13 / 67
フェアリーホワイト惨敗! 第二戦開始
しおりを挟む
ロメロスペシャルは、股を開かれるだけの恥ずかし固めとは違い、全身の関節を締め上げる強力な拷問技だ。激しい苦痛が襲ってきて、わたしの身体は蝕まれていく。だんだん抵抗する力が失われていった。
(イヤよ、負けるなんて……)
必死に耐えてギブアップすることだけは拒んでいた頑なに拒んでいたわたしだったが、それももう限界だった。 少しずつ気が遠くなっていく。失神KO。絶対に負けてはならない戦いにわたしは敗れてしまった。
10数分経っただろうか。わたしはようやくハッと気が付いた。そして落胆してしまう。わたしはリングサイドの高さ3mくらいの十字架に磔にされていたのだ。
(ああ、わたし負けたのね)
両腕は左右に開かれ、鉄輪で十字架に両手首を拘束されていた。そして両足首もまた拘束されていた。ここから逃れることはできない。屈辱的な姿を晒していた。
(どうして、こんな事になってしまったの?)
向こうは卑怯な手を使ってはきたが、わたしはなにもできない惨敗だった。わたしは悔しかった、情けなかった。今できるのは十字架を背負って唇を噛みしめることだけだった。わたしは自分の惨敗を受け入れることができない。
顔を上げると、既にリング上では第2戦が始まっていた。妹のフェアリーブルーとデビルクライムの幹部デビルタイガーだった。そうだ、わたしが負けたから、妹が負けると、こちらの敗戦が確定してしまうのだ。
「頑張るのよ、くるみ!」
と心の中で声援を送ったが、わが妹くるみの戦いぶりには目を見張った。デビルタイガーと互角の攻防を繰り広げている。
(いつの間にこんなに強くなっていたんだろう)
わたしより3つ年下で、まだまだ経験不足、わたしの方がずっと上だと思ってたのに……
しかし、相手のデビルタイガーはスピードこそあるものの、さっきのデビルパイソンのような圧倒的なパワーはなかったのだ。
(こいつが相手だったら、わたしの楽勝だったのに!)
いやあん、今日のわたし、悔しいことばっかりだわ。ホントについてない。
試合はフェアリーブルーの、やや優勢で進んでいた。しかし、デビルクライムは、ここでも卑劣な策を出してきた。さっきのわたしへのセクハラ攻撃の再現だった。グランドに持ち込んで、くるみの一瞬のスキをついて、彼
女の紺のブルマーと、その下のショーツまで脱がせてしまったのだ。
「きゃああっ!」
わたしと同様、ノーパンにされた妹フェアリーブルーが悲鳴を上げた。一体どうなるの? 彼女をリングサイドから声援したかったが、磔にされてる身、どうしようもないのが、もどかしかった。
(イヤよ、負けるなんて……)
必死に耐えてギブアップすることだけは拒んでいた頑なに拒んでいたわたしだったが、それももう限界だった。 少しずつ気が遠くなっていく。失神KO。絶対に負けてはならない戦いにわたしは敗れてしまった。
10数分経っただろうか。わたしはようやくハッと気が付いた。そして落胆してしまう。わたしはリングサイドの高さ3mくらいの十字架に磔にされていたのだ。
(ああ、わたし負けたのね)
両腕は左右に開かれ、鉄輪で十字架に両手首を拘束されていた。そして両足首もまた拘束されていた。ここから逃れることはできない。屈辱的な姿を晒していた。
(どうして、こんな事になってしまったの?)
向こうは卑怯な手を使ってはきたが、わたしはなにもできない惨敗だった。わたしは悔しかった、情けなかった。今できるのは十字架を背負って唇を噛みしめることだけだった。わたしは自分の惨敗を受け入れることができない。
顔を上げると、既にリング上では第2戦が始まっていた。妹のフェアリーブルーとデビルクライムの幹部デビルタイガーだった。そうだ、わたしが負けたから、妹が負けると、こちらの敗戦が確定してしまうのだ。
「頑張るのよ、くるみ!」
と心の中で声援を送ったが、わが妹くるみの戦いぶりには目を見張った。デビルタイガーと互角の攻防を繰り広げている。
(いつの間にこんなに強くなっていたんだろう)
わたしより3つ年下で、まだまだ経験不足、わたしの方がずっと上だと思ってたのに……
しかし、相手のデビルタイガーはスピードこそあるものの、さっきのデビルパイソンのような圧倒的なパワーはなかったのだ。
(こいつが相手だったら、わたしの楽勝だったのに!)
いやあん、今日のわたし、悔しいことばっかりだわ。ホントについてない。
試合はフェアリーブルーの、やや優勢で進んでいた。しかし、デビルクライムは、ここでも卑劣な策を出してきた。さっきのわたしへのセクハラ攻撃の再現だった。グランドに持ち込んで、くるみの一瞬のスキをついて、彼
女の紺のブルマーと、その下のショーツまで脱がせてしまったのだ。
「きゃああっ!」
わたしと同様、ノーパンにされた妹フェアリーブルーが悲鳴を上げた。一体どうなるの? 彼女をリングサイドから声援したかったが、磔にされてる身、どうしようもないのが、もどかしかった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
32
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる