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逆転勝利! 正義の名コンビ
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大ピンチのジャスティガールを救うべく現れた正義のヒーロー。花園麻衣の同級生で幼馴染、笹崎高史の変身するジャスティボーイだった。
待ちに待っていた救いの神の登場に、ジャスティガールの顔が少しほころんだが、ジャスティボーイには
「来るのが遅いわよ!」
と本音をちょっと含んだ声をかけた。
「チィッ、いいところだったのに」
悪の組織ダーククローの司令官アーマスが顔を歪めた。もう少し、ジャスティガールの豊満な肉体を弄びたかったのだが、とんだ邪魔が入ってしまったのだった。
「ジャスティスラッシュ!」
ジャスティボーイの放った四つの小さな火球が、ジャスティガールを拘束していた四本の鎖を切り裂いた。彼女は自由を取り戻したのだ。そして、すかさず戦闘体制に入る。
「よくも今までやってくれたわね!」
つい先ほどまで、激しい拷問に遭って苦しめられていた美少女ヒロインが、怒りに燃えて、強烈なミドルキックをアーマスに浴びせた。
「グワッ!」
悪の司令官の身体は数メートル先まで吹っ飛んだ。しっかりとした受身をとってダメージを最小限に留めたアーマスは、
「お前ら、でてこい!」
手下たちを大声で呼ぶと、部屋の四方のドアが開いて、大勢のダーククローの戦闘員がなだれ込んできた。10数人もいるだろうか。
敵意に満ちた大勢の戦闘員にとり囲まれたジャスティボーイとガールの2人は、戦闘ポーズを取りながら、ピッタリ背中合わせになった。
「ありがとう、ボーイ!」
「大丈夫か、ガール? 戦えるのか?」
「ええ、このくらい平気よ」
「じゃあ、いくぜ!」
正義のコンビの方から、先に攻撃を仕掛けた。下級戦闘員の戦闘力は低い。ジャスティボーイたちとは勝負にならなかった。ハイキック、正拳突き、ミドルキック、ローキックなど、2人は華麗な技で大勢の戦闘員たちを片付けていった。
「どうだ!」
あっという間に、10名以上いた戦闘員をすべて倒してしまった。残るは怪人ダークタイガーだけだった。ジャスティボーイは、まだまだ余力一杯だったが、ついさっきまで拷問を受けていたジャスティガールの方は、さすがにスタミナ切れで、ハアハアと肩で息をして、苦しそうだ。
「無理すんなよ、ガール、休んどけ」
「わたし、全然平気だから」
「こいつは、俺がやる!」
ジャスティガールの負けず嫌いを知っているボーイは、彼女に無理をさせず、一人で戦うことにした。
「こしゃくな! お前はオレが倒す」
ダークタイガーが襲いかかってきた。だが、ジャスティボーイは軽くジャンプして、怪人の突進をかわした。
「おっと、危ない!」
たたらを踏んだ怪人に、逆にジャンピングキックをお見舞いした。
「グワッ!」
怪人は吹っ飛んだ。すると
「わたしにもやらせてよ!」
これまで、散々この怪人から酷い目にあわされたジャスティガールも、休息の後、参戦してきた。恨み倍返しの強烈なパンチラハイキックを怪人のあごにお見舞いする。
「ウアア!」
フラフラになる怪人、とどめのチャンスだった。
「ジャスティダブルショット!」
正義の2人が放った必殺技が、怪人を捉え、みごとに消滅させたのだった。
「フフ、今日はやられたけど、次は負けないわ。この基地は放棄する、いまから自爆装置で爆破させるわよ」
手下の最期を見届けたアーマスはそう言い捨てると、サッと背中を見せて逃げ出した。司令官が去ると、金属の硬い扉が閉まった。
「自爆装置!? あぶない、逃げるんだ!」
ジャスティボーイとガールは、全力で基地の出口に走った。
待ちに待っていた救いの神の登場に、ジャスティガールの顔が少しほころんだが、ジャスティボーイには
「来るのが遅いわよ!」
と本音をちょっと含んだ声をかけた。
「チィッ、いいところだったのに」
悪の組織ダーククローの司令官アーマスが顔を歪めた。もう少し、ジャスティガールの豊満な肉体を弄びたかったのだが、とんだ邪魔が入ってしまったのだった。
「ジャスティスラッシュ!」
ジャスティボーイの放った四つの小さな火球が、ジャスティガールを拘束していた四本の鎖を切り裂いた。彼女は自由を取り戻したのだ。そして、すかさず戦闘体制に入る。
「よくも今までやってくれたわね!」
つい先ほどまで、激しい拷問に遭って苦しめられていた美少女ヒロインが、怒りに燃えて、強烈なミドルキックをアーマスに浴びせた。
「グワッ!」
悪の司令官の身体は数メートル先まで吹っ飛んだ。しっかりとした受身をとってダメージを最小限に留めたアーマスは、
「お前ら、でてこい!」
手下たちを大声で呼ぶと、部屋の四方のドアが開いて、大勢のダーククローの戦闘員がなだれ込んできた。10数人もいるだろうか。
敵意に満ちた大勢の戦闘員にとり囲まれたジャスティボーイとガールの2人は、戦闘ポーズを取りながら、ピッタリ背中合わせになった。
「ありがとう、ボーイ!」
「大丈夫か、ガール? 戦えるのか?」
「ええ、このくらい平気よ」
「じゃあ、いくぜ!」
正義のコンビの方から、先に攻撃を仕掛けた。下級戦闘員の戦闘力は低い。ジャスティボーイたちとは勝負にならなかった。ハイキック、正拳突き、ミドルキック、ローキックなど、2人は華麗な技で大勢の戦闘員たちを片付けていった。
「どうだ!」
あっという間に、10名以上いた戦闘員をすべて倒してしまった。残るは怪人ダークタイガーだけだった。ジャスティボーイは、まだまだ余力一杯だったが、ついさっきまで拷問を受けていたジャスティガールの方は、さすがにスタミナ切れで、ハアハアと肩で息をして、苦しそうだ。
「無理すんなよ、ガール、休んどけ」
「わたし、全然平気だから」
「こいつは、俺がやる!」
ジャスティガールの負けず嫌いを知っているボーイは、彼女に無理をさせず、一人で戦うことにした。
「こしゃくな! お前はオレが倒す」
ダークタイガーが襲いかかってきた。だが、ジャスティボーイは軽くジャンプして、怪人の突進をかわした。
「おっと、危ない!」
たたらを踏んだ怪人に、逆にジャンピングキックをお見舞いした。
「グワッ!」
怪人は吹っ飛んだ。すると
「わたしにもやらせてよ!」
これまで、散々この怪人から酷い目にあわされたジャスティガールも、休息の後、参戦してきた。恨み倍返しの強烈なパンチラハイキックを怪人のあごにお見舞いする。
「ウアア!」
フラフラになる怪人、とどめのチャンスだった。
「ジャスティダブルショット!」
正義の2人が放った必殺技が、怪人を捉え、みごとに消滅させたのだった。
「フフ、今日はやられたけど、次は負けないわ。この基地は放棄する、いまから自爆装置で爆破させるわよ」
手下の最期を見届けたアーマスはそう言い捨てると、サッと背中を見せて逃げ出した。司令官が去ると、金属の硬い扉が閉まった。
「自爆装置!? あぶない、逃げるんだ!」
ジャスティボーイとガールは、全力で基地の出口に走った。
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