強気な俺
さっき、俺の親父が遺体となって発見された。死因は首吊り自殺。なぜ、そのような行為に及んだのか。貧乏生活に嫌気がさしたか。でも、それなら親父ばかりじゃない。俺やお袋
妹だって同じ思いをしているはずだ。一人だけ逃げたのか。卑怯だぞ、親父! 苦しいのは家族みんな一緒だぞ! でも、そんなことを言っても既に他界した親父には伝わらない。自殺した現場は物置だった。
妹だって同じ思いをしているはずだ。一人だけ逃げたのか。卑怯だぞ、親父! 苦しいのは家族みんな一緒だぞ! でも、そんなことを言っても既に他界した親父には伝わらない。自殺した現場は物置だった。
あなたにおすすめの小説
【短編小説】家族や友達との活動
遠藤良二
現代文学
「お前! 俺らがどれだけ苦労して育てたかわかっているのか!」「僕は育ててくれって頼んでないよ」「お前ってやつは! 何てこと言うんだ!」 僕は馬鹿馬鹿しくなったので家から出た。すると母が後から追ってきた。 「義男! お義父さんに謝りなさい!」(何で血の繋がらない義理の父に謝らなくちゃいけないんだ! 知るか!) そう思ったがそれは言わなかった。義理の父親が怒った原因は「僕が家を出る」と言ったから。この人は僕が家にいて欲しいのだろうか。実の母が再婚したのは僕が十一歳の頃。僕は母が再婚するのは嫌だった。そんな知らないおじさんは嫌だから。
様々な友人との交流
遠藤良二
大衆娯楽
今日、僕はスーパーマーケットの面接を受けて来た。筆記試験もあった。僕は親と住んでいるので衣食住には困らない。ただ、貯金もしたいし、小遣いももっと欲しい。結婚もしたいから、ここで正社員を目指す。詳しくは訊いてないけれど、もしかしたら転勤もあるかもしれない。もし、結婚して子どもが出来たら、転勤するとしたら僕ひとりで行くことになるのかもしれない。それは寂しいなぁ。まあ、とりあえず採用になった訳じゃないから転勤のことを考えるのは早い。
僕らの日常
遠藤良二
現代文学
俺は今日、彼女が出来た。俺の名前は神垣順二、34歳。彼女の名前は前島道子、32歳。
俺の職業は、大型トラックの運転手。21歳で大型免許を取得した。主に、冷凍したマグロ等の魚を運搬している。
彼女の道子の職業はサラブレットを扱う牧場に勤めている。もともと道子は東京に住んでいた。でも、馬が大好きで北海道にやってきた。中学を卒業して住み込みで牧場で働いている。
道子と知り合ったきっかけは、牧場や農家で働いている人達の出逢いの場を設けるためのテレビ局の企画に俺が参加して知り合った。そして、見事カップルになれた。
妻と愛人
遠藤良二
現代文学
俺は35歳で|山国雄一《やまくにゆういち》という。奥さんは9つ年下の山国|達子《たつこ》、26歳。結婚6年目。今日は3月3日、ひな祭りの日で、結婚記念日。子どもは1人いて3歳の女の子で年少さん。幼稚園に通っている。達子はとても娘の|凛《りん》を可愛がっている。でも、俺は子どもが嫌いだ。だから、自分の子どもでも可愛いとは思えない。このことは達子には言っていないけれど。できちゃった婚だから責任をとるために結婚しただけだ。達子1人じゃ、凛を育てられないし。経済的にも難しいし。生活保護という手もあるけれど、それは達子は嫌みたいだ。なぜ嫌かと言うと多分、車を持てなくなるからだろう。確かに、この地域は車がないと非常に不便だし、困る。車は俺の普通車と、達子の軽自動車の2台ある。チャイルドシートは達子の車の助手席に設置されている。一応、念のため俺の車にもチャイルドシートは助手席に設置してある。
【短編小説】私のことを大切にしてくれる人
遠藤良二
現代文学
(僕はあの子を抱きたい……。そして、あの子との間に出来た子どもを育てたい)
でも、そのためには経済力が必要。
だが、僕はあの子に嫌われていると思う。あの子の名前は、|大嶋智子《おおしまともこ》で、年齢は十九歳。大学一年生。 私には好きな人がいる。(私はあの人に抱かれたい……。そしてあの人の子どもを産みたい)
僕の名前は|神崎学《かんざきまなぶ》、二十一歳。大学を卒業して早く就職したい。大学を卒業したからって必ずしもいい会社に務められるわけではないし。
私のことを大切にしてくれる人
遠藤良二
現代文学
(僕はあの子を抱きたい……。そして、あの子との間に出来た子どもを育てたい)
でも、そのためには経済力が必要。
だが、僕はあの子に嫌われていると思う。あの子の名前は、|大嶋智子《おおしまともこ》で、年齢は十九歳。大学一年生。 私には好きな人がいる。(私はあの人に抱かれたい……。そしてあの人の子どもを産みたい)
僕の名前は|神崎学《かんざきまなぶ》、二十一歳。大学を卒業して早く就職したい。大学を卒業したからって必ずしもいい会社に務められるわけではないし。