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更なるピンチ! パンツ脱がされちゃう!

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(あっ!)

 わたしは思わず、大声を出しそうになり危ういところで踏み止まった。痴漢男が、わたしのスカートの中に手を差し入れてきたのだ。

 いやっ! いやっ! そんなこと止めて! お尻を直接触られるなんて絶対ごめんだわ!

 でも、乗客を人質に取られているわたしは何も抵抗することはできないのだ。頭の中がパニックになっていたわたしは、どうしていいかわからず、されるがままだった。

 卑劣な痴漢男はそれをいい事に、わたしのパンツの上からお尻の肉をつまんだり、撫で回したり、やりたい放題だった。絶対に許せない!

 それにしても正義の味方の変身ヒロインが、満員電車の中で痴漢されて、じっと我慢するしかないなんて、ありえないシチュエーションだわ。こんな事があっていいの!?

「グフフ、大きく柔らかくて張りもある。いい尻肉してるな、スウィートガールよ」

 卑怯者の痴漢男は、わたしの事を精神的にも辱めようとしてか、わざとそんないやらしい話をしてきた。もちろん、他の乗客には聞こえないようにである。ううっ、悔しいっ!

 確かに、まわりからは安産型のお尻してるって言われた事はあるけど、あんたにそんな事言われたくないわ!
でも、悔しいけどわたしはじっと黙って我慢するしかできないのだった。

(ううっ……今度は何をするつもりなの!?)
 
 今度は、痴漢男がわたしのパンツを触っていじくり始めたのだ。何をされるのか、不安に襲われたが、すぐに分かった。男は、巧みにパンツの布を真ん中に寄せ始めたのね。そして、その布をわたしのお尻の割れ目に食い込ませようとしたの。

 やだっ! Tバックのパンツになっちゃう! そして、敵はその目的を易々と目的を達成して、パンツの布をお尻に食い込ませると、丸出しになってしまったわたしのお尻を直接触り始めた。

「フフ、Tバックのパンティでケツ丸出しもなかなかいいもんだろう。それにお前の尻は最高の手触りだよ、いやらしい尻だ。おっと、声を出すなよ」

 痴漢男は、わたしのお尻を弄びながら、わたしに言葉責めも浴びせ続けた。肌を上気させながら、唇を噛み締めてこの恥辱にも耐えるしかない。

(も、もうやめて! これ以上汚らわしい手で触らないで!)

 わたしは心の中で絶叫した。でも、どうしようもない。乗客の命を救うために、正義のヒロインであるわたしは、黙って悶え苦しむしかなかった。でも、痴漢男の破廉恥な行為は更に、エスカレートしていった。

 いつの間にか、卑劣な痴漢男はわたしのスカートの中に手を二本突っ込んで撫で回していた。Tバックみたいに食い込ませたパンツの両端に沿って指二本でなぞったり、両掌でお尻の両側をこねくり回したり、好き放題わたしのお尻を弄んでいた。

(ああっ、もう止めて!)

 苦悶の呻き声も出す事は許されないわたしだっただった。ところが、その手の動きが突然止まったのね。わたしは、いぶかると同時にちょっとだけホッとしたけど、すぐに自分の甘さを思い知らされた。痴漢男は、なんと大胆にもわたしのパンツの両脇に手をかけてきたの。わたしはギクッとした。

(いやあん、パンツを下ろされちゃう!)

 表立った抵抗ができないわたしは、なんとか食い止めようとして両脚を開こうとしたんだけど、ギュウギュウ詰めの電車の中で、少しだけしか開けなかった。逆に男は自分の右脚をわたしの両脚の間に差し入れてきた。後で閉じることができないようにするためだ。

(いや! いやっ! 電車の中でパンツ脱がされるなんて嘘でしょ)

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