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敵は小学生!? 正義のヒロインで女体観察

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「はっ、ここは?」 

 意識を失っていたフェアリーレッドは、ようやく目を覚ました。そして、自分の状況を知ると、一瞬パニックに陥る。 

「ああっ! こ、これはどういうことなの!?」 

 女戦士は、窓のない小さな部屋の真ん中で、大きな安楽椅子に乗せられていた。背もた れの背後に、両腕を回され手首を組み合わせて、ガッチリと縛られている。そして両脚を M字に大きく開かれて、大股開きにされた格好で、椅子の手すりに両足首をこれまた縛られて、固定されていた。 

(ああっ、どうしてこんなことに……) 

 しかし、さすがにこれまで数々の修羅場をくぐって来た彼女は、すぐに冷静さを取り戻 した。確か、少年たちを襲っていたダークシャドウの怪人と戦って、いとも簡単に倒したのだった。ところが、助けた少年の一人が、いきなり自分に催眠ガスを振りかけてきたのだった。そして気を失って、今ここにいる。あの少年たちの仕業なのか? 

 そこに、突然部屋の戸が開いて、例の四人の少年が入ってきた。 

「気がついた? スウィートレディのおばちゃん」 

 ‘お姉ちゃん’扱いだったのが、おばちゃんに格下げになり、スウィートレディは思わず顔をしかめたが、そんなことを言っている場合ではなかった。できるだけ、穏やかな口調で、話しかける。 

「ねえ君たち、何のためにこんなことをするの? 今放してくれたら、許してあげるわよ」 

 ところが、彼女にガスを噴射したリーダー格らしい少年に 

「何言ってんの? これからじゃん。それにしても、おばちゃん派手なパンツ穿いてるね」 

 と逆にやりこめられてしまった。女戦士の顔が真っ赤になった。ミニスカで股を開かれているので、パンティが丸見えの状態なのだ。今日のパンティは純白にハデハデな花柄がプリントされていた。リーダーの少年が続ける。 

「そうそう、自己紹介しとくよ。僕は俊太、こいつらは一郎、俊彦、良明、みな小学校の六年生さ。学校の自由課題で、女の人の身体を調べることにしたんだ。おばちゃんを教材にさせてもらうよ」 

 真知子を凍りつかせる内容をあっさりと言ってのけた。

「か、身体を調べる? 教材? ど、どういうことなの?」 

 あまりの急展開に、さすがのフェアリーレッドも動揺を隠せなかった。彼女が拘束されている椅子を、四人が取り囲む。今から、彼女を教材にした女体実習が開始されるのであった。俊太が告げた。 

「僕たち、まだキスってしたことないんだ。まず唇から行くよ!」 
「えっ! 何ですって!?」 

 フェアリーレッドに驚く暇さえ与えず、俊太は奇襲を仕掛け、何も抵抗できない彼女の首を自分の方に向けて唇を重ねた。
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