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ジャスティボーイ登場!
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ジャスティガールが変身を解除して元の姿に戻った花園麻衣とタカシは、今の激闘を振り返っていた。
「危なかったな、ジャスティガール」
「もう、あそこからがわたしの見せ場だったのに。あんな大ピンチから逆転するのが正義のヒロインよ」
大苦戦して素人のタカシに救われながら、いつもの負けん気の強さを崩さない麻衣に、タカシは苦笑した。だが、すぐに
「でもね、ありがとうタカシ。あなたのおかげで助かったわ」
いきなり、麻衣が甘えたような口調で素直にタカシに感謝を述べたのだ。美少女のこの突然のツンデレ発揮で、2人の間が急にいい雰囲気になった。更に麻衣は、口調を変えて真剣モードになる。
「今から大切なこと言うから、心して聞いてね」
麻衣は一呼吸置いて、ゆっくりと語りだした。
「わたし花園麻衣は、篠崎高史を愛してます。わたしと正式につきあってください」
学校の美少女アイドルからタカシに、ビックリ仰天のサプライズ告白だった。しかし、それを聞いたタカシは
「うーん、それは困るなあ」
だれもがうらやむであろう超絶美少女からの告白に対して、まさかの拒否だった。麻衣は動揺した。
「ええっ、どうしてなの? 学園アイドル扱いされてるわたしが告白してるのに」
「だって、オレと麻衣じゃ全然つり合いが取れないよ。麻衣は学校のスーパースターだけど、オレは何の取り柄もない」
麻衣は少し涙目になっていた。
「そんなあ。わたしが外見を磨いてきたり、勉強やスポーツを頑張ってきたのは、みんなみんな、タカシに気に入ってもらう為だったんだよ。正義のヒロインになったのもね。吊り合いなんて関係ないのに。
昔、犬に襲われて怖かった時わたしのこと守ってくれたよね。今日だって、わたしが大ピンチの時に助けてくれたじゃない。とっても嬉しかった。
好きなのタカシの事が。好きで、好きでたまらないの。気付いてくれるのずーっと待ってたのに。気付いてくれないから、今日、勇気をふるって告白したのに……」
麻衣の独白をじっと聞いていたタカシだったが、彼女の手を取って言った。
「よし、オレ頑張るから。成長していつか麻衣に似合う男になってやる。そしたら、オレの方から麻衣を迎えに行くから」
タカシの言葉を聞いた麻衣は、しばらく立ち尽くしていたが、絞り出すように応えた。
「わかった、待ってるわ。タカシがわたしの愛を受け入れてくれるまで、1年でも10年でも、100年でも待ってるから」
ようやく美少女に笑顔が戻り、2人は大いに笑った。
「そうだわ、これをタカシにあげる」
麻衣は、タカシに銀色のブレスレットを渡した。
「へえ、なんだい?」
「このブレスレットには不思議な力がこめられてるの。これをね、こうやって腕にはめるとね……」
「ええっ、俺が正義のヒーローだって⁉」
「そうよ、タカシが正義の変身ヒーローに憧れているのをわたしは知ってたわ。だから、
タカシにも変身ヒーローになってもらいたいの。そしてわたしと一緒に悪と戦って」
麻衣に渡されたブレスレッドで、笹崎高史は、正義のヒーロー、ジャスティボーイに変身したのだった。 黒の仮面をつけて、全身タイツの姿だ。
「俺に務まるのかな、正義のヒーローなんて」
「大丈夫よ、変身したら普通の人間の数倍の運動能力を持つようになるんだから」
さっきのジャスティガールの戦いぶりを見ていたタカシは決意した。
「わかった、俺はやるぞ。正義のヒーロー、ジャスティボーイだ」
「わたしの味方の誕生ね。心強いわ」
麻衣は喜んだが、そこでタカシは
「ところで、やっぱりジャスティガールのスカートは短すぎるよ。麻衣のパンチラ見たの何年ぶりかなあ?」
「まあ、タカシのエッチ! そんなとこばっかり見てたんでしょ!」
「うわ! 逃げろ」
麻衣は怒ったフリをしたが、もちろん本気ではない。正義を守る名コンビ(迷コンビ?)の誕生だった。
「危なかったな、ジャスティガール」
「もう、あそこからがわたしの見せ場だったのに。あんな大ピンチから逆転するのが正義のヒロインよ」
大苦戦して素人のタカシに救われながら、いつもの負けん気の強さを崩さない麻衣に、タカシは苦笑した。だが、すぐに
「でもね、ありがとうタカシ。あなたのおかげで助かったわ」
いきなり、麻衣が甘えたような口調で素直にタカシに感謝を述べたのだ。美少女のこの突然のツンデレ発揮で、2人の間が急にいい雰囲気になった。更に麻衣は、口調を変えて真剣モードになる。
「今から大切なこと言うから、心して聞いてね」
麻衣は一呼吸置いて、ゆっくりと語りだした。
「わたし花園麻衣は、篠崎高史を愛してます。わたしと正式につきあってください」
学校の美少女アイドルからタカシに、ビックリ仰天のサプライズ告白だった。しかし、それを聞いたタカシは
「うーん、それは困るなあ」
だれもがうらやむであろう超絶美少女からの告白に対して、まさかの拒否だった。麻衣は動揺した。
「ええっ、どうしてなの? 学園アイドル扱いされてるわたしが告白してるのに」
「だって、オレと麻衣じゃ全然つり合いが取れないよ。麻衣は学校のスーパースターだけど、オレは何の取り柄もない」
麻衣は少し涙目になっていた。
「そんなあ。わたしが外見を磨いてきたり、勉強やスポーツを頑張ってきたのは、みんなみんな、タカシに気に入ってもらう為だったんだよ。正義のヒロインになったのもね。吊り合いなんて関係ないのに。
昔、犬に襲われて怖かった時わたしのこと守ってくれたよね。今日だって、わたしが大ピンチの時に助けてくれたじゃない。とっても嬉しかった。
好きなのタカシの事が。好きで、好きでたまらないの。気付いてくれるのずーっと待ってたのに。気付いてくれないから、今日、勇気をふるって告白したのに……」
麻衣の独白をじっと聞いていたタカシだったが、彼女の手を取って言った。
「よし、オレ頑張るから。成長していつか麻衣に似合う男になってやる。そしたら、オレの方から麻衣を迎えに行くから」
タカシの言葉を聞いた麻衣は、しばらく立ち尽くしていたが、絞り出すように応えた。
「わかった、待ってるわ。タカシがわたしの愛を受け入れてくれるまで、1年でも10年でも、100年でも待ってるから」
ようやく美少女に笑顔が戻り、2人は大いに笑った。
「そうだわ、これをタカシにあげる」
麻衣は、タカシに銀色のブレスレットを渡した。
「へえ、なんだい?」
「このブレスレットには不思議な力がこめられてるの。これをね、こうやって腕にはめるとね……」
「ええっ、俺が正義のヒーローだって⁉」
「そうよ、タカシが正義の変身ヒーローに憧れているのをわたしは知ってたわ。だから、
タカシにも変身ヒーローになってもらいたいの。そしてわたしと一緒に悪と戦って」
麻衣に渡されたブレスレッドで、笹崎高史は、正義のヒーロー、ジャスティボーイに変身したのだった。 黒の仮面をつけて、全身タイツの姿だ。
「俺に務まるのかな、正義のヒーローなんて」
「大丈夫よ、変身したら普通の人間の数倍の運動能力を持つようになるんだから」
さっきのジャスティガールの戦いぶりを見ていたタカシは決意した。
「わかった、俺はやるぞ。正義のヒーロー、ジャスティボーイだ」
「わたしの味方の誕生ね。心強いわ」
麻衣は喜んだが、そこでタカシは
「ところで、やっぱりジャスティガールのスカートは短すぎるよ。麻衣のパンチラ見たの何年ぶりかなあ?」
「まあ、タカシのエッチ! そんなとこばっかり見てたんでしょ!」
「うわ! 逃げろ」
麻衣は怒ったフリをしたが、もちろん本気ではない。正義を守る名コンビ(迷コンビ?)の誕生だった。
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