ジャスティボーイ＆ガール――俺にはセクシーな姿で悪と戦うミニスカヒロインに変身する幼馴染がいる――

女司令官アーマス登場 拷問されるヒロイン

「ダーククロー？　世界征服を目指す？」

　囚われのヒロインは、ダーククローの司令官・アーマスと名乗る敵の女性幹部の言葉をつぶやくように復唱した。今初めて、本当の敵が姿を現したのだ。

「そうよ。先日あなたに倒されたダークマッドドッグもわたしの部下なのよね、あなたにやられた借りは返してもらわなきゃならないわね」

　そう言い放った敵幹部アーマスを、ジャスティガールはキッと睨みつけた。

「わたしに拷問を加える気なんでしょ。やるならやってみなさいよ。絶対にあなたたちなんかに屈服したりしないから！」

「あーら、そうこなくちゃね。あなたのその気の強いところもあなたの魅力だわ、ジャスティガール」

　女司令官アーマスは、正義のヒロインの挑発を軽くいなすと、意外なことを言い始めた。

「まあ、そうカッカしないで、お聞きなさい、ジャスティガール。あなたの能力は知ってるわ。すごい戦闘能力があって、頭もいい。すばらしいわ」
「わたしの提案はね、わたしと手を組まないか、ということよ」

「えっ？」

　まったく考えてもいなかった、敵の意表をつく提案に、正義のヒロインは戸惑った。

「あなたが、わたしたちの味方になれば、すぐにでも世界征服が可能になるわ。あなたが我々の味方になってくれるなら、すぐわたしの副官に任命してふさわしい処遇をする。どうかしら？」

　だが、ジャスティガールは、アーマスのこの誘いを聞くと、フッと嘲笑を浮かべた。

「わたしがあなたたちの味方になる？　馬鹿にしてるの？　冗談じゃないわ、答えは決まってる。そんなのお断りよ！」

　彼女は、悪の司令官からの誘惑をキッパリと拒絶した。アーマスは、正義のヒロインのこの返答は予想していたようだった。

「あら、残念だわ。もっともあなたが、この申し出をそう簡単に承諾するなんて、わたしも思ってないから。まあ、あなたも少し痛い目にあえば、気が変わるかもね」

「うっ、痛い目……」

　拘束されている美少女ヒロインの表情はわずかに曇った。やっぱり、拷問されてしまうのだろうか？　拷問は初体験の自分にどこまで耐えられるのか？　

ジャスティガールへの拷問の開始を示唆したアーマスは、部屋に一緒に連れてきた怪人を呼んだ。

「ダークタイガー！　この人を少し痛めつけてやりなさい！」
「グフフ、承知しました」

　司令官アーマスの手下の怪人が拘束されたヒロインにのっしのっしと近づいてくる。

（ああ……いや……）

これから受ける苦しい拷問を予感したジャスティガールは早くも、覚悟して歯を食いしばった。

「いくぜ、正義のヒロイン！」

　ダークタイガーは、頑強な拳を握ると、大きなモーションをつけてジャスティガールの
腹にパンチを入れた。

「あうっ！」

　強烈なパンチに、ヒロインの美貌は大きくゆがんだ。更に、連発でパンチが彼女のボディを捉えていく。そして、脚を使った膝蹴りも追加された。

「ハア、ハア……」

　必死で耐えてはいるが、始まったばかりなのに、早くも、ジャスティレッドの息は荒くなり、大変な苦しみが襲ってきていた。