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第三の戦士登場 フェアリーブルー!

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「違うっ……嘘だわ……」 

 女にとって最も恥ずかしい場所に指を突っ込まれて喘ぎ続けるフェアリーレッドは、うわ言のように否定したが、この状況では説得力はまったくなかった。
 
「天国に送ってやるよ、フェアリーレッド!」 

 雌豹は、自らの顔をレッドの股間に近寄せた。 

「……あっ!……ああっ!……」 

 女戦士の悶える声が、一際大きくなった。デビルパンサーが、信じられ ないほど長い舌を伸ばして、彼女のクリトリスを舐め始めたのである。 

 強烈な官能のバイブレーションが襲い掛かってくる。フェアリーレッドは 恍惚の境地に追い込まれようとしていた。むしろ、この中に身を投じた方がどんなに楽だったろう。しかし、 

(ダ、ダメよ、妹の前でイカされてはいけない……) 

 この気持ちだけはまだ無くしていなかった。妹からの信頼だけは失ってはならないのだ。 

 しかし、その気持ちとは裏腹にレッドは悶え、喘がされ続けた。おのれの淫らな乱れた姿を、愛する妹に晒していく。 

「……くうっ!……あ!……ああっ!……」 

 エロチックな声が室内に響いた。

(いやっ! 見たくない、お姉様のこんな姿……) 

 これまで、毅然とした凛々しい姉の姿しか知らなかったホワイトは、大変なショックを受けていた。顔をそむけて姉の恥態から目を逸らそうとしたが、淫らな喘ぎ声は自然と耳に入ってくるのだった。 

 いくら現実から逃れようとしても、目の前で繰り広げられている姉の淫乱な姿は事実なのである。 

(わたしにはお姉様を助けることができない……) 

 十字架を背負い身動きできないフェアリーホワイトは、自分の無力さを感じ、深く打ちのめされていた。 

(もう少しで、絶頂だな) 

 フェアリーレッドを、もう一歩のところまで追い詰めたデビルパンサーはクンニ責めを一層強めた。 

「娘の前で潮を吹きやがれ、フェアリーレッド!」 

「アア……いやあっ!……」 

 熟女戦士が遂に昇天させられるかに見えた刹那、 

「やめなさい!」 

 若い女の声が響いた。驚いて声のほうを振り向く悪の雌豹。そこには仮面を付け、青いミニスカートのコスチュームを着た女戦士が立っていた。 仮面の下はかなりの美少女だと知れた。 

「正義の美女、フェアリーブルー参上! 二人を助けに来たわ」

「フェアリーブルーだと?」 
 
 突然の第三の女戦士の登場に戸惑ったデビルパンサーはフェアリーレッドの体から離れ立ち上がった。 

(くるみのバカッ! なんでこんなとこに来るのよ!) 

 磔のフェアリーホワイトは驚いた。フェアリーブルーの正体は、レッド真知子とホワイトさやかの妹で、三条三姉妹の末妹であるくるみだったのだ。
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