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2人の美女 全裸で勝負!

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 女王ギャンディスは、嘗め回すように、フェアリーレッドの裸体に視線を浴びせる。見事なのは胸だけでない。垂れのない引き締まった大きなお尻、腰のくびれのラインも芸術的である。 美しさとエロスを兼ね備えた、女体美の権化といってよい肉体であった。 見つめる女王の瞳に妖しい蒼い炎が灯った。 

「ほう、なるほど見事な身体をしているな、フェアリーレッド」 

 ギャンディスが続けた。 

「ならば、私も裸にならずばなるまい。肌と肌で触れ合おうぞ」 

 女王は手を背中に回した。なんと、自分でビキニのブラを外した。それをリング外に投げ捨てたのだった。。胸の大きさではレッドにわずかに負けるものの、ギャンディスの裸体もまた美しかった。 

 二人の美女の死闘は、共にマスクとブーツしか身に着けていない、全裸での勝負へと持ち込まれた

 なぜか自分から全裸になったギャンディスの事を、フェアリーレッドは訝ったが、考えている余裕などなかった。
 
(恥ずかしがってる暇なんかないわ) 

 実の妹たちが見ている前で、丸裸にされてしまったことは大変なショックだったが、さすがは 歴戦の女戦士である。羞恥心を脱ぎ捨て戦いに集中することにした。 

 二人の美しい女が恥も外聞も捨てて、互いに全裸で絡み合い戦い続ける姿は、大 変にエロティックな光景であった。 

 女の、意地と意地のぶつかり合いがリング上に火花を散らした。フェアリーレッドとギャンディスは、お互いに、乳房をモロ出しにして、股を開き合いながら肉弾戦を続けた。 

 しかし、戦いが進むにつれて、少しづつギャンディスの方が優勢な流れになっていった。効果的な痛め技で、フェアリーレッドのパワーとスタミナを奪い取っていく。 そして、 リング中央で、女王の弓矢固めがガッチリと決まった。 

(ううっ! 苦しい……) 
 
 ギャンディスの両膝の上で朋子の背骨は反り返され、痛めつけられた。巨乳を天井に突き 出す格好にさせられ、彼女は激痛に苦しんだ。 

「お姉さま、頑張って!」 

 フェアリーシスターズは、気が気ではない。

 細身の割に強烈なパワーの持ち主であるギャンディスは、フェアリーレッドの顎と、フック した脚をグイグイと締め上げた。 

「ああっ! あああっ!」 

 身体を持ち上げられた裸体のレッドは、顔を歪め、色っぽい悲鳴を上げて激しく悶絶する。こうした一見地味に見える痛め技は、実は大変効果的なのである。 

 フェアリーレッドは、貴重なスタミナを奪われ消耗していく。勝負の流れは完全にギャンディスの方に傾いていった。 
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