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仕掛けられたワナ! フェアリーレッド大ピンチの予感
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さやかはわざと強がった。
「ウフフ、甘いわねデビルパンサー。こんなのに引っかかるほどフェアリーレッドは単純じゃないわよ」
だが、デビルパンサーはニヤリとした。
「どうかな。すでにお前さんを捕まえたことは、伝えてあるんだ。今頃、こちらに 向かってるところさ。」
動揺を隠せないフェアリーホワイトだった。
(ダ、ダメ! お姉様、ここに来てはダメよ!)
しかし、気ばかり焦ってもどうしようもなかった。
その頃、フェアリーレッドの三条真知子は変身して指定された場所に向かっていた。 妹のさやかと連絡が取れなくなり、心配していた。。そこへ届いたデビルクライムからのメッセージ。
「フェアリーホワイトは捕らえた。返して欲しくば、一人で我々の前線 基地まで来い。さもなくば、彼女を処刑する」
間違いない。さやかは破れて敵に捕まったのだ。真知子は歯噛みした。 この呼び出しもワナに違いない。自分のことも捕らえようと画策しているのだ。
だが、ワナとわかっていても行かざるを得ない。行かねば妹は処刑されてしまうのだ。 女戦士は苦悩した、だがやはり結論は一つだった。
「必ず助けるわ、待っててさやか!」
自分の命と引き換えにしても、絶対に可愛い妹は救出 するのだ。
「お姉様一人で大丈夫なの? わたしも一緒に行くわ」
末妹のくるみが心配したが、真知子は
「一人で来いって書いてるわ。大丈夫、あなたは留守番してて」
と言い残した。悲壮な覚悟を決めたフェアリーレッドは、単身デビルパンサーの待つ基地に向かったのだった。
女戦士は指示された場所に到着した。
「ここね」
覚悟を決めて、前線基地の中に入っていった。
「正義の女神、フェアリーレッド参上! 約束通り一人で来たわよ」
と告げた。すると
「フフフ、よく来たなフェアリーレッド!」
明かりが点くと同時に、デビルパンサーが姿を現した。横にはフェアリーホワイトが磔にされた十字架が並んでいた。しゃべれないようにするためか、猿轡を噛まされている。
「約束通り来たんだから、フェアリーホワイトをお放しなさい!」
だが、デビルパンサーは過酷な条件を突きつけた。
「ダメだ! お前にはこれに磔になってもらう!」
もう一つの十字架が姿を現したのだ。絶句するフェアリーレッド。
やはり、自分を捕らえるのが目的だったのね――
だが、ここはともかくホワイトを逃がすのが先決だった。自分だけなら、たとえ捕まっても何とかなる。
「わかったわ。わたしが磔になるから、その子を放して」
と言うと、レッドはおとなしく十字架の前に立った。
「ウフフ、甘いわねデビルパンサー。こんなのに引っかかるほどフェアリーレッドは単純じゃないわよ」
だが、デビルパンサーはニヤリとした。
「どうかな。すでにお前さんを捕まえたことは、伝えてあるんだ。今頃、こちらに 向かってるところさ。」
動揺を隠せないフェアリーホワイトだった。
(ダ、ダメ! お姉様、ここに来てはダメよ!)
しかし、気ばかり焦ってもどうしようもなかった。
その頃、フェアリーレッドの三条真知子は変身して指定された場所に向かっていた。 妹のさやかと連絡が取れなくなり、心配していた。。そこへ届いたデビルクライムからのメッセージ。
「フェアリーホワイトは捕らえた。返して欲しくば、一人で我々の前線 基地まで来い。さもなくば、彼女を処刑する」
間違いない。さやかは破れて敵に捕まったのだ。真知子は歯噛みした。 この呼び出しもワナに違いない。自分のことも捕らえようと画策しているのだ。
だが、ワナとわかっていても行かざるを得ない。行かねば妹は処刑されてしまうのだ。 女戦士は苦悩した、だがやはり結論は一つだった。
「必ず助けるわ、待っててさやか!」
自分の命と引き換えにしても、絶対に可愛い妹は救出 するのだ。
「お姉様一人で大丈夫なの? わたしも一緒に行くわ」
末妹のくるみが心配したが、真知子は
「一人で来いって書いてるわ。大丈夫、あなたは留守番してて」
と言い残した。悲壮な覚悟を決めたフェアリーレッドは、単身デビルパンサーの待つ基地に向かったのだった。
女戦士は指示された場所に到着した。
「ここね」
覚悟を決めて、前線基地の中に入っていった。
「正義の女神、フェアリーレッド参上! 約束通り一人で来たわよ」
と告げた。すると
「フフフ、よく来たなフェアリーレッド!」
明かりが点くと同時に、デビルパンサーが姿を現した。横にはフェアリーホワイトが磔にされた十字架が並んでいた。しゃべれないようにするためか、猿轡を噛まされている。
「約束通り来たんだから、フェアリーホワイトをお放しなさい!」
だが、デビルパンサーは過酷な条件を突きつけた。
「ダメだ! お前にはこれに磔になってもらう!」
もう一つの十字架が姿を現したのだ。絶句するフェアリーレッド。
やはり、自分を捕らえるのが目的だったのね――
だが、ここはともかくホワイトを逃がすのが先決だった。自分だけなら、たとえ捕まっても何とかなる。
「わかったわ。わたしが磔になるから、その子を放して」
と言うと、レッドはおとなしく十字架の前に立った。
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