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第1章 学園1年生前期
力の壁
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「時に和田青年はこの学園の有名な学生は知っているかな?」
「いえテレビで紹介されていた異世界のお姫様とかは顔ぐらいは知っているくらいです」
「まあ学園の外の人達にはそれぐらいの認識だろうな」
地下鉄に乗り学園の中央に向けて移動する道すがら、小森田先輩は話し続ける。
「まあ高等部の卒業前の学生なら学園にいる王は知っておくべきだな」
「王ですか?」
高等部までの学生で前期後期で各適正属性の中で一番強い人には王の称号が付くらしい、火、水、風、土、雷、木、氷、光、闇の九人の王の称号がある。
強さの基準は学園内の対校戦やトーナメントに学業の成績などでのポイントで決定する。
一度でも王になると卒業した後に有力なクラブやギルドにスカウトされるらしいので高等部二年生や三年生はしのぎを削るらしい。
「今から行くのはそんな王を決定するポイントが発生するトーナメントの取材だな。昨日決定したばかりの新王が早速トーナメントを開催したみたいだから記事になると思ってな」
そう言って教えられたページを生徒手帳を操作して見てみると火王主催の新学期記念トーナメントと題されたページがあった。
「火王は男子校の高等部三年生でな昨年の大会結果でも二年生の中ではトップクラスだった。魔格闘研究会に所属してその立派な巨体から繰り出す格闘術と広範囲な火魔法で高等部全学校の中でも指折りの実力者だな」
話している間に目的地近くの駅へとたどり着いた。小森田先輩の後について電車を降りると体格の良い学生服を着た人達も沢山降車していた。
「参加者らしき学生がチラホラいるな、昨年度のトーナメントでよく見る学生ばかりだ」
そう言いながら小森田先輩は駅の出口を目指して歩き始めるので後を追うが長身な仁也も埋もれるよう人ばかりなので中々身動きが取れなかったのだが、小森田先輩はそんな巨躯な人々の隙間を縫うように先に行くので必死に後を追った。
「いや~、いつもの調子で歩いてしまって和田青年を置いてけぼりにしてしまう所だったな」
トーナメント会場でようやく立ち止まった小森田先輩から水のペットボトルを差し出されながら笑われた。
「途中で振り返りながら気付いていましたよね」
「クラブ調査員は早さを尊ぶんでね」
トーナメント会場は学園の南にある第三屋外修練場で開かれた。
「じゃあ早速、和田青年この大会に参加してみようじゃないか?」
「昨日入学したばかりですよ」
「何事も経験だよ。死にはしないから安心しなよ」
「小森田先輩は参加するんですか?」
「俺は高等部を一度卒業しているからな、このトーナメントの参加資格は高等部の学校に所属して、初入学生だけだからな、だから俺に参加資格は無いんだよ」
腰をポンポンと叩かれながら、分かるだろとでも言わんばかりの笑顔を向けてくる。
「なおさら何故勧めるんですか」
「だから経験だって、自分の力の無さに悲嘆したなら今の実力を実際にトップクラスの実力者と戦って見て感じてみろよ、お前の考えの浅さが実感できるぜ」
そう言ってその体からは想像出来ないほどの力で引っ張られて参加受付をしているテントまでやって来た。
「押忍、トーナメントの参加ですか」
「クラブの後輩なんだが登録をしてくれ」
「学生証をこの機械の上にかざして下さい」
最後の抵抗として小森田先輩をもう一度見るが、親指を立てて最高の笑顔を向けてくる。断れる雰囲気でもなくそのまま流されるまま生徒手帳を機会にかざした。
「押忍、登録ありがとうございます。一年生ですか入学したばかりなのに度胸がありますね」
受付の体格の良い男性笑顔で言われて、やはり凄い無茶である事を実感した。
受付の男性からトーナメント参加者は待合室に移動してくれとの事だったので、いつの間にか取材許可証を首から下げて腕に第四学園情報収集クラブと書かれた腕章を付けた小森田先輩と一緒に待合室に入ると高等部の学生とは思えないような男性が一斉に秀斗を見つめてきた。
「この緊張感たまんねーな」
小森田先輩は飄々とした感じで待合室の空いているスペースへと歩いて行きその後を身を縮こまらせてついて行く。
空きスペースに腰をおろしてから幾分も時間が経ち参加者は続々と増えて待合室も手狭になって来た。
「突発的なトーナメントだって言うのに中々の参加者数だな、実力的にも戦闘科の学生もいるから白熱しそうだ」
先輩の楽しげな独り言を聞きながらも先程のトーナメント参加者の視線で早打つ鼓動を鎮めることが出来ない。すると先程までトーナメント前で騒ついていた待合室が静まりかえり誰かの足音だけが聞こえた。
「一年生がトーナメントに参加したと聞いたんだけど君の事かな」
ドッシリと重厚な声で尋ねられて反射的に振り向くと仁也よりも縦も横も一回り以上大きい男性がこちらを見下ろしていた。
「まさか火王がやって来るとはな」
小森田先輩も少し驚いたように呟いた言葉が聞こえた。
「初めまして火王の島津可成だ。受付の後輩から度胸のある一年生の参加者がいると聞いてなトーナメント前の集中している時間で悪いが顔を見てみたく思い来てしまった」
その自信漲る声からは実力の壁をハッキリと感じさせる力が発せられていた。
「緊張しているようだがもう少しリラックスをしよう、過度な緊張は本来の実力を発揮できないからな」
そう言って火王の島津さんは去っていった。
「火王に言葉を掛けてもらえてラッキーだったな。どうだ高等部の中でも屈指の実力者を目の前で見てよ」
「何だか圧倒されました」
気の抜けた様に返答する仁也に対して、そうかそうかと笑う小森田先輩の事なんて頭の中からスッポリと抜けてしまった。
「受付も締め切られてトーナメント表が出来た様だな」
そう言って学生証を確認する小森田先輩は操作する手が止まり大声で笑い始めた。周りの参加者は怪訝な視線でこちらを睨みつけてくるので、アワアワと小森田先輩に声を抑える様に言うと先輩は自分の学生証を見せてきた。
「和田青年はやっぱり運を持っているな」
トーナメント参加者は九十六人で仁也は自分の名前を探して先程の小森田先輩と同じ様に動きが止まった。
「あの自分の一回戦の対戦相手なんですけど島津可成さんって書いてあるんですけど、ネームプレートには火王と表記されているんですけど」
「やったな一回戦から別格の相手だな」
親指を立てて笑い、笑い過ぎて涙が出ている小森田先輩に殺意が湧いた。
午後二時から一回戦は順次開始されて、仁也は一回戦の最後の試合に組まれていた。他の参加者の試合を見ると武器を持ち多種多様な魔法を用いて数分で決着がつく。入学前にもテレビで異能力者同士の試合を見た事はあったが生で見るのは初めてで、その迫力に圧倒された。
「どの試合も順当だな特に新しく目星をつける学生はいないな」
小森田先輩は試合を見ながらも手元では生徒手帳に文字を入力している。先輩にとっては見慣れた景色なのか淡々とした様子である。
「今更なんだけどマジックボール位は撃てるよな」
「マジックボールしか撃てませんけどね」
マジックボールとは一番基礎的な魔法で、魔力を球状にして相手に飛ばしてぶつける術で入学前にネットでやり方を調べて自主練していたので、威力は無いが発動する事は出来る。
「それを聞いて安心したぜ、なら俺からアドバイスだ火王との試合は開始直後に右へとジャンプしろ、兎に角すぐにだ。飛んだら最初にいた方向にマジックボールを放て」
先輩はそれだけ言うと秀斗の側から離れて行った。
「なんなんですかそのアドバイス」
離れて行く小森田先輩に声を掛けるが無視されてしまい、どうしようかと考えているとトーナメントのスタッフにそろそろ順番なので舞台袖に移動してもらいたいと言われたので移動した。
そして遂に一回戦最終戦である秀斗の番になった。試合用の舞台に上がると火王もゆっくりと舞台に上がってきた。
「始めようか」
待合室でも大きいと感じたが、こうして舞台上で正対していると更に一回り大きく感じる。すでに緊張で喉はカラカラで手足が小刻みに震えて止まらない。
「よろしくお願いします」
頭の中では小森田先輩の言葉が幾十も繰り返されて、審判の試合開始の合図とともに大きく右へジャンプした。ジャンプをする最中に凄い風が吹き飛ばされ掛けたが、踏みとどまり先程までいた方向にマジックボールを放った。
「まさか初撃を避けられカウンターまで貰うとわ」
そんな火王の声が直近で聞こえたかと思うと目の前が真っ暗になった。
「いえテレビで紹介されていた異世界のお姫様とかは顔ぐらいは知っているくらいです」
「まあ学園の外の人達にはそれぐらいの認識だろうな」
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「王ですか?」
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強さの基準は学園内の対校戦やトーナメントに学業の成績などでのポイントで決定する。
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「火王は男子校の高等部三年生でな昨年の大会結果でも二年生の中ではトップクラスだった。魔格闘研究会に所属してその立派な巨体から繰り出す格闘術と広範囲な火魔法で高等部全学校の中でも指折りの実力者だな」
話している間に目的地近くの駅へとたどり着いた。小森田先輩の後について電車を降りると体格の良い学生服を着た人達も沢山降車していた。
「参加者らしき学生がチラホラいるな、昨年度のトーナメントでよく見る学生ばかりだ」
そう言いながら小森田先輩は駅の出口を目指して歩き始めるので後を追うが長身な仁也も埋もれるよう人ばかりなので中々身動きが取れなかったのだが、小森田先輩はそんな巨躯な人々の隙間を縫うように先に行くので必死に後を追った。
「いや~、いつもの調子で歩いてしまって和田青年を置いてけぼりにしてしまう所だったな」
トーナメント会場でようやく立ち止まった小森田先輩から水のペットボトルを差し出されながら笑われた。
「途中で振り返りながら気付いていましたよね」
「クラブ調査員は早さを尊ぶんでね」
トーナメント会場は学園の南にある第三屋外修練場で開かれた。
「じゃあ早速、和田青年この大会に参加してみようじゃないか?」
「昨日入学したばかりですよ」
「何事も経験だよ。死にはしないから安心しなよ」
「小森田先輩は参加するんですか?」
「俺は高等部を一度卒業しているからな、このトーナメントの参加資格は高等部の学校に所属して、初入学生だけだからな、だから俺に参加資格は無いんだよ」
腰をポンポンと叩かれながら、分かるだろとでも言わんばかりの笑顔を向けてくる。
「なおさら何故勧めるんですか」
「だから経験だって、自分の力の無さに悲嘆したなら今の実力を実際にトップクラスの実力者と戦って見て感じてみろよ、お前の考えの浅さが実感できるぜ」
そう言ってその体からは想像出来ないほどの力で引っ張られて参加受付をしているテントまでやって来た。
「押忍、トーナメントの参加ですか」
「クラブの後輩なんだが登録をしてくれ」
「学生証をこの機械の上にかざして下さい」
最後の抵抗として小森田先輩をもう一度見るが、親指を立てて最高の笑顔を向けてくる。断れる雰囲気でもなくそのまま流されるまま生徒手帳を機会にかざした。
「押忍、登録ありがとうございます。一年生ですか入学したばかりなのに度胸がありますね」
受付の体格の良い男性笑顔で言われて、やはり凄い無茶である事を実感した。
受付の男性からトーナメント参加者は待合室に移動してくれとの事だったので、いつの間にか取材許可証を首から下げて腕に第四学園情報収集クラブと書かれた腕章を付けた小森田先輩と一緒に待合室に入ると高等部の学生とは思えないような男性が一斉に秀斗を見つめてきた。
「この緊張感たまんねーな」
小森田先輩は飄々とした感じで待合室の空いているスペースへと歩いて行きその後を身を縮こまらせてついて行く。
空きスペースに腰をおろしてから幾分も時間が経ち参加者は続々と増えて待合室も手狭になって来た。
「突発的なトーナメントだって言うのに中々の参加者数だな、実力的にも戦闘科の学生もいるから白熱しそうだ」
先輩の楽しげな独り言を聞きながらも先程のトーナメント参加者の視線で早打つ鼓動を鎮めることが出来ない。すると先程までトーナメント前で騒ついていた待合室が静まりかえり誰かの足音だけが聞こえた。
「一年生がトーナメントに参加したと聞いたんだけど君の事かな」
ドッシリと重厚な声で尋ねられて反射的に振り向くと仁也よりも縦も横も一回り以上大きい男性がこちらを見下ろしていた。
「まさか火王がやって来るとはな」
小森田先輩も少し驚いたように呟いた言葉が聞こえた。
「初めまして火王の島津可成だ。受付の後輩から度胸のある一年生の参加者がいると聞いてなトーナメント前の集中している時間で悪いが顔を見てみたく思い来てしまった」
その自信漲る声からは実力の壁をハッキリと感じさせる力が発せられていた。
「緊張しているようだがもう少しリラックスをしよう、過度な緊張は本来の実力を発揮できないからな」
そう言って火王の島津さんは去っていった。
「火王に言葉を掛けてもらえてラッキーだったな。どうだ高等部の中でも屈指の実力者を目の前で見てよ」
「何だか圧倒されました」
気の抜けた様に返答する仁也に対して、そうかそうかと笑う小森田先輩の事なんて頭の中からスッポリと抜けてしまった。
「受付も締め切られてトーナメント表が出来た様だな」
そう言って学生証を確認する小森田先輩は操作する手が止まり大声で笑い始めた。周りの参加者は怪訝な視線でこちらを睨みつけてくるので、アワアワと小森田先輩に声を抑える様に言うと先輩は自分の学生証を見せてきた。
「和田青年はやっぱり運を持っているな」
トーナメント参加者は九十六人で仁也は自分の名前を探して先程の小森田先輩と同じ様に動きが止まった。
「あの自分の一回戦の対戦相手なんですけど島津可成さんって書いてあるんですけど、ネームプレートには火王と表記されているんですけど」
「やったな一回戦から別格の相手だな」
親指を立てて笑い、笑い過ぎて涙が出ている小森田先輩に殺意が湧いた。
午後二時から一回戦は順次開始されて、仁也は一回戦の最後の試合に組まれていた。他の参加者の試合を見ると武器を持ち多種多様な魔法を用いて数分で決着がつく。入学前にもテレビで異能力者同士の試合を見た事はあったが生で見るのは初めてで、その迫力に圧倒された。
「どの試合も順当だな特に新しく目星をつける学生はいないな」
小森田先輩は試合を見ながらも手元では生徒手帳に文字を入力している。先輩にとっては見慣れた景色なのか淡々とした様子である。
「今更なんだけどマジックボール位は撃てるよな」
「マジックボールしか撃てませんけどね」
マジックボールとは一番基礎的な魔法で、魔力を球状にして相手に飛ばしてぶつける術で入学前にネットでやり方を調べて自主練していたので、威力は無いが発動する事は出来る。
「それを聞いて安心したぜ、なら俺からアドバイスだ火王との試合は開始直後に右へとジャンプしろ、兎に角すぐにだ。飛んだら最初にいた方向にマジックボールを放て」
先輩はそれだけ言うと秀斗の側から離れて行った。
「なんなんですかそのアドバイス」
離れて行く小森田先輩に声を掛けるが無視されてしまい、どうしようかと考えているとトーナメントのスタッフにそろそろ順番なので舞台袖に移動してもらいたいと言われたので移動した。
そして遂に一回戦最終戦である秀斗の番になった。試合用の舞台に上がると火王もゆっくりと舞台に上がってきた。
「始めようか」
待合室でも大きいと感じたが、こうして舞台上で正対していると更に一回り大きく感じる。すでに緊張で喉はカラカラで手足が小刻みに震えて止まらない。
「よろしくお願いします」
頭の中では小森田先輩の言葉が幾十も繰り返されて、審判の試合開始の合図とともに大きく右へジャンプした。ジャンプをする最中に凄い風が吹き飛ばされ掛けたが、踏みとどまり先程までいた方向にマジックボールを放った。
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