり返ると、ロゼが目を瞬いていた。え?
「気性が荒くて、手なずけることはまず無理だって、魔界では言われてるのよ」
「そうなんだ。でも手なずけたわけじゃなくて、仲よくなっただけだよ」
「……リリイは、ひとたらしね」
ロゼはなぜだか呆れた顔でそう言ったあと、「だけど」と手を鳴らした。
「気持ちを入れ替えて! もう時間がないわよ!」
時間? って、そうだった! 校舎に帰らないと、先生の課題が!
「……あれ、帰り道、どっちだっけ?」
やば、迷子かも! 校舎、どこ!?
「ちょっとリリイさん。後先考えずに動いていたんですの!?」
すかさずイエローさんが、つっこんだ。う、なにも言い返せない……! まずい! さあっと体から熱が引いていく。
「平気よ、リリイ。抜かりはないから」
しゅるしゅるっと足もとから音がした。え?
バラのツタが伸びて、ロゼの手元に飛んでくる。そのツタをにぎって、ロゼはウインクした。
「校舎が見えていた場所から、ずっとツタをのばしておいたの。これをたどれば、帰れるはずよ」
ロゼが、ぱたぱたと走り寄ってくる。
「うん、ありがと。ロゼの薬のおかげだよ! ――うわっ」
突然、なにかに背中を押されて、わたしは前につんのめった。驚いてふり返ると、そこには、シルバーフォックスが。
(って、あれ。いまのわたし、人間の姿だし、まずくない……?)
シルバーフォックスって、悪魔や人間に対して気性が荒いんだよね!? 逃げなきゃ!
でも……、シルバーフォックスは、とんっと鼻先をわたしの肩にあてた。くんくんと匂いをかいで、しばらくして、固まるわたしの頬をぺろっとなめてくる。甘えるみたいに、ふさふさと揺れるシルバーフォックスのしっぽ。
(この感じ……、チョコに似てるかも?)
つまり、わたしは警戒されてるわけじゃない?
おそるおそる手をのばすと、シルバーフォックスは抵抗せずに頭をなでさせてくれた。ふわふわの毛並み……、気持ちいい。
(仲よくなれたって思ったの、わたしの勘違いじゃなかったんだね)
「よかった。怪我、ゆっくり治してね」
ピー――……。
応えるみたいに鳴いて、シルバーフォックスは仲間とともに、森の奥へ消えていった。
「リリイってば、シルバーフォックスと仲よくなれるなんて、すごいわね」
ふり返ると、ロゼが目を瞬いていた。え?
「気性が荒くて、手なずけることはまず無理だって、魔界では言われてるのよ」
「そうなんだ。でも手なずけたわけじゃなくて、仲よくなっただけだよ」
「……リリイは、ひとたらしね」
ロゼはなぜだか呆れた顔でそう言ったあと、「だけど」と手を鳴らした。
「気持ちを入れ替えて! もう時間がないわよ!」
時間? って、そうだった! 校舎に帰らないと、先生の課題が!
「……あれ、帰り道、どっちだっけ?」
やば、迷子かも! 校舎、どこ!?
「ちょっとリリイさん。後先考えずに動いていたんですの!?」
すかさずイエローさんが、つっこんだ。う、なにも言い返せない……! まずい! さあっと体から熱が引いていく。
「平気よ、リリイ。抜かりはないから」
しゅるしゅるっと足もとから音がした。え?
バラのツタが伸びて、ロゼの手元に飛んでくる。そのツタをにぎって、ロゼはウインクした。
「校舎が見えていた場所から、ずっとツタをのばしておいたの。これをたどれば、帰れるはずよ」
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