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神森竜義
三学期 3
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「確かに学校って、選択肢を広げるためにあるものだって言われるよね。自分が何になりたいかを探して、何をしたいか見極める時間だって。まあ、なりたい職業に就くための道って場合もあるけど」
たとえば官僚を目指すならば東大、医者になるならば医学部というルートはある。研究者になりたければ、師事したい教授のいる大学の門を叩くものだ。そういった目標がなければ、とりあえずで進学してみるというのが今の一般的な流れでもある。
「お家の仕事を継ぐには、大学の勉強は必要ないの?」
訊ねると、神森は僅かに顔をしかめた。
「……調理師の資格は、普通は専門学校で充分ですね。その系統の大学の学部ですと、栄養学になりますし」
「経営もあるでしょ?」
料亭が小料理屋だったとしても、経営の知識は必要だ。マーケティング理解は深いほうがいいし、貸借対照表と損益計算書が読み書きできなければ話にならない。だというのに、神森は皮肉に笑むだけだ。
「専門家に任せますよ、氷川くんのようなね。僕には学校の勉強など、余計な回り道でしかありません」
「それなら、二学期はどうして勉強会をしようなんて言ったの? 神森くんなら何もしなくても最低限はできるのに」
「……忘れていただけです」
「勉強なんて無駄だと思ってることを?」
あえて辛辣な表現を選んだ氷川に、神森はためらいなく首肯した。
「そうです」
「だからって、普通、好きでもなければ勉強に打ち込まないよ。頑張りたいって思ったんじゃないの?」
「それは……」
言い淀む神森の横顔を見つめて、氷川は僅かに目を細めた。
「確かに神森くんの進む道は決まっているかもしれない。けど、知識は視界を広げてくれるはずだよ。大学に進めば、世界も広がるかもしれない。どうせ進学するなら、好きな大学を選べるくらいにテストの点が良いほうが有利だと思わない?」
「有利、ですか」
けしかけるような氷川の台詞に目をまたたいて、神森が噛みしめるように繰り返した。ようやく一欠片、彼の心に届いたものがあったような気がして、氷川は唇を緩める。
「うん」
「氷川くんは、そういう考えで学校の勉強も頑張っているんですか?」
興味の矛先を得られた感触に、笑みが深くなる。氷川はあっさりと首を横に振った。暖気が頬を撫でて、髪を洗う。
「残念ながら、違うかな」
「失礼でなければ、理由を伺っても?」
神森らしい控えめな言葉選びで、彼は氷川を窺い見る。氷川は軽く首の後ろを撫でて、唇の端を歪めた。
先程神森に語った内容は一般論だ。通常、大人が子供を説き伏せる際に用いられる話法でもある。氷川の理由はそんな健全で、真っ当なものではない。
「面白い話でもないよ。父が望む高校を出られなくなったから、大学くらいはいい所に行こうって思ってるだけ」
氷川が受験し、入学したのは、氷川の父の出身高校だった。父は息子に自分が通っていた学校を卒業させたかったのだ。だが残念ながら、世代が変わるだけの時間を経て、その学校の治安は悪化し、学力は低下していた。もちろん一般的にはそれなりに名門の進学校ではあったが、当時のような清廉で学力の高い学校ではなくなってしまっていたのだ。その凋落を、氷川が入学するよりも前に認められていたならば、氷川はあの学校には進学せず、あのような“いじめ”に遭うことはなかったかもしれない。そうなれば、この学校に転入もせず、神森たちと出会うことさえなかっただろう。
前に通っていた学校とは無論、兄弟校の豊智学院ではない。しかし神森はそのように捉えているだろう。彼は詳しい説明を求めないまま、そうですか、と相槌を打った。そして溜息を吐く。
「それでしたら僕も、同じように考えるべきなのでしょうね」
倦んだような声に、授業終了の鐘が重なった。外はもう夜のような暗さだ。もしも神森が清掃当番や日直だったならば、教室に戻るよう促すべきだ。クラスが異なるため、そうしたルーティンの割り当ては知らない。知らない程度の親しさだとも言える。それを幸いとして、氷川は立ち上がることも、当番の割り当ての有無について訊ねることも放棄した。代わりに、問いを紡ぐ。
「他の学校に行って欲しいって、言われてたの?」
「豊智学院に中学受験をして、本家で住み込みで修業をするように、と。ですが僕は入試に失敗し、陽介さんは合格しました。高等科へ上がる際にも編入試験を受けましたが、その時も入学許可は得られませんでした」
如水学院から豊智学院への転入に試験が課されることを、神森の話で初めて知った。あちらのほうが偏差値が高い分、試験の難易度も高いのだろうが、相応の努力をしただろう神森が不合格になるとすれば相当だ。氷川程度では末席にも連なれないに違いない。淡々と話す神森は、それに気付いているのだろうか。
「辿れば同じ血を引いているというのに、随分と出来が違うものです」
「出来、なんて言い方しなくても」
「彼は第十席だそうです」
たしなめようとした氷川を遮るように、神森が告げる。部屋の暖気も消えるような、冷え切った声だった。
「あの人は万能型の天才型です。運動をさせても、花を活けさせても、楽器を弾かせても、もちろん調理をさせても、すぐにコツを掴んで自分の物にしてしまいます。涼しい顔でなんでもこなし、頭も良く、人柄も良い……非の打ち所もない人とは、彼のことを言うのだと、僕はずっと思って……思い知らされてきました」
軋るように、一言一言吐き出されていく声が掠れる。それは彼の考えではない。彼にすり込まれ続けてきた、誰かの言葉だ。
俯いてしまった神森を覗き見る。彼は顔をしかめて唇を噛んでいた。膝に置かれた拳は、力を込めすぎて関節が白く色を変えている。
「神森くんは、陽介さんが嫌いなの?」
「好きですよ。とても、好きです」
だからこそ憎い。
掠れきって音にならない声が、心底忌々しそうに吐き捨てた。
氷川には同じ年頃の親戚がいない。
父方の叔父夫妻には子供はいない。母方の従兄姉は既に社会に出て働いている年齢の者ばかりだし、それ以前に親類は遠方住まいで親戚付き合いはろくにない。盆正月に集まる習慣さえなく、もしも道ですれ違ったとしてもお互いに気付かないだろう。だから、年齢の近い血縁者と比較される経験をしたことはなかった。事務所のスタッフに同世代の子供がいればまた話は別だったろうが、生憎とそれもない。
神森の受けた仕打ちは、氷川の推測通りならば、虐待と表現して構わないはずだ。心理的虐待、兄弟――再従兄弟間の差別。神森の自己評価の低さは、彼がこれまで向けられてきただろう否定的な評価による、自己肯定感の低さからくるものだ。
氷川の中にあった知識と、ウェブサイトで調べた情報から、そこまでを確認して、氷川は大きく息を吐いた。液晶ディスプレイを見続けて疲弊した目を閉じる。夕食を食べ忘れた上、日課の課題も予復習もしていない。神森と別れて帰寮した後、すぐにノートパソコンを立ち上げて調べ物を始めた。その甲斐あって、ある程度のことは分かったが、しかし、分かっただけだ。
氷川には理解できない。神森の感情を察し、思いやることができない。そういった感性が欠落している自分を、改めて思い知らされた。
神森に、どう接したら良いのだろう。今まで通りに、無難に対応するべきなのだろうか。無理矢理こじ開けるようにして、抱えているものを吐き出させたというのに?
「誰かに相談する……なら」
思考が音になってこぼれ落ちる。自分の声を聞いて、氷川は顔を上げた。教材や辞書の類いを並べた棚の端から、薄い冊子を引き出す。転入時に渡された、学校生活の手引きだ。目次を確かめ、ページを繰って目的の情報を探し出す。ページを手近にあった書籍で押さえて、メールソフトを立ち上げた。宛先は学院のスクールカウンセラーだ。
内容は簡潔に、相談したいことがあるので、お時間をいただけませんか、という一文に留めた。クラスと名前、出席番号、パソコンと携帯電話のメールアドレスに電話番号と、本文よりも署名のほうが長いメールを送信して息を吐く。
手に余る自覚があるなら、専門家を頼ればいい。それはとても簡単で、当たり前のことだ。それにすぐに思い至らないほど焦っていた自分に気付いて、氷川はこめかみに手を当てた。疲労した眼球が、熱い。
たとえば官僚を目指すならば東大、医者になるならば医学部というルートはある。研究者になりたければ、師事したい教授のいる大学の門を叩くものだ。そういった目標がなければ、とりあえずで進学してみるというのが今の一般的な流れでもある。
「お家の仕事を継ぐには、大学の勉強は必要ないの?」
訊ねると、神森は僅かに顔をしかめた。
「……調理師の資格は、普通は専門学校で充分ですね。その系統の大学の学部ですと、栄養学になりますし」
「経営もあるでしょ?」
料亭が小料理屋だったとしても、経営の知識は必要だ。マーケティング理解は深いほうがいいし、貸借対照表と損益計算書が読み書きできなければ話にならない。だというのに、神森は皮肉に笑むだけだ。
「専門家に任せますよ、氷川くんのようなね。僕には学校の勉強など、余計な回り道でしかありません」
「それなら、二学期はどうして勉強会をしようなんて言ったの? 神森くんなら何もしなくても最低限はできるのに」
「……忘れていただけです」
「勉強なんて無駄だと思ってることを?」
あえて辛辣な表現を選んだ氷川に、神森はためらいなく首肯した。
「そうです」
「だからって、普通、好きでもなければ勉強に打ち込まないよ。頑張りたいって思ったんじゃないの?」
「それは……」
言い淀む神森の横顔を見つめて、氷川は僅かに目を細めた。
「確かに神森くんの進む道は決まっているかもしれない。けど、知識は視界を広げてくれるはずだよ。大学に進めば、世界も広がるかもしれない。どうせ進学するなら、好きな大学を選べるくらいにテストの点が良いほうが有利だと思わない?」
「有利、ですか」
けしかけるような氷川の台詞に目をまたたいて、神森が噛みしめるように繰り返した。ようやく一欠片、彼の心に届いたものがあったような気がして、氷川は唇を緩める。
「うん」
「氷川くんは、そういう考えで学校の勉強も頑張っているんですか?」
興味の矛先を得られた感触に、笑みが深くなる。氷川はあっさりと首を横に振った。暖気が頬を撫でて、髪を洗う。
「残念ながら、違うかな」
「失礼でなければ、理由を伺っても?」
神森らしい控えめな言葉選びで、彼は氷川を窺い見る。氷川は軽く首の後ろを撫でて、唇の端を歪めた。
先程神森に語った内容は一般論だ。通常、大人が子供を説き伏せる際に用いられる話法でもある。氷川の理由はそんな健全で、真っ当なものではない。
「面白い話でもないよ。父が望む高校を出られなくなったから、大学くらいはいい所に行こうって思ってるだけ」
氷川が受験し、入学したのは、氷川の父の出身高校だった。父は息子に自分が通っていた学校を卒業させたかったのだ。だが残念ながら、世代が変わるだけの時間を経て、その学校の治安は悪化し、学力は低下していた。もちろん一般的にはそれなりに名門の進学校ではあったが、当時のような清廉で学力の高い学校ではなくなってしまっていたのだ。その凋落を、氷川が入学するよりも前に認められていたならば、氷川はあの学校には進学せず、あのような“いじめ”に遭うことはなかったかもしれない。そうなれば、この学校に転入もせず、神森たちと出会うことさえなかっただろう。
前に通っていた学校とは無論、兄弟校の豊智学院ではない。しかし神森はそのように捉えているだろう。彼は詳しい説明を求めないまま、そうですか、と相槌を打った。そして溜息を吐く。
「それでしたら僕も、同じように考えるべきなのでしょうね」
倦んだような声に、授業終了の鐘が重なった。外はもう夜のような暗さだ。もしも神森が清掃当番や日直だったならば、教室に戻るよう促すべきだ。クラスが異なるため、そうしたルーティンの割り当ては知らない。知らない程度の親しさだとも言える。それを幸いとして、氷川は立ち上がることも、当番の割り当ての有無について訊ねることも放棄した。代わりに、問いを紡ぐ。
「他の学校に行って欲しいって、言われてたの?」
「豊智学院に中学受験をして、本家で住み込みで修業をするように、と。ですが僕は入試に失敗し、陽介さんは合格しました。高等科へ上がる際にも編入試験を受けましたが、その時も入学許可は得られませんでした」
如水学院から豊智学院への転入に試験が課されることを、神森の話で初めて知った。あちらのほうが偏差値が高い分、試験の難易度も高いのだろうが、相応の努力をしただろう神森が不合格になるとすれば相当だ。氷川程度では末席にも連なれないに違いない。淡々と話す神森は、それに気付いているのだろうか。
「辿れば同じ血を引いているというのに、随分と出来が違うものです」
「出来、なんて言い方しなくても」
「彼は第十席だそうです」
たしなめようとした氷川を遮るように、神森が告げる。部屋の暖気も消えるような、冷え切った声だった。
「あの人は万能型の天才型です。運動をさせても、花を活けさせても、楽器を弾かせても、もちろん調理をさせても、すぐにコツを掴んで自分の物にしてしまいます。涼しい顔でなんでもこなし、頭も良く、人柄も良い……非の打ち所もない人とは、彼のことを言うのだと、僕はずっと思って……思い知らされてきました」
軋るように、一言一言吐き出されていく声が掠れる。それは彼の考えではない。彼にすり込まれ続けてきた、誰かの言葉だ。
俯いてしまった神森を覗き見る。彼は顔をしかめて唇を噛んでいた。膝に置かれた拳は、力を込めすぎて関節が白く色を変えている。
「神森くんは、陽介さんが嫌いなの?」
「好きですよ。とても、好きです」
だからこそ憎い。
掠れきって音にならない声が、心底忌々しそうに吐き捨てた。
氷川には同じ年頃の親戚がいない。
父方の叔父夫妻には子供はいない。母方の従兄姉は既に社会に出て働いている年齢の者ばかりだし、それ以前に親類は遠方住まいで親戚付き合いはろくにない。盆正月に集まる習慣さえなく、もしも道ですれ違ったとしてもお互いに気付かないだろう。だから、年齢の近い血縁者と比較される経験をしたことはなかった。事務所のスタッフに同世代の子供がいればまた話は別だったろうが、生憎とそれもない。
神森の受けた仕打ちは、氷川の推測通りならば、虐待と表現して構わないはずだ。心理的虐待、兄弟――再従兄弟間の差別。神森の自己評価の低さは、彼がこれまで向けられてきただろう否定的な評価による、自己肯定感の低さからくるものだ。
氷川の中にあった知識と、ウェブサイトで調べた情報から、そこまでを確認して、氷川は大きく息を吐いた。液晶ディスプレイを見続けて疲弊した目を閉じる。夕食を食べ忘れた上、日課の課題も予復習もしていない。神森と別れて帰寮した後、すぐにノートパソコンを立ち上げて調べ物を始めた。その甲斐あって、ある程度のことは分かったが、しかし、分かっただけだ。
氷川には理解できない。神森の感情を察し、思いやることができない。そういった感性が欠落している自分を、改めて思い知らされた。
神森に、どう接したら良いのだろう。今まで通りに、無難に対応するべきなのだろうか。無理矢理こじ開けるようにして、抱えているものを吐き出させたというのに?
「誰かに相談する……なら」
思考が音になってこぼれ落ちる。自分の声を聞いて、氷川は顔を上げた。教材や辞書の類いを並べた棚の端から、薄い冊子を引き出す。転入時に渡された、学校生活の手引きだ。目次を確かめ、ページを繰って目的の情報を探し出す。ページを手近にあった書籍で押さえて、メールソフトを立ち上げた。宛先は学院のスクールカウンセラーだ。
内容は簡潔に、相談したいことがあるので、お時間をいただけませんか、という一文に留めた。クラスと名前、出席番号、パソコンと携帯電話のメールアドレスに電話番号と、本文よりも署名のほうが長いメールを送信して息を吐く。
手に余る自覚があるなら、専門家を頼ればいい。それはとても簡単で、当たり前のことだ。それにすぐに思い至らないほど焦っていた自分に気付いて、氷川はこめかみに手を当てた。疲労した眼球が、熱い。
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