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第52話
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「結構な人数がいますね」
8人がレベル6のダンジョンに辿り着いて目にした光景は、高い木々の中に一際目立つレベル6のダンジョンの門とそれを取り囲んでいるレベル5のダンジョン攻略のための前線基地よりも小規模だが立派な前線基地が存在した。
馬車の中からその光景を見ると、冒険者が数人一組で歩哨にあたっているのが確認できる。
馬車が歩哨の女性冒険者に止められると、アスカさんがホワイトを馬車に置いて、歩哨に近づいて行った。
「現在、この先のレベル6のダンジョンは我々、女神の息吹が攻略を行っている。めぼしいものも少ないこんな場所に何か用か」
女性冒険者が誰何して、アスカさんを見ている。
「女神の息吹サブリーダーのフィーレンさんから招待されているのですが」
アスカさんがそう言いながら一枚のコインを歩哨に手渡した。
「これは、確かにようこそ」
そう言って、歩哨の女性が仲間に話に行って、馬車は基地の中に入っていった。
「ようこそ、話は伺っています。ポーレのお兄さんで元マクス王国騎士団第一師団団長で麗しの騎士様」
基地の中の大きなテントに招かれ、メガネをかけた女性が、アスカさんにそう言いながら立ち上がった。
「Aランク冒険者で現在、この居留地の責任者を任せられているミゼルヴァと申します。あなた方のことはサブリーダーのフィーレンから聞き及んでおります」
「こちらこそ、私の我儘を聞いていただけて感謝いたします」
ミゼルヴァさんは長い銀髪に銀のフレームのメガネで、格好が鎧姿でなくスーツを着れば立派なキャリアウーマンに見える。
「あいにくとリーダーもサブリーダーもポーレも皆がダンジョン攻略の前線に出ております」
「ええ、ですから 我々もダンジョンの攻略をお手伝いできればと思います」
アスカさんが、フィーレンさんにレベル6のダンジョンを共同で攻略したいと申し出ると
「はい、昨日にサブリーダーがダンジョンに入り、それと入れ替わりでダンジョンから出てきた。冒険者の娘達がリーダーの手紙を持ち出てきました」
そうしてミゼルヴァさんはアスカさんに手紙を渡した
「なるほど、細かい条件はダンジョンを攻略してからですが、共同でダンジョンを攻略することについて認めてくれていますね」
「このダンジョンの出現モンスターは猿型のモンスターです。素早い動きと集団で襲いかかってきますからご注意を、リーダー達が滞在している地下49階層のモンスターの平均レベルは70ほどらしいので、お気をつけて」
そうして、ミゼルヴァさんに感謝を伝えてからテントを出て、早速ダンジョンに挑戦することにした。
ダンジョンの門は、相変わらず厳ついが8人はその門をくぐりダンジョンの中に入った。
「さて、先頭は私とサロパスタ、中央はナセル、デロック、スノウちゃん、後衛はユート君、ゴーレンさん、ホワイトで進みましょう」
「それじゃあ、女神の息吹がダンジョンマスターを倒す前に追いつこうぜ」
サロパスタがそう言って、ダンジョンを進み始めたが、序盤の階層はモンスターのレベルも低く、罠も少ないため、サクサクと攻略が進んだが、20階層を越えたあたりからモンスターのレベルが平均50ほどになり、連携も取り始めてきたので戦闘にも時間がかかり罠も多くなってきたので攻略スピードが落ちた。
そうして、地下30階層に辿り着き、少し先から人が話し合っている声が聞こえる。
「あれ、久しぶり、スノウちゃんにユート君じゃない、いつ此処に来たの」
「お昼過ぎですね」
「へー、半日で此処まで来たんだ。やっぱり凄いね」
レイアさんは、ギルドで会った時と同じく、軽い感じで挨拶してくれた。
「まさに、グッドタイミングの救援だね」
「何かあったんですか?」
「いや~、この先に少し手強いモンスターが現れて先に進めなくなったんだよね」
「大変じゃないですか」
「いや~、今のメンバーだと相性が悪くてね」
そうして、レイアさんの仲間を見ると女性冒険者が5人と男性冒険者が3人いて戦力的に問題なさそうだが
「まあ、行けば分かるよ。一緒に行こうよ」
そう言ってレイアさんは、問題のモンスターにいる場所に歩いて行った。
8人がレベル6のダンジョンに辿り着いて目にした光景は、高い木々の中に一際目立つレベル6のダンジョンの門とそれを取り囲んでいるレベル5のダンジョン攻略のための前線基地よりも小規模だが立派な前線基地が存在した。
馬車の中からその光景を見ると、冒険者が数人一組で歩哨にあたっているのが確認できる。
馬車が歩哨の女性冒険者に止められると、アスカさんがホワイトを馬車に置いて、歩哨に近づいて行った。
「現在、この先のレベル6のダンジョンは我々、女神の息吹が攻略を行っている。めぼしいものも少ないこんな場所に何か用か」
女性冒険者が誰何して、アスカさんを見ている。
「女神の息吹サブリーダーのフィーレンさんから招待されているのですが」
アスカさんがそう言いながら一枚のコインを歩哨に手渡した。
「これは、確かにようこそ」
そう言って、歩哨の女性が仲間に話に行って、馬車は基地の中に入っていった。
「ようこそ、話は伺っています。ポーレのお兄さんで元マクス王国騎士団第一師団団長で麗しの騎士様」
基地の中の大きなテントに招かれ、メガネをかけた女性が、アスカさんにそう言いながら立ち上がった。
「Aランク冒険者で現在、この居留地の責任者を任せられているミゼルヴァと申します。あなた方のことはサブリーダーのフィーレンから聞き及んでおります」
「こちらこそ、私の我儘を聞いていただけて感謝いたします」
ミゼルヴァさんは長い銀髪に銀のフレームのメガネで、格好が鎧姿でなくスーツを着れば立派なキャリアウーマンに見える。
「あいにくとリーダーもサブリーダーもポーレも皆がダンジョン攻略の前線に出ております」
「ええ、ですから 我々もダンジョンの攻略をお手伝いできればと思います」
アスカさんが、フィーレンさんにレベル6のダンジョンを共同で攻略したいと申し出ると
「はい、昨日にサブリーダーがダンジョンに入り、それと入れ替わりでダンジョンから出てきた。冒険者の娘達がリーダーの手紙を持ち出てきました」
そうしてミゼルヴァさんはアスカさんに手紙を渡した
「なるほど、細かい条件はダンジョンを攻略してからですが、共同でダンジョンを攻略することについて認めてくれていますね」
「このダンジョンの出現モンスターは猿型のモンスターです。素早い動きと集団で襲いかかってきますからご注意を、リーダー達が滞在している地下49階層のモンスターの平均レベルは70ほどらしいので、お気をつけて」
そうして、ミゼルヴァさんに感謝を伝えてからテントを出て、早速ダンジョンに挑戦することにした。
ダンジョンの門は、相変わらず厳ついが8人はその門をくぐりダンジョンの中に入った。
「さて、先頭は私とサロパスタ、中央はナセル、デロック、スノウちゃん、後衛はユート君、ゴーレンさん、ホワイトで進みましょう」
「それじゃあ、女神の息吹がダンジョンマスターを倒す前に追いつこうぜ」
サロパスタがそう言って、ダンジョンを進み始めたが、序盤の階層はモンスターのレベルも低く、罠も少ないため、サクサクと攻略が進んだが、20階層を越えたあたりからモンスターのレベルが平均50ほどになり、連携も取り始めてきたので戦闘にも時間がかかり罠も多くなってきたので攻略スピードが落ちた。
そうして、地下30階層に辿り着き、少し先から人が話し合っている声が聞こえる。
「あれ、久しぶり、スノウちゃんにユート君じゃない、いつ此処に来たの」
「お昼過ぎですね」
「へー、半日で此処まで来たんだ。やっぱり凄いね」
レイアさんは、ギルドで会った時と同じく、軽い感じで挨拶してくれた。
「まさに、グッドタイミングの救援だね」
「何かあったんですか?」
「いや~、この先に少し手強いモンスターが現れて先に進めなくなったんだよね」
「大変じゃないですか」
「いや~、今のメンバーだと相性が悪くてね」
そうして、レイアさんの仲間を見ると女性冒険者が5人と男性冒険者が3人いて戦力的に問題なさそうだが
「まあ、行けば分かるよ。一緒に行こうよ」
そう言ってレイアさんは、問題のモンスターにいる場所に歩いて行った。
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