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神森竜義
彼のご飯と、それから 3
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「……失敗したかもしれません」
座り心地の良い椅子の上で、氷川は力なく項垂れた。
氷川が再びカウンセリングルームを訪れたのは、元同級生達の名前を伝えた日の放課後だ。お互いに踏み込んだ話をしてしまった反動で、昼食後はそそくさと別れ、午後の授業に遅れて参加した。別れ際に、これはこちらで処理しておきますからと念を押すように言われたのは、照れ隠しの面もあったかもしれない。
神森と別れた後、スクールカウンセラーの松野にメールで予約状況を訊ねた所、折良く面談の予約はないというので、ロングホームルームを終えたその足で駆け込んだ。放課後は図書室を利用する生徒もいるため、カウンセリングルームのあるフロアは人目があるが、それを気にする余裕もなかった。
昼間のやりとりを一通り伝え、冒頭の言葉で締めくくった氷川に対して、そうでしょうか、と曖昧な相槌を打った。ぬるくなってしまったコーヒーを一口飲んで、松野は首を傾げた。
「氷川くんのお友達の場合、ご家族は彼の親の役割を果たせていない可能性が高いわけですよね。お友達の話が真実で、氷川くんの見立てが正解だったなら、氷川くんが真摯にお友達と向き合い、話に耳を傾け、受け止めることが出来れば、お友達は良い方向に向かうと思います」
「そうなんですか? 俺には、彼の言い方には……依存的なものを感じてしまったんですが」
氷川に拒絶されることには耐えられないだろうと神森は言った。そこまで思い入れることが正常な友人関係の域を超えていると感じるのは、何も氷川が表層的な人間関係しか築いてこなかったせいではないはずだ。
氷川とて、幼馴染みの古川紗織から拒絶されれば相応のショックを受けるだろう。ひとりっ子の氷川にとって、彼女は友人であり、ヒーローであり、姉にも等しいほどに近しい存在だ。だが、たとえばクラスで親しくしている文月や横峰と何かしらのトラブルがあり、断絶されたとしても、立ち直れないとまでは思わないはずだ。
怪訝さを隠さない氷川に、松野は首肯して見せた。
「そうですね、お友達が氷川くんに心を開きはじめ、依存しても大丈夫か探っているように感じます。被虐待児が回復する過程においては、それは何もおかしなことではありません。彼らはどこかで、誰かと、失敗した母子関係を再構築しなければなりません。母子関係は、依存関係です。そこで愛情が充分に満たされ、信頼関係が構築されれば、自然と自立することになります。ですから、もし氷川くんがお友達を受け入れるのなら、その彼は氷川くんに依存し、甘え、時に反発し、縋り付いてくるでしょう。そして全てを乗り越えた時、彼は依存から脱却します。これは本職のカウンセラーでも大変な労力がかかることで、氷川くんはとてもつらい、大変な思いをすることになりますし、間違って氷川くん自身が依存されることを望む、共依存に陥ってしまえば、お互いに深刻な状況になりかねません」
滑らかに滔々と語る言葉は、脅し文句で途切れた。前回も警告されたので覚えている。共依存とは、依存されること、依存者を手助けすることに自己の価値を見出し、その状態の継続を促してしまうことだ。そういう行動をしてしまう人をイネイブラーと言い、当人は無自覚な場合もある。
下あごに溜まった唾液を嚥下して、氷川は松野を見つめた。
「俺はイネイブラーになりそうですか」
「さて、どうでしょう。僕は氷川くんの事情をあまり知りませんから、なんとも言えません。ただ、もしも氷川くんが頑張ってみようと思った時は、全力でできる限りのサポートをすることを約束します」
「俺に共依存傾向が見えたら、修正してくださる、という意味ですか」
「その努力のお手伝いをします。そうですね……不安でしたらこう決めましょう。毎週決まった曜日に、僕と話をしに来てください。そして、進展も後退もすべて聞かせてください。お友達との関係について、僕に話したくない、相談したくないことが出てきてしまった時、それが共依存のサインです」
どうですかと訊ねられて、氷川は大きな溜息を吐いた。
ここで氷川が拒めば、神森は裏切られた気持ちになるだろう。そして、誰かに相談することを今まで以上に避けるようになるかもしれない。既に関わってしまった以上、これは氷川が負うべき責任だ。それに氷川自身としても、神森の苦しみを軽減させられるならば、助けになりたいという感情は確かにある。
「わかりました。ご協力お願いします」
「それでは……」
「俺にできることがあるなら、やってみます」
控えめながらも宣言した氷川に、松野が表情を緩めた。いつも穏やかな風だが、それでも緊張していたのだろう。考えてみれば当然だ。子供の問題を子供が解決するのは無謀だと、彼自身が言ったのだから。
預けるという選択をした松野もまた、不安に駆られているだろう。それならば、氷川は落ち着かなくてはならない。
「とはいえ、俺は完全に素人ですから、助言いただかないと身動きできませんし、場合によっては、彼と会う前に練習が必要でしょうけど」
努めて軽い口調で話を続けた氷川に、松野は真剣な表情で頷いた。
「大切なのは、氷川くんだけで解決しようとしないことです。少しでも迷ったらいつでも連絡してください。寄り掛かられて氷川くん自身が潰れてしまっては元も子もありません、無理をせずに、つらい、苦しいと思ったら僕に話してください。ただ、お友達に対してはいつも安定して、彼を受け入れ、話に共感を示してください」
「共感を示すって、前に伺ったあれですね、そうだね、そう感じたんだね、っていう」
「ええ。そうして肯定されていると感じると、安心できるようになります。そこからが勝負です。本当は僕が引き受けるべきなんですけど……すみません、押し付けたようで」
「いえ、彼に松野先生と会ってもらうのがまず難しいので」
神森にカウンセリングを勧めるかどうかの判断は慎重を期する。時系列的に不可能だが、神森とカウンセラーが話をした上で、カウンセラーと面談するかを決めて欲しいくらいだ。神森自身がカウンセリングを受けようと思い立ってくれれば一番だが、それも困難だ。彼のようなタイプは、専門家に相談し、自分が正常ではないと認定されることを酷く恐れる。ただでさえ劣っている自分が、人並みですらないと断罪されるように感じるのだ。実際はホルモン異常であれ、成長過程の不備であれ、当人には否がないし、優劣の問題でもないというのに。
松野にとっては面白くないだろう評価を下した氷川に、松野は特に表情を変えることもない。
「ええ、手助けのはずが苦しませることになるのでは意味ありませんからね。好転反応的な苦しみならともかく」
「好転反応って、揺り戻しのことですよね」
「そうです。よく勉強していますね」
「少し、気になったので」
感心したように言われて、居心地悪く座り直す。別に専門書を買って読んだわけではない。ただ単に、系統のウェブサイトを読んでみただけだ。氷川の反応を興味深そうに見て、松野は緩く微笑んだ。
「そうですか、その調子でお友達の支えになってあげてください」
「努力はしてみます」
だが、本当に氷川にその重責が担えるのだろうか。顔にも口にも出さないまま、氷川は内心で考え続けていた。
「氷川くんはいらっしゃいますか」
そんな風に呼びかける神森の声が聞こえて、氷川は視線を教室の戸口に向けた。午前の授業が終わり、現在は昼休憩になったところだ。教材を片付ける手を止め、氷川は椅子から立ち上がった。軽く手を上げて合図をし、戸口に向かう。神森は二歩下がって、廊下で氷川を迎えた。
「どうかした?」
「よろしければ、昼食をご一緒にいかがでしょうか。お約束がありますか?」
控えめにこちらを窺う神森の様子に、少しの居心地悪さを覚える。もっと雑に扱っても構わないのに。
「神森くんがいいなら喜んで。丁度どうしようか考えてた所だったんだ」
「寮でよろしいですか」
「うん。机片付けてくるから、ちょっとだけ待ってて」
早速向かおうとする神森を引き止め、荒れた机上を示す。彼は少し恥ずかしそうに頷いた。
私道を渡って寮に戻ると、氷川をカウンター席に座らせて神森が厨房に入る。途中で購買に寄り、いくつかの惣菜を仕入れていた。
「出来合いのものを使ったりもするんだね」
「昼休みは短いですからね。一から作れるものは簡単なものばかりで、単調になってしまいますし」
制服の上にエプロンを身につけた神森は、きちんと手を洗ってから調理を開始した。
座り心地の良い椅子の上で、氷川は力なく項垂れた。
氷川が再びカウンセリングルームを訪れたのは、元同級生達の名前を伝えた日の放課後だ。お互いに踏み込んだ話をしてしまった反動で、昼食後はそそくさと別れ、午後の授業に遅れて参加した。別れ際に、これはこちらで処理しておきますからと念を押すように言われたのは、照れ隠しの面もあったかもしれない。
神森と別れた後、スクールカウンセラーの松野にメールで予約状況を訊ねた所、折良く面談の予約はないというので、ロングホームルームを終えたその足で駆け込んだ。放課後は図書室を利用する生徒もいるため、カウンセリングルームのあるフロアは人目があるが、それを気にする余裕もなかった。
昼間のやりとりを一通り伝え、冒頭の言葉で締めくくった氷川に対して、そうでしょうか、と曖昧な相槌を打った。ぬるくなってしまったコーヒーを一口飲んで、松野は首を傾げた。
「氷川くんのお友達の場合、ご家族は彼の親の役割を果たせていない可能性が高いわけですよね。お友達の話が真実で、氷川くんの見立てが正解だったなら、氷川くんが真摯にお友達と向き合い、話に耳を傾け、受け止めることが出来れば、お友達は良い方向に向かうと思います」
「そうなんですか? 俺には、彼の言い方には……依存的なものを感じてしまったんですが」
氷川に拒絶されることには耐えられないだろうと神森は言った。そこまで思い入れることが正常な友人関係の域を超えていると感じるのは、何も氷川が表層的な人間関係しか築いてこなかったせいではないはずだ。
氷川とて、幼馴染みの古川紗織から拒絶されれば相応のショックを受けるだろう。ひとりっ子の氷川にとって、彼女は友人であり、ヒーローであり、姉にも等しいほどに近しい存在だ。だが、たとえばクラスで親しくしている文月や横峰と何かしらのトラブルがあり、断絶されたとしても、立ち直れないとまでは思わないはずだ。
怪訝さを隠さない氷川に、松野は首肯して見せた。
「そうですね、お友達が氷川くんに心を開きはじめ、依存しても大丈夫か探っているように感じます。被虐待児が回復する過程においては、それは何もおかしなことではありません。彼らはどこかで、誰かと、失敗した母子関係を再構築しなければなりません。母子関係は、依存関係です。そこで愛情が充分に満たされ、信頼関係が構築されれば、自然と自立することになります。ですから、もし氷川くんがお友達を受け入れるのなら、その彼は氷川くんに依存し、甘え、時に反発し、縋り付いてくるでしょう。そして全てを乗り越えた時、彼は依存から脱却します。これは本職のカウンセラーでも大変な労力がかかることで、氷川くんはとてもつらい、大変な思いをすることになりますし、間違って氷川くん自身が依存されることを望む、共依存に陥ってしまえば、お互いに深刻な状況になりかねません」
滑らかに滔々と語る言葉は、脅し文句で途切れた。前回も警告されたので覚えている。共依存とは、依存されること、依存者を手助けすることに自己の価値を見出し、その状態の継続を促してしまうことだ。そういう行動をしてしまう人をイネイブラーと言い、当人は無自覚な場合もある。
下あごに溜まった唾液を嚥下して、氷川は松野を見つめた。
「俺はイネイブラーになりそうですか」
「さて、どうでしょう。僕は氷川くんの事情をあまり知りませんから、なんとも言えません。ただ、もしも氷川くんが頑張ってみようと思った時は、全力でできる限りのサポートをすることを約束します」
「俺に共依存傾向が見えたら、修正してくださる、という意味ですか」
「その努力のお手伝いをします。そうですね……不安でしたらこう決めましょう。毎週決まった曜日に、僕と話をしに来てください。そして、進展も後退もすべて聞かせてください。お友達との関係について、僕に話したくない、相談したくないことが出てきてしまった時、それが共依存のサインです」
どうですかと訊ねられて、氷川は大きな溜息を吐いた。
ここで氷川が拒めば、神森は裏切られた気持ちになるだろう。そして、誰かに相談することを今まで以上に避けるようになるかもしれない。既に関わってしまった以上、これは氷川が負うべき責任だ。それに氷川自身としても、神森の苦しみを軽減させられるならば、助けになりたいという感情は確かにある。
「わかりました。ご協力お願いします」
「それでは……」
「俺にできることがあるなら、やってみます」
控えめながらも宣言した氷川に、松野が表情を緩めた。いつも穏やかな風だが、それでも緊張していたのだろう。考えてみれば当然だ。子供の問題を子供が解決するのは無謀だと、彼自身が言ったのだから。
預けるという選択をした松野もまた、不安に駆られているだろう。それならば、氷川は落ち着かなくてはならない。
「とはいえ、俺は完全に素人ですから、助言いただかないと身動きできませんし、場合によっては、彼と会う前に練習が必要でしょうけど」
努めて軽い口調で話を続けた氷川に、松野は真剣な表情で頷いた。
「大切なのは、氷川くんだけで解決しようとしないことです。少しでも迷ったらいつでも連絡してください。寄り掛かられて氷川くん自身が潰れてしまっては元も子もありません、無理をせずに、つらい、苦しいと思ったら僕に話してください。ただ、お友達に対してはいつも安定して、彼を受け入れ、話に共感を示してください」
「共感を示すって、前に伺ったあれですね、そうだね、そう感じたんだね、っていう」
「ええ。そうして肯定されていると感じると、安心できるようになります。そこからが勝負です。本当は僕が引き受けるべきなんですけど……すみません、押し付けたようで」
「いえ、彼に松野先生と会ってもらうのがまず難しいので」
神森にカウンセリングを勧めるかどうかの判断は慎重を期する。時系列的に不可能だが、神森とカウンセラーが話をした上で、カウンセラーと面談するかを決めて欲しいくらいだ。神森自身がカウンセリングを受けようと思い立ってくれれば一番だが、それも困難だ。彼のようなタイプは、専門家に相談し、自分が正常ではないと認定されることを酷く恐れる。ただでさえ劣っている自分が、人並みですらないと断罪されるように感じるのだ。実際はホルモン異常であれ、成長過程の不備であれ、当人には否がないし、優劣の問題でもないというのに。
松野にとっては面白くないだろう評価を下した氷川に、松野は特に表情を変えることもない。
「ええ、手助けのはずが苦しませることになるのでは意味ありませんからね。好転反応的な苦しみならともかく」
「好転反応って、揺り戻しのことですよね」
「そうです。よく勉強していますね」
「少し、気になったので」
感心したように言われて、居心地悪く座り直す。別に専門書を買って読んだわけではない。ただ単に、系統のウェブサイトを読んでみただけだ。氷川の反応を興味深そうに見て、松野は緩く微笑んだ。
「そうですか、その調子でお友達の支えになってあげてください」
「努力はしてみます」
だが、本当に氷川にその重責が担えるのだろうか。顔にも口にも出さないまま、氷川は内心で考え続けていた。
「氷川くんはいらっしゃいますか」
そんな風に呼びかける神森の声が聞こえて、氷川は視線を教室の戸口に向けた。午前の授業が終わり、現在は昼休憩になったところだ。教材を片付ける手を止め、氷川は椅子から立ち上がった。軽く手を上げて合図をし、戸口に向かう。神森は二歩下がって、廊下で氷川を迎えた。
「どうかした?」
「よろしければ、昼食をご一緒にいかがでしょうか。お約束がありますか?」
控えめにこちらを窺う神森の様子に、少しの居心地悪さを覚える。もっと雑に扱っても構わないのに。
「神森くんがいいなら喜んで。丁度どうしようか考えてた所だったんだ」
「寮でよろしいですか」
「うん。机片付けてくるから、ちょっとだけ待ってて」
早速向かおうとする神森を引き止め、荒れた机上を示す。彼は少し恥ずかしそうに頷いた。
私道を渡って寮に戻ると、氷川をカウンター席に座らせて神森が厨房に入る。途中で購買に寄り、いくつかの惣菜を仕入れていた。
「出来合いのものを使ったりもするんだね」
「昼休みは短いですからね。一から作れるものは簡単なものばかりで、単調になってしまいますし」
制服の上にエプロンを身につけた神森は、きちんと手を洗ってから調理を開始した。
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