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ブルージェイズは盲点だったな。

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大谷翔平争奪戦もいよいよ佳境を迎えてきた様子。

おそらく来週末までには、大谷が来季どこを拠点とし、何色のユニフォームを着るのかわかるとウワサされています。
まぁいずれにしても寒色系でしょうね。ともかく赤だけはダメ、LAAファン以外全てのベースボールファンの正気が失われます。

さて、「実現したら下馬評どおり過ぎてつまらない」との声が多々聞かれるほど、依然として大谷獲得はドジャースが最有力と言われています。

移籍に当たって合理的な理由が最も揃っているのはドジャースですが、
数日前から意外な対抗馬の存在がささやかれはじめ、昨日一昨日あたりから大きな話題となっているのが、MLB唯一カナダに本拠地を置くトロント・ブルージェイズです。

――ブ、ブルージェイズだと!? 
ちょっとぉ、あなたたち大谷の「お」の字も出してなかったじゃん……!

私の率直な感想はこれ↑です。
今まで大谷獲得に色気出す雰囲気を微塵も感じさせなかったのに、ここに来てまさかのブルージェイズとは。

メディア向けにヒントさえ出さないこの感じ、逆にすごい本気を感じる。
ブルージェイズは個人的予想10位にも入ってなかったからビックリです。

でも冷静に考えてみたら、ブルージェイズも大谷がフィットする要素を持っているんですよね。

ここ数年は安定して強くて、この前はツインズにあっさり負けたけど連続でPO進出するくらいの総合力はあるチームです。

ほんで、まずDH枠が空いてるでしょ。
左打ちが少ないので補充したいブルージェイズに大谷はピッタリ。

無い袖は振れない球団だってあるわけだから、オーナーがメッツのコーエンに次ぐ球界第二位の金満ってのも重要ですよね。
本気になれば札束競争で負けないだけのパワーはあるし、ゲレジュニともビシェットともまだ長期契約は結んでないという点も実はデカいかもしんない。

そーしーて。
あえて穿った見方をすると。オーナー会社のロジャーズ・コミュニケーションズがSportsnetというメディアを運営している点も、大谷との契約に好影響を与えるかもしれないような気がしてきます。

少なくともSportsnetの記者は、オーナーの御用記者だと考えられるからです(同地元他紙はどうか知りませんが)

スーパースターである大谷がプレーに集中するため受ける取材を最小限にしてきた事実を考えると、メディアとの関係を穏やかで良好なものにしやすいトロントの環境は、契約にプラスに働くかもしれません。

つまり、オーナーにその気があれば、メディア攻勢から大谷をほどほどに守ってくれる条項を契約内容に盛り込んでくれる、かも……?

という、もちろん想像の話ですよ。1000パーセント邪推ですけど。

……とはいえ。“仮に”ドジャースに移籍したとして、“もしも”大谷の取材を細かく制限したりしばしば断ったりしたら、
「スター選手には説明責任があるのに、大谷はプロとしての自覚が足りない」
とかなんだとか、地元LA紙にチクチク書かれても全然おかしくないですからね。
まぁ大谷陣営が上手く立ち回るしかない話なんですが。この点はちょっと気になります。


ブルージェイズ移籍にあたっての懸念点を挙げるとすれば、寒~いカナダの気候と日本人選手(菊池)の存在でしょうか。

寒さについては耐えるしかないけれど、ロジャーズ・センターは開閉式のドーム、素晴らしい球場なので試合自体は安定して行えると思います。
ボストンの時みたいに冷たい雨に打たれながら一時間もマウンドに立つ、という苦行は避けられます。個人的にはあまり問題ないと思いますが、はたしてどうでしょう。

あとは高校の先輩である菊池がいることで、日本人通訳のベンチ入り問題が発生しそう。ですが、これも一長一短かなぁ。

大谷は菊池を尊敬している旨の発言を過去にしているし、性格的な相性も悪くなさそうなので(知らんけど)、高校の先輩後輩コンビが同じチームで活躍するのを見れたら日本のファンは嬉しいですね。

+++

ここまでブルージェイズと大谷について長々と書きましたが、「大谷はドジャースに移籍する」という私の予想は変わっていません。

ただ“願望”としては、ドジャー大谷よりブルージェイ大谷のほうが魅力的だなぁと思います。

大谷が移籍すればそりゃチームも応援しますけど、私はあんまりドジャース好きじゃないんですよ。フクザツなんです。

ぶっちゃけ個人的な予想は別として、私のひねくれた願望は「ドジャースが大谷にまたまたフラれ(6年ぶり3度目)、もう一人の日本人スター山本にもキッチリ断られる」という所にあります。

守銭奴ドジャースが日本人二人にフラれたらオモロイけど……大谷は獲るでしょうねドジャースが。
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