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第1章 学園1年生前期
体験入部
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入学式の後の午後、大通りから一本外れた道に面した雑居ビルである第四学園情報収集クラブに立ち入った。
「いらっしゃいませ、どのようなご用件でしょうか」
ビルに入ってすぐに、受付のお姉さんがいた。
「体験入部のチラシを見たんですけれど」
「まあ新入生君ね、ようこそ第四学園情報収集クラブへ、こちらにどうぞ」
黒く長い髪をお団子に纏めて、ほんわかといった雰囲気の受付のお姉さんが、立ち上がり仁也を中のスペースに招き入れた。
「ちょっと待っていてね。みんな~降りてきて」
お姉さんが、階段の下から二階に向けて、そう声をかけた。
すると何人かの階段を降りてくる足音が聞こえた。
「どうしたんすかマリ姉、なんかあったんすか?」
「またクラブ監査委員会の嫌がらせですか」
「あいつらの不正を暴いてから、執拗だね~」
「みんな、新入生君が来てくれたんだから、ちゃんとしなさい」
「「「新入生!」」」
ドタバタと階段を降りてくるスピードが上がった。
「本当っす。新入生らしき男子を発見っす」
「まさか、部長が連れてくる以外でこのクラブに来る物好きがいるとは思いませんでした」
「おい、お前らバカなことをするなよ。新入生がドン引きするからな」
降りてきたのは三人、獣人の活発そうな女性と背の高い男性と小人の男性だった。
「おやおや、活発そうな若者ですね」
「まだ入部するか分からないだろう?」
そして新たに五十代くらいの魚人の男性とその肩に妖精族の女性が座っていた。
「さあ、こちらにどうぞ」
受付のお姉さんに促されて、一つの椅子に座らされた
「慌ただしくてごめんなさい。今日は部活見学してみたいのよね?えっとお名前を教えてもらえるかしら?」
六人に見られながら、仁也は口を開いた。
「普通科校に入学した和田仁也です。このクラブは何をするんだろうと興味を持って来ました」
「確かにこのクラブは何をしているかよく分からないこともあるっすね~」
猫の獣人の活発そうな女子がそう言うのを受付のお姉さんが目で黙らせてから此方へと向く。
「まずは自己紹介をしますね。私はクラブの受付をしている本宮真里と言います。64期生です」
受付のお姉さんが自己紹介をすると、獣人の女性が次に自己紹介をした。
「はいはーい。私は生活欄の記事を主に書く記者をやっている70期生サガラマ・アオラっす。よろしくっすね」
「同じく、クラブで経済欄の記者をしている。69期生青葉俊哉です。身長が高いのは巨人族のクォーターだからだよ。母方の祖母が巨人族でね」
「クラブの記者のリーダーをしている63期生小森田ガロダ。小人族だが腕っ節は結構なもんだぜ主にスポーツ欄の記事を書いているな」
最初に階段を降りてきた3人が自己紹介をしてくれた。
「私は第10期生で、このクラブの特別顧問をしておりますバロサラ・エラールですね。なまずの魚人でして、体験入部を楽しんでくださいね」
魚人族の男性は、そう言って笑った。
「私は、このクラブの会計をしている第59期生のフェナール・サタ・ティエラよ」
全員の自己紹介を聞いて、受付の本宮さんがクラブの説明を始めた。
「それと、他にもこの場にいないメンバーとしてこのクラブの部長と記者が四人いるけど今は出かけているわね。だから第四学園情報収集クラブは現在部員が十一人の小規模なクラブです」
そして本宮先輩は机の側にある棚から数冊の冊子を渡してくれた。
「主に月に一回のペースで、[加賀通]ってタイトルの学園の情報を纏めた情報誌を生徒手帳で読める電子媒体として配信しているの。あと少ないけど紙媒体でも配布しているから、貴方の学生手帳でも読めると思うけどね」
そう言って、渡してきた雑誌を読んでみた。内容は学園内に新しくできた店舗の記事や、学園のイベント情報、有名な学生へのインタビュー等、多岐にわたっていた。
「今回は危ない話は書かれていないが偶には危険な記事も書くから入部するなら気をつけな」
小森田さんがそう言って、歯を見せながら笑った。
「よし次はこの建物の見学でもしてもらおうか、アオラ案内してやれよ」
「了解っす!仁也君だから呼び方はジンくんっすね、案内するからついてくるっす」
小森田先輩からの命令にサガラマさんは元気よく返事をして立ち上がった。
「まず1階はマリ姉がいる受付があるっす。他にはお客さんが来た時の対応スペース、さっきまでいた会議用の大きいテーブルと椅子がある場所っすね、じゃあ次は二階に行ってみるっす」
サガラマ先輩は階段を駆け上がり、秀斗も後を急いで登った。
「二階はこの前改装したばかりなんすよ、部員全員に一部屋ずつもらっているんす。空き部屋もまだ三部屋あるから入部しても部屋の心配は大丈夫っすよ。奥にはみんなが集まる休憩スペース、私はだいたいここか下のマリ姉の所にいるっすね。じゃあ最後の三階に行ってみるっす」
三階へと続く階段を上がると、そこは一面に本棚や棚が立ち並び所狭しと本やファイルにダンボールが置かれていた。
「三階は倉庫スペースっすね、過去に発行した部誌だとか、調査資料とかを置いてあるっす。そして三階の一番の目玉はこの棚の奥にある開かずの扉っすね」
棚の奥に一つだけ他とは違う扉があった。
「ここは部長や他の部員の先輩方も鍵を持たず。中に何があるのかも良く分かんないんすよね。窓もない通気口すらないから中を覗くことも出来ず過去には血の気の多い先輩がこの扉や隣の部屋から壁を壊そうとしたけど、一切壊れなかったって話が部員に語り継がれているんすよね」
開かずの扉などの話も終わり、建物内の見学が終わり再び一階に戻り会議用と紹介されたスペースの椅子に腰をかけるとお茶が差し出された。
「上の階の案内は終わったみたいですね、さっき部長に連絡を取ってみたら急ぎで来ると言うので、もう少し待っていてもらえるかしら?」
「はい」
渡された[加賀通]を読みながらその様子を無言で見つめて来る部員の先輩達という若干気不味さも感じながら、かと言って喋り掛ける話題も見つからず無言の空気のまま時間だけが過ぎ去った。
「ただいま戻りました」
「「おかえりなさい部長」」
そんな無言の空気を破ったのはこのクラブの部長さんだった。扉を開けて中に入ってきたの人物はワックスを使っているのか、見事なまでに七三分けでキッチリと揃えられた黒髪に印象的な瓶底眼鏡をかけていた。
服装は首元のホックまで全てキッチリと止められた学ランを着ており、足元は見事なまでに磨かれた黒い大きな革靴を履いた男性だった。
「やあ君が真里君が連絡をしてきた新入生君だね。初めまして第四学園情報収集クラブの部長を務める真藤基史だ」
そう言って右手を差し出されたので秀斗もズボンで手をゴシゴシと擦ってから右手を握ると、真藤部長は左手も添えて両手で秀斗の右手を覆い力強く握り込んできた。
「とても澄んだ目をしている。第四学園情報収集クラブは君を歓迎するよ」
見た目とのギャップのある熱い性格の部長さんにおされながら、苦笑いしかできないでいると真里さんが助け舟を出してくれた。
「部長、和田君が引いていますよ」
「いやいやすまない、新入生が来てくれた事が嬉しくてね。まあ座って話そうじゃないか」
真里さんが全員分のお茶を淹れてくれて部長さんは笑顔で話し始めた。
「さて改めて自己紹介をさせて頂こう僕は第四学園情報収集クラブの部長を務める62期生の真藤基史だ。第四学園情報収集クラブは部員数は僕も含めて十一人と小規模なクラブだが皆腕利きの部員ばかりだ」
そうして部長さんからクラブの説明を一通りまた受けて、最後には是非入部してほしいと握手をされながら頼まれた。
「いらっしゃいませ、どのようなご用件でしょうか」
ビルに入ってすぐに、受付のお姉さんがいた。
「体験入部のチラシを見たんですけれど」
「まあ新入生君ね、ようこそ第四学園情報収集クラブへ、こちらにどうぞ」
黒く長い髪をお団子に纏めて、ほんわかといった雰囲気の受付のお姉さんが、立ち上がり仁也を中のスペースに招き入れた。
「ちょっと待っていてね。みんな~降りてきて」
お姉さんが、階段の下から二階に向けて、そう声をかけた。
すると何人かの階段を降りてくる足音が聞こえた。
「どうしたんすかマリ姉、なんかあったんすか?」
「またクラブ監査委員会の嫌がらせですか」
「あいつらの不正を暴いてから、執拗だね~」
「みんな、新入生君が来てくれたんだから、ちゃんとしなさい」
「「「新入生!」」」
ドタバタと階段を降りてくるスピードが上がった。
「本当っす。新入生らしき男子を発見っす」
「まさか、部長が連れてくる以外でこのクラブに来る物好きがいるとは思いませんでした」
「おい、お前らバカなことをするなよ。新入生がドン引きするからな」
降りてきたのは三人、獣人の活発そうな女性と背の高い男性と小人の男性だった。
「おやおや、活発そうな若者ですね」
「まだ入部するか分からないだろう?」
そして新たに五十代くらいの魚人の男性とその肩に妖精族の女性が座っていた。
「さあ、こちらにどうぞ」
受付のお姉さんに促されて、一つの椅子に座らされた
「慌ただしくてごめんなさい。今日は部活見学してみたいのよね?えっとお名前を教えてもらえるかしら?」
六人に見られながら、仁也は口を開いた。
「普通科校に入学した和田仁也です。このクラブは何をするんだろうと興味を持って来ました」
「確かにこのクラブは何をしているかよく分からないこともあるっすね~」
猫の獣人の活発そうな女子がそう言うのを受付のお姉さんが目で黙らせてから此方へと向く。
「まずは自己紹介をしますね。私はクラブの受付をしている本宮真里と言います。64期生です」
受付のお姉さんが自己紹介をすると、獣人の女性が次に自己紹介をした。
「はいはーい。私は生活欄の記事を主に書く記者をやっている70期生サガラマ・アオラっす。よろしくっすね」
「同じく、クラブで経済欄の記者をしている。69期生青葉俊哉です。身長が高いのは巨人族のクォーターだからだよ。母方の祖母が巨人族でね」
「クラブの記者のリーダーをしている63期生小森田ガロダ。小人族だが腕っ節は結構なもんだぜ主にスポーツ欄の記事を書いているな」
最初に階段を降りてきた3人が自己紹介をしてくれた。
「私は第10期生で、このクラブの特別顧問をしておりますバロサラ・エラールですね。なまずの魚人でして、体験入部を楽しんでくださいね」
魚人族の男性は、そう言って笑った。
「私は、このクラブの会計をしている第59期生のフェナール・サタ・ティエラよ」
全員の自己紹介を聞いて、受付の本宮さんがクラブの説明を始めた。
「それと、他にもこの場にいないメンバーとしてこのクラブの部長と記者が四人いるけど今は出かけているわね。だから第四学園情報収集クラブは現在部員が十一人の小規模なクラブです」
そして本宮先輩は机の側にある棚から数冊の冊子を渡してくれた。
「主に月に一回のペースで、[加賀通]ってタイトルの学園の情報を纏めた情報誌を生徒手帳で読める電子媒体として配信しているの。あと少ないけど紙媒体でも配布しているから、貴方の学生手帳でも読めると思うけどね」
そう言って、渡してきた雑誌を読んでみた。内容は学園内に新しくできた店舗の記事や、学園のイベント情報、有名な学生へのインタビュー等、多岐にわたっていた。
「今回は危ない話は書かれていないが偶には危険な記事も書くから入部するなら気をつけな」
小森田さんがそう言って、歯を見せながら笑った。
「よし次はこの建物の見学でもしてもらおうか、アオラ案内してやれよ」
「了解っす!仁也君だから呼び方はジンくんっすね、案内するからついてくるっす」
小森田先輩からの命令にサガラマさんは元気よく返事をして立ち上がった。
「まず1階はマリ姉がいる受付があるっす。他にはお客さんが来た時の対応スペース、さっきまでいた会議用の大きいテーブルと椅子がある場所っすね、じゃあ次は二階に行ってみるっす」
サガラマ先輩は階段を駆け上がり、秀斗も後を急いで登った。
「二階はこの前改装したばかりなんすよ、部員全員に一部屋ずつもらっているんす。空き部屋もまだ三部屋あるから入部しても部屋の心配は大丈夫っすよ。奥にはみんなが集まる休憩スペース、私はだいたいここか下のマリ姉の所にいるっすね。じゃあ最後の三階に行ってみるっす」
三階へと続く階段を上がると、そこは一面に本棚や棚が立ち並び所狭しと本やファイルにダンボールが置かれていた。
「三階は倉庫スペースっすね、過去に発行した部誌だとか、調査資料とかを置いてあるっす。そして三階の一番の目玉はこの棚の奥にある開かずの扉っすね」
棚の奥に一つだけ他とは違う扉があった。
「ここは部長や他の部員の先輩方も鍵を持たず。中に何があるのかも良く分かんないんすよね。窓もない通気口すらないから中を覗くことも出来ず過去には血の気の多い先輩がこの扉や隣の部屋から壁を壊そうとしたけど、一切壊れなかったって話が部員に語り継がれているんすよね」
開かずの扉などの話も終わり、建物内の見学が終わり再び一階に戻り会議用と紹介されたスペースの椅子に腰をかけるとお茶が差し出された。
「上の階の案内は終わったみたいですね、さっき部長に連絡を取ってみたら急ぎで来ると言うので、もう少し待っていてもらえるかしら?」
「はい」
渡された[加賀通]を読みながらその様子を無言で見つめて来る部員の先輩達という若干気不味さも感じながら、かと言って喋り掛ける話題も見つからず無言の空気のまま時間だけが過ぎ去った。
「ただいま戻りました」
「「おかえりなさい部長」」
そんな無言の空気を破ったのはこのクラブの部長さんだった。扉を開けて中に入ってきたの人物はワックスを使っているのか、見事なまでに七三分けでキッチリと揃えられた黒髪に印象的な瓶底眼鏡をかけていた。
服装は首元のホックまで全てキッチリと止められた学ランを着ており、足元は見事なまでに磨かれた黒い大きな革靴を履いた男性だった。
「やあ君が真里君が連絡をしてきた新入生君だね。初めまして第四学園情報収集クラブの部長を務める真藤基史だ」
そう言って右手を差し出されたので秀斗もズボンで手をゴシゴシと擦ってから右手を握ると、真藤部長は左手も添えて両手で秀斗の右手を覆い力強く握り込んできた。
「とても澄んだ目をしている。第四学園情報収集クラブは君を歓迎するよ」
見た目とのギャップのある熱い性格の部長さんにおされながら、苦笑いしかできないでいると真里さんが助け舟を出してくれた。
「部長、和田君が引いていますよ」
「いやいやすまない、新入生が来てくれた事が嬉しくてね。まあ座って話そうじゃないか」
真里さんが全員分のお茶を淹れてくれて部長さんは笑顔で話し始めた。
「さて改めて自己紹介をさせて頂こう僕は第四学園情報収集クラブの部長を務める62期生の真藤基史だ。第四学園情報収集クラブは部員数は僕も含めて十一人と小規模なクラブだが皆腕利きの部員ばかりだ」
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