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第29話 オークション
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シーリアとの婚約が決まった翌日、俺は予定通りフィンブルド伯爵のカールストンと一緒に、明日開催されるオークションの会場へと『地龍』を納品する為にやって来ていた。
会場は闘技場のよう場所で行われ、さらにはこの会場では王国建国祭の武道会も開催されるとのことだった。
日程としては国王主催の武道会はオークションの次の日から開催されるそうだ。
カールストンが衛兵達に入場許可証を見せて、俺たちはオークション会場内へと入る。
俺たちはオークション会場の地下へと行くように案内されたので、そちらに向かうとオークションで出品されると思われる豪華な品々が格納されていた。
魔剣や聖剣と思えるような剣類、さらには貴族達が気にいりそうな煌びやかな宝飾品の数々。
さらには貴重な魔物と思しき素材の数々。
「これは凄いですね、王国建国祭のオークションって相当な物なんですね」
「そうだろう? 王国建国祭のオークションは王国建国祭において一番盛り上がるイベントだと言っても過言ではないからねぇ」
俺は純粋に色々な品が出品される事に感動し、興奮していた。
俺が感動して周りを見渡していると、担当の人に俺が地龍を納品する場所を指定される。
「ソウタ様、こちらに今回オークションに出品される地龍を置いて頂いても宜しいでしょうか?」
「あ、あの多分なんですけどここではアイテムボックスに入っている地龍は大きすぎて置けないと思うんですが……どうしたら良いでしょうか?」
俺は指定された場所には討伐した地龍が入りきらないと判断した。
というのも地龍は全長50メートル級の化け物である。
担当の人はそんな馬鹿な事があるか、という視線を俺に向けていたので、証拠とばかりに斬ったドラゴンの首をポンと置いてやる。
「ひぃぃぃぃっ! 地、地龍っ! こ、こんなに大きい!?」
『異空間収納』に格納していた為に、まだドラゴンの体は温かい。
生首の地龍の鋭い眼光が担当の人を睨み付ける。
担当の人はあまりの大きさに加えて、地龍に睨まれたような錯覚を受け腰を抜かす。
流石に可哀想だったので、すぐに地龍の生首を『異空間収納』に入れてやる。
「ごめんなさいね。急に驚かせちゃって」
横を見てみるとフィンブルド伯爵のカールストンまでもが驚きのあまり腰を抜かしていた。
「だ、大丈夫ですか?」
「い、いやいや地龍を討伐したってのは本当だったようだねぇ。少し現実感がなかったけれど、現実に無理矢理連れて込まれてしまったよ。それにしても本物の地龍ってあんなに巨大なんだねぇ……あんな化け物を単騎で討伐するなんて、どっちが化け物か分からないねぇ」
俺はカールストンに手を差し伸べる。
開催側の方も地龍がここまで大きいことは把握しておらず、担当者の人も一度上に確認して来ますと言って去っていった。
その後、担当者が上司の方と一緒に来る。
「ソウタ様本日はわざわざご足労ありがこうございました。単刀直入ですが、地龍の素材ですけれども、こちらで用意したスペースには入り切らないということでしたので、明日のオークションにて、地龍の素材の番が来ましたら、直接会場でソウタ様が『アイテムボックス』から出して頂くという形にしたいのですが、宜しいでしょうか?」
「あぁ、それで構わないよ!」
俺も特に問題は無いので要求を呑んだ。
そして、『地龍の素材』のオークションはオークションの最後になる事を伝えられ、明日のオークションのVIP席の招待状を貰い、オークション会場を後にした。
フィンブルド伯爵とオークション会場へと行った後は王都の伯爵邸へと戻って来ていた。
そして、すぐに伯爵令嬢のシーリアを連れて王城へと馬車に乗って向かった。
フィリナにシーリアとも婚約する事を伝える為である。
カールストンによると、この国では貴族社会では一夫多妻制は普通だというがだからといって伝えないというのは間違っている。
もしかしたらフィリナから了承が得られない可能性だってある。
シーリアも馬車の中で、ソワソワとしているのが見ただけで分かる。
そして、お互いソワソワしながら馬車は王城へと止まった。
城門に止まると城門警備の騎士に話しかけられる。
「『龍殺しの英雄』様、本日はどういう御用向きで? 本日はいらっしゃる予定は無かったと思いますが……」
「あぁ、急遽フィリナ王女殿下に用事が出来たんだ。入っても良いか?」
俺が騎士にそういうと、騎士は何かを察したかのように暖かい目を向けて「どうぞどうぞ」と王城内へと入れてくれる。
本当に警備が杜撰過ぎないかと思うが、俺とシーリアは王城の侍女へと案内されてフィリナが待つ場所へと向かった。
王城のフィリナ王女殿下の部屋へと案内される。
「フィリナ王女殿下、ソウタ様とフィンブルド伯爵令嬢シーリア様がお見えございます」
「分かったわ! じゃあシーリアだけを中にお入れして!」
侍女が中にいるフィリナに伝えると、フィリナの声が内側から聞こえて来る。
だが、何故だか俺は入っては行けないようだ
俺はどうして入っていけないのか分からず、
「フィリナ王女殿下! どうして俺は入ってはいけないのでしょ—————」
シーリアは俺の事を制す。
「ソウタ、大丈夫だから! 私がフィーとちゃんと話してくる! だからそこで大人しく待ってなさい!」
シーリアはそう言ってフィリナの部屋へと入っていった。
それから暫くしてもフィリナの部屋へと入っていったシーリアは出てくる気配がなかった。
何も音沙汰もないまま、俺は部屋の外で待たされること約30分。
俺は出産を今か今かと待ち侘びるお父さんのように部屋の外を徘徊していた。
そしてそれからもシーリアとフィリナが出てくる気配が一切ない。
それにフィリナの部屋は現在防音機能も高めているのか、中からのフィリナとシーリアの話し声は聞こえてこない。
俺はとうとうフィリナ王女の部屋の外の壁にもたれてちょこんと座る事にした。
俺が待つこと1時間半。
廊下であったが、王城の侍女が俺に紅茶を淹れてくれた。
「いつも思うんですけど、王城で飲む紅茶はとびっきり美味しいですね。どこの産地の茶葉を使っているんですか?」
俺はとうとう暇すぎて、王城の侍女と世間話を始めた。侍女もまた俺がずっと待たされている事を知っているので、社交辞令とはいえ構ってくれた。
俺が待つ事、2時間が経った。
これだけ出てこないってのは可笑しい。
突如俺の脳裏には不安が横切った。
もしかしたらフィリナとシーリアの間で問題が起きているんじゃないか。
侍女も確かに出てこないっというのは異常だと思って、俺はフィリナの部屋の扉をと叩いた。
すると案外すんなり扉が開き、そこには仲良さげに談話するフィリナとシーリアが居た。
もしかしたら一触即発の場面かと不安していたのだが、その不安は扉を開けた際に吹いた風に飛ばされた。
「あ! ソウタ! ごめん! 完全にあなたが居た事を忘れてた!」
「ごめんなさい、ソウタさん! 私もシーリアとの話に夢中になり過ぎてソウタさんを待たせていた事を忘れてしまっておりました!」
ごめんとばかりに両手に手を合わせるシーリアとフィリナ。
「………………」
俺はただ沈黙して、シーリアとフィリナを交互に見た。
そしてフィリナが俺が気になる事を察してくれたようで、
「ソウタさん、シーリアも婚約者にするという話はシーリアから聞きました。結論から言うと良いですよ」
俺はフィリナからの言葉に安堵の息を吐く。
だがフィリナ王女殿下の話は終わっていないようで、
「ですけど体裁上は王女である私が第一夫人になります。そして、シーリアは第二夫人になります。それと次に誰かを婚約者にする場合、必ずまずわたしに相談をしてください! 今回は相手が私の友達のシーリアだったので許してあげます! でも次は許しません!」
フィリナも王女だけあって声に乗る威圧感が凄いな俺は思う。
そしてシーリアも俺に言いたいことがあるようで、
「ソウタ! 私はフィー以外の他の人なんて認めないから! フィーは良いって言っているけど私は許さないからね!」
俺はシーリアとの婚約が無事に、フィリナに了承を貰えたことには安堵をした。
それと同時に、もしかしたら厄介な二人と婚約してしまったのではないかという不安が纏った。
そして、俺はその後ちゃんと部屋に上げてもらいシーリアとフィリナと談笑し、次に行く領地が決定している事もフィリナと一緒に、シーリアに話した。
俺は二人に明日のオークションを一緒に見ないかと誘ったが、フィリナは王女として王族で見る義務があり、シーリアもカールストンと見るということで断られてしまった。
そうしている間に外が暗くなっていたので、俺とシーリアは伯爵邸へと戻った。
そして更けた夜も明けて、待ちに待った王国建国祭のオークションの日になった。
会場は闘技場のよう場所で行われ、さらにはこの会場では王国建国祭の武道会も開催されるとのことだった。
日程としては国王主催の武道会はオークションの次の日から開催されるそうだ。
カールストンが衛兵達に入場許可証を見せて、俺たちはオークション会場内へと入る。
俺たちはオークション会場の地下へと行くように案内されたので、そちらに向かうとオークションで出品されると思われる豪華な品々が格納されていた。
魔剣や聖剣と思えるような剣類、さらには貴族達が気にいりそうな煌びやかな宝飾品の数々。
さらには貴重な魔物と思しき素材の数々。
「これは凄いですね、王国建国祭のオークションって相当な物なんですね」
「そうだろう? 王国建国祭のオークションは王国建国祭において一番盛り上がるイベントだと言っても過言ではないからねぇ」
俺は純粋に色々な品が出品される事に感動し、興奮していた。
俺が感動して周りを見渡していると、担当の人に俺が地龍を納品する場所を指定される。
「ソウタ様、こちらに今回オークションに出品される地龍を置いて頂いても宜しいでしょうか?」
「あ、あの多分なんですけどここではアイテムボックスに入っている地龍は大きすぎて置けないと思うんですが……どうしたら良いでしょうか?」
俺は指定された場所には討伐した地龍が入りきらないと判断した。
というのも地龍は全長50メートル級の化け物である。
担当の人はそんな馬鹿な事があるか、という視線を俺に向けていたので、証拠とばかりに斬ったドラゴンの首をポンと置いてやる。
「ひぃぃぃぃっ! 地、地龍っ! こ、こんなに大きい!?」
『異空間収納』に格納していた為に、まだドラゴンの体は温かい。
生首の地龍の鋭い眼光が担当の人を睨み付ける。
担当の人はあまりの大きさに加えて、地龍に睨まれたような錯覚を受け腰を抜かす。
流石に可哀想だったので、すぐに地龍の生首を『異空間収納』に入れてやる。
「ごめんなさいね。急に驚かせちゃって」
横を見てみるとフィンブルド伯爵のカールストンまでもが驚きのあまり腰を抜かしていた。
「だ、大丈夫ですか?」
「い、いやいや地龍を討伐したってのは本当だったようだねぇ。少し現実感がなかったけれど、現実に無理矢理連れて込まれてしまったよ。それにしても本物の地龍ってあんなに巨大なんだねぇ……あんな化け物を単騎で討伐するなんて、どっちが化け物か分からないねぇ」
俺はカールストンに手を差し伸べる。
開催側の方も地龍がここまで大きいことは把握しておらず、担当者の人も一度上に確認して来ますと言って去っていった。
その後、担当者が上司の方と一緒に来る。
「ソウタ様本日はわざわざご足労ありがこうございました。単刀直入ですが、地龍の素材ですけれども、こちらで用意したスペースには入り切らないということでしたので、明日のオークションにて、地龍の素材の番が来ましたら、直接会場でソウタ様が『アイテムボックス』から出して頂くという形にしたいのですが、宜しいでしょうか?」
「あぁ、それで構わないよ!」
俺も特に問題は無いので要求を呑んだ。
そして、『地龍の素材』のオークションはオークションの最後になる事を伝えられ、明日のオークションのVIP席の招待状を貰い、オークション会場を後にした。
フィンブルド伯爵とオークション会場へと行った後は王都の伯爵邸へと戻って来ていた。
そして、すぐに伯爵令嬢のシーリアを連れて王城へと馬車に乗って向かった。
フィリナにシーリアとも婚約する事を伝える為である。
カールストンによると、この国では貴族社会では一夫多妻制は普通だというがだからといって伝えないというのは間違っている。
もしかしたらフィリナから了承が得られない可能性だってある。
シーリアも馬車の中で、ソワソワとしているのが見ただけで分かる。
そして、お互いソワソワしながら馬車は王城へと止まった。
城門に止まると城門警備の騎士に話しかけられる。
「『龍殺しの英雄』様、本日はどういう御用向きで? 本日はいらっしゃる予定は無かったと思いますが……」
「あぁ、急遽フィリナ王女殿下に用事が出来たんだ。入っても良いか?」
俺が騎士にそういうと、騎士は何かを察したかのように暖かい目を向けて「どうぞどうぞ」と王城内へと入れてくれる。
本当に警備が杜撰過ぎないかと思うが、俺とシーリアは王城の侍女へと案内されてフィリナが待つ場所へと向かった。
王城のフィリナ王女殿下の部屋へと案内される。
「フィリナ王女殿下、ソウタ様とフィンブルド伯爵令嬢シーリア様がお見えございます」
「分かったわ! じゃあシーリアだけを中にお入れして!」
侍女が中にいるフィリナに伝えると、フィリナの声が内側から聞こえて来る。
だが、何故だか俺は入っては行けないようだ
俺はどうして入っていけないのか分からず、
「フィリナ王女殿下! どうして俺は入ってはいけないのでしょ—————」
シーリアは俺の事を制す。
「ソウタ、大丈夫だから! 私がフィーとちゃんと話してくる! だからそこで大人しく待ってなさい!」
シーリアはそう言ってフィリナの部屋へと入っていった。
それから暫くしてもフィリナの部屋へと入っていったシーリアは出てくる気配がなかった。
何も音沙汰もないまま、俺は部屋の外で待たされること約30分。
俺は出産を今か今かと待ち侘びるお父さんのように部屋の外を徘徊していた。
そしてそれからもシーリアとフィリナが出てくる気配が一切ない。
それにフィリナの部屋は現在防音機能も高めているのか、中からのフィリナとシーリアの話し声は聞こえてこない。
俺はとうとうフィリナ王女の部屋の外の壁にもたれてちょこんと座る事にした。
俺が待つこと1時間半。
廊下であったが、王城の侍女が俺に紅茶を淹れてくれた。
「いつも思うんですけど、王城で飲む紅茶はとびっきり美味しいですね。どこの産地の茶葉を使っているんですか?」
俺はとうとう暇すぎて、王城の侍女と世間話を始めた。侍女もまた俺がずっと待たされている事を知っているので、社交辞令とはいえ構ってくれた。
俺が待つ事、2時間が経った。
これだけ出てこないってのは可笑しい。
突如俺の脳裏には不安が横切った。
もしかしたらフィリナとシーリアの間で問題が起きているんじゃないか。
侍女も確かに出てこないっというのは異常だと思って、俺はフィリナの部屋の扉をと叩いた。
すると案外すんなり扉が開き、そこには仲良さげに談話するフィリナとシーリアが居た。
もしかしたら一触即発の場面かと不安していたのだが、その不安は扉を開けた際に吹いた風に飛ばされた。
「あ! ソウタ! ごめん! 完全にあなたが居た事を忘れてた!」
「ごめんなさい、ソウタさん! 私もシーリアとの話に夢中になり過ぎてソウタさんを待たせていた事を忘れてしまっておりました!」
ごめんとばかりに両手に手を合わせるシーリアとフィリナ。
「………………」
俺はただ沈黙して、シーリアとフィリナを交互に見た。
そしてフィリナが俺が気になる事を察してくれたようで、
「ソウタさん、シーリアも婚約者にするという話はシーリアから聞きました。結論から言うと良いですよ」
俺はフィリナからの言葉に安堵の息を吐く。
だがフィリナ王女殿下の話は終わっていないようで、
「ですけど体裁上は王女である私が第一夫人になります。そして、シーリアは第二夫人になります。それと次に誰かを婚約者にする場合、必ずまずわたしに相談をしてください! 今回は相手が私の友達のシーリアだったので許してあげます! でも次は許しません!」
フィリナも王女だけあって声に乗る威圧感が凄いな俺は思う。
そしてシーリアも俺に言いたいことがあるようで、
「ソウタ! 私はフィー以外の他の人なんて認めないから! フィーは良いって言っているけど私は許さないからね!」
俺はシーリアとの婚約が無事に、フィリナに了承を貰えたことには安堵をした。
それと同時に、もしかしたら厄介な二人と婚約してしまったのではないかという不安が纏った。
そして、俺はその後ちゃんと部屋に上げてもらいシーリアとフィリナと談笑し、次に行く領地が決定している事もフィリナと一緒に、シーリアに話した。
俺は二人に明日のオークションを一緒に見ないかと誘ったが、フィリナは王女として王族で見る義務があり、シーリアもカールストンと見るということで断られてしまった。
そうしている間に外が暗くなっていたので、俺とシーリアは伯爵邸へと戻った。
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※他サイト転載
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