フェアリーシスターズ――悪の組織と戦いエッチなピンチに耐えながら平和を守る正義の三姉妹

三条家の朝 パンツ丸見えのさやか？

　長女のさやかは、すでにフェアリーホワイトとして、戦士デビューしていたが、次女のくるみは、まだ修行中の身である。フェアリーレッドとフェアリーホワイトが実の姉妹であることは、敵には、まだ知られていなかった。そして、宇宙平和部隊が手を回して建てられたこの豪邸は、デビルクライムと戦うための秘密基地としての機能も持っていたのだ。もちろん、この事実は、近所にもバレてはいない。 

「奥様、朝食ができました」 

　ピンクのメイド服に身を包んだメイドのレナだ。メイドといっても、只の召使ではない。スウィート星から連れてきたアンドロイドで、三条家のボディガードとしての役目も果たしデビルクライムの下級戦闘員くらいなら、わけなく倒せる位の戦闘力は持っていた。しかし、日ごろは家事はしないフェアリー姉妹の代わりに、料理、洗濯など三條家の家事全般を受け持っていたのだ。

「おはよう」 

　真知子がダイニングルームに姿を現わした。凛とした強い意志を秘めた瞳、整った高い鼻艶やかな長い黒髪。２７歳というより、もっと若く見える美貌だ。大きく張りのある二つの乳房、艶かしい下半身。男をクラクラさせるようなフェロモンを発している彼女は、表向きはセレブな独身女性を演じていたが、影では地球の平和を守るため、フェアリーレッドとして悪と戦っていたのだった。 

「お母様、おはようございます」 

　次女のくるみが先にテーブルに着いていた。姉と同様の輝くばかりの美しさを持った聖清女学園中等部の三年生だった。真知子やさやかのような立派な女戦士になるべく猛特訓中である。

「いやあん、今日朝の補習だったわ、遅れちゃう！　わたし朝食パスね」 

　バタバタと現れた長女のさやかだ。既に女戦士フェアリーホワイトとして、姉と共に戦っていた。 やはり凄い美少女だったが、性格は天然系で、誰からも好かれていた。そして、悪を憎む気持ちは誰よりも強かった。 だが行動面は天然系で、なにかとドジが多い。慌てて玄関に行こうとしていたさやかに対して。

「さやか、 あなたスカート履き忘れてるわよ。パンツ丸見えで学校に行く気？」

　真知子が叱る。 自分のパンツ一枚の恥ずかしい姿にやっと気付いたさやかは

「いやあん、お姉様、もっと早く教えてよ！」 

　慌ててスカートを取りに行ったさやかは、聖清女学園高等部のチェックの超ミニスカートを履いて、早くも玄関から駆け出していた。 

「もう、お姉様ったら、相変わらずね」 

　妹のくるみが、呆れたように言った。天然系のさやかと清楚系のくるみ、美少女度では甲乙つけ難かったが、性格は年下のくるみの方が大人びているようだった。 

「ちょっと、外に行って来るわね」 

　朝食が終わり、くるみも送り出した真知子は、留守番をレナにまかせ、スポーツカーでパ トロールに出て行った。