猫被りなきみと嘘吐きな僕

古紫汐桜

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男、男、うるさいんだよ

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「やぁ!……いきなり……ダメぇ……」
強く吸われて、思わず頭を抱き締めてしまう。
そう叫ぶと、ぷっくりと立ち上がった敏感な乳首を舌で転がし、甘噛みしてキツく吸い上げる。
「あっ……あん……はぁ…………」
口から漏れる喘ぎ声を抑えようと、口元に手を当てると
「なんで声を殺そうとするの? あんたの声、すげぇそそる……」
ガキのクセに甘ったるい笑顔を浮かべ、色っぽい眼差しを向けながら欲情した少し掠れた声で耳元に囁く。
その声に『ゾクリ』としていると、僕の手を頭の上で一纏めにして乳首を刺激し始めた。
「ねぇ……もっと、あんたのその声を聞かせてよ……」
吐息混じりに囁きながら、乳首を舐められてしまい
「あっ……。舐めながら……話さな……いでぇ……」
いやいやするように首を振って言うと、一際強く吸われて甘噛みをされ、反対側の乳首をぎゅっと摘み上げられたのだ。
「あぁっ!……それ……いやぁ……!」
思わず彼の腰に足を絡め、大きく仰け反る。
すると反対側へと舌を這わせて、同じように強く吸い上げられて、ガブガブと甘噛みをされる。
「ひっ……あっ……ダメぇ……、」
腰にビリビリと痺れが来て、彼の引き締まったシックスパッドの腹筋に、熱を持って立ち上がって先走りの蜜を垂らしている先端を擦り付けるように腰を振る。
しつこく胸を舐めながら甘噛みされ、空いた反対側を指の腹で撫でたり摘んだりされて、声が止まらない。
腰を振って、ゴリゴリとする腹筋に擦り付けるように刺激を与える。
「あっ……快ぃっ!……もっと…………もっとしてぇ……」
強請るように、頭を抱き締めて腰を振る。
彼は僕の言葉に答えるように、舌で舐め回しながら強く吸い上げて、反対側を指で押し潰すように刺激をした。
「あっ……それ……快ぃっ!……ぁっ!アア!…………いっ……くぅ……!」
ビクビクと身体が痙攣して、吸われた胸を押し付けるように身体が仰け反る。
腰を激しく振って、いっきに欲望の階段をかけ登って熱い塊を吐き出した。
ガックリと身体の力が抜け、荒い呼吸を整えていると、彼の頬に勢いよく飛んだ残滓が少し掛かっていた。
「あ……、ごめん……」
慌てて指で拭うと、手首を掴まれてその指を舐められてしまう。
「ば……!……ん……ぅ……」
バカと言いかけて、指に舌を絡ませて舐められてしまい、息を呑む。
僕の指を1本1本舐める彼の口から指を抜こうと抵抗すると
「貴方の身体は、全て甘いんですね……」
うっとりとするように囁かれて、手の平をベロンと舐められた。
「バカ! そんな訳あるか!」
ボカッと空いた手で拳骨を頭に落してから、身体を起こして枕元のティッシュで彼のお腹を汚したモノを拭き取ると
「気にしなくて良いのに……」
と呟かれた。
(はぁ? 何言っているんだ?)
思わず疑問の視線を向けた時だった。
「でも、男も乳首だけでいくんですね」
と驚いたように呟かれて、背中に冷水を浴びせられた気分になった。
(いちいち、「男」「男」うるさい奴だな……)
こいつの態度に腹が立ち、胡座で座るソイツの膝に乗って
「じゃあ、その『男』とのセックス……試してみる?」
そう言うと、彼の唇にキスを落とした。
舌を絡ませ上顎を舐めると、ビクッと身体が震えるのを感じ、彼の舌を甘噛みして僕の口の中に吸い込む。
ジュルジュルと唾液を吸う音が響き、しばらくして唇を離すと、どちらの唾液か分からない糸がお互いの舌で糸を引いてプツリと切れた。
僕のお尻に当たっている彼自身は硬くなり、ゴリゴリと僕のお尻に当たっている。
(男、男、うるさいくせに、バキバキにさせてるじゃないか)
心の中で呟きながら、アイツの首筋から鎖骨。そして胸にキスを落とす。
わざと『チュッ』と音を立てながらキスを落とし、彼の立ち上がった乳首を指で撫でてから、じっと黙って見つめている彼を見上げて、ゆっくりと舌を出し、触れるか触れないかの寸前の所で舌をチロチロと動かす。
焦れたように熱い視線で見つめる彼を見つめ返すと、ゆっくりみせつけるように口を開けて吸い付く。その瞬間、ビクッと彼の胸筋が動いて
「ふっ……」
っと息を詰める音が聞こえた。
甘噛みをして、音を立てて吸い上げる度にビクッと反応する身体が楽しくて、左右を舐めたり甘噛みしながら反対側も指で撫でた後、身体のラインをゆっくり撫でた。
綺麗に引き締まった身体と、触れた手に吸い付きそうな程に若々しい肌が触れている手からも感じられる。
すると彼の手がするりと伸びて来て、僕の背中をゆっくりと撫でた。
僕は乳首から唇をゆっくりと下へ這わせ、彼の綺麗な筋肉に舌を這わせて、時々、そのまま視線を上げて彼の反応を確認する。
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