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美少女戦士フェアリーブルー 早くもピンチ!

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 しかし、くるみはまだ戦士デビューはしていない。実戦の経験はまだだった、あまりにも危険すぎる。 フェアリーレッドは、頭だけ起こすとフェアリーブルーに向けて叫んだ。 

「来てはダメ! 逃げなさい!」 

 それを聞いたデビルパンサーは気が付いた。 

――この新しい女戦士も、フェアリーレッドの妹なのだ。 
「フフフ、お前もフェアリーレッドの妹だな。飛んで火にいる夏の虫だ。先に片付けてやる」 

 フェアリーブルーとデビルパンサーは、向かい合った。こうなっては レッドにできるのは、祈る事しかない。 

(くるみ、頑張って……) 

 デビルパンサーの目が獲物を狙う豹の鋭さに変わった。今はパンツ一枚しか穿いていない半裸だが、戦闘力には何の変化もない。 

「こいつを倒して、二人ともわたしが助けるから、待ってて」 

 フェアリーブルーは、威勢だけは一人前だった。

(で、でもどうしたら勝てるの? 怖い……) 

 勢い込んで登場はしたものの、ブルーは実戦の経験はゼロだったのだ。圧倒的な迫力を持つデビルパンサーと向かい合うと、恐怖感に気圧されそうになってしまう。 

(えーい、先手必勝よ!) 

 フェアリーブルーはいきなり、飛び蹴りを放った。バッとミニスカートがめくれた。スカートの下は黒のブルマーであった。 

 だが、これはデビルパンサーに読まれていた。余裕しゃくしゃくで、フェアリーブルーの飛び蹴りをかわした悪の雌豹は、彼女が着地したところを逆に強烈なキックを入れた。 

「ああ~ん!」  

 ブルーの細い身体が吹っ飛んだ。 

「ああっ!」 

 レッドとホワイトが、同時に叫んだ。 

「フッ、口ほどにもない奴だ」 

 デビルパンサーがフェアリーブルーのバックを取った。ブルーは早くも追い込まれた。彼女よりも経験を積んでいる姉のフェアリーホワイトさやかですら完敗した強敵デビルパンサーだ。これが初陣になるブルーには、やはり荷が重すぎたのか? 

「少し、可愛がってやろうかな」 

 またしても、悪の雌豹が邪悪な笑みを浮かべた。デビルパンサーは、フェアリーブルーを寝技に持ち込んだ。完全に有利な状態である。背後からブルーに絡みつき、長い脚で胴締めの体勢から彼女の太腿に両脚を掛け、動きを封じた。 

 そして、彼女の両腕を背後に回して両手首を同時に自分の右手で拘束したのだ。美少女は雌豹に絡みつかれて身動きできなくなってしまったのだ。 

「ううっ……いやあっ……」 

 これから自らが受ける性的な責めの予感に、さやかは呻いた。 デビルパンサーが彼女への処刑宣告をする。

「ガキを苛めるのはあたしの趣味じゃないが、罰ゲームはきちんと受けても らわなくちゃね」
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